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仮面ライダーバトルロワイヤル THE NEXT Version.3

1 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:41:08 ID:ereBgoQDP ?2BP(1)
当スレッドは、「仮面ライダーシリーズに登場するキャラクターでバトルロワイヤルをしてみよう」
という趣旨のSSスレです。

企画の性質上、登場人物が敗北・死亡する描写や、残酷な表現が含まれています。
また、二次創作という性質上、本編のネタバレを多く含んでいます。
閲覧の際は、その点をご理解の上でお願いします。

企画の性質を鑑み、このスレはsage進行でお願いします。

2 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:41:48 ID:ereBgoQDP
Ignis aurum probat, miseria fortes viros.
(黄金は炎に、強き者は悲しみによって証される)
                 セネカ「神慮について」

まとめwiki
http://www8.atwiki.jp/rnext/
避難所(様々な議論や交流雑談、試験投下や規制時の一時投下など)
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/board/
雑談スレ
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/test/read.cgi/board/1206169641/l50
議論スレ
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/test/read.cgi/board/1206716199/l50

初めての方は、ゲーム進行上の特殊ルールをまとめた以下のページもあわせてご覧下さい。
http://www8.atwiki.jp/rnext/pages/29.html

初めて投下する方は、以下のページで予約システム等を確認してください。
http://www8.atwiki.jp/rnext/pages/36.html

誤字脱字や矛盾の指摘以外の主観的な意見や批判は「毒吐きスレ」で。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1182007206/
#書き手は毒吐きスレを見る義務はありません。
#吐き出しですので、むしろ見ないことをお勧めします。



3 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:42:27 ID:ereBgoQDP
■参加者名簿■

主催者 村上峡児

【初代】4/4
○本郷猛/○一文字隼人/○死神博士/○ゾル大佐
【アマゾン】4/4
○山本大介/○モグラ獣人/○十面鬼ゴルゴス/○立花藤兵衛
【アギト】5/5
○葦原涼/○風谷真魚/○北條透/○水城史朗/○風のエル
【クウガ】5/5
○五代雄介/○一条薫/○ゴ・ガドル・バ/○ゴ・バダー・バ/○ン・ダグバ・ゼバ
【龍騎】4/5
○城戸真司/○東條悟/○香川英行/○手塚海之/●芝浦淳
【555】5/5
○木場勇治/○長田結花/○海堂直也/○北崎/○澤田亜希
【ブレイド】5/5
○剣崎一真/○橘朔也/○金居/○城光/○志村純一
【響鬼】4/4
○日高仁志/○桐矢京介/○和泉伊織/○歌舞鬼
【カブト】4/5
●天道総司/○影山瞬/○乃木怜治/○加賀美新/○風間大介
【電王】5/5
○モモタロス/○ハナ/○桜井侑斗/○デネブ/○牙王
【FIRST・NEXT】5/5
○本郷猛/○一文字隼人/○風見志郎/○三田村晴彦/○緑川あすか

4 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:42:50 ID:ereBgoQDP
過去スレ
仮面ライダーバトルロワイヤル2nd Part0
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1201602112/
仮面ライダーバトルロワイヤル2nd Part1
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1204780567/
仮面ライダーバトルロワイヤル2nd Part2
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1207484751/

5 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:43:23 ID:ereBgoQDP
以上、テンプレ終了です。
不備がありましたら、ご指摘よろしくお願いします。

6 :名無しより愛をこめて:2008/04/30(水) 23:56:22 ID:Z/ErcApt0
>>1
おつです!

7 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 00:03:29 ID:FZgKuCY10
>>1
乙!

8 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 00:21:59 ID:Rz1Y/ilw0
>>1
乙です!
出だしは順調、これからも好調に続いていくと良いですね。

9 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 00:53:05 ID:kTxzztv30
新スレになりましたので、現在の議論事項を確認です。

■◆YKv3FgET0gさんの「それが仕事な人たち」
デイバッグの扱いについて、仮投下スレにて意義が出ています。
ご本人の回答待ちです。

■◆eQMz0gertsさんの「ゴルゴスの仕業だ!」
NG(修正・破棄)要求が出ています。修正稿待ちです。

10 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:07:19 ID:qxcc6hgmO
携帯から。

我思フ
バイクのアクセルは『ベタ踏み』というより『フルスロットル』が正しいかと。
前者は車前提ですが後者はどちらにも使える表現です
興奮して眠れない…

11 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:19:54 ID:kTxzztv30
『「誰か」のためのライダー』 ですが、
剣崎の支給品はサソードゼクターではなくヤイバーのほうですね。
本文にも剣と書いてありましたので、こちらで状態表を修正させていただきました。

12 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:27:55 ID:Q7F5+bsv0
長期キャラの占有はロワの停滞を招くので、
NG発議後48時間反応なしなら強制破棄の追加を提案します。

13 : ◆VvWRRU0SzU :2008/05/01(木) 01:30:32 ID:DyK+NN2F0
>>11
申し訳ない・・・
二刀流するブレイドが大好きなもんで剣を出すことしか考えてなくて、チェックしきれてなかったです

14 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:30:54 ID:gWtD5oQX0
現在の予約状況
◆B4LblbYRFE氏  城光・三田村晴彦
◆SozLWwNPjU氏  本郷猛(O)・一文字隼人(O)・ ゴ・ガドル・バ
◆1/iBH5Sh82氏  ン・ダグバ・ゼバ・水城史朗・金居・桐矢京介
◆CIPHER0/kY氏  日高仁志・ゴ・バダー・バ・風間大介・緑川あすか・ハナ
◆j4QFVZJTi氏  一条薫・北崎・桜井侑斗・香川英行
◆N4mOHcAfck氏  手塚海之・乃木怜治
◆KumaMHUi7g氏  山本大介・歌舞鬼・モモタロス
◆HlLdWe.oBM氏  長田結花

15 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:32:56 ID:kTxzztv30
>>12
そういえばそうですね。
・48時間以内に解決案(修正・破棄)を
・回答がない場合は破棄
・議論中のパートは凍結(結論が出るまで予約できない)

こんなところが無難かと思いますがいかがですか?

16 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:41:57 ID:RUvvYKt3O
>>1


順調な滑り出しだな
作者によって背景・戦闘・ネタ描写とか見所が多彩なのも見てて楽しいわw

17 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:43:31 ID:MqpMMG360

1000 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 00:53:15 ID:amegQ25K0
1000ならライダーロワは、今回も大成功。

やったな!

18 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 01:59:13 ID:GBhrNfYr0
>>16
だね
書き手によって傾向が違うのに一つのストーリーとして成立する
この不思議な一体感がパロロワの醍醐味だと思うよ
今回も上手く最期まで行けると良いな

19 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 09:17:37 ID:tNdqlIPa0
未予約リスト
【仮面ライダー(初代)】
○死神博士(戦闘中)/○ゾル大佐
【仮面ライダーアマゾン】
○モグラ獣人/○十面鬼ゴルゴス(NG議論関係キャラ)/○立花藤兵衛
【仮面ライダークウガ】
○五代雄介
【仮面ライダーアギト】
○葦原涼/○風谷真魚/○北條透(デイパック問題)/○風のエル(単独行動)
【仮面ライダー龍騎】
○城戸真司(NG議論関係キャラ)/○東條悟(単独行動)
【仮面ライダー555】
○木場勇治/○海堂直也/○澤田亜希
【仮面ライダー剣】
○剣崎一真/○橘朔也/○志村純一(単独行動)
【仮面ライダー響鬼】
○和泉伊織(デイパック問題)
【仮面ライダーカブト】
○影山瞬○加賀美新
【仮面ライダー電王】
○モモタロス/○デネブ/○牙王(戦闘中)
【仮面ライダーTHE FIRST&THE NEXT】
○本郷猛(NG議論関係キャラ)/○一文字隼人(戦闘中)/○風見志郎

アギト関係が現在お買い得となっております。また単独行動しているキャラも美味しそうなのが揃っております。
戦闘中の3名も面白く出来そう。書き手の皆さん仕入れるなら今ですよ!


20 : ◆HlLdWe.oBM :2008/05/01(木) 09:49:32 ID:G142Nwrg0
志村純一を追加予約します

21 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 10:33:53 ID:JRXwkx+bO
志村の強さと恐ろしさはジョーカーの力よりもそれを過信しない狡猾さに有ると思うんだがどうかな

22 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 10:47:37 ID:P4eKD06J0
>>21
同意。映画本編でも見事に周囲を騙しきってたもんな。

志村で思い出したんだけど、アルビノジョーカーの能力ってアンデッドの開放だったよな?
(始ジョーカーは鎌で切っただけで封印してたけどアルビノはカードが必要だったっぽい)
もしアルビノが封印されたアンデッドを開放したときは、リモートで開放された時と
同じく10分でカードに戻るって事でいいんだろうか。
上級を解放した際には完全に自我を奪うってのはもちろんだろうが…

23 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 12:00:05 ID:e/glZBtB0
アルビノジョーカーの話題が出てるので便乗。
アルビノジョーカーの能力に「アルビローチを無数に生み出す」ってのがあるんだけど
これは一律制限になってしまう?それとも数を制限(3〜5体とか)?

24 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 12:18:50 ID:vmN07zWZO
>>22
それでいいと思います。

>>23
一律制限は勿体無いような…
数制限(数は書き手に委ねる)+開始後何時間までは発動不可、くらい縛ればパワーバランスに支障はきたさないと思うのですがどうでしょうか?

25 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 12:21:14 ID:JRXwkx+bO
アルビノジョーカーは解放したアンデッドを制御出来ないっぽいんだがそこんとこどうなんだろ
アルビローチは数と時間の両方制限で良いんじゃ無い?
あと、カードによる変身は無しになったんだっけ
ってこれ以上は議論スレ行くべきか

26 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 14:04:41 ID:kg9osc2c0
未予約リスト
(チーム)
F-7北西 モグラ獣人・海堂直也
H-2東部 影山瞬・木場勇治
D-3北部 剣崎一真・五代雄介
A-7東部 加賀美新・デネブ
A-4南西 本郷猛(R)・城戸真司
C-5東部 葦原涼・立花藤兵衛・風見志郎
G-2南東 橘朔也・ゾル大佐
G-6北西 風谷真魚・澤田亜希
B-7東部 和泉伊織・北條透
G-4北部 一文字隼人(R)・死神博士・牙王(戦闘中)

27 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 14:09:51 ID:kg9osc2c0
未予約リスト
(単独)
D-7北東 風のエル
H-4北東 東條悟
F-8北西 モモタロス

今予約されてるのが全部投下されれば、ひとまず全員一度は参加したことになるな

28 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 18:24:41 ID:NDDAeAwr0
>>27
モモタロスは予約が入っていますね。

29 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 18:40:46 ID:H43KkpDg0
NG議論のあれがもしも破棄される結論になればゴルゴスはまだ一度も登場してないことになるのか、な?

30 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 19:38:23 ID:GBhrNfYr0
一応あれは破棄された事になってた思います

31 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 19:55:27 ID:H43KkpDg0
まとめwikiの掲示板見ると破棄って結論になったみたいですね。
とすると未登場はゴルゴスだけか…自由に配置できる最後のキャラですね、それもマーダーになり得るという。

あれ?もしかして結構美味しい立場?

32 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 20:00:52 ID:vmN07zWZO
修正された作品にも多数問題があったようですし、今回は破棄が妥当ですね。

33 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 20:43:55 ID:HaWvJUGy0
>>10 でもバイク乗りとしてはフルスロットルより「ワイドオープン」のが素敵な響き

34 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 21:39:26 ID:NDDAeAwr0
アルビノの白ゴキ大量生産って前回のドラスみたく首輪が劣化してきたらではどうだろう?

35 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 21:47:25 ID:kTxzztv30
アルビノジョーカーの特殊能力(カード開放)は推測でしかなかったような。
アルビノの能力で開放した、という断言はなかった気がします。

アルビローチ作成能力は、前回のドラスの制限が参考になるのでは。
初期状態では封印、パワーアップフラグを立てて若干開放かな。
フラグに関しては書き手さんの裁量まかせということでいかがでしょう。

36 : ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/01(木) 23:21:00 ID:ybXcAuVN0
一時投下・仮投下スレッドの方に前回の作品を投下しました。
前回、私の不手際によりご迷惑をおかけしてしまった方々と、支援と
助言を下さった方々に改めてお詫びと感謝を申しあげます。

37 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:30:54 ID:kTxzztv30
本編は一度は必ず本スレに投下するのが自然だと思います。
ので、あれで完成なのでしたら(昨日は投下出来なかったわけですし)
こちらに改めて投下していただいた方がよいのでは。

で、指摘兼制限議論っぽいのですが、
ダグバとクウガの発火で参加者を直接殺すのは若干制限かけないとまずいのでは。
(この二人は無条件に全キャラを瞬殺でき、回避方法がないことになってしまうので)
ログを見たら、一度提案されて、賛成っぽい意見が1つついて流されてるんですね。
そのためか、wikiの制限まとめにも入っていません。

改めて、クウガやダグバの「自然発火」について
「参加者の身体を直接発火させて殺すことはできない」
(火が当たったら火傷はする。生身で火だるまになったり複数回火を浴びたりなどで
 間接的に死ぬことはある)を提案したいのですが。

38 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:36:10 ID:kTxzztv30
っと、加えて自然発火自体が「能力発揮中しか使えない」にしたほうがいいのかな。
他の怪人は基本的に制限中は特殊能力封じられてますし。

39 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:37:15 ID:Q7F5+bsv0
仮投下乙です。

自然発火現象は>>37さんの言う通り、制限が必要だと思いました。
それに加え、「自然発火」は能力発揮時間限定でしか使えない、も追加した方がいいと思います。
変身していない参加者に、変身している参加者が、力押しで殺されるのは納得いきにくいですし、そのための制限です。

40 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:37:38 ID:Q7F5+bsv0
リロード不足でしたね。
すいません。

41 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:37:39 ID:iaKQzzNjO
確かにそうかもしれませんね。
今のままではダグバとクウガが最強すぎますしなんらかの制限は必須かと。

42 : ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/01(木) 23:46:08 ID:ybXcAuVN0
指摘等ありがとうございます。
個人的にはダグバの発火能力を
・変身中以外使用不可
・ライダーや能力発揮中の怪人を即死させることは出来ない
・ある程度距離をとれば攻撃範囲から外れ、範囲内でも回避行動で回避可能
…のイメージで執筆したのですが、やはりバランス的に難ありでしょうか?

43 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:50:21 ID:Q7F5+bsv0
>>42
特に問題は感じません。
程よいバランスだと思います。頑張ってください

44 :名無しより愛をこめて:2008/05/01(木) 23:54:19 ID:iaKQzzNjO
>>42
それなら良い感じかと思われます。

45 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 00:01:24 ID:+NHOzxDc0
>>42
上2点はバランスが取れていて良いと思います。

>・ある程度距離をとれば攻撃範囲から外れ、範囲内でも回避行動で回避可能

これも面白い制限かもしれません。
他の方の同意もあるようですし、ダグバおよびクウガアルティメットの制限として
正式に採用(wikiの制限まとめに収録)してもよろしいですか?

46 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 00:01:27 ID:Lb9sc4dcO
>>42
私もその制限案に賛成します。これからもがんばってください。

47 : ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 00:09:38 ID:l81s0c660
返答レスありがとうございます。
励みにさせてもらうと同時に、今後とも宜しくお願いします。

48 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 00:14:34 ID:nWZQ53/f0
ダグバの炎はロワ内だとイメージとしては波動拳、というところになるんですね

49 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 00:15:36 ID:+NHOzxDc0
問題ないようですし、>>42の制限をwikiに入れてきました。

>>47
ということで、「本スレに本投下」をお願いします。
仮投下スレはあくまで仮投下、もしくは修正案を出す場所ですので……。

50 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 01:03:59 ID:cZAQe0tz0
つまり発火の目標を設定してから発動までにタイムラグがありその間に相手が動けば不発って感じですかね

51 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 01:10:15 ID:cZAQe0tz0
不発と言うわけでは無かったですね

52 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 02:55:06 ID:QMfzGlM/0
モモタロスにディスカリバー支給されてるけど、俺の必殺技ってあれでも使えるんだろうか
というかモモタロスォードは・・・

53 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 03:06:04 ID:cZAQe0tz0
俺の必殺技は一話のヴァージョンなら使えるんじゃないですかね
鉄パイプでやってた奴
ディスカリバーはワームをも切り裂く切れ味ですからそれなりの威力になるんじゃないかと

54 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 03:33:22 ID:nWZQ53/f0
俺の必殺技モモタロスヴァージョンがあるし問題ないっしょ

55 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 04:17:48 ID:yocTthou0
木曜は投下なかったか・・・
だが今日はどばっと来そうな予感

俺の予感は当たる

56 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 04:31:53 ID:52SE+tEe0
一気に来るのは嬉しい、が読むのが大変だねw

57 : ◆YKv3FgET0g :2008/05/02(金) 06:51:15 ID:flckXlS00
取り急ぎ連絡です。

デイパックで指摘を受けた「それが仕事の人たち」ですが、
避難所投下スレの方で修正部分を書き込み、意見を伺いました。
結果、修正版なら問題なしとの判断をいただけましたので、ご報告にあがりました。
(今現在確認したところ、まとめサイトのほうにはまだ修正前の文です)

修正までの時間で、他の書き手さまをお待たせしたことを深くお詫びいたします。
それと遅くなりましたが、こちらへの投下時に支援してくださった皆様に感謝しています。

以上です。長々と申し訳ありません。

58 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 12:24:52 ID:Q/Lt3zYk0
>>57
乙でーす

59 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 14:30:19 ID:qo43ljqV0
>>57
報告乙!!!!
しかし、楽しみですよね
嵐の前の静けさというか…書き手さんがんばれ

60 : ◆KumaMHUi7g :2008/05/02(金) 14:34:25 ID:x+0OIruE0
モモタロス、山本大介、歌舞鬼 
避難所に仮投下。

ちょっとバランスブレイクorストーリーブレイクなアイテム出したのと
ロワ内時間や細かな整合性に自身なしです。

61 : ◆deggScNisI :2008/05/02(金) 14:45:08 ID:Ny3rA4UB0
本郷猛(R)、城戸真司を予約します

62 : ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:29:31 ID:cXa5arDf0
>>49
了解しました。遅れてしまい申し訳ございません。
投下を行いたいと思います。

63 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:30:56 ID:cXa5arDf0
(ハアッ、ハアッ、何で、何でこんな目に!)
 少年桐矢京介は必死に逃げ回っていた。この世で最も恐ろしいとすら言える存在から
逃げ延びるために。
 事の起こりは数分前、あきらに少々際どいやり方でかねてから気になった事を問いただそうとした
帰り道、彼もまた突然に殺し合いの場に投げ込まれてしまった。恐怖から冷静な判断力を失った彼は、
ひたすら響鬼の姿を求めて彷徨っていた。暗闇に包まれた市街地は果てしなく不気味に思えた。
 そして美しい白服を着た一種神々しい青年に遭遇したのだ。桐矢は、彼に何かを話しかけようとして…。
次の瞬間、青年は心底幸せそうに笑い、言い放った。
「究極の闇を、始めようか」
青年は魔化魍を思わせる白色の異形に姿を変え、桐矢に掌を向けた。
「!!!???」
生存本能からか、反射的に桐矢は逃げ出そうと走り出し、そして気の動転、もしくは天性の運動音痴
ぶりゆえか、十歩踏み出したところで無様に転倒した。異形、すなわちン・ダグバ・ゼバの掌から
放たれた「それ」は倒れた桐矢の上を通り過ぎ、彼の前方にあった街路樹を炎上させた。桐矢は
目の前の光景に戦慄し蒼白になりながらも、飛び起き走り出した。一分一秒でも生き永らえる
ために。

 桐矢は懸命に逃げる。ダグバとの距離は三十メートル程にはなっただろうか。だが彼の生存への
努力を裏切るが如く、すぐ後ろに火柱が上がった。
 究極の闇をもたらす存在であるダグバにとっては、殺戮を行うこと、それ自体が彼の存在意義と
言って過言ではない。数万人規模の大量虐殺を行う彼は、五十人程しか人のいないこの空間に一抹の
物足りなさを感じていた。だがダグバに他にどのような選択肢があるというのか?究極の闇を齎す物は、
究極の闇を齎すしかないではないか。




64 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:31:50 ID:cXa5arDf0
 だが目の前の少年を追い詰めるダグバには、一つ気がかりなことがあった。自分の能力に関する
違和感である。本来彼は無闇に獲物を追い詰め嬲るような殺害方法はとらない。極めて高い精度の
発火能力に物を言わせ一瞬で命を奪うのだ。だが今はどうだろう。一思いに焼き殺そうとした少年は、
情けない形ではあるが、最初の一撃を回避し、三十メートル以上離れられると既に能力の射程は
不足を露呈したのだ。
「僕一人だけが笑顔になれる力は駄目なのかな?」
ダグバは村上に向けてか、それとも独り言か、小さく呟いた。
☆  ☆  ☆  
 ダグバから懸命に逃げようと試みた桐矢はまたも転倒してしまった。振り返れば後方には数箇所
火柱が上がり、悠々とダグバが接近してくるのが分かった。燃え上がる炎は彼の父親の最期を連想させる。
ダグバは歩きながら無情にも再び掌を桐矢に向けた。
(そんな!ここで死ぬのか!?誰か……!安達君!父さん!)
桐矢の心の中であげる悲鳴は半ば支離滅裂なものとなっていた。
☆  ☆  ☆  
  パンッ  パンッ

 乾いた銃声が響き、ダグバは僅かに、本当に僅かにだがよろめいた。
「逃げろ!早く!」
 銃声の主はライフルを構えた自衛官、水城史朗であった。
 重大機密計画プロジェクトG4、そのG4システムの正装着員である彼の正義感は聊か歪んでいたのかも
知れない。装着員の命をやがては奪うG4。またその性能を最大限発揮するためには超能力者が非人道的
待遇を受けている事実。だがそれらの事実を前にしつつも彼はアンノウン排除のためプロジェクトG4の
人柱となることに躊躇いはなかった。




65 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:31:59 ID:uC7UH1cg0
      

66 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:33:32 ID:cXa5arDf0
 そんな彼も今回の殺し合いに参加者として「招待」されてしまった。水城に支給されたのは対未確認生命体装備
である神経断裂弾とそれを撃ちだすライフルだった。水城は比較的小規模の商業ビルに身を隠して、
ライフルに弾丸を装填する。地図を確認し、今後の方針を考えながら。
 その時だった。逃げ惑う少年の悲鳴を聞き、付近に炎が上がる気配感をじたのは。
 ビルから飛び出し、ライフルを構えて事が起こっている現場に水城は急行した。そして今にも殺されそうな
少年を救うべく、炎の主である怪物に向け発砲した。プロジェクトG4に関わってからとは違う、真に
人間としての正義感から、彼はこの行動を採った。
 ダグバの動きが緩んだほんの僅かな一瞬に、桐矢は最後の力を振り絞るかのように立ち上がり、
そしてまた駆け出した。水城とは目を合わせる余裕すらなかった。
 水城は再び怪物に向けて発砲を続けた。怪物は水城へ向き直る。
「第0号……!」
 その姿は水城には見覚えがあった。かつて日本中を恐怖のどん底へ叩き込んだ最強最悪の未確認生命体。
だが水城は臆することなくライフルの狙いを弱点とされるベルトのバックルに定めた。


 水城の神経断裂弾はダグバのバックルを捕らえることはなかった。水城が引き金を絞るよりコンマ数秒早く、
ダグバの炎が彼を捉えたのだ。
 ダグバの炎は一般に認知されている火あぶりと違い数瞬で人を死に至らしめる即死性の高いものだ。
 水城は自分の呆気ない脱落を悟り、最後の意識の中で思った。
(さっきの少年は、逃げ切ってくれたのか……?)
かつて大量殺戮を実行し、この場においてもそれを繰り返そうとするダグバに対して思った。
(なあ、もう…いいだろうッ…!)
と。




67 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:34:25 ID:cXa5arDf0
☆  ☆  ☆
 ダグバは変身をとき水城の死体に少しだけ目をやった。先ほどの少年は見失ってしまったらしい。
だが彼がそのことに頓着する必要もない。ダグバは次なる獲物を求め歩き出した。この時点では、
彼は気がつかなかったようだ。自分たちを監視していたもう一つの存在に。

 ダグバが現場を立ち去って十数分後、水城の死体の元へある人物が姿を現した。
(フン、人間はその弱さも省みず、つまらない情に流される。そしてその結果がこれだ)
内心そう呟き、水城の支給品を調べる、鋭い眼光を眼鏡の奥に秘める男。金居、その正体を始祖の不死生物、
ギラファアンデッドという。
 殺し合いに強制参加させられた彼がまず飛ばされたのは放送局だった。施設の中を軽く調べてみたが、
彼の興味を引くものは特になかった。金居は次に建物の屋上に向かい、テレビ塔へ登った。高所から
一度このフィールドを見たいと思ったからである。アンデッドたる彼は視力にも相応の自信があった。
さほど期待できないが何らかの情報が発見できるかもしれない。塔の階段を中ほどまで登ったところで、
彼は見てしまった。
 眼下の市街地で逃げ惑う少年と炎を放ちながら迫る怪物。一人の男が少年を庇い殺されるまでの
一連の顛末を。
 怪物が完全に立ち去ったことをしっかりと確認し、彼はタワーから降り現在に至る。
(そして人間は相変わらず小器用だな。弱さを補うためにこんな物を作る)
大きな破損がないことを確認したライフルを含む水城の支給品を回収し、炭となった水城から黒く
煤けた首輪を失敬した。
(いずれはこの首輪についても考える時期も来るだろう。回収して損などない。さて、今後の方針は…)
 殺し合いに乗り、人間を皆殺しにすること自体、金居には倫理的躊躇いはなかった。だが彼は、
スマートブレインから与えられる地位などなんら興味を引かなかったし、そもそも主催者の甘言を鵜呑みに
するのは危険極まりないだろう。先ほどの怪物やBOARDのライダーなど一筋縄ではいかない存在もある。
派手に動くのは身の破滅を意味するだろう。




68 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:35:43 ID:cXa5arDf0
(―ならばとるべき行動は以前と大差はない。まずはこのバトルファイトの内幕を出来る範囲で探り、
自己の安全を優先する。その過程で利用出来る者は利用し、邪魔なものは始末するだけだ)
そう結論付けると金居は水城の死体を後にした。

☆   ☆   ☆



 あれからどれだけの時間が流れただろうか。
 路地裏からはゼエゼエっ荒い呼吸が聞こえた。後ろに誰の気配も無いことを確認して足を止めた桐矢である。
 心臓は悲鳴を上げ、膝には転倒しときに出来た擦り傷をつくり、デイパックからも支給品がころげ落ち、普段の
無駄に自信に満ちた態度も彼方へ吹き飛ばされたがそれでも彼の命だけ間違いなくあった。
 自分を助けた男がどうなったかを想像するのはどうしようもなく怖い。魔化魍に匹敵する化け物にライフル一丁で
対抗などできるのか。やや取り戻した彼は、その結果がどんなものか、予想は出来た。
 幸いにもデイパックから落ちなかったペットボトルの水を含みつつ携帯で現在地を確認しつつ桐矢は思案する。
(とにかく半端にウロウロすると、響鬼さんに会う前にまたあんな化け物に殺されるだけだ。
早く誰にも見付からないような場所を探して一先ず隠れるしかないな…)
 一連の出来事は桐矢に多大なトラウマを残した。だが彼もまたこのバトルロワイアルで新な方針を打ち出したのだった。 
 

【水城史朗@仮面ライダーアギト 死亡】



69 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:35:59 ID:uC7UH1cg0
       

70 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:36:11 ID:itH6XnMZ0


71 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:36:17 ID:mEUGio+HP
 

72 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:37:23 ID:0w+Mq2bW0
 

73 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:37:23 ID:mEUGio+HP
  

74 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:37:24 ID:uC7UH1cg0
     

75 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:37:37 ID:cXa5arDf0
【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【1日目 深夜】
【現在地:G-3の何処か】
[時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。
[状態]:被弾した箇所に僅かな痛み 二時間変身不可
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 特殊支給品(不明)
[思考・状況]
1、究極の闇を齎す。
備考
1、自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握

【金居@仮面ライダー剣】
【1日目 深夜】
【現在地:G-3 放送局付近】
[時間軸]:45話終了後。
[状態]:健康
[装備]:神経断裂弾が発射可能なライフル 
[道具]:基本支給品×2、煤けた首輪 特殊支給品(不明)
[思考・状況]
1、可能な範囲で殺し合いの内幕をさぐる。
2、なるべくリスクの高い行動は避けたい。
3、利用できる参加者は利用し、障害となる参加者は状況によっては殺害する。
備考
1、神経断裂弾の残りの弾数、首輪の損傷具合は不明です。



76 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:38:10 ID:hwZ0+VAO0



77 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:38:22 ID:cXa5arDf0
【桐矢京介@仮面ライダー響鬼】
【1日目 深夜】
【現在地:F-4の寂しい路地裏】
[時間軸]:36話、あきらに声をかけた帰り
[状態]:軽い擦り傷 中度以上の疲労
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(ただし携帯と水以外で何かを紛失した可能性あり) 
[思考・状況]
1、安全な場所を早急に探し隠れる。
2、激しい恐怖。
3、響鬼が助けてくれる事への僅かな期待。
備考
1、自分を助けてくれた男性(水城)の生存の可能性は低いと予想。 


78 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:38:46 ID:0w+Mq2bW0
 

79 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:38:55 ID:hwZ0+VAO0


80 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:39:04 ID:mEUGio+HP
 

81 :蠢く甲蟲 ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 21:39:29 ID:cXa5arDf0
終了です。
支援まことにありがとうございました。

82 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:43:23 ID:hwZ0+VAO0
投下乙!
水城さん……頑張ったよ!ダクバ相手には仕方ないよ。
しかし、やはり制限されているとはいえ、ダクバは強いね。
逃げる京介、暗躍する金居に期待!


83 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:45:44 ID:uC7UH1cg0
投下乙、水城さん……
京介はどうなるか……
GJ!

84 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 21:49:26 ID:Zy3i53t0O
まだ変身出来ないのがキツいなぁ。
最終回から呼ばないのがちょっといじわるだよねw

85 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 22:14:16 ID:Ny3rA4UB0
投下乙です。
>>68の 転倒しときに出来た っていうのは 転倒した時に出来た、の誤りですかね?
あと やや取り戻した彼は っていうのは一時投下スレ見る限り やや落ち着きを取り戻した彼は ですかね?

最終回からじゃないから実質変身できない京介…
前回の明日夢のように良い意味でも悪い意味でも活躍できるのか!?

86 : ◆1/iBH5Sh82 :2008/05/02(金) 22:38:37 ID:cXa5arDf0
感想ありがとうございます。
>>85
仰る通りです。wikiに収録された際に修正しておきます。
指摘ありがとうございました。

87 : ◆SBNext.HzA :2008/05/02(金) 22:56:11 ID:+NHOzxDc0
乙です。誰かを守る力を手に入れるためにG4になったはずの水城さん……現実は無常だ。
京介は一人前に成長出来るのか。この先が気になります。

ところで、まとめの方で基本的なルールの説明を徹底していなかったせいで、
ちょっとした行き違いが多発してしまっているような気がして、大変申し訳ないです。
そこで、せっかくのGWを利用して、今ある疑問・質問・相談事を
手っ取り早く消化する場をもうけたいのですが、いかがでしょうか。
具体的には、書き手さん読み手さん入り交じってのチャットです。

とりあえず、場所だけは準備してあります。
http://riders.sphere.sc/chat/pbschat.php?fn=ridernext
携帯からはこちらになります。
http://riders.sphere.sc/chat/kt.php?fn=ridernext


こちらをGWの間、開放しておきたいと思います。
今のうちに疑問はちゃちゃっと解決して、このまま波に乗りたいものですね。

※予約中の書き手さんは、チャットに入り浸って書き上がらない、などと言うことがないようにしましょう。

88 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 23:35:14 ID:Hpr1liJn0


89 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 23:36:59 ID:Hpr1liJn0


90 :名無しより愛をこめて:2008/05/02(金) 23:51:26 ID:mODaf9zD0
なんかわからんがまた随分おかしな事をしてるな

91 :55:2008/05/03(土) 00:44:05 ID:SPgLQX8m0
金曜はどばっと投下が・・・

俺の予感が・・・外れた?

92 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 00:55:31 ID:39A6P1Z/0
>>91
運命が変わったんだよきっとw

93 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/03(土) 04:58:19 ID:Ac/RNYiL0 ?2BP(1)
風見志郎 立花藤兵衛 葦原涼 風のエルを予約します

94 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 11:19:33 ID:MaRnT3CF0
※予約中の書き手さんは、チャットに入り浸って書き上がらない、などと言うことがないようにしましょう。

お前にこんなこといわれる筋合いはないんだがな

95 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 11:42:28 ID:rrPs/Weq0
はいはい毒吐き行こうねー

96 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 12:07:14 ID:Q+kikzEb0
毒吐きスレなんてあったっけか?

97 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 12:26:17 ID:DtHEue6AO
>>95
毒吐きで同じこと言ってフルボッコにされてるのがいたから
多分同一人物だよw

98 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 12:32:36 ID:l+oAgTDK0
>>91
手塚乙w

99 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 13:49:57 ID:mwVTPrp00
>>91
なんという死亡フラグ…
次に「お前になら○○できる」という台詞を吐いたら危ないぞ!

100 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 13:57:59 ID:+7ghSJ6LO
◆SozLWwNPjU氏、〆切が明日になるのですが進み具合はいかがですか?

101 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 14:09:22 ID:kGPiBc3NO
>>100
おいおい、予約期限はまだあるのにそういう風に聞くのは失礼だと思うよ。

102 : ◆deggScNisI :2008/05/03(土) 14:21:26 ID:D3TB9ioY0
仮投下スレに 本郷猛(R)、城戸真司 投下致しました
書き手の皆様、お手数ではありますが確認のほど、宜しくお願いします

103 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 14:49:06 ID:kSYk1jpj0
>>101
書き手ガイドラインの予約のところに三日に一度くらい状況報告と書かれているんだし、音沙汰無ければ聞くのは問題ないような?

104 : ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 15:49:17 ID:wUa25J+40
三田村晴彦、城光を投下します。

105 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:02:50 ID:wUa25J+40
 現地時間で、まもなく午前二時を回ろうとしていた。
 空から闇夜の林を見下ろすと、一筋の光の線が見える。それは木々の間を抜ける道に備えられた
道路灯の明かりであり、南の市街地から伸びるその線を北へ辿っていくと、途中でひときわ強い
光の群れを見つけることが出来た。
 そこは動物園だった。敷地内に建てられた各種施設は真新しく、清掃も隅々にまでよく行き
届いている。あちこちに建てられた案内板では、世界的にも珍しい動物を多数飼育していることが
記されており、スマートブレインという企業の持つ力をまざまざと見せ付けていた。平時であれば、
大勢の来場者によって祭りの様な騒ぎになっているであろうことは想像に難くない。
 しかし今現在この動物園には、客も、スタッフも、飼育されている動物すら、一切存在していなかった。
代わりにいるのは、望まずしてここを訪れることになった、不幸な来園者たちである。

106 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:04:22 ID:kYCQMad80


107 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:04:50 ID:wUa25J+40
 敷地のほぼ中心部、四方に飼育施設が見渡せる中央広場。そこに、一人の青年と雌虎の姿があった。
動物園のあるべき形としては、青年が雌虎を観賞しているという状況が普通であるだろう。しかし
現実はまったく違い、青年は動物を眺めに来た客などではなく、雌虎もまたここで飼育されていた
動物ではない。
 青年と雌虎は、戦っていた。そして、次々に拳と脚をくり出し、一方的に攻撃を続けているのは
青年の方だった。
 彼は頭から足元まで、全身を黒衣に包まれていた。胴体や手足には頑強なプロテクターが装備されており、
頭部は毒蛇をイメージした形状のヘルメットに覆われている。
 一方の雌虎もまた、通常の動物ではなかった。人間同様、二本の足で直立し、二本の腕を自在に
振るう。黒く角ばった顔は仮面を被っている様にも見え、その下からは人間の同部分に酷似した口周りが
覗いていた。
 毒蛇の面を被った青年は休むことなく拳足を振るい続けているが、その攻撃がまともに敵を捉えたことは
一度としてなかった。異形の雌虎は俊敏かつ巧みな体裁きで、青年の攻撃を或いは避け、或いは受け流し、
全ての技をかわし続けている。
 その為か、青年は殆どヤケクソになっていると言って良かった。一連の攻撃にはもはや考えも無く、
大雑把で、その有り様は癇癪を起こした子供の喧嘩と大差無かった。
 しかし、青年がこうも我武者羅になるのには、理由があった。

108 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:06:59 ID:wUa25J+40
 青年──三田村晴彦は改造人間である。
 ある時、彼は手術台の様な物の上で目覚めた。視界は眩いライトに照らされており、周囲には
医療器具らしき物が幾つも置かれている。首を巡らすと、ガラスの向こう側で白衣の男達が彼を
眺めているのが見えた。
 ここは何処だ? 何があったんだ?
 男達は晴彦の問いには一切答えず、お互いに何か言葉を交わした後、揃って部屋を出て行ってしまった。
腕力を重視した改造人間の力を以ってしても強化ガラスを破ることは出来ず、晴彦は一人、手術室と
思しき部屋にとり残された。
 何も出来ぬまま手術台に腰を下ろし、現在の状況について暫し考えを巡らす。だが時が経つにつれて
徐々に鮮明な記憶がよみがえって来ると、彼を待っていたのは深い懊悩の時間だった。
 ショッカーによる洗脳は、いつの間にか解けていた。改造人間コブラではなく三田村晴彦としての
思考を取り戻すと、その脳裏に浮かぶのは余りにも深い後悔の念でしかなかった。
 利用されたのだと理解した。愛した少女と共に病から解き放たれる筈が、いつの間にか改造人間に
されており、何の疑問も持たずショッカーの命令に従うようになっていた。過酷な運命を天真爛漫な
笑顔で隠していた彼女も、蛇のマスクの下で淫靡かつ獰猛な笑みを浮かべる怪人へと変わり果ててしまった。

109 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:08:07 ID:D3TB9ioY0
 

110 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:08:19 ID:wUa25J+40
 その果てにあったのは、組織を離反した二人のホッパーとの戦い、そして敗北。強烈無比な飛び蹴りの
衝撃が、晴彦の有する最後の記憶だった。
 最悪の可能性が何度も頭を過ぎる。生きているのは自分一人で、彼女は死んでしまったのではないか?
いや、自分がこうしている以上、彼女もまた無事な筈だ。悪魔の誘いを受けた張本人がただ一人生き残るなど、
あってはならないことだ。
 閉ざされた部屋の中で、晴彦は懸念と否定を何度も繰り返し、苦しみ続けた。
 どれ程の時間が経ったのか、やがて部屋の扉が開き、先程の白衣とは別の男達がぞろぞろと入って来た。
ついて来い、と無感情に命令する彼等に晴彦は彼女の安否を問い質したが、男達には会話をするつもりは
一切無いようだった。教えなければ行かないと頑迷に抵抗したものの、改造人間の様な姿に"変身"した
男達に数人がかりで取り押さえられ、結局どこかの大広間に力尽くで連れて行かれた。
 後は一方的に殺し合いの始まりを告げられ、訳のわからぬうちに気を失い、気がつけば闇夜の道路にいて、
人間が灰となる映像を見せ付けられた。
 尋常ならざる事態が起こっているのは解かったが、そんな事は晴彦の最大の懸案事項からすれば
些細な問題だった。携帯電話に登録された参加者名簿の中から彼女の名前を必死に探すも、
見つかることはなかった。代わりに(何故か二件ずつある)本郷猛、一文字隼人の名を見た時には
強烈な殺意が沸き起こったが、それでは彼女が殺されたと認めるようなものだと、必死に自分を諌めた。
 結局、どうしようも無かった。傍に落ちていたデイパックにも気付かず、居る筈のない彼女の姿を
求めて歩き続け、ふらふらと動物園に入った。足を動かす気力すら長くは続かず、道端に座り込んで
咽び泣いた。

111 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:10:00 ID:wUa25J+40
 やはり彼女は駄目だったのではないか、という悪い予感の方が大きくなってくる。そうであれば自分に
生きている意味などなく、優しく朗らかだった彼女にあんな最期を迎えさせた罪を考えれば、むしろ
死んでしまうべきだ。心を覆うどうしようもない絶望感は、病に侵されていた頃の方がまだマシだった。
 しかし、そこで晴彦は思い出した。あの大広間で、巨大なスクリーンに映っていた男が吐いた台詞。
『我々は、奇跡を起こすこともできます。例えば死者をよみがえらせることを、奇跡と言ってよいのなら、ですが』
 その言葉に縋った。かつてショッカーの誘いを受けた時のことも無論忘れておらず、また何かの
企みに利用される事も危惧したが、彼には他に頼るべきものが何もなかった。
 そうまで言うならば、奇跡を起こしてほしい。いま彼女の安否が判らずとも、死者さえ甦らせると
言うのなら、彼女に平和で幸せな生活を与えてほしい。
 あらゆる悪い予感を振り切り、懊悩から逃れる為に、彼はこのゲームに乗ることを決めた。

 そうしてしばらく園内を徘徊していると、一人で歩いている女を見つけた。
 やるしかない。 他に何も出来ることはない。
 自らに言い聞かせ、晴彦は漆黒のマスクでその素顔を覆った。決して望みはしなかった改造人間の
身体が、本来の性能を取り戻してゆく。
 雄叫びをあげて、背後から女に襲いかかった。 しかし女は突如として異形の怪物に姿を変え、
戦いになった。

112 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:11:17 ID:wUa25J+40
 晴彦は何ら与り知らぬことだが、その怪物はアンデッドと呼ばれている。
 この星にある全ての生物の祖とされる、53体のアンデッド。その中の一体であるタイガーアンデッドは
一万年の時を越えて封印から解き放たれ、人の姿と城光という偽名を用い、人間社会の中に紛れ込んでいた。
 しかし彼女もまた、望まずしてこの殺し合いに参加させられることになった。動物園の片隅で
目を覚まし、まるで人間に飼われる獣の様な首輪を填められている事に気付いた時は、激しい憤りに
身を震わせた。
 彼女が身を投じるべき戦いは、この星の支配種を決定する神聖な儀式、バトルファイトただ一つ。
何の意義も無く、ただ見世物としての殺し合いなど、付き合っていられるかというのが正直な感想だった。
 だが彼女とて現実逃避の趣味は持たない。冷静な思考を取り戻し、状況を認識するのに長い時間は
いらなかった。
 そして己の成すべき事を考える。それは言うまでもなくバトルファイトの遂行。ならばこんな
ゲームで主催者を楽しませている暇など無く、もう一体のアンデッドと共に、本来の戦いに復帰する
事が当面の目的となる。
 その上で障害となるのが首輪の存在だった。人間を灰に変えるあの技術が、不死者たる己にどれ程の
効果をもたらすのかは判らない。しかしその自分がこの様な場所に連れ込まれている現実を考えれば、
アンデッドの自由を奪う何らかの手段を用意している可能性は高く、決して油断は出来ないだろう。
 まずは首輪を外すことが第一条件となるが、その手段はよくわからない。人間が造った仕掛けなど
想像もつかないし、力ずくで外そうとしても悪い結果が待っているであろう事は、あの珍奇な
女が言った通りと考えて良い。
 であるならば、必要なものは人間。それも頭の良い固体を手に入れ、首輪を調べさせ、外させるのが
最も良い方法だろう。

113 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:12:14 ID:kYCQMad80
  

114 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:12:42 ID:wUa25J+40
 それで、彼女の行動方針は決定した。人間を探し、もう一体のアンデッドとも合流する。
 ──行くか。
 光が歩き出そうとした時、傍らに落ちてあるデイパックが目に入った。そういえばと、参加者には
何らかの道具を渡すというあの女の言葉を思い出した。
 たとえこの中に何が入っていようと、戦いにおいて自分以外の力を恃みにするつもりはない。
しかし持っていても邪魔にはならないし、首輪を外す上で役立つ物が入っている可能性もあるだろう。
考えたのも数瞬、光はデイバックを軽く担ぎ上げた。
 そうして移動を始めて間も無くのことだった。背後から叫び声が聞こえて振り向くと、全身に
黒い鎧を纏った男が喚きながら突進して来るところだった。
 アンデッドではなく、また光が知る仮面ライダーとも違う様だった。しかし何者であるにせよ、
今この瞬間に取るべき対応はただ一つ。見え透いた初撃をあっさりとかわし、拾ったばかりのバックを
放り捨てると、光はタイガーアンデッドの姿を露わにした。
 その瞬間、妙な違和感を覚えた。全身が拘束されている様な感覚に囚われ、満足に動くことが
出来ない。本来の姿をとってなお残るのは、あの忌まわしい首輪の感触だった。
(これも奴等の仕業か……!)
 どこまでも面倒な事をしてくれる。屈辱に歯を軋らせたが、今は目の前の男に対応すべきだった。
 光──タイガーアンデッドが姿を変えたことで、男は戸惑っている。どうやら人間であると見て
間違いなく、彼女は己の目論みが早くも一歩進展することを確信した。
「おい、お前……」

115 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:14:19 ID:wUa25J+40
「うわああ!」
 タイガーアンデッドが声をかけようとした途端、男が悲鳴の様な叫びをあげて拳を振り回してきた。
 ち、と舌打ちして一歩退がり、その一撃をかわす。男は休まずに逆の拳を突き出してきた。
無駄に大振りで、遅い。鋭利な爪に覆われた右腕を使うまでもなく、タイガーアンデッドは左腕を
軽く上げ、あっさりと男の攻撃を受け流した。
 さらに拳。これもまた稚拙な攻撃、やはり左腕で弾く。続いての四発目を身体ごと横に避けると、
男は勢いに任せて大きくつんのめった。
「糞っ!」
 黒いマスクの奥から悪態が聞こえる。格好こそ勇ましいが、この男は戦いの素人ではないかと
彼女は訝しんだ。
 男は必死な様子で体勢を立て直し、脚と拳を何度も振るって来る。しかしその悉くをタイガーアンデッドは
凌ぎ、防いで見せた。力こそ中々のものと見えたが、男の攻撃は技術がまるで伴っておらず、全力を
発揮できぬ彼女ですら容易に防ぎ得るものだった。
 或いはわざと未熟な戦いぶりを見せ、己の実力を見誤らせようという魂胆なのかとも考えた。
だが、すぐにそうではない事を悟る。
(この男……)
 目の前の敵は、持てる力の全てを出し切れてはいない。何かに追い立てられ必死に手足を振り回して
いるだけで、確固たる戦いの意思を持っている様には見えなかった。
 望まぬ戦いに巻き込まれ、最初の敵がこの程度かと思うと、戦闘中だというのに彼女は
溜め息を吐きそうになった。

116 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:16:05 ID:wUa25J+40

 コブラは焦っていた。
 怪物に苦戦しているからではない。奇跡を起こすと言うあの男の言葉を思い出した瞬間から、
焦りっぱなしだった。
 拳を突き出す。捌かれた。
 思い切り脚を振り上げる。しかし伸びきる前に脛を押さえられた。
 当たらない。何度殴ろうと蹴ろうとしても、こちらの攻撃を怪物はあっさりとかわしていく。
 こんな筈ではなかった。自らの意思ではないが、彼がショッカーにいた頃は改造人間として
一流の戦闘能力を保持していた筈だった。それともこの怪物、改造人間にも見えない異形の生物が、
そもそも人間の及ばぬ力を持っているのだろうか。
 このままではいけない。この怪物を殺せない。殺せなければ、彼女を救うことが出来ない。それは嫌だ。
 息が切れてきた。なんでだ、畜生。まるで敵わない。
「おおおお!」
 それならばと、コブラは怪物に掴みかかった。拳足が届かないのなら、全身でぶつかりに行くしかない。
 しかし一寸先まで迫った怪物の黒い顔がふっと横に消えたかと思うと、背中に重い何かが落ちて来た。
「かはっ!」
 力に押されるまま地面に膝をついた。息をつく間もなく、今度は顔面を爆発でも起きたかの様な
衝撃が襲う。先程とは逆向きの力に流され、今度は強制的に立ち上がらされた。
 一撃目が左肘の打ち下ろし、二撃目が膝蹴りだということも、コブラには分からない。とにかく
強烈なダメージで、否応無くホッパーとの戦いを思い起こさせられたが、それでも止める訳にはいかなかった。
 怪物は構えすら取らず、感情の読み取れない眼でコブラを見据えている。
「ああああ!」
 もはや自分でも理解出来ない激情に背中を押され、コブラは再度拳を繰り出した。この戦いが
始まってから、ようやく鋭いパンチを放てたかも知れない。
 しかし渾身の一撃を黙って受けてくれるほど、怪物は優しくなかった。拳がぎりぎりで避けられたかと
思うと、見るからに凶悪な形をした右腕が、カウンター気味にコブラの胸部プロテクターにぶち当たった。
 げへ、と喉の奥から妙な音がして、マスクの中で反吐が漏れた。妙に長く感じられる浮遊感。
吹き飛ばされたコブラは安全用のフェンスを飛び越え、歩道より数メートル低くなっている
動物飼育区域に落下した。

117 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:17:23 ID:wUa25J+40
 全身を打つ衝撃に息が詰まる。落ちた拍子にコブラのマスクが外れ、三田村晴彦の素顔が露わに
なっていた。
「う……ぐ……」
 鈍い痛みが、胸部から身体中に広がるようだった。致命傷ではないがダメージは小さくなく、晴彦は
立ち上がる事も出来ずに身を捩った。
 倒れている場合ではなかった。今すぐに立ち上がり、あの怪物を殺さねばならない。彼女の為にそう
しなければならないのに、激痛が手足の動きを阻害して、立つことが出来なかった。
「君は何の為に戦っている?」
 そんな声がかけられ、晴彦はなんとか視線だけを上に向けた。怪物が初めに見た時の女の姿に戻り、
フェンスの向こうから晴彦を冷たい眼で見下ろしていた。
「そんな有様ではすぐに死ぬぞ。自らの意思で戦えない者など、この程度だ」
 そんな事はない、と言い返そうとした。彼女を幸せにする為に戦うと決意したのだ。弱く罪深い自分は
そうするしかないのだ。気持ちだけで必死に抗弁するが、口から漏れるのは情けない喘ぎ声だけだった。
 言いたい事だけ言って、女は踵を返した。数メートル上にあるその姿は一瞬で見えなくなる。
「ま……て……」
 晴彦はかろうじてそれだけの声を出したが、女の耳に届くとは自分でも思えなかった。全身に力を
籠めて身体を起こし、必死に腕を伸ばそうとするが、誰にも、何にも届かない。
 そのまま、彼は意識を失った。

118 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:18:30 ID:wUa25J+40

 足を進めながら、光は嘆息した。気にかかることが二つあった。
 一つは、戦いが終わって再び人の姿をとった瞬間、それまで身体を覆っていた拘束感が消えて身が
楽になったことだ。どうやらアンデッドの能力を抑制する何らかの力が働いている様だが、本来の姿に
なれば満足に動けず、脆い人の姿でいた方が身軽と言うのは、非常に気分が悪かった。擬態状態を
維持するのにさして肉体的・精神的な負担は無いが、アンデッドとしての誇りを踏み躙られたも同然だった。
 もう一つは、つい先程苦も無く一蹴した黒衣の男。感情に振り回されて自分が持つ力も発揮できない、
情けない相手だった。
 ふと、カテゴリーAに操られたライダーを思い出す。最強を自称しながらカードの数だけに任せた
戦い方をし、自分の力ではないものに頼り切った惰弱な少年。人間の戦士というのは、こうも程度の
低い連中ばかりなのだろうか。
「……どうでもいいことね」
 そう、力の抑制はともかく、後者の方は彼女には何ら関係の無いことだ。戦うべき相手は同じ
アンデッドであり、人間のことなど気にしても始まらない──と考えたところで、ようやく自分の
目的を思い出した。その人間こそが必要なのだ。
 少しだけ「しまった」という気持ちになって、光は振り返った。一方的な戦いの舞台であった
中央広場はもう遠くなっており、誰かが追いかけて来るような気配は微塵も無い。
あの男を殺してはいないつもりなので、あるいは今から叩き起こして言うことを聞かせるのも良いかも
知れない。
 戻ってみるか。しばし逡巡する。

119 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:18:33 ID:kYCQMad80
  

120 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:20:31 ID:wUa25J+40
「……いや」
 やはり役には立つまい、と思い直す。あの無様な戦いぶりを見るに、首輪の様な仕掛けを何とか
出来るほど頭が良さそうでもなかった。
 次に見つけた人間を利用すれば良いだけの話だ。そう決めて再び歩き出すと、今度は前方から
彼女のよく知る気配が感じ取れた。アンデッドではない、同胞の残り香だ。
 横手に、大型動物の飼育区域があった。看板に書かれた文字を見るまでもなく、光にはそこに
自分の一族がいたのだと解かった。
 ゲームが始まった今でこそ生物の影は見えないが、以前はそこにほんの二、三頭の虎がいたのだろう。
狭い囲いの中で毎日を過ごし、餌すら他者から与えられ、人間から好奇の視線を向けられる大きな飼い猫たち。
 しかし彼等の始祖たるタイガーアンデッドはそうではない。彼女を縛るものは、自ら誇りと
するバトルファイトの掟のみ。
 スマートブレインとかいう連中にも、それを思い知らせてやらねばならない。
 動物園の入場口を越えても、不死の虎を止める者は誰もいなかった。

121 :囚われの虎と蛇 ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:21:33 ID:wUa25J+40
【E-6 動物園】 

【三田村晴彦@仮面ライダー THE FIRST】 
【1日目 現時刻:黎明】 
【現在地:E-6 動物園内】 
[時間軸]:原作での死亡直前から 
[状態]:胸にダメージ・気絶・2時間変身不可
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況] 
1:彼女を救いたい。
2:バトルロワイヤルに生き残るしかない。
[備考] 
※1:支給品の事を失念しています。
※2:各支給品はE-6の道路(動物園より南側)に放置されています。

【城光@仮面ライダー剣】 
【1日目 現時刻:黎明】 
【現在地:E-6 道路】 
[時間軸]:34話から40話の間
[状態]:健康・2時間擬態解除不可
[装備]:なし
[道具]:基本支給品・特殊支給品(未確認)
[思考・状況] 
1:金居と共にバトルロワイヤルから脱出し、バトルファイトで決着をつける。
2:頭の良い人間を探し、首輪と能力制限を解除させる。
3:北へ移動。

122 : ◆B4LblbYRFE :2008/05/03(土) 16:24:45 ID:wUa25J+40
以上です。 投下支援していただいた方、ありがとうございます。
投下にあたって改行のタイミングを考えるのに苦労しましたが、読みやすいでしょうか?
あと、>>118の名前欄を忘れるというミスを犯してしまいました。 申し訳ありません。

123 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:34:32 ID:l+oAgTDK0
>>122さん
乙です。とても読みやすかったです!
光がえらくカッコイイw

124 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 16:36:03 ID:kYCQMad80
投下乙です。
バトルシーンの描写がスピーディで迫力があってカッコよかったです。
虎姐TUEEE!!

改行についてですが、個人的には問題ないと思います。
これからも頑張ってください!

125 : ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/03(土) 19:36:58 ID:7ItEGOK90
投下乙です。皆さん描写力が凄くて勉強になります。

一文字隼人(R)、牙王、死神博士、十面鬼ゴルゴス予約します。

126 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/03(土) 21:38:51 ID:kSYk1jpj0
ゾル大佐、橘朔也、桐矢京介、東條悟。予約します。

127 : ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:42:50 ID:boTWkBG00
これより長田結花、志村純一を投下いたします

128 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:43:25 ID:boTWkBG00
彼女はなぜ自分がこのような場所にいるのか理解できなかった。

彼女の名は長田結花。
以前はごくごく普通の女子高生だった。
いや、それは語弊があるのかもしれない。
彼女の生活には常に暗い影が掛かっていた。
彼女はいつもいじめられていた。
家庭でも学校でもいじめられる日々。
所詮は義理の家族、父と母は妹の方ばかり気に掛け、妹も彼女を虐げる。
学校でも浴びせられるのは悪意に満ちた罵声。
彼女はそんな日々に絶望していた。
そしてそんなある日……彼女は死んだ。
雪の降りしきる日、彼女はその若き命を散らした――

――はずだった。
確かに死んだはずだった。
だが彼女は偶然か必然か二度目の生を手に入れる事になる。
それは人あらざる者である証拠。
彼女は蘇った――人あらざる進化した者、オルフェノクとして。

しかし、二度目の生を手に入れたところで彼女に帰る場所など無かった。
家も学校も彼女に安息を齎してはくれなかった。
だから彼女は激情の赴くままに――人間を憎んだ。
自分を蔑んだ人間を、自分に害する人間を、何の感傷もなく殺した。

――孤独――

そう、当時の彼女は孤独の中にいた。
もとよりいじめられていた日々、彼女を気遣うものなど誰もいなかった。
メールで優しい言葉をかけてくれる人がいた事はいた。
そんな事をしても情けなくて嘘つきな自分を見るだけというのに。


129 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/03(土) 21:43:32 ID:Ac/RNYiL0
         

130 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:43:37 ID:mjnS0X140
支援〜。

131 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:43:44 ID:kSYk1jpj0
 

132 : ◆N4mOHcAfck :2008/05/03(土) 21:43:59 ID:zqECoU4w0


133 :-kab:2008/05/03(土) 21:44:03 ID:Ac/RNYiL0
      

134 :kab-:2008/05/03(土) 21:44:30 ID:Ac/RNYiL0


135 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:44:50 ID:boTWkBG00

だがそんな彼女にも手を差し伸べてくれる者が現われた。
名前は木場勇治。
彼女と同じくオルフェノクとなった者だ。
彼は初めて出会った時に言った――「君の仲間だ……」と。
それからの彼女は一人ではなくなった。

そして様々な人と出会った。
海堂直也、乾巧、園田真理、菊池啓太郎…………
彼女はここに来てやっと安息の場所を手に入れる事ができたのだ。
時には自分達を裏切り者として狙うスマート・ブレイン社が幾度となく襲ってくる事もあった。
だがそれでも彼女にとって今は心休まる時間だった。
こんな時間がいつまでも続けばいい、そう願っていた。

願いは、幸せな時間は、唐突に終わりを告げた。

「あなた、何人もの人間を襲っているって聞いたけど……」

そう語りかけてくる人が現われて、いきなり襲われて、逃げた先には――

「生きたまま捕獲するんだ!」

そう叫ぶ声と共に放たれる弾丸。
彼女は生存本能の示すままに周りにいる人をオルフェノクの力で――

そして気づけばこの地にいた。


 ◆ ◆ ◆




136 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:45:00 ID:kSYk1jpj0
 

137 :kab-:2008/05/03(土) 21:45:27 ID:Ac/RNYiL0 ?2BP(1)
      

138 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:45:36 ID:zqECoU4w0


139 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:45:44 ID:boTWkBG00
「私は……」

そう、自分は警官に囲まれて、銃で撃たれて、それから――
記憶はそこまでだった。
なぜ自分がいきなり見知らぬ場所にいるのか。
あの警官はどこへ行ったのか。
全く分かりはしなかった。
分かる事は、これがスマート・ブレイン社の主催する殺し合いだという事。

「……殺し合い……」

社長の村上とかいう人はそう言った。
だがそう言われて素直に従う人がいるとはあまり思えない。
実際、早々に抜け出る人がいた――すぐに殺されてしまったが。

それからしばらく私は考えていた。
地図によれば、工場らしき建物の位置からこの場所はB-5辺りらしい。
一応デイパックの中身と名簿には目を通しておいた。
デイパックには言われた通り食料などと共に見慣れぬ道具が入っていた。
見たところカードデッキのようで、なにやら白板に金色の模様があしらっている。
使い道が分からないので、他のアイテムと共にデイパックに戻しておく。
そして名簿。
見知った名前は自分も含めて3つ。
木場勇治、海堂直也、そして自分――長田結花の名。
乾さん達がいない事から、最初はスマート・ブレイン社が自分達のような裏切り者のオルフェノクを始末するために、このような事を計画したと思った。
だがすぐにその可能性は低いという結論に至った。
自分達を気づかれないように集めたのなら、その時点で始末する方が簡単だ。
わざわざこのような手間を踏む理由が無い。

結局のところ、私にはそれ以上の事は検討もつかなかった。
とりあえず自分の身の振り方を決めなくては……つまり――


140 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:46:17 ID:kSYk1jpj0
 

141 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:46:20 ID:mjnS0X140


142 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:46:23 ID:boTWkBG00
幸せな時間は、場所は、あの瞬間崩壊した。
もう以前のようにはいかないだろう。
あれほど輝いていたものは何の前触れもなしに壊されてしまった。

――悪意に満ちた人間の手によって。

私は何か悪い事をしたのだろうか。
確かに以前はこの手で人間を襲った事もある。
だがもうそんな事はしていない。
木場さんは言っていた――「人間として人間を守りたい」と。
だが果たして一方的にオルフェノクを敵視する人間に守る価値などあるのだろうか。
オルフェノクの中にだって木場さんや海堂さんのように人間を襲うのを好しとしない者もいるのに。
間違っているのは果たして自分達の方だろうか。
いや、それは違う気がする。
私達はなろうと思ってオルフェノクになったのではない。では――

マチガッテイルノハワタシタチデハナク、セカイノホウ?

「いけない、こんな考えじゃ……」

だが一度頭に浮かんだ考えはなかなか離れない。
今この瞬間にも木場さんや海堂さんが人間に騙されて後ろから――

「大丈夫。海堂さんはともかく、木場さんは……」

でも、それでも不安は徐々に心の内を占めていく。
それは白き翼を持つ者には相応しくない色。
闇のように暗い黒。
いや、白だからこそ少量の黒でも毒と成り得るのだろうか。




143 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:46:26 ID:Ac/RNYiL0
                  

144 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:46:56 ID:kSYk1jpj0
 

145 :-kab:2008/05/03(土) 21:46:59 ID:Ac/RNYiL0 ?2BP(1)
         

146 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:47:07 ID:boTWkBG00
そんな時だった。
どこからか声が聞こえてきた。
オルフェノクに覚醒すると、五感が高まるという特徴がある。
よって自分の聴力は常人より優れている――なぜかいつもより聞こえ難くなってはいるが。
その声は東の方から聞こえてくるようだ。

『……………………………………………………』

しかしさすがに遠くて聞こえない。
そこで声のする方に向かおうと思い、東へと足早に移動を始めた。

『……………………………………………………』

まだ聞こえない。
それなりに距離があったのか。

『……俺………はデネブ――』
「きゃっ」

暗い夜道で足元をよく見ないで急いでいたせいだろう。
地面の凹凸に足を取られて、派手に転んでしまった。
自分でも気付かないうちにかなり焦っていたようだ。

『…………から…………………がい…………………』

しかも転倒したせいで頭を打って少しクラッとなり、声も少しくぐもって聞こえる。
症状は軽いので段々元通りに聞こえるようになってきているのは幸いだった。
さっきの声も再び――



147 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:47:34 ID:Ac/RNYiL0
         

148 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:47:59 ID:mjnS0X140
 

149 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:48:03 ID:Y+H75k5z0
支援

150 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:48:04 ID:boTWkBG00
『――侑斗に会う時は注意してくれ!』
「え!?」

その言葉を聞いた途端、私は動きかけた身体を止めた。
目の前に川が流れていて渡るのが大変という事もあったが、それはこの際些細な事だった。

――侑斗に会う時は注意してくれ!

これはどういう意味だろう。
その前には『害』とか言っていた気がする。
この状況で注意しなければいけない人間とはどういう人だろう。
他人に『害』を及ぼす、もっと極端に言えば『殺し合いに乗っている』人間!?
確かに名簿にはそれに該当する人物『桜井侑斗』の名前がある。
じゃあこの……デネブさんはその事を皆に教えようと――

『侑斗はとっても――――――お! おわぁ!? だ!誰!?モ、モガモガ…………』

それっきりデネブさんの声が聞こえてくる事はなかった。
デネブさんがどうなったのか容易に想像がつく。
声を聞きつけた人間に口封じのために殺されてしまったのだろう。
では誰が?
今の発言を聞かれては都合の悪い人物――桜井侑斗しかいない。

「木場さん……海堂さん……」

急いで来た道を引き返し始める。
どうせ目の前の川を渡るのは時間がかかるだろう。
それより早く二人にこの事を知らせないと。
もうすでに殺し合いに乗っている人間はいるのだ。
もしかしたら他にも悪意ある人間が――



151 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:49:03 ID:zqECoU4w0


152 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:49:08 ID:Y+H75k5z0
支援

153 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:49:15 ID:Ac/RNYiL0
          

154 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:49:18 ID:mjnS0X140
 

155 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:49:24 ID:boTWkBG00
 ◆ ◆ ◆


「……ふう、そろそろ移動するか」

闇夜に紛れて潜む人物――彼の名は志村純一、またの名をアルビノジョーカー。
ブレイドとクウガとの戦闘を終えて数時間。
彼は人目の付かない場所でこの時間を休憩に充てていた。
まだ殺し合いは始まったばかりだ。
無理して下手に動くよりコンディションを万全にする事の方が望ましい。
だからといって彼にはいつまでもこうしているつもりは毛頭なかった。
痛みと疲労がだいぶ取れたところで当初の考え通り市街地へと移動を開始しようとする。

「さてまずはチーフと合流できれば――ん?」

ふと見ると誰かがこちらに向かって走ってくる音が聞こえてきた。
音から察するにかなり余裕がないように思えるが――

(今からやり過ごすのは難しいか……とりあえず怪我をした振りをして様子を見るか。
 いざとなったら殺せばいいだけの話だ)

そして数秒後、走ってきた人物――長田結花は木に凭れかかっている志村と出くわす事となる。
結花としては一刻も早く木場や海堂と合流したかったが、そのまま素通りする訳にもいかない。
時間を惜しみながらも怪我をしていると思しき彼に声をかける。

「あの、大丈夫ですか」
「ああ、なんとかね」

もちろん志村の方は演技である。
実際志村は痛みと疲労がだいぶ取れていて動くのに支障はないくらいに回復していた。
これまでも演技を続けてきたのだ、彼にとってこれくらいなんて事はない。


156 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:49:43 ID:kSYk1jpj0
 

157 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:50:09 ID:zqECoU4w0


158 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:50:22 ID:Y+H75k5z0



159 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:50:58 ID:boTWkBG00
「俺は志村純一、もちろん殺し合いには乗っていない」
「長田結花です。私も乗っていません」
「よかった。ところで急いでいたみたいだが、何かあったのか?」
「ええ、実は……」

結花はさっき聞いたデネブにまつわる顛末をできる限り話した。
志村もその話を興味深く熱心に聞いていた。
そして次第に彼の顔には笑みが浮かんできていた。
暗いせいで結花はその笑みに最後まで気づく事はなかった。

「そうか。なら君は急いでその情報を他の殺し合いに乗っていない人達に知らせてくれ。
 俺も一緒に行けたらよかったんだが、まだ動けるには時間がかかりそうだ」
「でも……志村さん一人じゃ……」
「君を一人で行かせるのは気が進まないが、許してくれ。
 俺の事はいいから、早く!」
「……わかりました」
「すまない。それともう一つ言っておく事がある。
 俺を襲った奴らの事だ」

そこで志村は『殺し合いに乗った二人組に襲われた状況』を結花に教えた。
開始早々出会った人物、剣崎一真。
彼は殺し合いには乗っていないと言い、共に行動しようとしていた矢先だった。
カミキリムシのような外見の白い怪物が襲いかかってきたのは。
二人で応戦しようとした瞬間、そこで剣崎一真が牙をむいてきた。
剣崎と白い怪物は組んでいて自分は不意を突かれて怪我を負わされてしまった。
なんとか奴らの目を逃れて、やっとここまで落ちのびてきたと――

「たぶん奴らは俺にかなりの怪我を負わせたと思って興味を失ったんだろう。
 だが運よく傷の方は予想に反してそれほど深手じゃなかった。
 すまないが、誰かに会ったらその二人にも気をつけるように言ってくれ。頼む」
「……はい」


160 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:51:04 ID:Ac/RNYiL0
           

161 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:51:30 ID:Ac/RNYiL0
           

162 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:52:02 ID:zqECoU4w0


163 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:52:06 ID:mjnS0X140
 

164 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:52:08 ID:boTWkBG00
そう言って結花はその場を足早に去っていった。
後に残ったのは偽りの仮面をつけた志村純一のみ。

彼が言った事は嘘である――白い怪物、アルビノジョーカーが殺し合いに乗っている点を除いてだが。
彼が望むのはお人好し共で勝手に潰し合ってくれる事。
これはそのための布石であった。

もし今の情報がクウガの耳に入ったら――
ブレイドは先程の戦闘で自分を追撃してこなかった。
理由は定かではないが、これを聞いたらクウガは次のような仮説に至るだろう。
『自分を騙すための一芝居では?』
ブレイドにとって先の戦闘は信頼を得るための芝居であり、追撃しなかったのは白い怪物こそが真の協力者であったから。
その考えに至らずとも、ブレイドとクウガの間に不信感が生じるのは大いに期待できるだろう。
いずれその溝は決定的な亀裂へと昇華される可能性も高い。
他の人物に知られても、二人の不利になる事は変わりない。
こちらとしては労せずに潰し合いが誘発されるのだから願ったり叶ったりだ。
唯一の懸念は自分の嘘がばれた時。
だがそのような状況でも自分への痛手は少ないだろう。
白い怪物が殺し合いに乗っている事は事実であるし、自分を騙したのは『剣崎一真』と名乗る人物だと彼女には言ってある。
偽名を使ってきたと言い逃れする事は十分可能だ。

「加えてデネブとかいう奴の話……」

自分なりにこの話を検討してみた結果、桜井侑斗に関しては何とも言えないが、デネブは死んでいないという結論に至った。
決め手はデネブが口をふさがれて消息を絶ったという点だ。
もし桜井侑斗が殺し合いに乗っていてデネブを発見したなら、すぐに殺しにかかるはずだ。
口をふさぐ必要などどこにも存在しない。
おそらく彼女は気が動転してそこまで考えが至らなかったのだろう。



165 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:52:33 ID:Ac/RNYiL0
      

166 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:53:01 ID:boTWkBG00
「さてこの情報もどうするか」

彼女はメッセンジャーとして市街地の方へ向かって行ったようだ。
途中で誰かに殺されてしまう可能性もあるが、結局は殺す事になるのだからどうでもいい。
できる事なら可能な限り多くの人に誤解を振り撒いてほしいところだが……贅沢も言っていられない。
自分もこの偽りの知らせを皆に振り撒いていこう。
市街地に行くのもいいが、これなら市街地は彼女に任せて自分は別の場所に行くのも一考か。
途中でアルビノジョーカーとして誰かを襲うのもいいかもしれない。
白い怪物の話が広がれば、話の信憑性も上がるだろう。
相対的に集団の中で信頼を勝ち取れば、志村純一=白い怪物という考えには至らないはずだ。

白い悪意は闇の夜に紛れて蠢きだす。





167 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:53:30 ID:/xvXfsoS0



168 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:53:35 ID:boTWkBG00
【1日目 黎明】【D-4 丘陵地帯】

【志村純一@仮面ライダー剣・劇場版】
【時間軸】剣崎たちに出会う前
【状態】封印エネルギーによる痛み(普通に動ける程度まで回復)
【装備】グレイブバックル
【道具】支給品一式(未確認支給品×1)
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する。
1:移動して集団に紛れ込む。(市街地に拘らない)
2:橘チーフに合流。
3:『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という情報を流す。
4:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害or襲ってアルビノジョーカーの存在をアピールする。
※デネブの放送について(長田が聞いた範囲で)知りました。
 桜井侑斗は危険人物(?)、デネブは生きていると考えています。
※どこへ向かうかは後続の書き手にお任せします。





169 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:53:39 ID:Y+H75k5z0



170 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:54:33 ID:boTWkBG00
その頃、市街地に向かっていたはずの長田結花は立ち止まっていた。
彼女は考えていた――『人間なんて本当に守る価値などあるのだろうか』と。
危険人物を皆に知らせようとしたデネブさんは桜井侑斗に殺されてしまった。
志村さんも剣崎という人に騙されて襲われた。
人間はなんて身勝手で愚かな生き物だろう。
いつでも自分の都合を押し付けて他人を蹴落とそうとする。

「……人間なんてッ」

なら自分はどう動くべきか。
今まで通り人間のために動くべきか否か。
しかしいきなり銃で撃たれた事実は結花の心に確かな歪みとして重くのしかかる。
いっそ木場さんや海堂さん以外全員を皆殺しにした方がいいのではないか。
そんな考えも頭をよぎる。
一方でそれはいけないと訴える自分もいる。

「私は――」

それは白い翼に広がる黒い悪意――





171 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:54:40 ID:Y+H75k5z0
 

172 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:54:42 ID:Ac/RNYiL0
           

173 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:54:53 ID:zqECoU4w0


174 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:55:18 ID:Y+H75k5z0
 

175 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:55:29 ID:boTWkBG00
【1日目 黎明】【E-5 丘陵地帯】

【長田結花@仮面ライダー555】
【時間軸】本編第41話終了直後(武装警官を一掃する直前)
【状態】健康、人間への不信感・憎悪(軽度)、疾走による小程度の疲労
【装備】なし
【道具】支給品一式(不明支給品1〜2)、カードデッキ(ファム)
【思考・状況】
基本行動方針:木場さんと海堂さんの無事が最優先。
1:人間は守る価値などあるのだろうか。
2:殺し合いに乗っていない人物に自分の知っている事(↓参照)を教える。
3:いざとなったら木場と海堂以外の人間を皆殺しにする?
※長田の知っている事:『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物でデネブを殺害した』
※これからどこへ向かうかは後続の書き手にお任せします。


176 :白い悪意 ◆HlLdWe.oBM :2008/05/03(土) 21:56:28 ID:boTWkBG00
投下終了です
矛盾点、誤字脱字などありましたら指摘お願いします
多くの支援ありがとうございました

177 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 21:59:03 ID:Ac/RNYiL0
投下乙!
デネブの拡声器が誤解フラグとして機能して実にいい。
鶴はライダーに対して、どう動くのか? 志村の暗躍はどこまで広がるのか?
とても気になる話でした。GJ!

178 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 22:00:00 ID:mjnS0X140
投下乙!
またデネブがいらん事をw
微妙に人間不信に陥り気味な長田さんが危険ですね……。
ステルスの志村の初めての作戦、後々どんな影響を及ぼすかが気になります!
あと、長田さんにファムのセンスがいいですねw
GJ!

179 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 22:02:28 ID:kSYk1jpj0
投下乙ー

志村はいい感じに外道だなw
鶴よそいつは信じるな!そしてデネブの拡声器wwww
……侑斗に死亡フラグが立ったのか、侑斗マジ頑張れ


180 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 22:22:07 ID:Jdsgu+Nh0
デネブの拡声器ってデネブ本人ではなく他の人に死亡フラグをばらまくんですねぇ
新しいタイプだw

181 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 23:13:25 ID:l+oAgTDK0
策士志村いいなー。
劇場版の志村よりいいですよ!
長田さんは本編・映画が不幸だったのでここでは幸運を祈っていますが、この流れは早くもヤバそう・・・。

182 :名無しより愛をこめて:2008/05/03(土) 23:25:40 ID:MkyOGjpj0
>>181
小説版は黒歴史ですか、そうですか。

……まあ、長田さんの生い立ちは小説版が一番不幸ではあるんだけど。
草加と言い、木場と言い、沙耶と言い、小説版は真っ黒すぎて「こんなの仮面ライダーじゃねえ!」と言いたくなるから困る。

183 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/03(土) 23:45:22 ID:3YJRV0lUO
投下乙〜!

>>100
途中まで書いていた戦闘シーンをカットして、少し書き足せば完成になるので期限までにはなんとか書き上げられると思います。

184 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/04(日) 00:01:25 ID:34adHIzvP
皆様投下乙です。
少しずつ不安の種が撒かれつつあり、この先が大変楽しみです。

こちらの途中経過ですが、少し遅れ気味です。
出来るだけ期限に間に合うよう努力します。

185 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 02:08:09 ID:kvCVTx7A0
今更かもしれませんが既に収録されている”「誰か」のためのライダー”で剣崎がA〜9を所持しているのに
ライトニングソニックが使えないと言う問題はどうなるのでしょう
一応編集会議スレでも話題に出しましたが、書き手さんに確認を取ろうと言うことで書き込みました
何らかの返答があると有り難いです

186 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/04(日) 02:51:26 ID:fFSn/iVB0
えと、スミマセン。
桐矢の位置を完璧に勘違いしていました。

桐矢を金居に差し替え、再度予約します。

187 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 13:12:45 ID:4heZ4rl7O
今日は投下ラッシュがあると予想してみる

188 : ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:48:38 ID:znzm7Cgv0
>>187
私もそんな予感がします。俺の占いは(ry

というわけで口火を切る 本郷猛(R)、城戸真司 投下します

189 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:49:38 ID:znzm7Cgv0
「ここ、か?」
地図を確認してみると恐らくここが大学、なのだろうか。
どこにでもある普通の大学、そういった印象だった。
(普通、なんだよな…)
「どうしたんですか?本郷さん」
大学前で立ち尽くす本郷に城戸が不思議そうに問いかける。
「いや、なんでもないです。進みましょう、何かわかるかもしれない」
罠がないとも限らない。本郷と城戸は警戒しながら大学構内へと足を踏み入れた。

中に入ってみると驚きを通り越して不気味ですらある。それほどまでに普通の大学なのだ。
まるでどこかに実在する大学をそのままこの空間に放り込んだ、そんな感じだ。
(罠もない、監視カメラのようなものは恐らくどこか気づけない所にでもあるのだろうけれど…)
大学構内を城戸と共に探索しつつ本郷は考える。何故ここまでするのか、と。
ただ殺し合いをさせるだけというのならこんな広い土地も、わざわざ隠れ家や拠点に使えそうな大学もいらないはずだ。
この大学だけではない。研究所や工場等は知識や技術を持つものならこの首輪を解除できそうな施設だし、
病院では治療が、ショッピングセンターでは食物等が恐らく手に入るだろう。
どれもこれも殺し合いにはむしろ邪魔な施設と言えるはずだ。
これらはまるでこのゲームの長期化、或いは…
ゲームを抜け出そうとするイレギュラーを敢えて出させようとしてるようにも感じられる。
そんな得の無いような事をするのだろうか、これだけの技術や金を持つものが。
仮にだが、ショッカーが裏で手を引いているとしても疑問が残る。
自分や一文字、風見を始末したいだけなら以前と同じように改造人間を送りつけるだけでいいだろう。
それとも自分達以外のものも始末したい為にこのような…いや、これもおかしい。
共通の敵を持つ者達を一同に集める事などしないだろう、団結されたら厄介なだけだ。
個別に始末していくほうが単純で効率的なはずだ。
考えても考えても、結論は出そうにない。あまりにも情報が少なすぎる。

190 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:51:16 ID:znzm7Cgv0
ここは一つ、他の人の考えを聞いてみるべきだろう。
「城戸さん、君は奴らの狙いは…何なんだと思う?」
物取りのように棚の中を物色していた城戸は作業を一時中断して座り込むと少しうーんと唸ってから、答えた。
「最初は、また神崎が何か始めたのかと思ってたんだけど、違う気がする」
「神崎…ミラーワールドで君達を戦わせた張本人だね?」
本郷も作業を中断し城戸の話に集中する。
「ああ。神崎ならその気になればこれだけの人数集めることもできると思う。
 でも…多分神崎はこれには関わってない、そんな気がするんだ」
「どうしてそう思うんだい?」
「まず一つに、神埼は優衣ちゃんを助けようと一人で今までやってきてた。
 それを急にこんな訳の分からない会社に手伝わせるとは思えない」
城戸の言うとおりだ。
話を聞いた限り神崎という男には狂ってはいるが信念は曲げない、そんな印象を持っていた。
そんな男が突然赤の他人の力を借りるとは考えづらい。
「次に、見間違いかと思ってたけど違ったんだよな…」
携帯の名簿画面を開きつつ城戸は複雑な表情を浮かべた。
「名簿にある手塚や芝浦って、死んだはずなんだよ」
「死んだ?」
城戸の予想外の言葉に本郷は思わず声を大きくなった。
「あぁ、他にも死んだはずの名前がこの名簿には載ってる…
 神崎ならわざわざ脱落した人間を復活させたりはしない、と思うんだ」
他人の空似かもしれないけど、城戸が最後にそう呟いたような気がしたが城戸は構わず続ける。
「最後に一つ、神崎が自分で説明してなかったんだ。
 あいつ結構外に出てきてライダーの勧誘やらバトルの催促やらで細かい事を自分でやってたんだよ。
 まぁ、全部一人でやってたんだから当然ではあるんだけど…
 そんな神崎が大事なゲームの説明を他人に任せるのは考えづらいと思った」
「ふむ。つまり城戸さんは少なくとも神埼は絡んでおらず、スマートブレインが単独でやっている、と?
 俺もその考えに異論は無いけど、それにしてはおかしくないかな?
 この大学や病院は明らかに殺し合いには無用だとは思わない?」

191 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:52:20 ID:znzm7Cgv0
城戸はまた腕を組んでうーんと唸っている。城戸も何か変だとは思っているようだ。
「俺考えるの苦手だからなぁ。多分このゲームを盛り上げる為とか、そんな理由じゃないかな」
「盛り上げる…そうか、そう考えるのが一番自然なのかも…しれないな」
城戸の言葉を聞いた瞬間、本郷の身体に何かが駆け巡ったような気がした。
これから行われるかもしれない戦いも
生きようと懸命に足掻き、治療する様も
脱出しようと結託する様も
全て見世物なら。
開始早々殺され、灰となった二人の姿も見世物とされたのだろうか?
性根の腐った連中はその映像を見ながら談笑でもしていたのだろうか。
ふと気づけば、自分でも驚くような怒りが本郷の心の奥底から沸いてきた。ショッカーに対する怒りや憎しみとは、違う。
もっと別の、個人を通り越した、種として許せない、許してはいけない、そんな怒りが湧いてきた。
「うぉぉぉっ!」
と、突然城戸が声を上げて立ち上がった。
「ど、どうした城戸さん?」
「自分で言っててむかついてきた!俺達の、人の生き死にを見世物にするなんて!
 見世物のためだけに殺し合いをさせるなんて、絶対に許せない!」
城戸もやはり怒りを覚えていたのだ、それも燃え盛る炎のような強い怒りを。
揺ぎ無い正義の心を持っている城戸を少し嬉しく思いつつ本郷は提案した。
「城戸さん、ちょっと屋上に行こう」
「え、屋上?いいのかよ、探索は…」
「探索は後でもできる。それよりお互い、ガス抜きが必要だ」
ガス抜きという言葉にピンとこない城戸を尻目に本郷は屋上へと向かった。
イマイチ把握できてない城戸も訳が分からないまま本郷について行った。

192 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:53:30 ID:znzm7Cgv0
屋上に出てみると吹き抜ける風が心地よい。
「なぁ、本郷さん、屋上になんかに来て何しようってのさ」
「奴らに、宣言する為さ」
「宣言?」
「奴らに、今この時も監視しているだろう奴らに。宣言してやるんだ、城戸君」
ようやく本郷の意図を解した城戸は強く頷くと一度深呼吸をし、夜空を見上げ、吼えた。

「村上!お前らの馬鹿げたゲームなんかに、俺は絶対に乗らないからな!
 俺だけじゃない!本郷さんもだし、他にも同じ気持ちのやつはいるはずだ!
 皆で必ず生きて、こんなゲームを抜け出す!覚悟しておけよ!」

思わず耳を覆いたくなるほどの大声で城戸は夜空に宣言する。
恐らく今現在も監視しているだろうスマートブレインに向けて。

「そうだ、こんな殺し合いに、俺は乗らない!一文字や、風見。それに城戸さんや、他の人たちもいる!
 皆で必ず生きて、ここを抜け出す!」

城戸と同じように本郷も夜空へと吼える。夜空は何も答えず、月と星の光だけが二人を照らしていた。

193 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:54:38 ID:znzm7Cgv0
少しの間夜空を見上げていた二人だが不意に本郷が告げた。
「ふぅ…気分転換になった所で、そろそろ動くとしようか」
手荷物をまとめ屋上を抜けようとする本郷を城戸が慌てて制す。
「ちょ、ちょっと待てよ!探索はどうするんだよ?まだこの大学構内すらまともにしてないのに」
「盛り上げる為、という目的ならもしかしたらこの構内に何か使える道具はあるかもしれない、それは魅力的だが…」
屋上から辺りを見渡す。影が多く、仮に誰かいたとしてもすぐには気づけそうにはなかった。
「今の大声で誰かがこちらに来るかもしれない」
あ…、と城戸もその可能性に気づいたようだ。
「大声、出さなきゃよかったかな」
「いや、俺が提案した事だし城戸さんが悪く思う必要はないよ。
 それにお互い鬱憤が溜まってたし必要な行為だったと思う。そういう事にしよう」
二人は屋上を抜け出し大学構内を進みつつ会話を進める。
「とりあえず人が集まりそうな所を探して、戦いがあれば止める、俺はそう考えてるんだけど」
「俺だってそうだ!ここでジッとしてるよりかは全然いい!絶対誰も、誰も死なせない!」
城戸の決意に本郷も力強く頷き、二人は大学を抜け、夜闇の道路と向き合う。
地図を広げとりあえずの行き先とルートを確認する。
「とりあえず人が集まりそうな所というと…」
「やっぱり病院とかショッピングセンターとか、そういう所に集まってるんじゃ?」
「東に進んでも工場、研究所か…。うん、やっぱり南下するのが無難かな」
とりあえずは南下し、市街地を目指す。燃えるような怒りを、強い決意を胸に二人は闇の中を進む。

二人の燃える決意は闇をも照らす様に、明るく、強い。


194 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 14:54:41 ID:s8utxqVj0
sien

195 :吼える ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:55:40 ID:znzm7Cgv0
【本郷猛@仮面ライダーTHE−NEXT】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:B-3 大学近く道路】
[時間軸]:THE−NEXT終盤(ショッカー基地壊滅後)
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ナイトのデッキ
[思考・状況]
1:城戸真司と共に行動する。
2:戦いを止める。絶対に。
3:スマートブレインに対する強い怒り。

【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:B-3 大学近く道路】
[時間軸]:劇場版終盤(レイドラグーンへの特攻直前)
[状態]:健康
[装備]:龍騎のデッキ
[道具]:基本支給品、デルタギア
[思考・状況]
1:本郷と共に行動する。
2:戦いを止める。 絶対に。
3:スマートブレインに対する強い怒り。

[その他共通事項]
人が集まりやすそうな市街地エリアを目指して南下中

196 : ◆deggScNisI :2008/05/04(日) 14:57:44 ID:znzm7Cgv0
以上です。支援して下さった方、ありがとうございました
誤字、脱字、矛盾点とうあればご指摘のほど宜しくお願いします
また、仮投下スレにて指摘して下さった方々に心から感謝致します。未熟者ではありますがこれからも宜しくお願いします

197 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 16:32:29 ID:jixELCQ10
投下乙です!
主人公コンビ、良いですなぁw

198 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 16:38:12 ID:wu3Ht/Nh0
投下乙!
城戸が城戸らしいw 本郷も引っ張られて積極的になって欲しいや。
参戦時期を意識した城戸の台詞がよかったです。
GJ!

199 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:31:34 ID:wu3Ht/Nh0
それでは、投下を開始したいと思います。

200 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:31:48 ID:znzm7Cgv0
 

201 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:31:59 ID:34adHIzvP
 

202 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:32:02 ID:/K1xFgP+0


203 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:32:16 ID:34adHIzvP
 

204 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:32:34 ID:tRv32zWQ0


205 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:33:00 ID:/K1xFgP+0


206 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:33:03 ID:fFSn/iVB0
 

207 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:33:15 ID:wu3Ht/Nh0

 星の明かりを頼りに、土手の景色が照らされている。
 さらさらと静かな音をたてて流れる川。大小さまざまな石が並ぶ川沿い。
 キャンプに適したような場所にて、小さな炎が光を作っていた。
 炎の上には鍋があり、壮年の男性がお玉で中身をかき混ぜている。
 肉、たまねぎ、にんじんを炒めて、水を注ぎ込む。
 ぐつぐつ軽快な音を立てるのを十分程度待ち、再びお玉でかき混ぜる。
 そろそろ頃合かと、男はカレールーを投入し同時にジャガイモを投入する。あまり早く煮すぎると、形が崩れるためだ。
 かき混ぜてルーが解けていくと、カレー特有の匂いが鼻を刺激する。
 その味を小皿に移して確認。カレールーよりもたらせた香辛料の刺激が舌に広がる。
 鍋に煮込んだ野菜や肉の味がしみ、香辛料の刺激をまろやかに緩和させていた。
 野菜もそれぞれ、一個ずつ取り出し、噛み砕いていく。
 まずはにんじん。
 にんじんにしみたカレーソースが吹き出て、にんじんの甘味との調和を生み出し、男の口を駆け巡る。
 柔らかさも指でつつけばフニッと弾力を示すほど、煮込みきった。
 続けては、ジャガイモ。
 噛み砕いてみると、口の中で粉を吹いてあっさりと崩れ落ちる。
 ジャガイモの味が、カレーソースに刺激され、男の舌を楽しませた。
 充分なできに満足して、カレーをさらにかき混ぜる。ぐつぐつと美味しそうな音は男のすいた腹を鳴らしていた。
 しばらくして、男はよし、と呟く。
 飯ごうに入れた輝く白いご飯を三つ出した皿に盛り、カレーをかける。
 男は振り返り、彼と道を共にする仲間に声をかけた。
「涼、志郎、できたぞ」


 標なき道を共にする男が三人。

208 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:33:45 ID:wu3Ht/Nh0
 一人は金髪にナイフでそぎ落としたような痩躯――それでいながら、筋肉は無駄なくついていたが――の男。
 チェックのシャツに茶色の革ジャンを着こなし、カレーを礼を言って受け取った。
 彼の名は葦原涼。
 一人は茶髪に涼しげな視線を持つ、一見やさな印象を見受ける男。
 ただ、今は影を背負っている印象を見受ける。差し出されるカレーを拒否して、二人と距離をとった。
 彼の名は風見志郎。
 最後の一人は、白髪が多少混ざった、壮年の男性。
 オレンジのライダースーツを身にまとい、二人にカレーを振るっている。
 彼の名は立花藤兵衛。
 三人はたまたま出発地点が近かった。ただそれだけの関係だ。
 しかし、立花藤兵衛にとっては、風見志郎はそれだけではない。
「ほら、遠慮せずにちゃんと食え!」
 立花はホカホカの湯気を立ち昇らせるカレーを風見に差し出す。
 彼の知る『風見志郎』なら喜んで受け取ったが、目の前の『風見志郎』はやんわりと断る。
「いえ、今は食欲がないので……」
「そんなことじゃ身体は出来あがらないぞ。だいたい、ちゃんと飯を食っているのか?
涼をみてみろ。ガツガツ食っているじゃないか。作ったかいもあるってもんだ」
 話を振られた涼は一旦スプーンをおき、立花に対して頭を下げた。
 別に構わないと立花は右手で制し、再び風見へと向き直る。
「なあ、志郎。何を悩んでいるか、俺に打ち明けれくれないか?
俺に力になることなら、なんでもするからさ」
「いえ、特に。それに、あなたではどうしようもありませんよ」
「おい、お前。少しは……」
「いや、いいんだ、涼。そういや食後にはコーヒーが必要だよな……。
こいつらはあのスマートブレインという連中からの配給だし……ちょっとさっき見た喫茶店へ行ってくる。
こんなことなら鍋だけじゃなく、豆とかも取っておくんだった」

209 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:33:50 ID:znzm7Cgv0
 

210 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:34:16 ID:wu3Ht/Nh0
「いや、そこまで気を使ってもらわなくても……」
「気にするな! 今からスマートブレインを叩き潰さないといけない。
そうなると、俺に出来ることっていったら、これくらいだしな。
俺には志郎や涼みたいに、仮面ライダーになれない。だがな、俺は諦めないぞ」
 立花はニイッと、輝くような笑顔を二人へと向ける。
 風見も涼も目を伏せたが、立花は涼の頬が僅かに上がっていたのを見逃さなかった。
 立花は名簿を確認し、仮面ライダーがいることに希望を持っている。何より、久しぶりの再会だ。
 本郷と一文字に会う日が待ち遠しい。もっとも、それぞれ二組名前が並んでいたのが気になるが。
「そうだ、食後にはコーヒーがつき物だな。鍋を調達した喫茶店で作ってくるから、ちょっと待っていてくれ」
「一人じゃ危ない。俺も一緒に……」
「大丈夫だ。いろんな悪の組織と渡り合ったんだぞ。それにだ……」
 立花は涼を引き寄せ、耳打ちする。志郎を頼む、と。
 涼は無言で頷き、その様子に安堵して立花は立ち上がる。
「じゃあ、待っていろよ。こう見えても喫茶店のマスターをやっていたんだぜ。
美味しいコーヒーを入れて戻ってくるからな」
 立花はそういい残し、土手を駆け上がる。
 きっと風見は、彼の知る風見と同じく、仮面ライダーとして戦い抜いてくれると信じて。



 登山客用にまばらに雑貨店が立ち並ぶ街を影が一つ訪れる。
 黒き青年、人が神とあがめる者の使い、風のエルが駆け続けていたのだ。
 疾走する風のエルは、アギト以外の力を示す先ほどの男に戸惑っている。
 自分たち、使いに対抗できるものは、忌々しい白い青年の力を宿す『アギト』だけのはずだった。
 主は人間を殺すことを決意した。その張り裂けんばかりの痛みを身近に感じ、風のエルは静かに憤る。
 たしかに、人は主の意思を拒絶し、力を得ていた。

211 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:34:36 ID:fFSn/iVB0
 

212 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:34:53 ID:34adHIzvP
 

213 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:34:55 ID:wu3Ht/Nh0
 アギトだと気づかれないような、異能をだ。
 風のエルは憤慨する。人間は生み親を忘れ、彼を悲しませるような真似ばかりする。
 主が人間を見捨てたのは正解だ。人間など、度し難い生き物。
 自分が人間を殺し、アギトを殺し、少しでも主の心の痛みを和らげてやらねばならない。
 だからこそ、早く優勝して帰らねばならない。
 本来なら、彼らが持ちえない感情を、風のエルは持ってしまった。
 かつて、頭部にダメージを受けて、無差別に人を殺すアンノウンが出たことがある。
 風のエルは、息吹鬼の蹴りを頭部にくらい、その精神に変調をきたしていたのだ。
 ふと、かすかなアギトの気配を感知して、立ち止まる。
 本来ならすぐにアギトを感知して、駆けつけることができる風のエルの感覚が鈍っていた。
 忌々しいことだと吐き捨てたくなったが、堪える。
 今の自分は人を殺さねばならない。なら、人に発見される確率を上げるのはまずい。
 思考している風のエルの視界に、人が入った。


「豆はどこだ? あいつらに美味しいコーヒーをやらんとな」
 そう呟く壮年の男の背中を見つけ、風のエルはこっそりと近付く。
 距離は二十メートル。間には机や椅子、カウンターが立ちふさがっていた。
 人間を苦しめることは主は望まない。ゆえに、人を殺すことに風のエルは禁忌の感情を持っている。
 手の甲にZ字に印を刻み、風のエルは右手を突き出し、立花へと向かって一直線に迫った。
 瞬間、風のエルは立花のそばの鏡に自分が映っているのを知る。立花は身を捻って、避けようとする。
 とっさに軌道修正をした風のエルの右突きは、立花の左腕を引き千切った。
「ぐぁぁぁ!!」
 立花の悲鳴を聞きながら、風のエルは体勢を整える。身体に流れる立花の血が、温かかった。
「抵抗をするな。楽に殺してやる」

214 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:35:12 ID:znzm7Cgv0
 

215 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:35:19 ID:wu3Ht/Nh0
「グゥ……怪人のいうことなんか……聞けるか……」
 風のエルは立花の声を無視して、一瞬で間を詰める。
 振り下ろした手刀が、タックルを仕掛けた立花によって体勢が崩れ、立花の右脚を斬り裂く結果となる。
 再度あがる悲鳴。先程よりも勢いよく血が風のエルの口元にかかる。
 初めて味わう人の血は、鉄の味がした。
 地面に転がって悲鳴をあげる立花を見下ろし、風のエルは初めて人を蔑むように見つめた。
 醜い。主が愛する資格はない。
 なら、主が愛するものが誰なのか、知らせる必要がある。
 風のエルは、冷酷に立花の首に足を乗せる。
「アマ…………ゾ…………」
 ゴキリ、と最後の言葉は、首の骨が折れる音に邪魔をされた。


 ぴくぴく痙攣して、やがて動かなくなった立花の死体を前に、風のエルは身体を震わせる。
 以前の彼なら、罪悪感ゆえに身体が震えたことだろう。
 人を殺すことは、主から強く禁止されていた。
 しかし、今は違う。風のエルは、鉄の味を舌で転がし、感情の宿らない瞳で死体を見ている。
 無抵抗な相手をただ嬲るその行為。
 風のエルは、ニタァ……と笑う。立花の手が千切れたとき、立花が悲鳴をあげたとき、どうしようもない快楽の電流が背筋を走ったのだ。
 どんどん血が抜けていき、白くなっていく立花が気に入らず、顔を斬り裂く。
 肌がめくりあがり、剥き出しになる筋肉。またも飛び散った血が風のエルの顔にかかる。
 再び、風のエルは顔を流れる血を舐めとる。愉悦が彼の顔に浮かぶ。
 この快楽を再び味わいたい。風のエルは瞬時に反転、人を求めようとして街を駆ける。
 もっとも、身体に上手く力が入らないことは気づいていた。だからこそ、誰かを見つけたら尾行。
 力を取り戻し次第、襲う。できれば、無抵抗な相手がいい。

216 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:35:34 ID:tRv32zWQ0


217 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:36:05 ID:wu3Ht/Nh0
 そのほうが、己の快楽を満たせることができる。
(いや、違う。これは主のためなのだ。主のため、生き残る価値のない人間に引導を渡している。それだけだ……)
 知らず、風のエルは低く笑っていた。返り血を浴び、凄惨な表情が浮かぶ。
 そこには、ただ人の血を覚えた、飢えた獣がいた。



 涼は静かに流れる川を見つめながら、背後の風見を警戒していた。
 初めに会ったときは立花を襲い、今また何かと気にかけてくる立花に頑なな態度。
 自分も心を開くのが苦手な方だが、風見は最初の行動もあり、隙を見せることができない。
 やがて、風見のほうから口を開いた。
「奴らの言っていた人を生き返らせる……あれは真実だと思うか?」
「さあな」
 興味ないと言いたげに涼は会話を終えようとする。
 ふと振り返って風見の表情を見ると、桃色の腕時計を見つめながら、泣きそうな表情をしていた。
 意外な表情に涼は驚き、風見の意外な面を見つける。
 立花に頼む、といわれたことを思い出し、ため息を吐きながら風見に声をかける。
「真実かどうかは知らないが……少なくとも俺を生き返らせてはいる」
「な……に?」
「俺はここに来る前、たしかに殺されたはずだった。だが、今はなんともない……つまり、そういうことなんだろう」
「そうか」
 それっきり、二人には沈黙が訪れた。
 もともと涼は人と触れ合うことが苦手な性質だ。これ以上風見のことを気にかける必要もないとも思える。
 風見もそう思うのだろう。こちらに声をかけてこない。
 傍から見ると風見は迷っているようにも見受けられたが、こちらを襲う様子はない。

218 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:36:34 ID:znzm7Cgv0
 

219 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:36:40 ID:wu3Ht/Nh0
 涼は立花の帰りを待った。


「遅すぎる……」
 涼は呟いて、腰を上げて喫茶店のある方向を見つめた。
 焦燥感に包まれ、いても立ってもいられない。かれこれ、立花が立ち去って一時間は経っている。
 傍に止めてあったジャングラーに乗り込み、キーを回す。背後に体重を感じ振り開けると、風見が乗っていた。
 涼は無言で前方を向き、アクセルグリップを回す。
 排気音が土手に響き、唸りと共にギアをチェンジする。
 タイヤが土砂を巻き上げて、坂を駆け上り涼ははやる気持ちを抑えてジャングラーを進ませる。
 後輪が道路を噛んで、甲高い音をたてて滑りながら、ギアの回転を上げて再びギアをチェンジ。
 スピードを次々上げていきながら、涼はジャングラーの馬力に感心する。
 しかし、もたもたしていられない。
(無事でいてくれ……立花さん)
 その願いが叶うように。
 背後に乗る風見の様子すらも、気にかける余裕すら失うほどに。



「クッ!」
 その光景をなんといえばいいのか。
 涼が喫茶店へと駆けつけたときには、立花は凄惨な死体となっていた。
 血が温かい、ということはまだ犯人はそう遠くに行っていないのだろう。
 ぬちゃ……と糸を引く血を手の平に、涼は憤る。
 左腕と右脚が引き千切られ、それぞれバラバラに落ちている。

220 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:37:07 ID:wu3Ht/Nh0
 顔は引き裂かれ、筋肉が剥き出しになっている。まるで死体の尊厳を奪うかのような行為だ。
 ここまでやられているなら、明らかにこの殺し合いを楽しむ外道がいる。
 じっとはしていられない。立花の無念を晴らすために、下手人をすぐに探しに行かねば。
 涼は軽く立花に黙祷して、振り返る。だが、ジャングラーの前に風見が涼の前に立ちふさがっていた。
「そこを退け」
 風見は涼の言葉に数秒の沈黙。やがて迷うように、搾り出すように口を開いた。
「……すまないな」
 呟いて、拳を涼の腹に打ち放つ。涼は喫茶店の壁に叩きつけられた。
 急き込み、正面を見つめると、風見が強化スーツをまとい、V3のヘルメットを左腕に抱えている。
「どういう……つもりだ……」
「あれから何度……ベルトを起動させようとしたが、一向に起動しなかった。
どうやら、一度起動させるともう一度起動させるまで、二時間必要らしい」
「俺が言いたいのは!」
「お前も見ただろう。その人の死体を」
「だったら……どうした?」
「俺も、この殺し合いに乗る」
 宣言する風見を涼は睨みつける。風見の顔は、今にも泣き出しそうだった。


 涼と対峙しながら、風見は妹のちはるのことを考える。
 彼女は、風見の妹は国民的アイドルの地位を自分の力で得た。
 そこのことを誇りにして、自分に嬉しそうに話しかけてきたことを覚えている。
 売り上げの報告、アイドルとしての苦悩を打ち明け、相談に乗ったこともあった。
 風見にとって、失いたくなかったたった一人の家族だった。
 なのに、風見は彼女の苦悩を気づいてやれなかった。

221 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:37:57 ID:tRv32zWQ0


222 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:38:07 ID:wu3Ht/Nh0
 ちはるはライバルのアイドル歌手の悪戯により、顔を醜く焼かれてこの世に絶望して命を絶った。
 自分に知られるのを恐れたのだろう。親友だけに辛さを告白して、飛び降りたのだ。
 自分がショッカーの一員として暗躍している間に。
 これほど、自分を呪ったことはなかった。何が選ばれしショッカーの一員か。改造人間か。
 妹一人を救えない人間が。
 しかし、今は違う。主催者、村上は生き返らせることもできる、といった。
 事実、涼は生き返ったといった。真実を確かめるすべはない。それでも、風見は縋る。
 ちはるを救える。
 ちはるの顔を元に戻してやれる。
 ちはるに普通の女の子としての人生を歩ませてやれる。
 すべては、自分しだいで。
 この改造された身体を、妹のためだけに使う。風見はマスクを持ち上げ、ゆっくりと被る。
 涙が流れていた。
(ちはる。ごめんな、駄目なお兄ちゃんで。俺が必ず救うから、待っていてくれ……)
 カチャリと、クラッシャーを装着して、風見は修羅となる。
 V3、ショッカーの改造人間でも、仮面ライダーでもない。
 たった一人の兄として。涙を仮面に隠して。


(風見……お前……)
 泣いている理由は知らない。風見が何を背負っているか知らない。
 それでも、涼は風見を見つめる視線に、殺気だけでない感情を込める。
「お前が……生き返ることに何の価値を持っているかは知らない。
だが、これだけは言える。死んだ人間が生き返ったとして、それは本当に幸せか?」
「黙れ! あなたに何が分かる!!」

223 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:38:10 ID:fFSn/iVB0
 

224 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:38:23 ID:34adHIzvP
 

225 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:38:44 ID:wu3Ht/Nh0
 涼は答えず、静かに目をつぶる。瞼に映るのは、亜紀の笑顔。
 自分は彼女を生き返らせるために、この殺し合いに乗るのか?
 答えはNoだ。どんな環境だろうと、失っていく辛さがあろうとも、折れてはいけない。
 失い続けても、折れずに理不尽と戦い続けた涼だからこそ、導けた答え。
 涼は左右の腕を交差させると同時に、右隣に緑の異形が並ぶ。
 昆虫のような複眼に、額には植物のように生えるY字の角。
 生物的な緑のアーマーを黒い皮膚の上に被せる獣。
 異形と涼の姿が重なり、変化を果たす。

「ウァァァァァァァァァァァッァァァァアァァァァ!!!」

 アギトと同じく、白き青年の力を宿す未完成の獣。
 ギルスの咆哮が、立花藤兵衛へのレクイエムとして轟いた。



 V3は咆哮を上げるギルスの鋭い右ストレートを辛うじて捌く。
 鋭い連撃を受け止めるので精一杯のため、V3は一旦距離をとる。
 そのまま後方に跳躍、追撃してくるギルスを視線に入れながら、空中で体勢を整え、壁を蹴って飛び蹴りでギルスの胸を貫く。
「ガァッ!」
 勢いよく吹き飛び、椅子や机を巻き込んで地面に叩きつけられたギルスに、V3は距離を詰める。
 たたみ掛けるチャンスだ。V3は逃してたまるかと、踏み潰すように右脚を振り下ろす。
 ギルスは両手で受け止めるが、衝撃に呻く。
 V3は構わず、二撃、三撃と攻撃の手を緩めない。床が砕け、ギルスの身体が埋め込まれた。

226 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:39:22 ID:wu3Ht/Nh0
 V3は脚を引き上げようとするが、戸惑う。床の穴から出てきたギルスが、息も荒くこちらを睨みつけていた。

「ウォォォォオォォォォォォォォォォォ!!」

 ギルスのクラッシャーが開き、耳をつんざくような咆哮が響く。
 同時にV3の身体が浮き上がり、ギルスの手から抜け出す暇もなく壁へと叩きつけられた。
 さらに咆哮。二度目の衝突をV3は身体を亀にして耐えた。
 三度、四度とギルスの叩きつけは止まらない。五度目の叩きつけのとき、V3の瞳が光る。
 V3は右手で叩きつけられる衝撃を吸収。続けて、反動で飛びあがり、脚を上に向けたまま、ギルスの顎を打ち貫く。
 脳が揺さぶられて後退するギルスにそのまま手刀を咽に放つ。
 体勢と勢いが崩れたギルスに、V3は容赦なく拳の連撃を身体に打ち続ける。
 三発、四発、五発、六発。
 一回一回拳の速さを上げながら、V3の連打は止まらない。止められない。
 負けられないのだ。妹のため、ちはるのため、彼女の人生のため。
 止まらない想いを拳にこめて、V3は正拳をギルスの腹に思いっきりぶち込む。
 外へと吹き飛んでいくギルスは壁を破壊していく。逃がさないと、V3は後を追った。


 移動しながらお互いに攻撃し、やがては再び、土手へ舞い戻る。
 ギルスは咆哮と同時に地面を蹴り、爪を形成して切り裂きにかかる。
 袈裟切りの刃を潜られ、懐に潜ったV3のアッパーがギルスの脳を揺らし、川原に背中から着地する。
 激痛を感じながらも、ギルスは背筋を全力駆動させ、バネのように跳ね起きる。
 すぐさま体勢を整えて、V3の疾風のような拳を捌き、右頬に拳を叩き込んだ。
 V3は後ろに吹き飛びかけるが、耐え抜いてギルスに拳を叩き返す。
 後方にたたらを踏む直前、ギルスは爪を逆袈裟に振り、V3の装甲に斜めの傷を作る。
 しかし、一向にV3は怯まない。

227 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:39:35 ID:34adHIzvP
 

228 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:39:49 ID:/K1xFgP+0


229 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:40:32 ID:wu3Ht/Nh0
 死を恐れない進行に、鬼気迫る修羅の気迫に、ギルスは唾を飲み込む。
 V3は、風見は本気でこの殺し合いを優勝するつもりなのだ。
「ちはるは……もっと痛がっていた」
 悠然と近付くV3に、ギルスは拳を打ち放つ。
 V3の歩みを止めるには、力不足だった。
「ちはるは……もっと絶望していた!」
 ギルスは鞭のようにしなる蹴りを放ち、V3の脇腹を叩く。
 V3は僅かに身じろぎをしながらも、さらに距離を詰める。
「ちはるは……もう、死んでいたんだ!!」
 ギルスの右ストレートに合わせるように、V3も右ストレートを放つ。
 拳と拳がぶつかり、力が拮抗するが、天秤はV3へと傾いた。
 ギルスの右拳が弾かれ、額にV3の拳をまともにくらい、再び地面に叩きつけられる。
 背中の痛みに悶えていると、V3の搾り出すような独白が聞こえてきた。
「俺は……ちはるに何もしてやれなかった。ちはるの異常に気づいてやれなかった……教えてくれ、葦原。
俺は……ちはるのためにここを優勝して生き返らせる以外……何をしてやれる?」
「スマートブレインと戦い、お前がお前として生きてやれ。たとえ生きるのが辛くても……俺たちは生きていかなくちゃいけないんだ」
「そんなのは……奇麗事だ!!」
 V3は……風見は言い捨て、ベルトの風車を回す。
 二つの風車に夜風が吸い込まれ、V3の身体を強化していく様が見て取れた。

「う……おぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!」

 V3の咆哮が土手に響き、稲妻が轟いたような音が周囲に響く。
 跳躍をしたV3の飛び蹴りが、ギルスの右胸を貫いたのだ。
 全身をバラバラにするような衝撃に、ギルスは辛うじて耐える。

230 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:40:33 ID:tRv32zWQ0


231 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:41:05 ID:wu3Ht/Nh0
 そのギルスを二度目の蹴りが襲う。V3が空中で、回転して再び蹴撃を放ったのだ。
 再び右胸を貫く衝撃。
 のけぞるギルスの身体。
 足は耐え切れず、地面を離れ、身体は宙へと浮く。
 視界が回転しながら、ギルスは川へと着水した。
 懐かしい水の感覚を全身で感じながら。


 予想以上に流れの早い川を見つめながら、風見はマスクを取る。
 瞳に映る感情はなかった。いや、ちはるのことだけを、その瞳に映していた。
 あれほど心酔していたショッカーに対する尊敬の念も、そのショッカーに対抗する本郷への関心も、今はない。
 ちはるがショッカーの計画を阻止したがっていると知ったときに、ショッカーへの疑念は生まれていた。
 本来の流れなら、ちはるのためにできることはショッカーの計画を阻止することだと悟るはずだった。
 今の風見は、本来の流れの彼と違い、死者を蘇らせる手段を知った。
 もっとも、主催者の甘言かもしれない。涼の勘違いかもしれない。
 それでも妹の、ちはるの苦しみを、万分の一でも理解できるなら……そこまで考えて頭を振るい、必ずちはるを蘇らせると決意する。

「そして、今度こそ幸せに生きてくれ……ちはる。汚れ役は、血を被るのは俺がすべて引き受けるから……」

 夜空に吸い込まれそうなほど、か細い風見の呟き。
 星は瞬き、赤いマスクを脇に抱える男を照らす。
 踵を返し、ジャングラーを回収へと風見は向かう。

232 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:41:40 ID:34adHIzvP
 

233 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:41:59 ID:/K1xFgP+0


234 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:42:23 ID:wu3Ht/Nh0
 彼は……風見は修羅となる。妹を、ちはるを救うために。



「ぶはっ!」
 涼は辛うじて岩に手をかけて、身体を起こし、水を吐き出す。
 ガタガタ震える身体に活を入れて、辛うじて土手へ向かって歩き出す。
 足がバシャバシャ水音を立て、水の抵抗で足取りが重い。低い水温が身体から体温を奪う。
 涼の視界はぶれて覚束ない。身体はフラフラと頼りなく左右に揺れている。
 ようやく辿り着いた土手の芝生に、涼は身体を押し付ける。
 この力を手にして以来、慣れ親しんだ感覚に身を委ねる。
 このまま死ぬのかもしれない。死ぬわけにはいかないのだが、身体がいうことをきかない。
 とたん、変身の反動だろう。涼の全身に激痛が走り、腕の皮が老人のようにしわくちゃになる。
 もはや、涼は限界だ。
『志郎を頼む……』
 立花の言葉を思い出し、少しだけ涼は力を込める。
 一歩だけ、前に進めた。そこで涼の意識は閉じる。
 今度風見と再会したのなら、殴ってやろうと考えて、闇へと涼は落ちた。


【立花藤兵衛@仮面ライダーアマゾン 死亡】
【残り49人】


235 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:43:00 ID:/K1xFgP+0


236 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:43:27 ID:wu3Ht/Nh0

【風見志郎@仮面ライダーTHE-NEXT】
【1日目 黎明】
【現在地:D-6 土手】
【時間軸:】THE−NEXT中盤・CHIHARU失踪の真実を知った直後
【状態】: 疲労、全身打撲、共に中程度。二時間変身不可
【装備】:ジャングラー
【道具】:不明支給品(未確認)2〜5。基本支給品×2セット、ピンクの腕時計
【思考・状況】
1:殺し合いに勝ち残り、優勝してちはるに普通の生を送らせる。
2:ショッカーに対する忠誠心への揺らぎ。
【備考】
※葦原を殺したと思っています。


【葦原涼@仮面ライダーアギト】
【1日目 黎明】
【現在地:D-7 北西川辺】
【時間軸:】第27話 死亡後
【状態】: 全身打撲(大)、疲労(大)、気絶中、二時間変身不可
     全身ずぶ濡れ。変身の反動
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、ホッパーゼクターのベルト
【思考・状況】
1:殺し合いには加担しない。脱出方法を探る。
2:立花藤兵衛の最後の言葉どおり、風見の面倒を見る?
3:自分に再び与えられた命で、救える者を救う。戦おうとする参加者には容赦しない。
4:立花を殺した犯人を放っては置けない。


237 :想いを鉄の意志に変えて ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:43:51 ID:wu3Ht/Nh0

【風のエル@仮面ライダーアギト】
【1日目 黎明】
【現在地:D-5 東】
[時間軸]:48話
[状態]:頭部にダメージ。行動原理に異常発生。二時間能力発揮不可。血の味を覚えた。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式 不明支給品(未確認)1〜3個。
[思考・状況]
1:優勝して還る。
2:帰還した時には、主に未知の力を報告。
3:人を殺すことに、快楽を覚えた。
4:誰でもいいから殺したい。
[備考]
※デネブの放送は距離と精神的動揺から聞こえていません。


238 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 17:44:25 ID:wu3Ht/Nh0
投下終了します。
支援、ありがとうございました。
感想、指摘をお待ちしています。

239 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:46:53 ID:znzm7Cgv0
投下乙です!
風見が妹のために修羅に…そして風のエルの暴走というマーダー二人も増強!
葦原涼の今度あったらぶん殴るはもう個人的に誰が、というかどっいが殴られるのやらw
最後に

おやっさーん!

240 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:47:59 ID:fFSn/iVB0
GJ!
おやっさあああああああん!!カレーか、カレーの所為なんか!?
ここにきて風のエル&風見のマーダー転向、どう響くか。
そして葦原頑張れ、超頑張れ。蘇生前だから老化止まってないけど頑張れ!

241 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 17:48:06 ID:/K1xFgP+0
投下乙です!
おやっさぁぁああん!!!
そして待っていた葦原の水落ち!w
風のエルの狂マーダー化といい、これからが激しく気になる展開でした!
GJ!

242 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 18:28:42 ID:r6VH/AEN0
グッジョブ!
葦原さんが実に葦原さんらしい!そしてやっぱり水に落ちるw

流れとして不自然なトコをひとつ。

>「いや、いいんだ、涼。そういや食後にはコーヒーが必要だよな……。
こいつらはあのスマートブレインという連中からの配給だし……ちょっとさっき見た喫茶店へ行ってくる。
こんなことなら鍋だけじゃなく、豆とかも取っておくんだった」

の後に

>「そうだ、食後にはコーヒーがつき物だな。鍋を調達した喫茶店で作ってくるから、ちょっと待っていてくれ」

と【食後のコーヒー】のフレーズが2度使われるのは、話し言葉としてちょっと変かと。
二度目の方を「そうそう、コーヒーだったな」とかにすると会話が自然になると思います。
改めてグッジョブ!

243 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 18:35:24 ID:M5r2tN980
投下乙です。
そーいえばこの時点だと、葦原の老化止まってないのか……
狂ったマーダーとなった、風のエルの活躍も楽しみです。
そして、おやっさんに合掌。

244 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/04(日) 18:35:56 ID:wu3Ht/Nh0
>>242
了解です。

>>210

「そうだ、食後にはコーヒーがつき物だな。鍋を調達した喫茶店で作ってくるから、ちょっと待っていてくれ」

「そうだ。鍋を調達した喫茶店で作ってくるから、ちょっと待っていてくれ」

に差し替えます。

245 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 18:46:47 ID:kvCVTx7A0
カレーフラグは健在か
おやっさん・・・惜しい人を亡くしたもんだ

それと>>231の最後の
>ジャングラーを回収へと
を「ジャングラーの回収」に直すと良いんじゃないでしょうか

246 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 18:48:51 ID:uJelgRtsO
投下乙!!お…おやっさあああん!!!風見も殺し合いに乗ったか…涼がどうしていくのか気になるところですね。

19:30分頃から投下を開始したいと思います。

247 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:28:28 ID:uJelgRtsO
投下します。

248 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:29:41 ID:tRv32zWQ0
支援

249 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:30:02 ID:wu3Ht/Nh0


250 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:30:52 ID:wu3Ht/Nh0
   

251 :ダブルライダーVSカブトムシ男 ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:32:03 ID:uJelgRtsO
「ここは…」

男が瞼を開くと、そこは建物の一室だった。

ぼんやりとした視界の先には見慣れた人間―――ショッカーとの熾烈な争いを共にした戦友がいた。

いつ終わるかわからない、先が見えない戦い。その中で、おやっさん、滝を始めとした少年仮面ライダー隊

そして

「一文字…」

戦いに疲弊した自分の、唯一、心休める居場所が彼らのいる場所だった。

「目が覚めたのか本郷?」

ああ、と頷くと一文字はニッと笑った。

「喉渇いてるだろう。ほら、コーヒーだ。おやっさんのより旨くはないけどな」

コーヒーの入った紙コップを差し出され、本郷はそれを喉を鳴らして一気に飲み干し、一息つくと今度は彼が笑みを浮かべた。

「確かにおやっさんのコーヒーのほうが旨いな」

「だな。…ところで本郷、おやっさんも此所へ連れ…」

「おやっさんが!?」

おやっさんの名が出てきたことにより一文字が話し終わる前に、本郷が怒声にも似た驚愕の声を上げる。

252 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:33:19 ID:fFSn/iVB0


253 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:33:26 ID:uJelgRtsO
それを宥めるかのように一文字は本郷の肩に手を乗せ、続きを話し出した。

「その様子だとお前も実際に見てないんだな。だが、確実におやっさんは参加させられている。
ケータイってのがあるだろ?それに参加者の名簿が載っていたんだ。」

一文字が小さな長細い物体を見せると、本郷はポケットの膨らんでいる部分に手を入れ、彼の持っている物と同じ長細い物体を目の前に持ってくる。

「それを開いて、本のマークが付いたボタンを押せば良い。」

「開く…?」

この小さな箱が開くというのか。注意深く見ると確かに側面には凹みがあり、それを境に2つの薄い板が繋がっているということは元々開く仕組みになっているのだろう。

「なるほど…だが一文字。何故これの使い方を知ってるんだ?」

「ん。お前が倒れてるのを発見して、運んでからずっと暇だったんでな。何をしようか悩んでいたらコレから声が聞こえてきたんだ。
それでどう扱うのか分からず弄っていたら、開いたってわけだ。」


254 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:33:31 ID:tRv32zWQ0
 

255 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:34:14 ID:fFSn/iVB0


256 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:34:33 ID:wu3Ht/Nh0
        

257 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:35:04 ID:uJelgRtsO
「声、何か放送があったのか?」

「参加者の内の誰かだと思うが…ここから逃げようとして殺された……」

「なにっ!?!」

「その二人は俺達と同じように変身したんだが、な。全く違う仮面ライダーだった。」

途中からだけどケータイの画面で映像を確認することが出来た。と一文字は続けた。

なるほど、この携帯は様々な用途を持ち合わせる便利な道具のようだ。これは無くすわけにはいかないな。
死んだ二人のことだが変身したとなると自分達の他にライダーもいるようだ。そのライダー達は自分達のように殺し合いを止めようとするだろうか…?



会場で集められた中には怪人は少なく、寧ろ人間―――仮面ライダーに変身する可能性のあるものが多かった。ならば仮面ライダーにも殺し合いをするようなものがいるということだろう。

× × ×

ゴ・ガドル・バは歩いていた。

携帯から音声が聞こえてきたときは扱いに悩んだ。

258 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:35:31 ID:tRv32zWQ0
 

259 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:35:43 ID:fFSn/iVB0


260 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:35:49 ID:OWedeNIH0
  

261 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:36:24 ID:uJelgRtsO
が、この時代に復活してからの記憶にゴ・ジャーザ・ギがノートパソコンを使っていたのを思いだし、それと同じように扱えるかと推測したところ見事に開くことが出来たのだった。

放送の内容を確認し、二人死んだ。というのは自分の生存出来る可能性が上がったということでしかない。

彼は歩く、そして自分の首に嵌められている首輪を千切り取ってやろうかと手を掛けたが…やめた。首輪を付けているということはこれには裏がある可能性がある。
外すわけにはいかない。ガドルは首輪に掛けたその手を下ろす。

そこでふと気づく、この首輪は戦いの中でも使えるのではないか―――?

戦いのさなか、いや初めにでも良い。相手の首輪をもぎ取ってしまえば何らかのアクシデントがあるのではないか。そうすることで自分の負担は軽くなる。

戦っていいのか―――?

ゲゲルの順番はまだ回ってきていない。それなのにリントを殺してはルールに反するのではないか。

少し戸惑ったがガドルは首を横に振った。

262 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:37:13 ID:fFSn/iVB0


263 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:37:24 ID:wu3Ht/Nh0
           

264 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:37:26 ID:tRv32zWQ0
 

265 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:38:46 ID:uJelgRtsO
例外。今回ばかりは別なのだ。ゲゲルとは違って自分に課せられた条件は何もないのだから。

それで良いのか―――?

彼のプライドが異を唱えた。ゲゲルでなくとも自分に条件を課さなくては。彼は考えた。そしてすぐに結論に到った。

1.リントの戦士―――そう、クウガやケータイに映った者と似たような力を持つリントを殺す。
2.1に該当しない者でも自分に危害を加わえるのであれば容赦無く殺す。
3.自分と同じ種族以外のリントでない者も殺す。

共闘などは必要無い。戦いは己の力により勝たなくてはならない。食料は相手から奪えば良いと思って、デイバックは捨てた。
中には青い背景に金色の鷹が描かれたカードが入っていた気がするが、使い方の分からない物をわざわざ持ち運ぶ必要などない。

ふとガドルは足を止め、近くのビルを見上げた。その中の一室だけ明かりが付いている。
リントがいるのだろうか。ガドルはゆっくりと明かりの付いていた一室に向かってビルの中に入っていった。

266 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:38:57 ID:tRv32zWQ0
 

267 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:39:27 ID:wu3Ht/Nh0
        

268 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:39:37 ID:fFSn/iVB0


269 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:39:45 ID:CT3RFvBs0



270 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:39:52 ID:uJelgRtsO
× × ×

本郷と一文字はデイバックの中身を確認していた。食料は一通り有り、少しずつ消費していけば困ることは無いだろう。

「これはなんだ?」

一文字が手にしているのは銀色の細長い筒状のもの。凹みが有り、開けそうなのだが本来の持ち主ではない彼等はその扱い方を知らない。

「あと、これか」

次に本郷が取り出したのは腕に嵌める物なのか奇妙な形をしたブレスレット。カードを入れるためのスリットが有り、開けば扇状とまではいかないが若干開く。

「使い方が分からないと、どうにもならんな」

「全くだ。大体カードを使うなんて奇術師じゃあるまいし」

ふと、一文字にマジマジと自分が見つめていることに気付いた本郷はどうした。と聞くと彼は驚くべきことを口にした。

「…やっぱりお前、本物の本郷だな」

本物?自分に偽物がいたのだろうか?

「どういうことだ?」

271 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:40:25 ID:OWedeNIH0
 

272 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:41:09 ID:wu3Ht/Nh0
      

273 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:41:24 ID:uJelgRtsO
真剣に聞き返した本郷に今度は一文字が目を丸くする。

「ショッカーライダーがいただろ。ゲルショッカーが俺達を真似て作った改造人間達が」

「ショッカーライダー?ゲルショッカー?一体それは…」

そこまで口にして本郷は気付いた。自分が覚えている最後の戦いは地獄大使と決着を着け、ショッカーが滅んだまでで一文字の言うショッカーライダーも、ましてやゲルショッカーなども知らない。

ならば何故、目の前にいる一文字はそれを知っているのか?それは

「俺達は別の時間から集められたというのか…」

「別の時間…?本郷何を言ってるんだ?」

自分の推測は間違っているはずがない。何も知らない者からすれば確かに想像を超え過ぎて滑稽な話に思えるだろうが。
そうでなければ話の辻褄が合わなくなってしまう。どちらも嘘を付いてないところを見ると、そうとしか考えられないのだ。

「…一文字、少し、いや、かなり戸惑うかもしれないが聞いてくれ。俺達は―――」


274 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:41:48 ID:fFSn/iVB0


275 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:42:03 ID:wu3Ht/Nh0
        

276 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:42:56 ID:uJelgRtsO
違う時間から集められたんだ。

そう口にしたが、その声は突如崩れ落ちたドアにより掻き消されることになった。

即座に二人は扉が外れた入口から飛び退き、突然の訪問者をその視界に捕らえた。

それは体を黒い鎧と同じく黒い毛で包んだ異形の戦士。

額には雄々しき角が生え、首には首輪。胸には小さく鋭利な装飾品が付いている。

カブトムシを模した異形の戦士は、2人に向けて覇気を持って喋る。

「明かりが付いていたと思えば、リントか。」

「…生憎リントが何かは知らんが、お前は一体何物だ」

本郷がガドルに問う。今の本郷に戦う意思はない。自分達も知らない未知の仮面ライダーがいるということは目の前の怪人も仮面ライダーである可能性も否定出来ないからだ。

「俺の名はゴ・ガドル・バ。…貴様達はただのリントか…それともクウガのようなリントの戦士か」

ガドルが質問に答えて新たに問い掛けをする。次に一文字がまたしても出てきた知らない言葉について言及した。


277 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:42:57 ID:OWedeNIH0
 

278 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:43:29 ID:fFSn/iVB0


279 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:43:42 ID:wu3Ht/Nh0
             

280 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:44:00 ID:uJelgRtsO
「クウガ…クウガという者も俺達と同じように変身するのか?」

言い終わる瞬間、ガドルの赤い目が朱く光り、途端に吹き荒れた殺意が彼等のいる部屋を覆った。

「『俺達と同じように』…?ならば貴様達はただのリントではないわけか。」

グッとガドルは腰を落として構えた。更に後ろ脚から前脚へ重心を移動させ、間を一気に詰める。本郷に自分の拳が当たる距離まで詰め寄ると、前脚で自分にブレーキを掛けてその勢いを腰の回転へと活かす。
次いでその捻りを拳を打ちだす力へ変え、右ストレートをキメる。

一連の行動に『無駄』の二文字はなく、並の人間なら反応出来たとしても避けれずに絶命するのがオチだろう。だが彼は違った。彼はその速さに付いていった。

迫る拳。その拳を殺さずに彼は半身になっていなした。そして勢いを付けていたガドルに更に勢いを付けてやる。
するとガドルは自分の体を止めきることが出来ずに、窓を大袈裟に割ってビルから落ちていった。

281 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:45:16 ID:uJelgRtsO
「おやっさんを助ける前にやることが出来たな本郷!」

「ああ、行くぞ一文字!」

二人は頷き、割れたガラスの前、どこまでも続く暗闇の前へ並び立つ。肩幅ほど脚を開き、背筋を伸ばす。

深呼吸。

夜の冷たい風を体に受け、彼等は構えた。
本郷猛と一文字隼人、いや仮面ライダー1号と仮面ライダー2号。

ショッカーが、ゲルショッカーが恐れた二人は殺意と欲望が渦を巻くこの世界でおやっさんと合流し、無事に戦いを止めることが出来るのか。
それは誰にも分からない。
ただ今は目の前の怪人を倒すのみ。

『ライダァ…』

本郷は左手を腰に付け、右手で半円を描き
一文字は両手で半円を描く。

『変身!!』

本郷は右手を腰へ、左手を斜めへ勢いよく突き出し
一文字は両手を脇に固め、拳を握り締めた。

『トォ!!』

ベルトの風車が回り、姿を変えた二人は深い夜の闇へと跳躍した。その大きな赤い目を爛々と輝かせ、その黒い体は闇に紛れていく。

本郷と一文字もまた異形の戦士だったのだ。

282 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:45:35 ID:wu3Ht/Nh0
           

283 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:45:46 ID:fFSn/iVB0


284 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:46:15 ID:wu3Ht/Nh0
         

285 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:46:31 ID:tRv32zWQ0
 

286 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:46:35 ID:uJelgRtsO
音も無く、軽やかに着地した二人は闇夜に駆け巡る風を全身に浴びる。

本郷…技の1号ライダーの銀色のグローブが、悪を許さない正義の心の如く輝きを放ち

一文字…力の2号ライダーの赤色のグローブが、悪を滅する炎の如く燃え上がる。

そして、ダブルライダーに人間の血が通っていることを表す赤いマフラーがなびいていた。

「………」

それを待ち構えていたガドルは悠然と立っていた。二人と同じ赤い目を青色に変化させて。

【本郷猛@仮面ライダー】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:G-3西側 水族館へ続く道】
【時間軸:ガラガランダ戦後。ショッカー首領からショッカーの壊滅を聞いた後】
【状態】変身中
【装備】無し
【道具】ラウズアブゾーバー
【思考・状況】
1.目の前の怪人を倒す。
2.おやっさんの捜索
3.この狂った戦いを止めさせる。

備考:本郷は参加者達(少なくとも自分達)は違う時間軸から集められたことに気付きました。

287 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:47:26 ID:tRv32zWQ0
 

288 :ダブルライダーVSカブトムシ男!! ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:48:25 ID:uJelgRtsO
【一文字隼人@仮面ライダー】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:G-3西側 水族館へ続く道】
【時間軸:ゲルショッカー壊滅直後】
【状態】変身中
【装備】なし
【道具】V3ホッパー
【思考・状況】
1.本郷と協力して目の前の敵を倒す。
2.おやっさんの捜索
3.この戦いを止めるため自分達以外の協力者を捜す。

【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:G-3西側 水族館へ続く道】
【時間軸:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後】
【状態】青の力を発動中
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
1.目の前の二人を倒す。
2.リントの戦士を倒す。
備考:デイバック(中身は通常支給品とスペードのJのみ)はG-3放送局前にあります。
ゴ・ガドル・バは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。
変身は突撃直前にしました。

289 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:49:21 ID:uJelgRtsO
投下終了します。

290 : ◆KumaMHUi7g :2008/05/04(日) 19:52:21 ID:QDWah9txO
さすがIQ600…しかしこの二人ならそれも可能としか思えない。


291 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 19:53:04 ID:uJelgRtsO
すみません
>>251のタイトルを『ダブルライダーVSカブトムシ男!!』でした。
また>>261の『戦いのさなか』を『戦いの最中』に変換するのを忘れてました。

292 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:55:06 ID:fFSn/iVB0
GJ!
やばいよやばいよダブルライダーかっこいいよ!
ガドルもガドルでかなーり強者の貫禄を見せ付けちゃってるし……
のっけから熱いのをありがとう!もう一度GJ!

……そういえば、グロンギ語関連ってどうなってましたっけ。あんまり記憶にない

293 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:55:10 ID:wu3Ht/Nh0
投下乙!
変身描写に気合が入って燃えました。
ガルド閣下を前に気になる引き。
ダブルライダーの活躍にご期待ください!
そして、本郷さん。さすがIQ600!
痺れて憧れるぜ! GJ!

294 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:56:53 ID:XdB/pJmR0
書き手の皆さん乙です!!おやっさんは残念でした・・・合掌

>>292
グロンギは和訳してるってことでいいんですかねw

295 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 19:57:55 ID:tRv32zWQ0
ゴ怪人は普通に日本語話せるかと

投下乙です!両者共歴戦の勇士だけあってこれは燃える展開ですね!

296 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 20:13:39 ID:znzm7Cgv0
投下乙です!一番最初に時間軸のズレに気づいたのはやはりIQ600だったか!
グロンギは勉強したおかげか日本語話せますし問題ないはず

G-3かぁ…ゾル大佐とか本郷達にとってはあまり会いたくない顔見知りが近くにいますねw

297 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 20:42:10 ID:1jTJlDcR0
お疲れさまなんですが、個人的にうーん? 制限下のエルがアンノウンそのままの怪力で
引きちぎったり、ギルスとV3では戦いの経験値が違うと思うんだよなぁ

298 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 20:44:25 ID:XdB/pJmR0
そこら辺は書き手さんの想像の範囲内ですね。
ただ、能力制限はされてるんで怪力云々は確かに気になりますが。

299 : ◆KumaMHUi7g :2008/05/04(日) 20:46:35 ID:QDWah9txO
今回のギルスとV3だと「背負うもの」が違うのでは?


300 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 20:58:24 ID:ZO3lWd0c0
>>297
時間的に、エルも制限切れてるんじゃないですか?

>>299
既に一度指摘されたかと思いますが、
予約・投下・自分の作品に関する議論以外の、特に必要にない時は
トリップをつけずに発言された方が無難かと。

301 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/04(日) 21:21:45 ID:uJelgRtsO
おわあああ!!!
またまたミス発覚したので次のように差し替えます!

【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:G-3西側 水族館へ続く道】
【時間軸:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後】
【状態】青の力を発動中
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
1.目の前の二人を倒す。
2.リントの戦士を倒す。
備考:デイバック(中身は通常支給品とスペードのJのみ)は放送局から水族館に続く道の間にあります。
ゴ・ガドル・バは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。
変身は突撃直前にしました。

以上です!
放送局付近では金居が居たり、ダグバが力発揮してたのでそこ通ってたら時間的に巻き込まれていてもオカシクないので…。
また書き手やりたいと思ってるので注意しておきます!

302 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:13:05 ID:wO4WIXg10
お二方投下乙です!

>>238
おやっさんーーー!!!
いい感じに二人を導けそうだったのに!安らかにお眠りください……。
ギルスVSV3、バトル描写が臨場感があって凄いです……私も見習いたいです!
そしてやはりギルスはやはり水に落ちますかw

>>289
これは燃える展開ですね!
ダブルライダーとカブト虫怪人……いや、ガドルの闘い。
どうやっても只では終わりそうにもない戦いが気になります!
そしてやはり本郷さんはかしこいねw


それでは北崎、一条、侑斗、香川を投下します。



303 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:13:40 ID:znzm7Cgv0
 

304 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:13:44 ID:tRv32zWQ0


305 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:13:55 ID:wO4WIXg10
舗装された道路を進む男が一人。
先刻、いきなりスマートブレインにより宣告されたこの殺し合い。
前方へ一歩一歩と踏み出すその足取りはしっかりとしている。
何故なら、その男には目的があるから。
そう。当の人物、一条薫には。

「兎に角、情報を集めないとな……この状況は異常すぎる」

油断なく周囲を警戒しながら、一条は前へ進み続ける。
現在、一条が歩を進ませている場所はエリアE-3の北東部に位置する道路。
一条が眼を覚ました時は、不憫にも彼は道路の上に放置されていた。
人間をなんらかの法則に基づき、殺戮を続けた未確認生命体。
以前、警察署内に設立された未確認生命体合同捜査本部で、突如日本に現れた未確認生命体と闘った一条。
その未確認生命体は全て撲滅し、一条は長野県警に戻り、また日常の業務に就くはずだった。
だが、ふと気づいてみれば見知らぬ部屋に拉致され、殺し合いという常軌を逸脱した行為に参加させられている現実。
道路で眼を覚まし、二人の男女がまるで未確認生命体四号のような姿に変身し、殺された映像を見た時、流石の一条にも動揺は走った。
しかし、いつまでも驚いているわけにもいかない。
スマートブレインという組織には覚えはないが、彼らが法に触れているのは明白な事。
一警察官として、この殺し合いを止めるべく、一条は行動を開始していた。

「しかし、五代の名があるとは……」

取り敢えず支給された携帯を操作し、現在位置を確認、同時に参加者の名簿画面をチェックした一条。
名簿画面に一条が見知って名前はたった一つだけ。
そう。一条にはとても馴染みがあり、共に同じ敵と闘った男。
警察からは未確認生命体四号と呼称され、古代の戦士、『クウガ』の名を持つ戦士へ変身し、闘い抜いた男。
一条の友人ともいえる五代雄介の事だ。
人間を守るために、優しい笑顔を守るために未確認生命体と闘った五代ならきっとこの状況でも、無力な人を救うために闘うだろう。
たとえ、自分の命が危険に晒される事態になったとしても。
一条には五代がこれから行う行動について疑う余地は全くない。
そのため、先ずは五代と合流し、スマートブレインへの反撃を練ろうと考え、一条は歩を進める。


306 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:14:19 ID:fFSn/iVB0
 

307 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:14:26 ID:tRv32zWQ0


308 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:14:37 ID:wu3Ht/Nh0
     

309 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:14:50 ID:7G54mNiV0


310 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:15:03 ID:wO4WIXg10
「ん……あの少年……いや、青年といった感じか……?」

そんな時、一条は前方に一人の人間が此方に向かってくるのを確認した。
見慣れないバイクに乗り、真っ直ぐ此方を目指してくる。
だが、一条が対応を決めかねている間に、その人物は数十メートル先にバイクを停車し、地へ降り立った。
バイクから降りた人物――青年の髪はぼさぼさでお世辞にもあまり手入れがよいとはいえず、背はかなり高い。
かといって屈強な体格でもなく、華奢な身体つきで縦に長いような感じだ。
見たところ10代後半に見えるが、どうにも違和感を感じる。
兎に角、考えても埒があかない。
そう考え、一条がその青年に声を掛けようと口を開きかけるが――

「ねぇ、おじさん。おじさんも『仮面ライダー』ってヤツ?
村上さんが言ってた、アレだよ」

目の前の青年が発する緊張感がない声に一条は出鼻を挫かれる。
この異常な状況を全く危惧していないような調子で一条に向けられた言葉。
またしても奇妙な違和感を覚えた一条だが、彼は青年の言葉から気になる事を見つける。
仮面ライダーという単語が何を指すかはわからないが、問題は其処ではない。
この殺し合いを自分達に宣告した村上峡児の話にも出ており、目の前の青年が口に出しても可笑しくはない。
だが青年は『村上さん』と確かに言った。
そう。あの村上に対し、わざわざ敬称を付ける必要はあるのだろうか?
こんな状況ではとてもあるとは考えられない。
元々、村上と目の前の男に面識がある場合を除けば。
村上と目の前の青年の関連性に疑問を抱き、一条は再度口を開こうとする。

「いや、俺はそんな者じゃないさ。それよりも、君――」
「ふぅん、おじさん、違うんだ……。あーあ、つまんないなぁ……」

311 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:15:28 ID:tRv32zWQ0


312 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:15:56 ID:wO4WIXg10
だが、またしても一条の質問は無常にも遮られた。
一条の言葉に明らかな不満を見せ、目の前の青年は碌に彼のほうすらも見ず、そっぽを向いている。
青年の様子はまるでもうお前には興味などないね、といった事を暗に意味しているかのようだ。
こんな異常事態といえども、目の前の青年は初対面の人間に対しあまりにも失礼ではないか。
そんな事を一条は思うが、胸の内にその感情を留め、再度目の前の青年と会話を試みようとする。

だが、一条は何か、とてつもなく異質なものを感じた。

「でも、もしかしたらおじさんのスペシャルアイテムってヤツが……面白いおもちゃかもしれないよね〜?」

恐怖を感じているのだろうか?
目の前の、20にも満たないような青年が少し浮ついた声で話しかけられただけで。
まるで、初めて未確認生命体と遭遇した時に一条が少なからず思った感情を。

「だったら僕が奪っちゃってもいいかな?」

目の前の青年の全身に奇妙な黒の紋章が浮き上がる。
一条にはその、紋章が何を意味するものかはわかるはずもない。
目の前の青年――北崎という名を持つ青年の身体がその紋章によりどうなるのか。
その答えはようやく一条は知る事になる。
その紋章の意味を、北崎の真意を、自分にこれから降りかかるであろう厄災を。
北崎の身体を――異形の者へと姿を変えた北崎の身体を見て、一条は理解した。
龍の皮膚のような漆黒に染まった全身、両腕から生え、鋭い輝きを放つ龍の爪、そして、頭部から天に向けて生えた二本の角。

「まぁ……おじさんの答えは聞いてないけどね♪」

ドラゴンオルフェノク。
スマートブレインが保有するオルフェノクの中でも上の上と評される集団、ラッキークローバーの一人。
そして、生命の命をなんとも思わないその残虐性、実力によるラッキークローバー最強と評される男。
北崎がドラゴンオルフェノクに姿を変え、一条にどこか嬉しそうな声で話しかける。
体長も軽く二メートルは越え、見る者に威圧と恐怖をいやでも与えるドラゴンオルフェノクの姿。
常人なら、直ぐにでも逃げ出してしまいたいと思うのは無理もないだろう。

313 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:15:59 ID:7G54mNiV0


314 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:16:04 ID:34adHIzvP
 

315 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:16:07 ID:CT3RFvBs0



316 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:16:29 ID:fFSn/iVB0
 

317 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:16:44 ID:wu3Ht/Nh0
         

318 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:16:46 ID:tRv32zWQ0


319 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:16:52 ID:wO4WIXg10
「ッ!……そうか、君は……」
「あれ? おじさん、逃げないんだ? 意外だなぁ……」

だが、一条は逃げずに、真っ直ぐドラゴンオルフェノクと対峙する。
腰を低く下ろし、ドラゴンオルフェノクの行動に警戒を怠らずに口を開く。
一条も今まで数多くの未確認生命体と遭遇し、一体だけではあるが撃退に成功している。
ここで恐怖に押し潰され、逃げる様な真似は一条には出来ない。
何故なら、一条にはどうしても見逃せない事があるから。

「当たり前さ……君をこのまま放っておけば、君は誰かを襲うかもしれない」
「大当たり♪ まぁ、最初はおじさんに決めたけどね……もしかして、僕を止めるつもり?」

そう。いうまでもなくドラゴンオルフェノクを止める事。
先程からの言動からしてドラゴンオルフェノクが自分の話をまともに聞くとは思えない。
恐らく、自分を殺し、支給品を奪い、他の参加者を襲うのだろう。
事実、ドラゴンオルフェノクは全く嘘を付く様子もなく、一条の言葉に同意した。
だが、一条にはドラゴンオルフェノクが言う様に彼を止める程の力は持っていない。

「ああ……その通りだ」

否、この殺し合いに呼び出されるまでには一条にそんな力はなかった。
しかし、この殺し合いで一条が手に入れたもの。
それが一条に力を与えてくれる。
懐に忍ばせた一枚の手鏡を取り出し、いきなり地に叩きつける一条。
一条の意味不明な行動にドラゴンオルフェノクは多少反応を見せるが、一条は気にも留めない
続けて同じように懐に忍ばせていた四角形の物体――カードデッキを取り出し、一条はそれをかざす。
北崎に遭遇する前にマニュアルを熟読していたため、その動作は手際が良い。
カードデッキが向く方向は地面に飛び散ったガラスの破片、そしてガラスの中から一条の腰に向けてベルトが装着。
先程よりも大きい驚きを見せるドラゴンオルフェノクを尻目に、一条がカードデッキを握った腕を滑るように動かす。

320 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:17:21 ID:34adHIzvP
 

321 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:17:31 ID:tRv32zWQ0


322 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:18:03 ID:wu3Ht/Nh0
       

323 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:18:06 ID:wO4WIXg10
(まさか、俺がこの言葉を言う羽目になるとはな……)

一条の脳裏に浮かぶ言葉。
何度も何度も聞いたが、実際に自分は言った事はないあの言葉。
一呼吸を置き、喉に力を込め、一条はあの言葉を叫ぶ。


「変身!」


そう。今まで何度も耳にした変身という二文字。
変身の叫び声と共に、一条は腰に巻かれたベルト――Vバックルのくぼみの部分にカードデッキを差し込む。
瞬間、一条の全身にヘルメットを被った緑色の人間のような物体が重なり始める。
合計、三枚の物体が一条の身体に重なり合い、やがて一条の外見はそれと全く同じものとなる。

「俺が止めてみせる……絶対に!」

仮面ライダーゾルダ。
神崎士郎の造りしミラーワールドを戦場とし、様々な目的で闘い合った13人の仮面ライダー。
重厚な装甲で覆われ、銃撃戦を得意とする緑の色を帯びた仮面ライダー。
ゾルダへ変身を行った一条が右腰に下げられた銃、マグナバイザーを両手で持ち、ドラゴンオルフェノクに向け――発砲を行う。
周囲に鳴り響く、一発の銃声音。
それがゾルダとドラゴンオルフェノクの闘いの合図となった。

324 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:18:13 ID:34adHIzvP
 

325 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:18:54 ID:fFSn/iVB0
 

326 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:19:01 ID:wO4WIXg10
マグナバイザーから撃ち出された銃弾がドラゴンオルフェノクに向かう。
空を裂き、真っ直ぐ直進するその銃弾は只の鉛球ではなく、エネルギーを伴った弾丸。
更には毎分120発の銃弾を連射する程が出来る程の速射性を誇るマグナバイザー。
しかし、この場では参加者間のパワーバランスが著しくかけ離れる事を防止するために、その性能にはある程度制限が掛かっている。
だが、連射性に優れている事実は変わらない。
マグナバイザーの引き金を引き、更に数発の銃弾が撃ち出され、ドラゴンオルフェノクに襲い掛かった。

「へぇ〜面白いね。そのおもちゃはさぁ!」

碌に回避行動も取らなかったため、数発の銃弾はドラゴンオルフェノクの全身に程無く直撃する。
だが、ドラゴンオルフェノクはその銃弾に特に反応は見せない。
全身を覆うドラゴンオルフェノクの禍々しい装甲により、ゾルダの銃弾は弾かれ、大した効果はなかった。
オルフェノクでもなく、何も力を持っていないように見えた一条を一瞬の内にゾルダへ姿を変えさせた奇妙なカードデッキ。
ドラゴンオルフェノクはそのカードデッキに興味を持ち、この状況を楽しんでいた。

「ッ! まだだ!」
「じゃあ、僕からも攻撃させてもらおうかな」

銃弾が全く効きもしない事実に驚くゾルダを尻目に、ドラゴンオルフェノクが見せるものは余裕。
諦めずに更に射撃を行うために、マグナバイザーを構えるゾルダ。
対して、射撃攻撃の手段を持たないドラゴンオルフェノクは数歩の助走を経て、疾走を開始する。
再度マグナバイザーから撃ち出される銃弾が何度も、何度も大気を揺らす。

327 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:19:25 ID:fFSn/iVB0
 

328 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:19:35 ID:wu3Ht/Nh0
    

329 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:19:39 ID:34adHIzvP
 

330 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:20:21 ID:wO4WIXg10
「……銃の扱いは上手いね。でも、おじさん……弱すぎるよ」
「くっ!」

撃ち出された銃弾は全てドラゴンオルフェノクの頭部に直撃する。
幾ら人間でないといえども、頭部へのダメージは他の部位へのそれより効果的な筈。
射撃のスペシャリストでもあるゾルダ――一条はそう推測し、一瞬で狙いをつけ、発砲した。
しかし、現実は非情であり、頭部に当たったにも関わらず金属が弾ける音を響かせるだけで、ドラゴンオルフェノクを止めるには至らない。
マグナバイザーの銃弾では圧倒的に威力が足りない事実を、ゾルダは仮面の下で苦渋の表情を浮かべながら噛み締める。
だが、いつまでもその事に気を取られるわけにはいかない。
目の前まで迫り、強靭な腕に生えた金属の爪を振りかざすドラゴンオルフェノクの左斜めからの攻撃がゾルダを襲う。
堪らず、左のほうへ身を屈め、前転を行い凶爪による襲撃を回避するゾルダ。
すぐさま体勢を整え、屈みがちの姿勢でゾルダは咄嗟に右腕を――マグナバイザーを握り締めた右腕を突き出す。
狙いはゾルダの直ぐ目の前にある、ドラゴンオルフェノクの胴体部分。

「うおおおおおおッ!」

ダメージがなければ、もっと近い距離で発砲を行えばいい。
一メートルもない至近距離でゾルダはマグナバイザーの引き金を引き絞る。
発砲、そしてドラゴンオルフェノクの胴体に直撃するのにタイムラグなどは殆どない。
耳をつんざくような、銃弾と胴体が接触する音が周囲に響き、ドラゴンオルフェノクに銃弾が叩き込まれる。
流石に至近距離の銃撃は無視できなかったのだろう。
今もなお、銃弾を撃ち続けるマグナバイザーにより、ドラゴンオルフェノクは数歩後へたじろぐ。
これならいける。
仮面に隠された表情に密かな希望を灯し、ゾルダは更に銃弾が尽きるまで引き金を引こうとするが――

「おじさん、調子に乗らないでくれるかなぁ?」

331 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:20:27 ID:34adHIzvP
 

332 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:20:45 ID:wu3Ht/Nh0
        

333 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:20:50 ID:34adHIzvP
 

334 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:21:10 ID:wO4WIXg10
甘かった。
再び前進し、まるで降り注ぐ銃弾をものともせずに、ドラゴンオルフェノクが下から掬い上げるようにゾルダに向かって腕を揮う。
瞬く間にゾルダの胸板にドラゴンオルフェノクの腕が叩き込まれた。
今まで数多くの人間の命を奪い、三本のベルトによる変身者を苦しめた暴力的な力。
強固な装甲で覆われたゾルダでさえも、ドラゴンオルフェノクの凶爪を受け、無傷ではいられない。
青白い火花を散らしながら、ゾルダの身体が後方へ吹っ飛び、やがて重力に引かれ、地面に叩きつけられる。
吹き飛ぶゾルダに対し満足げに視線を送るドラゴンオルフェノク。
一方、胸部に損傷を負い、未だ立ち上がる事は出来ないゾルダは――

――SHOOT VENT――

マグナバイザーのマガジン部――アドベントカードをセットする部分にカードを差し込む。
ミラーワールドを戦場とする仮面ライダーに様々な力を与える、アドベントカード。
マグナバイザーから鳴り響く電子音がアドベントカードの名を読み上げた。
ゾルダは射撃攻撃を特化させるシュートベントのカードをマグナバイザーにセットする。
やっと立ち上がったゾルダの元に何処からともなく緑の大砲のようなものが降って来た。

「これで決める!」

両腕でしっかりと大砲を――ギガランチャーを掴み、狙いをつける。
マニュアルを読んでいた時の想像よりも一回り大きいギガランチャーに驚くが、いつまでも驚いている暇はない。
吹っ飛ばされた事により、更に距離が開いた事により間合いは充分。
既に人間でなく、どう考えても危険人物にしか思えないドラゴンオルフェノクに向けて、引き金を引こうとする。
対してドラゴンオルフェノクは構わずに再びゾルダに向かって疾走を開始。

「ふん!」
「いけ!」

ギガランチャーから発射される光弾とドラゴンオルフェノクがぶつかる。
瞬間、大きな爆風が周囲を襲う。

◇  ◆  ◇

335 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:21:14 ID:wu3Ht/Nh0
    

336 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:21:20 ID:tRv32zWQ0


337 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:21:35 ID:34adHIzvP
 

338 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:21:39 ID:fFSn/iVB0
 

339 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:22:06 ID:CT3RFvBs0



340 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:22:55 ID:34adHIzvP
 

341 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:23:02 ID:7G54mNiV0


342 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:23:11 ID:wO4WIXg10
「やった……のか……?」

ギガランチャーから両手を離し、ゾルダが呟く。
これで終わった。
変身を行う事による初めての戦闘に対しての疲労がゾルダにどっとよし寄せる。
だが、未だ完全に倒したという確証はない。
ドラゴンオルフェノクの完全な沈黙を確認するためにゾルダはシュートベントの着弾地点に近寄るが――

「なっ――――」
「残念だったね」

爆風から飛び出してきた影から薙ぎ払われた腕により、ゾルダは横へ吹っ飛び、仰向けに転倒する。
いうまでもなく、それはドラゴンオルフェノクによるもの。
あまりにも強靭な両腕でジュートベントを防いでいたドラゴンオルフェノクが更に歩を進める。
歩みが向かう方向は不意を突かれた一撃により、未だ地面に背を向け、苦しそうにもがいているゾルダ。
そのゾルダに充分接近し、ドラゴンオルフェノクは右の足を振り上げ――

「ガハァッ!」
「ははははは、僕の勝ちだ」

力一杯、ゾルダの胸板に向かって振り下ろした。
苦痛に塗れた声を上げるゾルダの身体から、まるで血液のように飛び散る青白い火花が周囲に拡散する。
それはゾルダの装甲に確かなダメージが届いている事を示すサイン。
自分の圧倒的な力、ゾルダの反応を見て、確かな手ごたえを実感するドラゴンオルフェノク。
更に右足で捉えたゾルダの身体にドラゴンオルフェノクは右腕を何度も何度も叩きつける。
ゾルダの漏らす声が小さくなり、そして飛び散る火花の数が増える。
気分を良くしたのか、そのまま右足をゾルダの胸部に押し付け、まるでそれを砕くかのような勢いで右足に力を込め続けた。
更に加速していく青白い火花の頻度、そしてゾルダの抵抗の弱さ。

343 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:23:32 ID:tRv32zWQ0


344 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:23:49 ID:34adHIzvP
 

345 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:24:03 ID:fFSn/iVB0
 

346 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:24:07 ID:wu3Ht/Nh0
        

347 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:24:22 ID:wO4WIXg10
「ふん!」

やがて、右足をゾルダからどけ、ドラゴンオルフェノクは左足を振り上げ、蹴り上げる。
勿論、ドラゴンオルフェノクの左足によって蹴り上げられたものは仰向けに倒れたゾルダ
の身体。
常人の何倍もある大きさにより繰り出された強力な力が叩き込まれ、ゾルダの身体が宙へ向かい、吹き飛ぶ。
宙を漂う事を余儀なくされたゾルダは苦しそうな嗚咽を漏らし、やがて度重なるダメージにより彼の変身は解除される。
数秒の間を置き、ゾルダから一条薫へ姿を変えた彼が地面にうつ伏せの形に倒れる事になった。
依然、一条は気を失ったらしくピクリとも動かないままだが。

「あれ? もうお終い? じゃあ……とどめを刺そうかな。少しは楽しめたしね」

少し残念そうな様子を浮かべ、一条に向かってドラゴンオルフェノクは歩く。
一条の命を刈り取るために、そしてゾルダのカードデッキを手に入れるために歩を進めるが――

「待て!」

ドラゴンオルフェノクの脚が、乱入者の言葉により立ち止まった。
不思議そうに両目を凝らすドラゴンオルフェノクの視界に二人の男が一条と自分の元へ向かい、走り寄ってくる。
一人は10代後半といった感じで茶髪がかかった髪をした青年。
そして後方から少し遅れてやってきたもう一人の男は眼鏡をかけ、歳は20台後半、いや30前半といった印象を受ける。
二人の男は倒れた一条を庇うように、前に回りこみ、ドラゴンオルフェノクを真っ直ぐ見据える。

348 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:24:50 ID:tRv32zWQ0


349 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:25:02 ID:34adHIzvP
 

350 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:25:25 ID:34adHIzvP
 

351 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:25:28 ID:wO4WIXg10
「桜井君、行きますよ」
「ええ! わかってます、香川さん!」

二人は首輪探知機により、一条と北崎の存在を知り、状況からして一条を助けるために行動を開始した。
眼鏡を掛けた男――香川英行が懐からゾルダのカードデッキのようなものを取り出す。
対して、青年――桜井侑斗の方はどこからともなくベルト――ゼロノスベルトを取り出し、己の腰に巻きつける。
一条と同じように、割れたガラスの破片に向かい、カードデッキを翳し、少し丸みを帯びたベルト――Vバックルを装着する香川。
ベルトの右腰に当たる部分に収納されたカード――ゼロノスカードを取り出し、バックルを開き、電子音を響かせる侑斗。
カードデッキを宙に放り投げ、それを香川は反対側の腕でしっかりと掴み、備える。
取り出したカード持つ腕の手首を返し、侑斗は真っ直ぐ正面を見つめ、香川と同じように備える。

「「変身!」」

――ALTAIR FORM――

変身の掛け声と共にVバックルに、ゼロノスベルトに、それぞれカードデッキとゼロノスカードを差し込む。
香川の身体に重なる残像、そして侑斗の全身に光が宿る。
やがて、その場に黒色の戦士、そして緑色の戦士が姿を現す。
香川が変身した黒き戦士――オルタナティブ・ゼロ。
侑斗が変身した緑の戦士――仮面ライダーゼロノス・アルタイルフォーム。
二人の戦士が、仮面ライダーとも言うべき存在がドラゴンオルフェノクの眼前に立つ。

「さて、彼を一刻も早く助けるために、出来れば早めに終わらせましょう」

352 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:26:03 ID:wu3Ht/Nh0
    

353 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:26:04 ID:wO4WIXg10
――SWORD VENT――

鳴り響く、女性の声をした電子音声。
右腕に装備されたスラッシュバイザーにソードベントのカードをセットし、オルタナティブ・ゼロの腕に黒色の一本の剣が握られる。
まるでムカデの身体のような外見をしたスラッシュダガーをかざすオルタナティブ・ゼロ

一方ゼロノスは腰に収納された部品を使い、大剣――ゼロガッシャーを組み立て、それを握り締める。
そしてゼロガッシャーを頭上で一回振り回し、地に突き刺す。

「最初に言っておく。俺はかーなーり強い!」

人差し指を突き出し、ドラゴンオルフェノクに威風堂々と宣言するゼロノス。
ドラゴンオルフェノクは自分を指すゼロノスの指を興味深そうに見つめ――

「へぇ……奇遇だね。僕もかなり強いよ……君なんかよりねぇ!」

両腕をかざしながら、オルタナティブとゼロノスに向かって突撃を開始した。
それぞれスラッシュバイザーとゼロガッシャーを構え、二人も走り出す。
間違いなくこの殺し合いに乗ったと思われるドラゴンオルフェノクを倒すために。


「うおりゃああああ!」

ゼロガッシャーを振りかぶり、ドラゴンオルフェノクの上半身に向かい、斬りつけるゼロノス。
力は篭っており、振りかぶる時の遠心力により威力も勢いも充分な斬激。
ドラゴンオルフェノクの身体を斬り裂かんと向かうゼロガッシャー。
そのゼロガッシャーにぶつかる物体が一つ。

354 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:26:27 ID:fFSn/iVB0
 

355 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:26:35 ID:tRv32zWQ0


356 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:26:56 ID:wO4WIXg10
「甘いね」

そう。それはドラゴンオルフェノクの右腕。
ゼロガッシャーが己の身体に到達するまでの間に、ドラゴンオルフェノクは強引に己の腕をねじ込ませる。
派手な火花を散らしながら、ぶつかりあうゼロガッシャーと強靭な右腕。
その衝突によりゼロガッシャーの刃が右腕と接触するが――

「くっ!」

刃が通る事はなかった。
ドラゴンオルフェノクの固い装甲に阻まれ、ゼロノスは反動で後方へよろける。
幾ら制限されているとはいえ、ドラゴンオルフェノクは上の上のオルフェノク。
体勢が崩れ行くゼロノスを真っ直ぐ見つめ、今度は左腕を薙ぎ払おうとする。
自分に向かって暴力的に繰り出されるドラゴンオルフェノクの左腕が奇妙にもスローモーションに迫ってくるようにゼロノスは感じた。

「やらせませんよ……!」

しかし、ゼロノスにドラゴンオルフェノクの左腕は届かない。
ゼロノスとドラゴンオルフェノクの間にオルタナティブが割り込み、スラッシュダガーで左腕の侵攻を止める。
スラッシュダガーと左腕が互いに押し合い、火花を散らしながら行き場のない力が拮抗し合う。
ドラゴンオルフェノクとオルタナティブが互いの鋭い視線を交錯させる。
共に一歩も引かない拮抗による緊張が、見る者にまるで時の流れを遅く感じさせるかのように場を演出し始める。

「これ以上闘うというのなら……手加減は出来ませんよ?」
「何いってるの? こんな面白い事やめるわけないでしょ?」
「そうです……か……!」

ドラゴンオルフェノクの言葉に静かなる怒りを燃やし、オルタナティブはスラッシュダガーを握る腕に更に力を込める。
込める力を上の方向に向け、ドラゴンオルフェノクの左腕を斬り上げる。
堪らず、左腕が宙へ向き、ドラゴンオルフェノクの胴体ががら空きとなった。

(やはり、この参加者は危険ですね……これを見逃すわけにはいきません!)

357 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:26:58 ID:34adHIzvP
  

358 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:27:30 ID:wu3Ht/Nh0
       

359 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:28:03 ID:tRv32zWQ0


360 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:28:05 ID:wO4WIXg10
ここが好機。
そう思い、オルタナティブは更に踏み込み、ドラゴンオルフェノクの懐に飛び込む。
スラッシュダガーを持ち直し、ドラゴンオルフェノクに向かって腕を突き出す。
狙いはドラゴンオルフェノクの空いた胴一点のみ。
スラッシュダガーを槍で標的を突く要領で、あくまでも冷静に前方へ押し出す。

「はは、引っかかったね」

だが、ドラゴンオルフェノクは不適に笑う。
オルタナティブの力によって斬り上げられた左腕。
しかし、事実は違った。
ドラゴンオルフェノクはわざとオルタナティブの力に押し負けたと見せかけていた。
目的はオルタナティブの油断を誘うこと。
その事実にオルタナティブは気づく事が出来たが既にもう遅い。
空いた右腕がオルタナティブの胸を抉るように振り上げられる。

「ガッ!」

オルタナティブは神崎士郎が作ったカードデッキを模して作られた擬似ライダーだが、スペックはそれらに劣らない。
だが、流石に重装甲を長所とするゾルダよりはダメージに弱い。
巨体にそぐわない速さで繰り出されるドラゴンオルフェノクの腕により、オルタナティブの装甲が悲鳴を上げながら、彼は横方向へ吹っ飛ぶ。
そんな時、一息も付かせぬ間にドラゴンオルフェノクに一つの影が殺到する。

「てめぇぇぇ! はぁッ!!」

いうまでもない、ゼロノスだ。
ゼロガッシャーを頭上で回し、確実な敵であるドラゴンオルフェノクに斬りかかるゼロノス。
予想以上に早い、ゼロガッシャーによる袈裟斬りが空を切り裂いて、ドラゴンオルフェノクを襲う。
上半身を屈めながら、ゼロノスの方へ潜り込み、袈裟斬りを辛うじてドラゴンオルフェノクは避わす。
ゼロガッシャーから逃れた自分の反応に確かな満足感を覚え、低くなった体勢を戻すと共にゼロノスに腕を叩きつけるべく、前進する。

「はっ! 引っかかったのはお前だな!!」

361 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:28:31 ID:tRv32zWQ0


362 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:28:49 ID:34adHIzvP
 

363 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:28:51 ID:wO4WIXg10
だが、ゼロノスにも当然ドラゴンオルフェノクの行動が予想できないわけもない。
袈裟に振り下ろした腕に握られたゼロガッシャーの刃をすぐさま返す。
丁度逆手にゼロガッシャーを握る形となったゼロノスはそのまま逆袈裟に振り上げた。
振り上げられ、天に向かって昇っていくゼロガッシャーは途中でドラゴンオルフェノクの身体を斜め下から斬り上げる。
斬激を受けた箇所から派手な火花が周囲に撒き起こり、深夜に潜むゼロノスとドラゴンオルフェノクの姿を映し出す。
確かな手ごたえを感じ、更に畳み掛けるためにゼロノスは再びゼロガッシャーを構え直そうとするが――

「なっ!?」
「これくらいじゃあ、僕には勝てないよ」

ゼロノスは驚きの声を上げ、一瞬の内に彼の身体は衝撃により後方へ吹っ飛ぶ。
ゼロノスの胸部に突き刺すように叩き込まれたドラゴンオルフェノクの爪がいやに明るい火花を起こしながら、派手な衝撃音を生み出す。
ゼロガッシャーによる斬激は確かに決まり、ドラゴンオルフェノクの身体にもダメージとして響いた。
だが、それは固い外殻に阻まれ、決して致命傷にもならず、直ぐに反撃を行う事が容易な程であった。
幸いにも最低限の受身を取る事は出来たが、地面に叩きつけられた衝撃はゼロではない。
急いで、ゼロガッシャーを支えとし、起き上がろうとするゼロノス。
そんなゼロノスの元へオルタナティブが走り寄り、手を差し伸べ、彼を助ける。

「大丈夫ですか、桜井君?」
「すいません、香川さん……悔しいですけど、あいつ結構強いです」
「あはははは! 違う違う、『結構』じゃなくて『最強』だよ? 僕はね」

ゼロノスの身体を支えながら、オルタナティブが口を開き、彼がそれに応える。
そして、二人から数メートルの距離にいるドラゴンオルフェノクは頭上に北崎の上半身をまるで幽霊のように浮かべ、満足そうに喋る。
三人に蓄積するダメージは人数の有利さを越え、ドラゴンオルフェノクの方が少ない
一刻も早く、今もなお自分達の後ろで気絶していると思われる一条を助けたいオルタナティブとゼロノス。
しかし、片方が一条をどこか安全な所へ連れて行っても、情けない考えだが残った一人がドラゴンオルフェノクにやられる可能性もある。
だから、オルタナティブとゼロノスの二人はある決定を下す。

364 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:29:14 ID:34adHIzvP
 

365 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:29:22 ID:wu3Ht/Nh0
         

366 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:29:38 ID:znzm7Cgv0
 

367 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:29:51 ID:wO4WIXg10
「桜井君、わかっていますね?」
「了解です、一気に決めてみせます!」

横目で合図を送るオルタナティブにゼロノスは頷き、応える。
出会って数時間しか経っていない二人だが、強大な敵を前に、自然と同じ考えに至った。
二人はそれぞれスラッシュバイザー、ゼロノスベルトからあるカードを取り出す。
オルタナティブは己の最後の技――ファイナルベントを繰り出す、ファイナルベントのカードを。
ゼロノスもまた同じく己の必殺技を繰り出すために、変身の際にセットしたゼロノスカードを手に取る。
二人が考えた現状の打開策。
それは互いに今現在、持ちうる最高の手で敵を倒す事。
依然、ドラゴンオルフェノクは二人に向けて歩き続けているが、この距離ならカードをセットするのに充分間に合う。
二人はそう確信していたが――

「そろそろ終わらせてもらうよ」

一瞬、二人には何が起こったのか直ぐには理解できなかった。
二人に向かってくるドラゴンオルフェノクの装甲が――瞬く間に拡散した。
何も合図もない、突拍子もない出来事を経て、以前と見違える程細身の身体をしたドラゴンオルフェノクが現れる。
そう。それこそがドラゴンオルフェノクのもう一つの姿。
今までの『魔人態』に比べ、圧倒的に俊敏性が上昇する『竜人態』に姿を変えたドラゴンオルフェノク。
二人がドラゴンオルフェノクの変貌に驚いている間に、彼は二人の元へ殺到し――

368 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:30:45 ID:wO4WIXg10
「うわぁ!」
「ぐっ!」

一瞬の内に圧倒的な速度により、二人に連激を与える。
ジャブ、フック、ローキック、ハイキックなど多種多様な打撃を受ける結果となった二人
やがて、最後の駄目押しと言わんばかりにゼロノス、オルタナティブの順に拳を叩き込む。
その強烈な衝撃を受け、二人はまたも後方へ吹っ飛び、したたかに身体を大地に打ち付ける。
全身に響く痛みに、嗚咽を漏らしながら共に変身は解け、二人はそれぞれ桜井侑斗、香川英行の姿と変わり始めた。
残るのは竜人態になったドラゴンオルフェノク只一人。

◇  ◆  ◇

「ちっくしょう……」
「やっぱり僕の方が強いね。まぁ判りきってけどさ」

痛みにより未だ起き上がることは出来ない、侑斗が忌々しく言葉を吐き出す。
対して、ドラゴンオルフェノクは余裕気に応える。
やがて、ドラゴンオルフェノクは侑斗から興味を外し、香川の後方に転がるカードデッキ、
そして侑斗の腰に撒かれたゼロノスベルトに移す。
自分に対し、強いと粋がった侑斗に一瞬気は向いたが、やはりドラゴンオルフェノクは人を変身させる道具に目がいった。
侑斗の手から落とされたゼロノスカードが砂となって消え行く事に少し疑問を生じたが、気にしない。
さっさとそれらを回収し、彼らに止めを刺そうと歩を進めるが、そんな時彼にある言葉が降りかかる。

「貴方は自分の力を証明したいのですか? 一体何のために……?」

侑斗と同じように地に伏せている香川の言葉がドラゴンオルフェノクに向けられる。
香川の質問にドラゴンオルフェノクは面倒そうな表情を浮かべる。
だが、何かを思ったらしく、ドラゴンオルフェノクは香川の質問に答える事にした。

369 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:30:46 ID:7G54mNiV0


370 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:30:50 ID:34adHIzvP
 

371 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:30:57 ID:wu3Ht/Nh0
         

372 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:31:17 ID:34adHIzvP
 

373 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:31:17 ID:fFSn/iVB0
 

374 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:31:37 ID:wO4WIXg10
「そうだよ。だって楽しいじゃん。
最強の僕が君達みたいな弱いヤツを殺す……本当に最高さ。
誰かが僕の力で苦しんで、悶えて、死んでいく……僕はそんな光景を何度も見て、そしてこれからも見たいんだ。
ずっとね」

ドラゴンオルフェノクの脳裏に思い浮かぶ光景。
それはいつの事か忘れたが、流星塾の同窓会で自分が行った楽しい祭り。
自分が属するスマートブレインの反乱分子となりうる流星塾卒業生を皆殺しにしろという頼みを受け、彼は意気揚々とその仕事を行った。
自分をまるでこの世の悪魔といわんばかりに逃げ行く人間を次々と己の腕で、爪で、脚で、殺していく快感。
あの時感じた喜びは自分が確かにこの世に生きているという実感を与えてくれた。
あの至高ともいえる喜びはたとえ何をやろうともずっと自分が独占したい。
ドラゴンオルフェノクは、そんなあまりにも身勝手な言い分を含んだ答えを香川に返す。

「なら、やはり私が貴方を……くっ!」
「無理しない方がいいと思うけどなぁ?」

ドラゴンオルフェノクの言葉に香川は怒りを隠せない。
香川とて目的――ミラーワールドの閉鎖のために他人の命を犠牲にする覚悟は持っている。
だが、無駄な殺生を行うつもりなどない。
あくまでも、多くの人々を救うために、やむなく一つの命――神崎優衣の命を犠牲にする覚悟があるだけだ。
そのために香川はドラゴンオルフェノクの言葉にどうしても許す事は出来なかった。
身体に力を込め、立ち上がり、再び闘いに飛び込もうとするが蓄積されたダメージにより身体の自由が利かない。
そんな香川を見下ろしながら、先ずは取り易そうなカードデッキを取りに行こうとドラゴンオルフェノクが歩を進めるが。
やがて、その脚は立ち止った。

375 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:32:21 ID:wO4WIXg10
「へぇ……結構しぶといんだね」

少し、意外そうにドラゴンオルフェノクが口を開く。
ドラゴンオルフェノクの視界に移りし人影が彼に僅かな驚きを与える。
その人影はドラゴンオルフェノクに見覚えがある人物。

「もう、用はないからそのまま寝ててもよかったんだけどなぁ……おじさん?」

そう。先程、ゾルダに変身し、ドラゴンオルフェノクと闘った男。
一条薫がよろめきながら、ドラゴンオルフェノクを真っ直ぐ見据えていた。


「ちょっと待っててよ、もう直ぐ終わるからさぁ」

だが、ドラゴンオルフェノクは一条の復帰にもう興味は失くし、カードデッキに視線を落とす。
漆黒の戦士、オルタナティブ・ゼロへの変身を可能とさせるカードデッキ。
あの力があれば自分にはもっと力が増え、このお祭りをもっと楽しめる。
そう考え、急ぐ気持ちを少し抑えながらドラゴンオルフェノクは再度歩を進めるが――

「……何のつもり?」

不機嫌そうな声を上げ、視線を上に向けるドラゴンオルフェノク。
ドラゴンオルフェノクの視線の先には、カードデッキの傍に立ち尽くす一条が映る。
そう。一条はドラゴンオルフェノクの言葉を気にせずに歩を進ませていた。
ドラゴンオルフェノクが目的とするカードデッキ、まるでそれを守ろうとするように。
やがて、一条は徐に腰を下ろし始める。

376 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:32:24 ID:wu3Ht/Nh0
    

377 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:32:25 ID:34adHIzvP
 

378 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:32:30 ID:fFSn/iVB0
 

379 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:32:50 ID:34adHIzvP
 

380 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:14 ID:kBIzy9G50
 

381 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:15 ID:znzm7Cgv0
 

382 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:23 ID:tRv32zWQ0


383 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:28 ID:wu3Ht/Nh0
    

384 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:33:30 ID:wO4WIXg10
「君は力を揮う事が好きなんだな……」

怒りとも、呆れともいえない感情を込めた声で、呟くように口を開く一条。
三人の視線に見守られ、ふらりと伸びた一条の腕が掴むもの、それはいうまでもなくカードデッキ。
カードデッキを握り締め、一条がゆっくりと腰を上げる。

「だからさっきから言ってるじゃない。最高な気分がするんだよ!」

聞いてくる人間は変わったといえども、同じ事を何度も聞かれると億劫になるものだ。
ドラゴンオルフェノクは明らかに不機嫌さを醸し出しながら、口を開く。
その表情には己の発言に絶大な自信を持っているかのようにも見える。
そんな子供のように喚くドラゴンオルフェノクを尻目に一条は俯き気味に言葉を続ける。

「そうか、俺の知り合いには一人知り合いが居てな……あいつも君のように変身が出来た。
そして、あいつは闘った……闘えない人間達を殺す奴らと……
自分の身が危険になっても闘うのをやめなかった……」

ポツリ、ポツリと言葉を漏らす一条。
既に一条は先程、ドラゴンオルフェノクの強靭な脚に身体を圧迫され、深刻な負傷をしている。
だが、一条は口を止めるのをやめずにあの男の話を続ける。
2000の特技を持ち、クウガへと変身し闘い続けた男。
五代雄介の事をまるでうわ言のように話し続ける。

385 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:52 ID:fqzpg16y0


386 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:33:52 ID:fFSn/iVB0
 

387 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:34:01 ID:34adHIzvP
 

388 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:34:22 ID:kBIzy9G50
 

389 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:34:38 ID:wO4WIXg10
「ああ、馬鹿だ。本当に馬鹿なヤツだ……。
でもな、あいつはいつも苦しんでた……自分が力を揮う事に……そして、あいつは泣いていた……」

一条は腕に力を込め、カードデッキを握る腕を突き出す。
かざされたカードデッキが数分前、一条が割った大きな手鏡の破片に映る。
一瞬の内にVバックルが腰に巻かれ、全ての準備が整う。
依然、碌にドラゴンオルフェノクに視線を合わせない一条。
そんな一条に対し、なにか馬鹿にされているように感じ、ドラゴンオルフェノクは除々に苛立ちを感じていく。

「最後に0号と闘った時、あいつは泣きながら殴り続けた……何度も、何度も。
究極の闇の力にも溺れずに……人間の優しい笑顔のために闘ったんだ……
そして、あいつは、五代は絶対にお前を許さない……たとえ自分が死ぬ事になっても…闘い続ける。
だからだ、だから俺は……」

カードデッキを握っていない、空いた腕で固く握り拳をつくる。
握り拳に秘められた様々な思い。
その握り拳はまるで一条の決意を表しているかのように力強さを感じられる。
一条の話に出た五代という名を、人柄に何か一言挟みたい様子を見せるドラゴンオルフェノク。
五代という人間の行動原理が先程もいったように、ドラゴンオルフェノクには全く理解不能な事だからだ。
だが、ドラゴンオルフェノクが口を開くより、先に一条が行動を見せる。
意を決したかのように――顔を上げた。
揺ぎ無い意志に満ちた一人の男。
一条薫という男の顔がそこにあった。

「俺が君を倒す……五代にこれ以上力を使って欲しくない! あいつにはもう重荷を背負う必要なんかないからだ……!
そうだ。あいつはもう、充分回り道をした……これ以上……あいつに回り道などさせん!!」

390 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:35:15 ID:pKNRMJJK0
 

391 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:35:31 ID:34adHIzvP
 

392 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:35:39 ID:wO4WIXg10
今でも鮮明に思い出す雪山の中で泣きながら0号と殴りあった五代の姿、そして彼のサムズアップ。
あの姿を、全ての人間を幸せに出来る笑顔をこれ以上濁らせたくはない。
カードデッキを先程、ゾルダへ変身したようにカードデッキをVバックルに向ける。
完全にドラゴンオルフェノクの方を向いた一条の顔。
その表情には迷いなど一切ない。


「変身!!」


カードデッキをVバックルに差し込み、一条の身体に幾枚の残像が重なる。
瞬く間に姿を変え、一条は漆黒のライダー、オルタナティブ・ゼロへ変身。
ドラゴンオルフェノクの前で再びオルタナティブが立ち尽くす。
その背中に背負いし思い、それは友を想う熱き感情、いうなれば友情というもの。
漆黒の仮面に埋もれた一条の顔が倒すべき敵、ドラゴンオルフェノクを射抜く。

「ふぅん、まぁ僕には関係ないけど……ねぇ!」

そんなオルタナティブに対し、疾走するドラゴンオルフェノク。
今のドラゴンオルフェノクは重厚な装甲で覆われた魔人態ではなく、俊敏性に特化した竜人態の姿を取っている。
たとえ制限を受けていてもその速度がかなり速いという事実に変わりはない。
未だ倒れこんでいる香川と侑斗には目もくれず、ドラゴンオルフェノクが走る。
一瞬の内にオルタナティブに近づき、右腕を横殴りに揮い、彼の左頬に拳を叩き込む。
堪らずよろけるオルタナティブの今度は鳩尾に左拳を捻るように打ち込み、彼の身体に衝撃を走らせる。
嗚咽を赤い吐血を吐き出しながら、更に数歩余儀なくされるオルタナティブ。
そんなオルタナティブに休む暇もなく、両腕、両脚を使い、何度も何度もドラゴンオルフェノクは彼の身体を覆う装甲に打撃を与える。

393 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:35:38 ID:wu3Ht/Nh0
          

394 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:35:47 ID:fFSn/iVB0
 

395 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:36:08 ID:34adHIzvP
 

396 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:36:21 ID:wu3Ht/Nh0
        

397 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:36:33 ID:wO4WIXg10
「……おかしいなぁ?」

だが、ドラゴンオルフェノクはあまり嬉しそうな表情は見せずに、どこか不思議そうな様子だ。
今の所、闘いは一方的に殴りつけている自分が圧倒的に有利な事に間違いはない。
しかし、ドラゴンオルフェノクにはどうしても不可解な事があった。
それはオルタナティブの事についての事。
疑問を抱きながら、オルタナティブの顔面に向かって再び繰り出した右フックが突き刺さる。
そして、その結果を己の目で見て、ドラゴンオルフェノクの疑問は更に大きなものとなった。

「……おじさん、こんなにタフだっけ?」

そう。ドラゴンオルフェノクが疑問に思っていたのはオルタナティブが先程は見せなかったしぶとさの事について。
既に数十発、相当な数の打撃を受けたオルタナティブはよろける事はあっても決して倒れようとはしない。
だが、圧倒的に速度が、残された体力が不足しているためにオルタナティブがドラゴンオルフェノクに対し反撃を行う事はなかった。
そのため、ドラゴンオルフェノクがこの闘いに負ける恐れなどは当然あるわけがない。
しかし、焦る事はないといえども自分の攻撃に耐え切るオルタナティブを見て、いい気はしない。
もう少し力を込め、オルタナティブの左顔面に異形の拳を叩き込む。
大きな衝撃音、そして何かが砕ける音――オルタナティブの仮面が砕ける音が響き、それの破片が地へ降り注ぐ。

「……なんで、そこまで頑張るの?」

仮面は砕け、衝撃により負傷で頭部から赤い血を流す一条の顔、左半分とドラゴンオルフェノクの視線が合う。
心底不思議そうな表情を浮かべるドラゴンオルフェノク。
一方、心の迷いなど一片も見せない強固な意志を醸し出す表情を一条は浮かべる。

398 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:36:55 ID:fFSn/iVB0
 

399 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:36:55 ID:34adHIzvP
 

400 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:36:59 ID:pKNRMJJK0
 

401 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:37:11 ID:wu3Ht/Nh0
          

402 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:37:14 ID:wO4WIXg10
「もう、任せるだけにはしたくないからだ……俺も闘う。
お前達から人間を守るために……一警察官として、一人の男として……」
「それだけのために? 馬鹿だよ。おじさんもさっきの五代っていう人と同じ、只の馬鹿さ」

ドラゴンオルフェノクは嬲るように、今度は左腕でオルタナティブの胸部を殴りつける。
度重なるダメージにより、胸部の装甲に入っていたひびが割れ、破片がボロボロと地に落ちた。
しかし、オルタナティブは倒れようとしない。
ここ一番に後へ数歩よろめき、ドラゴンオルフェノクとの距離が若干開く事となる。
とどめを刺すべく、ドラゴンオルフェノクが距離を詰めようと動く。

「馬鹿でもいい……それに俺はおじさんじゃない。一条、一条薫だ。そして、俺は――――」

ゆらりと、身体を揺らしながらオルタナティブは真っ直ぐ前を見つめる。
依然、ドラゴンオルフェノクの姿を完全には捉えきる事は出来ない。
だからオルタナティブは、一条薫は只、碌に狙いも付けずにありったけの力を込め――


「五代と同じ、一人の人間だッ!!」



403 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:37:47 ID:fFSn/iVB0
 

404 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:37:59 ID:wO4WIXg10
自分に向かってくるドラゴンオルフェノクの顔面にクロスカウンターを叩き込む。
男の、人間として闘い続けた今までの自分と五代の想いを乗せた拳がドラゴンオルフェノクの顔面に突き刺さる。

「ガアアァァァッ!」

予想もしなかった一条の拳を受け、ドラゴンオルフェノクは無様にも香川と侑斗の頭上を越えながら後方へ吹っ飛ぶ。
ライダースーツにより強化された力に今まで耐えて、耐え忍びながら溜めていた力が合わさる。
更に奇しくも、絶妙なタイミングで打ち出される事となった一条の拳がドラゴンオルフェノクに痛み、悔しさを与える。
哀れにも地へ倒れこむが、ドラゴンオルフェノクは直ぐに起き上がろうとするが――

「まぐれ……まぐれ当たりで、 調子に――なっ!?」

だが、唐突にドラゴンオルフェノクの身体が北崎のものへ戻り始める。
このタイミングで何故変身を解除したのか?
一条、香川、侑斗の三人は揃って不可解な表情を浮かべる。
当の本人でもある北崎も怪訝な表情を浮かべるが、やがてその表情が移り変わり始めた。

「よくわかんないけど……だったら――」

気を取り直して呟く北崎。
ゆっくりと腰を上げ、北崎は冷め切った視線をある方向へ泳がせる。
その視線の先は、たった今自分に一撃を食らわせてくれたオルタナティブの方――ではなかった。
そう。北崎が向ける視線はもっと下の方を向いている。


405 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:38:35 ID:wO4WIXg10
「これを使わせてもらうよ」

強化されたオルフェノクの身体能力で、咄嗟に身体を屈め、前転する北崎。
見守る三人が北崎の行動の真意を理解する前に、彼は目的を達成する。
再び悠然と立ち上がった北崎。
そんな北崎の腕には緑色の、牛の顔のような模様が施されたカードデッキが一つ。
にやけ顔を浮かべながら、北崎は地面に散乱したガラスの破片にカードデッキをかざし、Vバックルを装着。


「変身!」


緑色の残像が北崎の身体に重なり、彼は仮面ライダーゾルダへの変身を完了する。
今は碌に闘える人間は既にフラフラなオルタナティブたった一人。
ゾルダは余裕げに先程一条がやってみせたようにマグナバイザーにあるカードをセットする。

「おじさん……いや、一条さんは人間を守りたいんだよね? だったらさぁ……」

――SHOOT VENT――

マグナバイザーから高らかに鳴り響く電子音声。
再び何処からともなく降ってきたギガランチャーをしっかりと受け止め、ゾルダが視線と砲身を向ける。
こんどこそ、視線と砲身は既にフラフラなオルタナティブに向けられた。
だが、意味深な台詞を吐きながらゾルダは視線を、そしてギガランチャーの砲身をある方向へ向き直す。
それが指し示す方向にあるもの。
それは――

406 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:38:44 ID:wu3Ht/Nh0
               

407 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:39:16 ID:34adHIzvP
 

408 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:39:17 ID:wO4WIXg10
「僕がこうしたら一条さんはどうするんだろうね?」

今はやっと立ち上がる事が出来た香川と侑斗の二人。
無邪気な言葉と共に倒れこむ香川と侑斗へギガランチャーの砲身をゾルダは向ける。
そう。ゾルダは既に満身創痍な一条よりも先に香川と侑斗を始末しようと考えていた。
そしてその行動には恐らく一種の興味が関係していた
とても理解できないような綺麗事を述べる一条がこの状況で一体どういう行動を取るか?
どうせ、最終的には自分の命を優先するのだろうと予想しながらゾルダは敢えて確かめようと考える。
それは一種の娯楽であり、気まぐれに似た感情なのかもしれないが。

「てんめぇぇぇ!」

だが、其処に一人の男の声が響く。
ゾルダではなく、彼を睨みつけるオルタナティブでもない。
少しフラフラとしているが、大分痛みが引いてきた侑斗である。
腰に巻かれたゼロノスベルトのカードが収納された部位に手を掛け、新たなカードを取り出す。
ゼロノスに変身を行うにはゼロノスベルト、そして使い捨てのゼロノスカードが必要である。
この殺し合いで侑斗は六枚のゼロノスカードを支給され、既に一枚は使用し、砂となって消えた。
残り五枚のゼロノスカードから一枚のそれを侑斗は躊躇なく手に取る。

(カードを使いすぎだ? 馬鹿言うな!
あの一条さんっていう男の人はあんなにボロボロなのに……ここでカードを使わないわけにはいかない!)

目の前の男と闘い続けた一条は間違いなくこの殺し合いには乗っておらず、助けなければならない。
運よくゼロノスベルトは外れずに、今すぐにでももう一度ゼロノスに変身できる。
一切の迷いなど捨てた侑斗はゼロノスベルトに手を掛け、ゼロノスカードを差し込もうとするが――

409 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:39:22 ID:pKNRMJJK0
 

410 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:40:02 ID:wO4WIXg10
「なっ! 変身出来ない!?」

だが、ゼロノスベルトからは変身を告げる電子音声は流れず、何も反応は示さない。
この殺し合いでは一度変身を行ったものは二時間その姿に変身する事が出来ないというルールがある。
そのルールが適用され、侑斗のゼロノスへの変身は制限されているために変身を行えない。
その事を知る由もない侑斗は変身できない事実に動揺を隠せず、表情には焦りが見える。
そんな侑斗をゾルダは滑稽なものを見るように笑い、そして――

「じゃあね」

あまりにも軽くギガランチャーの引き金を引いた。
たとえ変身した身体といえども、直撃を受けては只では済まないであろうギガランチャーの弾丸。
大気を揺るがし、圧縮されたエネルギーの弾丸が目を見開き、呆然としている侑斗へ一直線に向かう。

◇  ◆  ◇

411 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:11 ID:wu3Ht/Nh0
     

412 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:18 ID:34adHIzvP
 

413 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:20 ID:fFSn/iVB0
 

414 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:22 ID:znzm7Cgv0
 

415 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:35 ID:34adHIzvP
 

416 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:49 ID:kBIzy9G50
 

417 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:40:52 ID:34adHIzvP
 

418 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:41:06 ID:fqzpg16y0


419 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:41:06 ID:wO4WIXg10
桜井という青年の下に大きな弾丸が迫るのを見て、一条は反射的にカードをスラッシュバイザーから取り出した。
ゾルダのカードデッキに同梱されていたマニュアルに書いてあったアドベントカードの事。
アドベントカードは様々な効果を発揮するという。
オルタナティブもゾルダと同じくカードデッキを変身の道具するため、双方は同じシステムで作られたものと推測した一条。
よって、一条は碌にカードに書かれた文字も読まず、スラッシュバイザーにそれを読み取らせる・

――ACCEL VENT――

鳴り響く、電信音声が一条に告げる言葉、それは『アクセルベント』という言葉。
アクセル――日本語でいえば――それは加速を意味するもの。
よって一条はある推測を立てる。
もしかすれば自分の推測は間違っているかもしれない。
だが、一条はそれに全てを賭けた。

(届け……届けぇぇぇぇぇぇッ!!)

オルタナティブとなった一条の身体がまるで疾風のように駆ける。
やがて、一条の脚は立ち止まり、両手を広げて、あるものの前に立ちはだかる。
自分を驚いたように見つめる三つの視線がいやに気恥ずかしい。
一条はとてもゆっくりに進む時間の中で、そんな事を思っていた。

(すまん……五代……)

自分に迫り来る、ギガランチャーの弾丸の、光の眩しさに少し目を眩ませながら。

◇  ◆  ◇

420 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:41:43 ID:fFSn/iVB0
 

421 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:41:44 ID:wu3Ht/Nh0
          

422 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:41:53 ID:wO4WIXg10
「あーあ、なんか気が滅入っちゃったなぁ……」

バイクに跨り、ある方向へそれを走らせる青年、北崎が口を開く。
今の北崎はドラゴンオルフェノクではなく、ゾルダでもない青年の姿。
ゾルダへの変身を可能にさせるカードデッキ、いわば戦利品というものはポケットの中に大切に保管している。
先程の戦闘で、何故だがよくわからないがどうやらオルフェノクへの変化などには時間制限が掛かっている事をおぼろげに北崎は確認した。
そのため、自分に更なる力を与え、楽しみを与えてくれるカードデッキを大切にしないわけがない。
そして今の北崎の手元にはオルタナティブのカードデッキ、ゼロノスベルトはない。
奪おうと思えば奪えたが、どうにも気が乗らず、一種の気まぐれを起こし、北崎はそれらを見逃した。

(まぁ……また、彼らが僕を倒しに来て、それを僕がまた倒すのも面白いかもしれないしね)

あまり効率的とは言えない。
だが、北崎は基本的にその場の自分の気分で物事を決める性質がある。
また、特に行く目的がないため、取り敢えず北崎は中心部へ向かう事にした。

「早くまた会いたいなぁ……『仮面ライダー』っていう人達に。
未だ、試していないおもちゃもあるしね……」

北崎に支給された携帯電話に残されていたあるメッセージ。
『仮面ライダーとはファイズ、カイザ、デルタといったような、変身を行い、闘うものである』という文面を読み、仮面ライダーの存在を知った北崎。
既に香川と侑斗の闘いは存分に楽しみ、未だ見ぬ仮面ライダーに北崎は無邪気な思いを寄せる。
そして、北崎に支給され、今は彼のデイバックに眠る道具。
『地のベルト』と称され仮面ライダーオーガへの変身を可能とさせるオーガギア。
そのオーガギアを使用する事に期待を抱きながら、北崎はバイクを走らせ続ける。

423 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:42:17 ID:wu3Ht/Nh0
          

424 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:42:34 ID:kBIzy9G50
 

425 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:42:46 ID:pKNRMJJK0
 

426 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:42:47 ID:wO4WIXg10
「そういえば、一条さんが言ってた五代っていう人……興味あるなぁ」

やがて、ふと思い出したように北崎が一条の話を思い出す。
暴力を揮う事に苦しみながら、無力な人間を守るために闘ったという五代。
そんな五代の心理を不思議に思いながら、北崎は――

「そんな馬鹿な人は殺してあげるよ。この僕が……ね」

純粋な殺意を寄せていた。


【北崎@仮面ライダー555】
【1日目 深夜】
【現在地:E-4 中心部】
[時間軸]:不明(少なくとも死亡後ではない)
[状態]:全身に微小なダメージ。 ドラゴンオルフェノク、ゾルダに二時間変身不可能
[装備]: ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガ、オーガギア@仮面ライダー555、カードデッキ(ゾルダ)@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式 不明支給品(未確認)0〜1個。
[思考・状況]
1:殺し合いを楽しみ、優勝する
2:五代雄介、『仮面ライダー』なる者に興味。
3:桜井侑斗、香川英行とはまた闘いたい。
4:『仮面ライダー』に変身させる道具を集め、自分のものとする。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※名簿は未だ見ていません。
※中心部へ向かうつもりです。

427 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:43:05 ID:wu3Ht/Nh0
            

428 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:43:27 ID:wO4WIXg10
エリアE-3、数分前僅か十分程だが、とてつもなく長く感じた闘いがあった場所。
そこに不自然に盛り上がった大地がり、その前に一人の青年が腰を下ろし、後方で一人の男性が見守っている。

「桜井君、そろそろ行きますよ……」
「……わかりました」

青年――桜井侑斗が服に付いた砂を払い、立ち上がり、男性――香川英行の言葉に答える。
二人とも表情は暗く、疲労の色も見える。
だが、意を決したかのように真っ直ぐ前方へ進め始める。
その歩みに迷いはなかった・

「五代……恐らく、五代雄介という人物でしょうが……私達には彼に伝える義務があります」
「わかってます……俺が絶対に伝えます」

言葉を交わし、直ぐに沈黙する二人。
生憎、今の二人に会話をして、気を紛らわせようという気持ちはなかった。
香川は首輪探知機をせわしなくチェックし、侑斗はその後をついていく。
探知機に反応はないが、どうやら中心部へ向かったという事は先程、離脱していくゾルダの姿を見て二人はわかった。
そのため、目的地を変更し、彼を追うために中心部へ二人は歩を歩ませる。

(さて、今度はこんな失態を繰り返すわけにはいきません。
ですが……先程の青年、東條君も彼のような事をしでかしていなければいいのですが……
もし、その時は……私が止めましょう。あの時出来なかった事を……こんどこそ……)

先程の名も知らない成年、北崎の事と同時に自分を殺した教え子、東條悟の事を思い出す香川。
英雄を目指す事を目的としていたのに、いつの頃から自分の力を証明するためだけに闘い始めた東條。
彼が今も、先程の北崎のように殺人を犯していたら。
そんな事を香川には許す事は出来ない。
決意を立て、香川は前を見据える。

429 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:44:07 ID:wu3Ht/Nh0
                

430 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:44:09 ID:34adHIzvP
 

431 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:44:31 ID:kBIzy9G50
 

432 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:44:43 ID:wO4WIXg10
(一条さん……俺が、俺がゼロノスに変身できなかったせいで……。
やっぱり、香川さんが言ってたようにあいつらが細工したんだろうが……俺のせいだ。
俺が絶対にあの龍の怪人を倒す……だから――)

先程、ゼロノスに変身できなかった事を香川に話した侑斗。
北崎の変化が不可解なタイミングで解けた事から、変身には時間制限が掛かっていると香川は推測し、侑斗は納得した。
支給品で参加者の力を釣り合わせる事をしているのならば、そのくらいの処置はしてもおかしくはないと考えたからだ。
また、先程の自分の失態を思い出し、侑斗は固める。
そして侑斗は後を振り返った。
そこに移るのは先程彼が見つめていた不自然な小さな山――一条薫の仮初の墓標。

(貴方の意志は俺が継ぎます……だから、安らかに眠ってください……)

人間を守るため、闘い続けた男、一条薫。
今はもう無き、彼に侑斗は心の中で言葉を送る。

そう。一条薫に対して。
今は暗い、だが、時間が経てば直ぐにでも姿を現せるものになった一条に対して。


――青空となった一条薫に対して。



【一条薫@仮面ライダークウガ 死亡】
【残り48人】



433 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:44:58 ID:34adHIzvP
 

434 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:45:19 ID:wu3Ht/Nh0
       

435 :戦士 ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:45:31 ID:wO4WIXg10
【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-3 西部】
[時間軸]:東條悟に殺害される直前
[状態]:強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労、二時間オルタナティブゼロに変身不可能
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(オルタナティブゼロのデッキ) 、首輪探知携帯、不明支給品1~2(確認済み
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:北崎(名前は知らない)を倒すため、中心部へ向かう
3:東條を警戒
4:五代雄介に一条薫の死を伝える。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。

【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-3 西部】
[時間軸]:最終回直後
[状態]:深い悲しみ、強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労 二時間ゼロノスに変身不可能
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ゼロノスカード5枚、不明支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:香川と行動しつつ仲間との合流を目指す
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問
4:北崎(名前は知らない)を倒すため、中心部へ向かう
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。



436 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:46:49 ID:wO4WIXg10
投下終了しました。
長時間の間、多くの支援ありがとうございます。
それではご指摘や感想などをお待ちしています。


437 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:47:57 ID:fFSn/iVB0
GJ!
いいいいいいちじょおおおおおさあああああああああん・゚・(つД`)・゚・
かっこよかったよ!立派な戦士だ!!青空だ!!!
侑斗と香川先生も最高!対主催の星だ!最高だ!!
そして北崎氏ね!wこの外道www

最後にもう一度GJ!

438 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:48:39 ID:znzm7Cgv0
投下乙です!
北崎無双 始 ま っ た な w 前回の鬱憤を晴らす活躍をして欲しいです。
香川と侑斗の二人掛りでも厳しい…間違いなくトップマーダー候補。
あと 一条さん、合掌…

ところでビートチェイサーはバイクの数の制限上普通のバイクに変えたほうがいいような気が

439 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:50:04 ID:XdB/pJmR0
大作乙です!!
クウガのメッセージ性である「非暴力」がふんだんに盛り込まれてて引き込まれました。
ある意味、バトルロワイヤルへのアンチテーゼともいえる一条の言葉が深く心に残りました!

440 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:50:17 ID:wu3Ht/Nh0
問題点はすでに指摘されているので、まずは投下乙!
北崎ぃぃぃぃぃぃ。1stでの鬱憤を晴らすかのような暴れっぷりが清々しかったです。
一条さんは一話退場なのに豪華な……。
素晴らしい! まさに上の上ですね!
GJ!  惜しみないGJ!を!

441 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 22:52:05 ID:uJelgRtsO
投下乙〜
一条さん…アンタ頑張ったよ。格好良かったよ。
北崎ハナッから最強モードだし、オーガまで持ってるとはwww
どうなるんだ一体www

442 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/04(日) 22:53:45 ID:wO4WIXg10
感想どうもありがとうございます!

>>438
ご指摘ありがとうございます。
それではビートチェイサー2000をカワサキのZZR−250に変更します。
wikiに収録され次第修正を行いますね。

443 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 23:02:55 ID:kBIzy9G50
いちじょおおさああああああああああん!!
一条さんの熱い想いがひしひしと伝わってきました!!!
前回のウサを晴らすかのような、北崎の外道っぷりも最高でした!!
GJです(^.ー^)b

ただ一点
>>404
ライダースーツにより強化された力に今まで耐えて、耐え忍びながら溜めていた力が合わさる。

一瞬、ドラゴン北崎がライダースーツに強化されたのかと思ってしまいました


444 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 23:08:04 ID:7ERkJg430
一条さあああああああん!
くっ…違う、死んだんじゃない、青空だ、青空になったんだっ…!
香川先生も侑斗もかっこよかった、北崎このマーダーめw色々期待してる
GJと言わざるをえない

445 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 23:15:50 ID:67r5aCht0
投下乙です。
戦闘シーンで、ズタボロになりながらも戦う一条さんと、
非情な北崎との温度差が出ていて、良かったです。
侑斗と香川コンビも、頑張ったんだけどね…
一条さん、お疲れさまでした。合掌。


446 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 23:24:57 ID:QL0kpx5xO
読んでて、「ドラゴンオルフェノクへの変身早く切れてくれ〜」と思ったのは俺だけ?
ファーストから読んでるけど、一番引き込まれました。
次も、楽しみにしています。

447 :名無しより愛をこめて:2008/05/04(日) 23:36:53 ID:bxXswte3O
一条さん・・・・・
カッコ良かったよ!!
それにしても北崎はどんだけ強いんだ。
たしかに強敵は必要だけど、
あまりにも強すぎるから逆にとっとと死んで欲しいかも。
なんかイライラしてきたしw

448 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 00:07:28 ID:VGSYXJwSO
GJ!
北崎が前回のドラスばりに最強だな
>>446
俺も思ったww

449 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 01:13:50 ID:gBRlPxUU0
皆の反応がすごい!w
上の上のお仕事お疲れさまでした。
侑斗と香川先生にはぜひ五代さんに直接伝えてほしい。
後々のストーリーにも多大な影響を与えそうな素晴らしいSSでした。

450 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 04:01:53 ID:dGWw5b9B0
一条さぁぁあああああああああああああああああん!!!
一条さんこそ仮面ライダーの鏡だ!
人の笑顔を守るために、自分よりも強い相手に立ち向かう姿に涙しました。
五代から受け継いだ意思はしっかりと侑斗に受け継がれたんでしょう。
一条さんが立ちあがったあたりから涙が止まらなくなり、
アクセルベントを使ったあたりでまた涙腺が崩壊。
そして最後の青空になったという描写でトドメ。
ここまで泣けたのは1stのリュウガ死亡回以来です。
とにかくGJでした

451 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 08:36:12 ID:vvRU2MWX0
投下乙です。
一条さんあんた本物の漢だよ。
香川先生&侑斗の今後に期待。
>>446
俺も思った。
やっと切れた!皆助かった!と思ったら、ゾルダって。

452 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/05(月) 09:25:30 ID:ycwP0CfG0
皆さん、多数の感想どうもありがとうございます!

>>443
うわーすいません。wikiに収録され次第わかりやすく修正します。
ご指摘ありがとうございます。


あと、申し訳ありませんが>>384>>389の間に以下の文が抜けてました。
こちらもwikiに収録され次第修正します。

「へぇ……馬鹿なんだね、その人。
自分のためじゃなくてそんなどうでもいい……虫けらなんかに頑張るなんて意味がないよ」

だが、ドラゴンオルフェノクは一条の話を鼻で笑う。
ドラゴンオルフェノクにとって誰かのために力を揮う、ましてや危険な目に会う心境などわかりはしない。
自分の力は自分の目的、喜びのためだけに使うものだ。
そう。幼い頃から奇妙な力を持ったため、自分から離れていった人間に思い知らせるためなどに。
しかし、ドラゴンオルフェノクの言葉を受け、一条の表情に特に変化はない。
友人であり、賞賛に値する五代の事を侮辱されたにも関わらず。
その表情に怒りはない。


また、香川の支給品の数を1〜2ではなく、0〜2に。
北崎の状態欄に『顔面に中程度のダメージ、小程度の疲労』を追加。
侑斗の装備に一条の支給品(未確認0〜1)、基本支給品一式を追加するのを忘れました。
結構穴があって申し訳ないです。


453 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 12:21:32 ID:ehPNneKj0
北崎の暴君っぷりや香川の信念、そして一条の意志
それらがふんだんに盛り込まれた熱い話でした
え、侑斗?
今回は他の三人が熱すぎてちょっと影が薄かったかも
彼はデネブと合流してからが本領だと思ってますから、戦力的にも、キャラ的にも
実は三人の中で一番好きなキャラなのでそれまでは生き残って欲しいモンです

少しだけ個人的指摘をば
>>422>北崎は無邪気な思いを寄せる
〜思いを「馳せる」の方が良いかと思いました
完全に僕の好みの問題な気がするので直さなくても良いかもしれません
もう一つ
>>428>いつの頃から自分の力を証明するためだけに闘い始めた東條
いつの頃から「か」自分の〜
にした方が良いと思います

では、これからも参加していただければ有り難いです
それにしても圧倒的な戦いの表現がうまいなぁ

454 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 15:21:05 ID:CovH1YSW0
>>453
ちょっと自信がないんだけど>>422での描写を見ると馳せるは間違いで寄せるのが正しいと思う
馳せるってのは確か故郷とかだったり過去の事だったりに対して使う言葉だったかと

455 : ◆VvWRRU0SzU :2008/05/05(月) 17:34:47 ID:bqFlgcaiO
鳥晒してしまったので変更します

456 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 17:51:32 ID:GmAX6FXR0
ちょろっと疑問なんですが
変身ツールは原作でもデルタのやつが無事だったからいいけど、
普通のバイクは、灰になる気がする…のですが。

457 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 17:56:13 ID:2YlhnpbU0
そこで首輪の制限ですよ。
「能力を押さえているから普通に触れるだけじゃ灰化もしない」

……そうじゃなきゃ、ダグバの発火と同じでゲームにならんじゃないですか。

458 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 17:59:24 ID:CovH1YSW0
>>456
それ言い出したら原作でも北崎の服が灰化していやーんになってないとおかしいでしょう。
制限されてるなり自分で制御できてるんでしょう

459 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 18:00:13 ID:GmAX6FXR0
あ、そっか。
でも灰化能力は制限くらってて
二段変身は初日からフルスロットルって…まあいいか。
>>457
どもです。

460 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/05(月) 18:00:29 ID:bqFlgcaiO
こっちで

バイクはまあ、制限とかで灰にならないってことでいいんじゃないかと
でなきゃ通常状態でも触られただけで灰化、とかはちょっとキツいですし

461 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 18:09:12 ID:ehPNneKj0
>>454
ぬぅ、済まんこってす
書き手さんに要らん混乱を与えてないと良いんですが・・・
もっと文法の勉強をしておくんだったよ

462 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 18:40:09 ID:FR9PQ+Mt0
>>459
クウガのタイタン、ペガサス、ドラゴンへのフォームチェンジ、くらいの認識でいいんじゃないの?
クロックアップで速さ的に対抗できる奴もごまんといるし

463 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 18:50:15 ID:uLgR7+Y4O
>>459
ホースオルフェノクでいう格闘態と疾走態くらいの認識でいいんじゃない?

464 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 19:19:43 ID:orZVVxgD0
>>458
灰化能力は、北崎自身には制御できてない。
服が灰にならないのは、服を意識しないようにしてるから(だから服装がいつもだらしない)
流石の北崎も、注意を向けずにバイクを運転するのは無理だろうから
制限されてるってのが妥当だと思う。
ちなみに、北崎のバトル好きは、バトルそのものが好きなんじゃなくて
相手に全力で触れても灰にならないのが嬉しいからなんだそうで。

465 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 19:20:03 ID:ehPNneKj0
>>459
実は卓越したバトルセンスがあれば対応出来るしね
原作でもゴートオルフェノクにフルボッコされてたし

466 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/05(月) 19:50:42 ID:49AZkxdc0
何度もスミマセン、位置的な関係上関わってくると思うので
本郷猛O、一文字隼人O、ゴ・ガドル・バを追加予約します。

467 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:06:56 ID:tacbpB010
>>465 あれは純粋に花形のが早くて強かっただけのような、スペックが劣ってても
勝てたわけじゃない

468 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/05(月) 22:39:16 ID:FR9PQ+Mt0
剣崎、五代、ダグバを予約します。

469 : ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:50:17 ID:SpTvwK490
手塚、乃木投下します。

470 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:50:37 ID:FR9PQ+Mt0
  

471 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:50:47 ID:Kqp3bHVfP
 

472 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:09 ID:VBMTkq0P0



473 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:19 ID:49AZkxdc0
 

474 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:32 ID:/z3ec8110


475 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:51:35 ID:SpTvwK490
 『こんな夜遅くに申し訳ない!…』
 殺し合いに参加している者の行う行為とは思えぬその発言に、乃木は軽く舌打ちをする。
 その行為も覚めやらぬ内、首筋を駆け抜ける不快感を覚える。
深夜という時間帯、辺りを吹き抜ける風の影響も大きいのだろうが、最大の要因は語るまでもなく首輪である。
 「愚者共と同列に扱われなければならないとは……人間の姿とは不便なものだ」
 人間に擬態したその姿で、ライダーと互角以上に渡り合う実力を持つ彼が自身に違和感を感じたのは当然かも知れない。
 この場に連れて来られて間もなく、彼は己の身体能力が著しく劣化していることに気付いていた。
 そしてその原因が、自身を拘束する首輪にあることも。
 「ワーム化も制限されている、ということだろうな」
 呟きながら右足によって、僅かな湿り気を帯びた地が蹴り上げられる。足元の小石が草陰に吸い込まれた。
 ただ擬態した姿の身体能力を奪ったところで、ワーム化した彼の能力の前にそのような問題は塵と化す。
 彼の読み通り、当然ながらそれは許されていない。
 今の彼は、本来ワームに蹂躙されるべき人間と同等の存在でしかないのだ。
 制約を設けられた上での異形への変化は、人間にも可能なレベルのことである。

476 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:47 ID:CovH1YSW0
 

477 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:48 ID:FR9PQ+Mt0
          

478 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:51:57 ID:Hzq8HObt0
 

479 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:52:06 ID:Kqp3bHVfP
  

480 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:52:21 ID:49AZkxdc0
 

481 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:52:30 ID:/z3ec8110


482 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:53:00 ID:Kqp3bHVfP
 

483 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:53:07 ID:Hzq8HObt0


484 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:53:09 ID:Fith8hYZ0


485 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:54:16 ID:/z3ec8110


486 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:54:41 ID:Kqp3bHVfP
 

487 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:54:53 ID:49AZkxdc0
 

488 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:55:17 ID:SpTvwK490


 勿論彼の実力は様々な別世界の存在と比べた上でも評価するに値するだろう。
 しかし現状、この領域において彼の突出は有り得ない。
 受け止めがたい事実だ。しかしそれに迷う猶予は残されていない。
 早急に帰還するため、彼は歩みだす。
 「まずは……このエリアを支配下に置こうか」
 歩みつつ照らされた地図に目を通す。
 目指すは7-B、研究所である。そこに秘められた選択理由は3つ。
 第一に、自身の現状を知るのにもっとも都合が良いことである。
 本来最強のワームとして君臨する彼を縛る、首輪の調査に最適なのだ。
 また、彼含む参加者に支給された地図には、通常の道路以外に鉄道線が記されている。
 運行しているのかは定かでは無いが、もし利用できるのであれば都市部までの容易な移動が可能となる。
 現在地からほぼ同距離である工場よりこの点で勝っている。これが第二の理由である。
 そして第三の理由は――
 『だ!誰!?モ、モガモガ…………』
 辺り一帯に存在を知らしめた刻がようやく終わりを告げてしばらく経つ。

 そう、この放送の主とそれを中断した者の存在である。
 この放送を聞いたのは、おそらく自分だけではないと彼は考えていた。
 中断者によって当人は殺されるかも知れないし、協力するかもしれない。
 またお人よしな人間は、放送の危険性を察して助けに行こうとするかも知れない。
 放送を聞きつけた「さくらいゆうと」本人の出現、
 もしくは獲物の所在地を知った狩人が動く可能性も否定できない。

489 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:55:27 ID:Fith8hYZ0


490 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:56:10 ID:/z3ec8110


491 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:56:16 ID:Kqp3bHVfP
 

492 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:56:25 ID:SpTvwK490
 つまりは、これだけの行動を起こす可能性を秘めた、放送と関わった参加者達の何れかが、
放送の発せられた山の麓に位置するこの研究所に現れるという算段……ということである。
 
 現れた者が戦うことしか脳に無いなら、その場で殺せば良い。
 ――支給品を奪えた上で首輪のサンプルができて、一石二鳥といえる。
 
 ただ脱出を望む者なら、都合良く騙してその場で殺してしまえば良い。 
 ――もし優れた知識があるなら、首輪の研究をさせてしまおう。
 
 これだけの可能性を与えてくれた放送の主――デネブには、感謝しなくてはならない。
 もし現れたら、殺さずに「人質」にでもしてやろうか?――
 
 一通りの思考を終えてみたが、草陰に潜む気配の真意が乃木には読みきれない。逃げる気が無い、その事実さえあれば関係無いのだが。
 「……さて、そこにいる君、出てきたまえ」
 彼が、この闘いにおける方針を固めた瞬間だった。



 
 
 点火したマッチ棒の頂点でその存在を誇示する焔が、その下部で待つ一枚の紙に、運命を告げようとしている。
 今の自分の立場、参加させられているゲーム等を考えていれば、自然と結果は見えているのだが。
 目の前にある火が、俺に気休めの言葉を掛けることは無い。ただこの戦いの結果を、断片的に通告するだけだ。
 (そんなことは分かっている。だが……)
 どうしても、一度はやらなくては気が済まなかった。
 火が、紙へと燃え移る。

493 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:56:41 ID:49AZkxdc0
 

494 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:56:51 ID:Fith8hYZ0


495 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:57:13 ID:49AZkxdc0
 

496 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:57:39 ID:/z3ec8110


497 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:57:42 ID:SpTvwK490
 勢い良く燃える用紙には紋章が描かれている。
 それはポケットに忍ばせた赤紫のカードデッキに描かれたものと同様で、則ち、次に脱落する参加者を示している。俺だ。
 「あの時の占いは………当たってしまうのか?」
 運命を変えた――そう思い込んで俺は、死んだ筈だった。
 だが実感できてしまう命を持って、ここに存在している。
 それは、許されることでは無いというのに。
 (ならば俺は、どうすれば良い?)
 ここで自ら死んで、あるべき場所に還るか?
 いや、駄目だ。携帯に記された名簿の中に存在した名前――
 そう、城戸真司を生きてこの空間から脱出させなければ、彼の死という運命を変えられなかったことになる。
 それが、更なる大きな運命を悪い方向へと狂わせてしまうかも知れない。
 また彼が死ぬことは、俺が死んだことを後悔するということでもある。
 そして俺が後悔することは、最愛の友――雄一をも後悔させることに繋がりかねない。
 だから――



  「……ッ!」
 先程から俺に早期の決断を行わせていた場の空気が、一段と重みを増す。
 やがて暗闇の奥から、紫煙の如き淀んだオーラを包む男が現れる。
 草の陰に身を潜めてはいるが、おそらくは気付かれている。
 この存在感、間違いなくこいつがこの一帯を支配していた威圧感の正体だ。
 しばらく尾行を続ける。一向にこちらへの反応を示さないのに、軽い恐怖を感じた瞬間だった。男の歩みが止まり。

498 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:58:18 ID:Kqp3bHVfP
 

499 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:58:45 ID:/z3ec8110


500 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 22:59:26 ID:SpTvwK490
 「……さて、そこにいる君、出てきたまえ」
 男が言い終えるのから間髪入れず、道路上へと飛び出す。少なくとも、戦う以外道は
 「少しは聞き分けができるようだねぇ」
 顔全体を覆い隠す程の髪を掻き分ける男。それに対して、曲がり道を示すカーブ・ミラーに左手でデッキを翳す。
 「変身」
 出現したVバックルにデッキを差し込むと、夜空の元、仮面ライダーライアがその姿を表した。




  咆哮と共に目の前で跳び上がった赤紫のライダーが右腕を振り上げる。
 いつもならば一瞬で移動し回避してみせるのだが、今回は制限がある。
 やむを得ない。左足を軸に45度回転、最小限の動きで受け流す。そして右、左、右、左……と背部を連続で殴り付けてやる。
 所詮、今の俺がいくら打撃を浴びせたところで決定打にはなり得ない。
 しかしこの行為は精神には大きく作用する。このライダーは、瞬時に俺との実力差を痛感した筈だ。
 だから振り向いての二撃目がワンテンポ遅れる。
 それは俺に後一撃浴びせる時間が残されていることを示す。
 渾身の左蹴りを腹部に突き刺し、顔面を覆う髪を再び拭う。

501 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 22:59:35 ID:Kqp3bHVfP
 

502 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:00:14 ID:/z3ec8110


503 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:01:03 ID:SpTvwK490


 「つまらないな…もう少し俺を楽しませてはくれないのか」
 転げ回り離れた赤紫との差を再び縮める。
 立ち上がる赤紫。仮面の下で男が今どんな顔しているのか見てみたい衝動に。
 と、そこで動きを止める。赤紫が腰から一枚のカードを取り出した。
 ――なるほど、このタイプのライダーの戦力ということか。
 それを左腕に備えた盾に読み込ませている。
 
 ――SWING VENT――
 
 自分が良く知るライダーとは異なる電子音声が流れる。
 刹那、天から降り注いだ「鞭」が、向かって左側に装備された。
 向かってくる敵。薙ぎ払うつもりらしい。左肘の辺りまで振りかぶったところで、その頭上を飛び越える。いい加減遊びすぎたようだ。


 
  契約モンスターから与えられた鞭、エビルウィップでもって赤紫のライダー、ライアは、黒服の男――乃木に一撃を浴びせようとする。
 しかし乃木は跳躍、背後を奪うと、自らの姿を変貌させた。
 「遊びは、ここまでだ」
 ライアが振り向いた時には、最強のワーム――カッシスが、既にその姿を晒していた。
 
 
 左腕の研ぎ澄まされた刃を構え、切り掛かる。エビルウィップでは防ぎ様が無い。
 咄嗟に左へ転がり込むが、今度は右腕の細剣が襲い掛かる。
 赤紫色の装甲に火花が散る。生身の体を切り付けられているのではないかと思う程、確かな痛みを手塚に実感させた。
 
 
 一分、二分……数分の間、更に蹴り飛ばされ、踏みつけられ、斬りつけられる。立ち上がる暇すら与えられない。
 「どうした、お前の力はこの程度か」

504 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:01:49 ID:/z3ec8110


505 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:02:08 ID:Fith8hYZ0


506 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:02:12 ID:Kqp3bHVfP
 

507 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:02:29 ID:SpTvwK490
 
 
 ライアは本来、異形との単独戦闘よりも、別のライダーを含む戦場でこそ力を発揮するタイプである。
 彼の持つ特殊カード「コピーベント」は、近接したライダーの装備を模造する物で、このような極面では真価を発揮できない。
 加えて武器の相性差も絶望的だった。鞭一本でカッシスワームの誇る二刀を捌くのは容易なことはではないのだ。
 これらの要因が重なってか、カッシスワームには今だ傷一つ付いていない。
 
 
 ようやく立ち上がったライアが鞭を再び振るう。だがそれは細剣に絡めとられ。
 手繰り寄せられたところで、襲い掛かるのは左腕の斬撃。
 当たり場所が悪かったなら、確実に命を奪われていただろう。またデッキに直撃しなかったことも幸運だったと言える。
 カッシスが接近する中、ライアは新たなカードをデッキから抜き取る。
 
 ――ADVENT――
 
 その音声に身構える紫の異形。カードの効果によって突如側面から出現した契約モンスター――エビルダイバーが、闇夜の中突貫する。
 異形がバランスを崩したのを見届けると、続けざまにカードを装填する。
 切り札を切るなら、今しか無い。
 
 ――FINAL VENT――
 
 跳躍し、エビルダイバーの背に乗るが、そのまま敵の体を貫くことは――叶わず。
 
 狙った地点に到達する前に、強い衝撃。次いで落下して地面に叩き付けられる。
 ライアには何が起こったのか理解する暇も、権利もない。
 最大の技を破られる精神的ショックは大きいのだ。
 ワームの超加速能力――クロックアップを、カッシスがここまで温存しておいたのもそれが理由である。
 首輪には既に刃が突き付けられており、今にもそこを起点に彼を二分しかねない。

508 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:02:57 ID:Kqp3bHVfP
 

509 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:04:13 ID:SpTvwK490
 
 ―――
 「別世界のライダーもこの程度か。つまらん事この上無い」
 「まだだ……ッツ!」
 最後の抵抗を行う猶予は無く、突如変身が解ける。
 「成る程……10分か」
 恐らくは変身が解けるまでの所要時間だろう、と手塚は判断する。
 「この程度で、何故挑んで来たのかな…?」
 カッシスワームは手塚に止めを刺すことなく、乃木へと姿を変える。
 
 
 「……何故だ、何故殺さない!」
 「質問に答えたまえ。こちらが答えるのはその後だ」
 乃木は顔色一つ変えずに返答を要求する。
 「俺には、変わったまま守らなければならない運命がある…俺にそれを守れるのか、それを知りたかった」
 乃木はその目から迷う心を読み取る。
 「質問には答えた。今度はそっち……ガハッ!」
 「君は、自分の立場が分かっていないらしい」
 倒れている手塚の腹部を、容赦無く踏み付ける。
 「まあ質問には答えてやろう。単純な話だ。君は人間にしては利用できる。泳がせて置く方が参加者の減りが早そうだ」
 「利用される位ならば…」
 酷く消耗していた彼を、乃木は再び見下す。
 「今の君には、自ら命を絶つ気力もないだろう。本当に運命を変えたままでいたいなら、おとなしく俺の言う通りにするといい」
 手塚に拒否する気力は既に無く。
 「…………」
 こうして一人の死んだ存在は、再び大きな選択を迫られるのである。

510 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:04:19 ID:Kqp3bHVfP
 

511 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:05:08 ID:FR9PQ+Mt0
           

512 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:05:57 ID:SpTvwK490

 
手塚の傍に、球形の銃器と、救急箱が放り出される。
 「俺には全く必要ないものだ」
 一々支給品を他人に渡す。男が相当自分に自信を持っていることは彼にも分かった。
 「少しは参加者の諸君を減らしてくれ」
 「待て………」
 足を止め、乃木が振り向く。倒れたままの手塚が指差すのは彼のデイバックだ。
 「その中から…持っていけ」
 聞き返すような真似はせず、中身を漁る。
 「何故使わないのかは知らないが、ありがたく受け取っておこう」
 乃木がその場を立ち去って行く。
 
 乃木が知る由も無いが、彼が受け取ったのは支給された当人を死に致らしめた原因である。
 
 (主催者の挑発に乗るつもりは無い……)
 
 事情を知っての行為かは知らないが、手塚は紫の悪魔を秘めたデッキを支給されていたのだ。
 
 

 
 男は、研究所への道中で、元の世界を想う。
 彼の帰りを待つワーム達の為にも。
 ―――望むのは、一秒でも早くの終戦。ならば―――
 「……全ての参加者は、俺が殺そう」
 再び彼は歩み始める。その長髪を、装束を、殺意を、漆黒の闇に埋めながら。

513 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:05:57 ID:/z3ec8110


514 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:06:29 ID:Fith8hYZ0


515 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:07:10 ID:SpTvwK490
【一日目 深夜】
【B-7 研究所へと伸びる道路】
【乃木怜治@仮面ライダーカブト】
【時間軸】 43話・サソードに勝利後
【状態】健康。カッシスワームに約2時間変身不可。
【装備】カードデッキ(王蛇)
【道具】 基本支給品
【思考・状況】
1.研究所で待ち伏せ。利用できるなら利用し、そうでない奴は俺の餌になれば良い。
2.ゲームの早期決着。
3.参加者の中でもZECTの諸君は早めに始末を付けたい
※備考
※ライア・ガイのデッキが健在の為、王蛇のデッキには未契約のカードが2枚存在します。
※ユナイトベントは本編で再現された3体の場合しか発動しません。
※ワーム状態は第二形態の為フリーズが使用できません。通常のクロックアップのみ可能です。
※人間体での高速移動は行えません。


  手塚は傍らに放置された置き土産と、友の遺品であるカードデッキに目をやる。
 
 ――雄一、俺はこれで良いのか?
 
 戦いを拒絶した結果モンスターに襲われ、最後を迎えた親友に手塚は問う。答えが帰って来ることは無いというのに。
 乃木との戦いに突入する寸前、彼は自らの運命を占った。それが示したのは直に訪れる彼自身の死。
 だが手塚は生きている。脅威であったゲームに乗っていた筈の乃木は、彼を利用しようと支給品まで与えてきた。
 運命は戦いを要求したのか。確かにここで城戸真司に死なれたら、手塚が命を賭けて変えた運命は、大きなそれを変えること無く途切れる。
 ライダーバトルは止まらず、雄一のような犠牲者も再び。
 
 
 (これ以上、俺やお前のようなライダーバトルの被害者を生み出さない為に、戦いを終わらせる為に……)

516 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:07:17 ID:Kqp3bHVfP
 

517 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:08:02 ID:Kqp3bHVfP
 

518 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:08:19 ID:/z3ec8110


519 :運命は未だ定まらず ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:08:30 ID:SpTvwK490
 ――俺は、戦う。
 
 それは、哀しく辛い選択。
 全ては希望をあるべき処――元の世界に帰し、自身は辿り着くべき処――雄一の処へ逝く為に。
 
 躯を引き裂こうとする痛みに耐えながら、横たわっていた自分を起き上がらせる。
 救急箱で応急処置を済ますと、球形に視線を滑らせる。どうやら武器にはなるらしい。
 
 もう迷ってはいられない。
戦う決意も、人を殺す覚悟も、もう掌中に生まれてしまったから。


【一日目 深夜】
【B-6 工場〜研究所間の道路】
【手塚海之@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】23話・死亡直後
【状態】全身打撲。精神・肉体的に強い疲労。ライアに二時間変身不可。
【装備】カードデッキ(ライア)
【道具】基本支給品、マシンガンブレード@仮面ライダーカブト、救急箱
【思考・状況】
1.城戸を脱出させ、自身は在るべき処へ。
2.脱出の障害となる存在は全て排除する
3.あくまでゲームには乗っていないように振舞う
※城戸が自分と同じ時間軸から連れてこられたと思っています。
※その為、城戸が死ぬ事は運命を変えられなかったことに相当すると考えています

520 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:08:41 ID:FR9PQ+Mt0
      

521 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:09:29 ID:Avco1Nph0


522 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:10:01 ID:/z3ec8110


523 : ◆N4mOHcAfck :2008/05/05(月) 23:10:05 ID:SpTvwK490
投下終了です。支援してくださった皆様ありがとうございました。

524 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:11:43 ID:CovH1YSW0
>>523
投下乙です!
手塚まさかのマーダー化…理由も泣けるなぁ
でも一番は乃木の策士っぷりが健在なところ!超期待!

525 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:14:45 ID:FR9PQ+Mt0
投下乙!
紫ワームに紫王蛇w
ライアとのバトルも緊迫感があり、手塚奉仕マーダーは意外でした。
乃木もこれからの活躍に期待できそうですし、今後がいっそう興味もてる展開です。
GJ!

526 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:15:06 ID:Fith8hYZ0
投下乙です
手塚、なんという選択w
城戸と会うのが見物だ
乃木は今後もやってくれそうだ!


527 :名無しより愛をこめて:2008/05/05(月) 23:25:00 ID:gCiv4BD20
投下乙です。
早々と手塚リタイヤか。相手が悪すぎた。
と、思っていたら、まさかの選択にびっくり!
そして、城戸が再会まで無事でいられるのか、怪しいあたりがまた…

528 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/05(月) 23:33:55 ID:chrV6xVBO
まさか手塚がマーダー化するとは。ってか乃木、アンタここでも強いなwww最強のワームと最凶のライダーの力を持つとはwww

えっと、んじゃ
風見志郎と風のエルを予約します。

529 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/05(月) 23:51:53 ID:5xefQWDqO
投下乙です!
カッシスが冷静でいい味だしてますね〜!
ライアとのバトルも一人称を交えながら熱く展開され、すっきりと読めました!
そして手塚……な!なにいいい!!この展開は予想出来ませんでした!!
二人の今後が気になります!
GJ!!


>>454
ご指摘どうもありがとうございます。
それでは上の方はそのまま、下の方は修正しときますね。



それでは本郷猛(R)、城戸真司、志村純一を予約します。

530 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/06(火) 00:22:51 ID:5CORivh4P
皆様投下乙です。
手塚はここでもまた矛盾に追い込まれるのか……。
王蛇持ちの乃木さんの動きも不気味ですね。

ええと、予約期限が明日なのですが、ちょっと間に合いそうにありません。
NEXT初の延長を申請させてください。

531 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 00:31:16 ID:gkFv7rkA0
乃木強いな
パワー、スピードには制限がかかっても戦闘技術は変わり無いもんな
こういうタイプは他の変身パターンでも技術を生かせるから強いよね

少し指摘を
>>497の>紫煙の如き淀んだオーラを包む男
という部分を紫煙の如き淀んだオーラを放つ男
に変えたほうが良いと思いますよ

532 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 00:42:40 ID:gkFv7rkA0
乃木TUEEEEEE!
流石にダメージは与えられないけどライダーと渡り合えるとは・・・
変身パターンも早々に二つ目をゲットしてなかなか好調な滑り出しですね

>>531
俺は「紫煙の如き淀んだオーラに身を包む男」の方が良いと思うけどなぁ

533 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 00:43:52 ID:gkFv7rkA0
げ、IDかぶった
どう見ても自演です本当にあ(ry

534 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 01:06:36 ID:OutaQidl0
>>531-532
結婚おめ

535 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 01:35:19 ID:gkFv7rkA0
事故解決しました
>>531は弟が書き込んだらしい
偶然でも何でもなかったよ
同じ家にいて何で知らないんだと言う突っ込みは無しでお願いします
パソコン違っても回線は同じだから

536 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 08:42:08 ID:D7C69z3cO
>>531-532
う〜ん、なんという地獄兄弟。

537 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 11:24:12 ID:jlVRGS4+O
投下乙っす
なんか今回はマーダーが強いなw

ゾルダオーガ北崎といい王蛇乃木といい、もともとラスボスクラスの敵に強力な支給品とかww

いいぞもっとやれ


538 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 11:54:03 ID:6+n+lDa1O
「オーラを纏う」でいいジャマイカ

539 : ◆y8iIjqTf7I :2008/05/06(火) 12:09:10 ID:7Qqu7MF1O
皆さん多くの感想、ご指摘ありがとうございます。

指摘された部分ですが、>>532氏にある「淀んだオーラに身を包む男」
とする筈が、「に身」が抜けてしまっていた様です
まとめサイト収録時には修正させていただきます

540 : ◆N4mOHcAfck :2008/05/06(火) 12:46:15 ID:7Qqu7MF1O
ってこれ、以前誰かと被ってて没にした鳥じゃないか…

はい、こっちが正しいですね

541 :名無しより愛をこめて:2008/05/06(火) 21:06:35 ID:6d724fglO
投下乙!
乃木に王蛇とは惨劇の予感w手塚もどうなる?堕ちて行ってくれ〜wもちろん熱い復活劇も大歓迎です

542 : ◆deggScNisI :2008/05/06(火) 23:51:45 ID:x/mecWyT0
海堂直也、モグラ獣人、澤田亜希、風谷真魚の四名を予約します

543 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:53:38 ID:/Oxi7v3FP
日高仁志、ゴ・バダー・バ、風間大介、緑川あすか、ハナ を投下します。

544 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:54:39 ID:/Oxi7v3FP
 カーキ色のジャケットは、僅かな星明かりだけでもその姿を夜の闇に浮かび上がらせる。高台に立つ彼の襟元には、鮮やかに朱いスカーフが夜風に煽られ、長くたなびいている。
 ーーーーリントたちも、ゲゲルをするとはな。
 彼は内心で、そう呟いた。
 彼はリントたちのゲゲルに乗るつもりはなかった。ゲゲルはあくまでグロンギのものだ。グロンギとして、グロンギの流儀で行ってこそ意味がある。
 そのためにはまず、彼の手足となるものを手に入れなくては。
 リントの生み出した『バイク』と言う名の馬を、ゴ・バダー・バは気に入っていた。戦いに赴く時に常にそれに跨がるほどに、である。
 バイクを入手するには、リントの住む場所に行かなければならない。
 高台の上から見下ろすと、暗く沈んだ夜景の中に幾つか灯りが点っている場所があるのが遠目にも見て取れる。南の灯りは数が多いがやや遠く、西の灯りは数こそ少ないが南のものよりは幾分近い。
 灯りのある場所にはリントの町があるはずだ。
 彼は冷徹な足取りで道を下り始めた。リントの姿で、リントのゲゲルの舞台を、リントの血で赤く染め上げるために。

          *   *   *



545 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:56:00 ID:/Oxi7v3FP

 海沿いの細い遊歩道を通ったのは、大介なりの女性たちへの心遣いのあらわれだったろう。とはいえ、星がわずかに輝くばかりの空では、景色も何も楽しめたものではなかったが。
 もっとも、昼だったら昼だったで、切り立った断崖絶壁は景観への感慨どころか、恐怖感を抱かせるだけだったかも知れない。
 特に難儀だったのは、なんといっても大げさなで奇天烈な衣装に身を包んだハナである。重さに加えて動きづらい格好のせいでどうにも足が遅くなる。すべての女性の味方を自認する大介だったが、この時代がかった格好には一歩引かざるを得なかった。
 途中、地図に記された地点をチェックしてみたが、バイクらしきものは見当たらなかった。信憑性はない、ということか。それでも他の参加者と合流するためには移動せざるを得ないし、移動の指針が何もないならば信憑性のない情報でも当てにせざるを得ない。
 せめてまともな服を来て、陽の下で化粧でもし直せば少しは変わるだろうに。そんなことを考える彼は、アルティメット・メイクアップとやらもかなり大げさで奇天烈なことを自覚していないのだが。
 それでもどうにか二人を連れ、バイクを押してたどり着いたのは、何軒かの店がまばらに見える集落と言っても良さそうな地域だった。その奥に佇む飾り気のない建物が、地図に乗っている保養所に違いない。
 すでにある程度の距離を歩いて来て、そろそろ疲れも出るころだ。一旦休憩を取るならああいう場所がいいだろう。
 二人の同行者に提案すると、ハナは疲れ切った様子で、あすかはやや苛立ち気味ながらも受け入れた。改造人間でもあるまいし、どれほど強い意志を持ってしても無制限の強行軍に耐えられるわけがないのだ。
 水仙が植えられた白いプランターの前にバイクを止め、鍵だけを持って洒落っ気のない灰色の建物に足を踏み入れる。くたびれた雰囲気のロビーの明かりは一部だけがついていて、立ち入った者をほんの少し不安にさせる。
 とりあえず、ソファで身体を休めるだけでも違うだろう。必要ならば部屋を借りるかーーーーそう考えた大介の腕を、あすかが引っ張る。
「風間さん、なにか……聞こえませんか」
 声を殺して囁く言葉に、大介は目を細めた。さりげなく懐に手をいれつつ、様子を伺う。

546 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:56:22 ID:/Oxi7v3FP
 背後では、着物の重さに疲れ果てたハナがソファに身を投げてぐったりしていた。その息づかいに混じって、遠くから男の声が聞こえて来る。

 ♪おうちにかえろ みんなでかえろ
 ♪グワ、グワ、グワ、グワ、かえるがなくからかえろ

 あれは聞き覚えのある童謡の旋律だ……が、そんな歌詞だったか?
 警戒心の前に素朴な疑問を覚えながら、声が聞こえて来る廊下の奥を注視する。
 スリッパを引きずるようなゆるい足音とともに現れたのは……。
 
「よぉ」
 並より体格が良い以外は、ごく普通の男だった。
 温泉旅館備え付けの浴衣を少し着崩したあたりは、実に粋な下町っ子、といった風情である。
 男は彼らに向かって笑うと、シュッ、とかなんとか口で言いながら指を振った。
 ……なにしてるんですか、あなた。
 内心浮かんだ疑問は、どうやら顔に出てしまったらしい。男は手ぬぐいで髪を拭きながら答えた。
「ん?いや、露天風呂入って来た」
「はいィ?」
 いつも冷静にして温和を気取る大介の声が思わずひっくり返ってしまったのも、今回ばかりは致し方ないだろう。一方、男は平然と続ける。
「気持ちいいよ?朝風呂。寝起きすっきり、って感じだよね」
「ねお……?」
 呆気にとられた大介の脇で、あすかが糾弾に近い口調で問い返す。
「寝てたんですか!この状況で!ええと……」
「響鬼です」
「ヒビノさん!」
「響鬼です。だって寝不足で戦ってもあんまいい結果でないでしょ」

547 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:56:41 ID:/Oxi7v3FP
 本気で言っているのか、冗談のつもりなのか、一向に判然としない口調だった。なおも狐につままれた状態の彼らに向かい、響鬼と名乗った男は続ける。
「君達、寝てないんじゃないの?なんだったら、俺が見張りでもしてるからさ、寝て来なよ」
 ……どうやら、本気で言っているらしい。
 緊迫感の欠片もない台詞だったが、大介は「見張り」という言葉を聞きとがめた。
 ただ温泉だの保養だのといったすっとぼけたことだけを考えているわけではない。となると、この男は恐ろしいことに、今これが戦いであることを理解している、ということになる。
「どうしたの、行って来なよ。そこの君、そんな格好で疲れてるんじゃないの?」
 響鬼はハナに声をかけた。ごく自然に、当たり前のようにそう振る舞われ、大介には言葉を差し挟む暇もない。ハナの腕を掴んで立たせ、一度軽く背中を押した。
「ほらほら、行って来な。露天風呂はあっち」
「……覗きませんよね?」低く訊ねるあすかの声からは、かすかに猜疑心が聞き取れた。
「覗かないよぉ」
 型通りに顔の前で手を振った男の前で、大介の表情は完全に硬直している。
 花を渡る風ともあろうものが、この男の前では完全に凪であった。

          *   *   *

548 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:57:04 ID:/Oxi7v3FP

 遥か向うに広がる波の音は、ここまでは届かない。代わりに心を和ませる僅かな水音が辺りを柔らかく包んでいるだけだった。
 キツい足袋から開放された指先を、ハナはゆっくりと湯船につけた。やけに痺れた感覚がするのは、慣れない草履で痛んだ足に熱い湯がかかったせいだろう。手桶を取って少しずつ身体を打たせると、現実感が僅かに戻って来る。
 汗ばんだ身体を蒸気が包み、肌を覆う重苦しい疲れを溶かしてゆくのが解る。思い切って全身に湯を浴び、滑るように石造りの湯船に身を沈める。
 裸電球の明かりでは、延ばした足の輪郭は濁った湯に隠れて見えない。ただ暖められたせいでそこに少しずつ血が通って行くのが、感覚的に解るばかりだ。
 肌が触れた岩肌の暖かさに、気持ちが和らぐ。
 ハナは肩口まで湯の中に沈めながら、ゆっくりと深く息を吐いた。

 あすかは服を脱ぎ、荷物と一緒に棚に押し込んだ。
 と、その手が一本の剣に触れる。
 奇妙な仮面が四つ寄せ集められている、重苦しい剣。切れるかどうかも解らない奇怪な代物だったが、これで人を殴ればただでは済むまい。
 柄の部分に手ぬぐいを巻き付けて両手で掴む。
 引きずるようにして湯船に近づくと、壁の鏡に映った自分の姿が目に入る。
 細い足は辛うじて木の床を踏みしめ、痩せた身体を支えている。鎖骨が目立つようになったのは、克彦を失ってからだ。前より頬がすっきりした、と言われたことがあるが褒め言葉には聞こえない。目が僅かに赤いのも、決して寝不足のせいだけではなかった。
 きっと、彼の仇を取れば、自分を内側から虚ろにしてゆくこの病とも訣別できる。
 心の中で改めて言い聞かせ、彼女は外へと歩を進めた。
 茅葺きの庇が吸い込んだ蒸気が、少しずつ水滴に変わって石畳を濡らしている。そこに足を置くと、かすかに湿った音が辺りを乱した。
「お湯の加減はどう?」
 訊ねながら、ゆっくり湯船に近づく。
「ちょっと熱めだけど、気持ちいいですよ」
 ハナは答えて、耳元に落ちて来た髪を軽く払った。長い髪を巻いて止めているせいで、白いうなじがはっきりと晒されている。
 あすかは両手に力を込めて剣を持ち上げーーーー。

          *   *   *



549 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:57:27 ID:/Oxi7v3FP

「驚かなかったんですか」
 女湯ののれんの前で腰に手を当てて牛乳をあおる響鬼に、大介は呆れながらも訊ねた。
 腰掛け代わりに廊下に置かれた竹の縁台には、彼と並んで二人分の荷物が置かれている。
 響鬼はぷはっ、とかなんとか声を上げて中身を飲み干すと、空になった牛乳瓶を足下のケースに戻した。
「そりゃあ驚くよ。でも、人間って、もともといつどうやって死ぬかわからないじゃない。病気したりとか、事故にあったりとか」
「怪物に、襲われたりとか……ですか」
「ん、まあね」
 軽い肯定で流されたのは、響鬼が怪物に類するものと相当に戦い慣れているという意味だろう。
 大介自身、この状況に追い込まれて最初に抱いた感想は、純粋な衝撃ではなく「またか」という徒労感だった。既に、勝手にドレイクゼクターに選ばれ、強引に戦いを強いられている、という下地があったからだ。
 となれば、彼以上に戦い慣れている者ーーーーたとえば、天道であるとか、影山だとかーーーーあたりは、響鬼同様、それほど驚いていないのかも知れない。
「……平常心、ですか」
「鍛えてますから」
 響鬼はこともなく答えて、側の冷蔵庫からもう一本牛乳を取る。
「いる?」
「結構です」
「あ、そう」
 響鬼は肩をすくめて、二本目の牛乳の栓を開けた。

          *   *   *

550 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:58:46 ID:/Oxi7v3FP

 ぽちゃり、と音を立てて、大振りな剣の刀身が湯の中に落ちる。
「……念のため、護身用にと思って」
 あすかは呟いて、そのすぐ脇に足を滑り込ませた。
 湯の中に沈む一瞬の間に、ハナはあすかの爪先を染める薄紅色のペディキュアが半分禿げていることに気づいた。
「用心深いんですね」
 ハナは直接ペディキュアには触れずに、そう言葉をかけた。
「ええ……だって、何も考えずにいたせいで、私、大切な人を失ったから」
 あすかはそれ以上は語らない。既に語るべきことは語り尽くしていたからだ。
 沈黙、はがれたペディキュア、剣を抱く手。そこに宿る思いを、ハナが感じないはずもない。
「わかります!私だって、絶対許せない。牙王とか、イマジンのやってることとか……」
 語尾が心なしか弱くなったのは、傍らのデンカメンソードに目が止まったからだった。
 デンライナーに巣食うセンスの悪いイマジンどもは、確かにある意味苛立を感じさせる存在ではあったが、同時にーーーー。

          *   *   *

 三本目の牛乳瓶をケースに戻して、響鬼がようやく縁台に腰を下ろす。
「牛乳が嫌なら、お茶飲む?おれの荷物の中に、道具が入ってたんだよね」
 響鬼は荷物を膝に乗せて中身を探った。手の動きに会わせ、なにやらからからと音がする。
「随分と、冷静なんですね」
 素直な感想を述べたのは、この男ならばそれで怒りはしないだろうという直感からだった。
「そりゃ、あんなの困るけどさ……だからって、あいつらに腹立てたって何も変わんないだろう。憎いとかさ、嫌いだとかさ。そういう気持ちがあると、本当の力って出ない気がするんんだよね」

551 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:59:35 ID:/Oxi7v3FP
 ごく当たり前にそんなことを言う響鬼は、おそらく大介とは全く違う世界の住人なのだろう。見習うべきなのか、知らずにおくべきなのか。大介自身の感情は、知りたくもないと訴えているのだが。
「おれが思うに、力ってのはもともと何かを守るためにあるわけだよ。自分だったりとかさぁ、あとは家族とか、夢とか。
 守りたいって気持ちは力をくれるけど、奪いたいって気持ちはなんつかさ、肩に力入っちゃって却って動けなくなる、みたいな……まあ、おれもよくわかってないんだけどさぁ」
 どこか気取った台詞を吐いているようで、本人には微塵も照れがない。ごく自然にこんなことを言えるとすれば、響鬼という男はよほど悟っているのか、馬鹿か、もしくは嘘つきだろう。
「それで、あなたはどうするつもりですか」
 大介の問いに、響鬼はこともなげに答えた。
「そりゃ、戦うよ。そうしなきゃ帰れないなら、そうするしかないでしょ」
「……まさか、生き残りを?」
「ああ、俺は生き残るよ。皆と一緒にね」
 響鬼は言葉を切ると、大介の深刻な顔を覗き込んだ。
「なによ。俺が誰か殺すとか思ったわけ?やだなあ。俺はさ、ああいう会社に用はないから。今の、鬼って仕事に満足してるんだよね」
「鬼、ですか」
「鬼、だよ」
 大介のおうむ返しに、響鬼は面白そうに応じる。
「ははぁ、怖いか」
「そんなことはありません!」
 思わず語気を荒げてしまったせいで、却って不安が露見してしまったかも知れない。大介はいかんともしがたいやりづらさを感じて口を噤んだ。

          *   *   *




552 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 00:59:56 ID:/Oxi7v3FP

 古びた柱時計が午前五時を告げる。
 どうやら、縁台に座ったままうとうとしてしまっていたらしい。自分自身が打たれたように大介が顔を上げると、更衣室の中から話し声が聞こえて来た。
 のれんが揺れ、中からあすかとハナが出て来る。二人とも頬には色が刺し、心なしか元気を取り戻したように見えた。ことにハナの方は、息が詰まりそうな着物から浴衣に丹前という温泉スタイルに着替えたせいか、まるで別人だ。
「ああ、美しい。あなた方のような美しい女性が、こんな馬鹿げた戦いに巻き込まれるなんて、実に腹立たしい限りです。これぞまさしくひとつの、ええと……」
 いきなり歯が浮くような口上をおっぱじめ、しかも勝手に口ごもった大介を、三人はそれぞれに呆れをあらわにして見つめる。
「とにかく、行きましょう。ここでくつろいでいるばかりでは、他の人にも会えませんから」
「おれは君達と会えたけどね」
「いや、それは確かにそうですが」
 ボケだか突っ込みだか微妙な響鬼の言葉に、大介は毎度調子を崩されざるを得ない。響鬼の方は一向に気にせず、立ち上がって荷物を肩にかけた。
「とにかく、何処かへ行ってみようか。……といっても、どこに行ったら良いんだろうなあ」
「それでしたら、私の手元に面白いものがあります」
 大介はデイパックを開け、バイクの鍵とともに一枚の地図を引っ張り出した。
「信憑性のほどはわかりませんが、私の荷物にこんなものが入っていたんです」
 所々に印のつけられた地図。おそらくは、移動に使える車両の配置だろうーーーーその推測を告げると、首を傾げた。
「車か……」
「まずいですか?」
「いや、別に」
 どこかばつが悪そうな響鬼の表情だったが、それ以上は追及しないことにする。ともかくも、仲間探しをかねて地図の印を当たってみることに異議はなく、彼らは互いに荷物を持って建物の出口に向かった。
「けど気になるのがさ、どうも向うは俺たちのこと、結構よく知ってるみたいなんだよね。荷物の中に着替えが二着入ってたし、ほかにも……」
 響鬼の言葉を話半分に聞きながら,大介は入り口に止めておいたバイクに歩み寄った。

553 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:00:15 ID:/Oxi7v3FP
 地図と一緒に持っていた鍵を確かめようとした時、どこからともなく声がかかる。
「その、バイクは、おまえのものか」

 その言葉が質問なのか確認なのか、大介には解しかねた。抑揚のない発音と、ぎこちない言葉の区切り方のせいだ。
 返す言葉に躊躇う大介に向かい、男はつかつかと寄って来る。
 切れかけた蛍光灯の明かりでも,土気色の肌と,輪郭を覆う縮れた髪ははっきり見て取れる。カーキ色のジャケットの上に落ちた赤いマフラーが、目に痛いほどの鮮やかさだ。
 男は気圧された大介を押しのけ、その手から地図もろともバイクの鍵を奪い取る。
「おい、何をする」
 止めに入った響鬼を力任せに突き放し、バダーはエンジンをかけた。火の入ったバイクが低く猛々しい唸りを上げる。
「それを返せ!」
 大介の芸のない台詞に、バダーはにやりと口元を歪めた。
「やはり、おまえのものか」
 今更何を、という思いは声にならなかった。バダーは響鬼共々大介を蹴り飛ばして距離を取り、バイクを発進させる。
 そのまま走り去るのかと思いきや、ジャックナイフで一旦止まるとそのままこちらに車首を向ける。
「危ない!」
 慌てて飛び退いた大介のいた場所を、エンジン音を響かせてバイクが通り過ぎる。と、素早い切り返しからウイリーの体勢に入ったバイクが、高く掲げた前輪を彼にむけて叩き付けた。
 轢かれずに済んだのは、響鬼が素早く彼を突き飛ばしたからだった。呆然としている大介の前で響鬼は浴衣の袖から何かを取り出した。
 それを傍らの柱に打ち付け、額にかざす。
 街灯の弱い明かりの下、男の姿は異形の輪郭に包まれた。夜の闇で染め上げたその身を彩るのは炎の赤、そして額に宿るのは当人が口にした通りーーーー鬼の、その角に間違いない。
 その姿を見たバイクの男が、にやりと笑って手を掲げる。

554 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:00:46 ID:/Oxi7v3FP
 延ばされた人差し指と親指が、ゆっくりと横に滑って行く。左手を突き出すと、男の腰にくろがね色のバックルが現れ、その身も同じ褐色に変わって行く。
 次の瞬間、風に赤いマフラーを靡かせる異形のライダーがそこにいた。
 
 大介が目の前の状況を飲み下すまでには、しばらくの時間が必要だった。
 目の前で争う二つの異形。果たしてどちらに味方すべきなのか。あるいは、いずれも見捨てるべきなのか。
 もともと戦いなど好まない彼にとっては、肩入れし、戦わなければならないこと自体あまり心の晴れる考えではない。
 だが、どうしても戦いを選ばねばならないとしたら。
 美しい女性の歌声のように、女性の身を飾る銀の鈴が響かせるささやきのように。響鬼の持つ音叉が辺りを震わせる音は透き通り、清らかだった。
 こんな美しい音が、正しくないはずはない。
 彼の確信を後押しするように、どこからともなく現れたドレイクゼクターが彼の側を舞う。 
「援護します!」
 彼はそう宣言すると、ドレイクグリップを握って高く掲げた。自由なる魂が青い枝に舞い降り、彼に花を守るための鎧を与える。
「あなた方は下がっていてください」
 大介は二人の女性に呼びかけ、ゼクターを掲げてバイクに駆け寄った。

 響鬼が手にした音撃棒の先端には、二つの赤い珠玉が烈火の如く燃えたぎっている。牙をむく顎門を相手に打ち付けようと、響鬼は地を蹴った。
 が、バダーは巧みなハンドル裁きであっさりと響鬼を交わし、ドレイクへと車首を向ける。
 大介は素早くゼクターに手をかけた。
「キャストオフ」
 ゼクターの復唱とともに銀の鎧が弾ける。正面から向かって来たバイクは、飛来する装甲の破片にまっすぐ突っ込む羽目になった。僅かに勢いを殺された車体に煽られる前に煽られて飛び退くと、グリップを構えた。

555 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:00:59 ID:/Oxi7v3FP
 矢継ぎ早に放たれた光弾が、花弁の如く降る装甲をかいくぐってバダーへと迫る。背後からは音撃棒を手にした響鬼が駆け寄って来る。
 バダーはジャックナイフで停止すると、そのまま向きを変えた。
 一気の加速がすべてを置き去りにする。

 思いがけず始まった戦いの中で、バダーは奪ったばかりのバイクの乗り心地を堪能していた。
 強度、反応、操作性。いずれも期待の上を行く。バギブソンには及ばないが、決して悪くない。これがあれば、面白いゲゲルが実現できるだろう。
 ならばこそ、まずはこのバイクの乗り手を殺す。
 ヘッドランプに照らされる青と銀の戦士を見定め、アクセルを吹かす。響鬼は彼の眼中にはなく、ましてや入り口の柱の側で戦いを見つめる二人の女など視界にも入っていなかった。

 響鬼の吐く炎が湿った大気を焦がし、ゼクターから放たれる弾は雷光のように闇を引き裂く。昏い静寂は排気音に突き崩され、夜明け前の世界は三つの異形なるものに無惨にも踏みにじられていた。
 緑川あすかは、その手に剣を握ったままでライダーたちの戦いを見守る。
 戦いの仮面をつけた男の姿は、彼女にとって憎悪の対象だった。自分から人生の意味を奪い去った存在。なぜ、と問うても答えは与えられなかった。だから彼女は自分で答えを手に入れるしかない。
 復讐、という答えを。
 仮面ライダーだろうが怪人だろうが、彼女に取っては同じだった。どちらも所詮はその手を血に染めた存在、そうとしか思えない。
 彼女の心も、特大のゲームボードと化したこの空間も、すべては等しく閉じている。
 逃げ場もなく、ただぐるぐると同じ場所を巡り続けるしかない、クローズド・サーキットのようなものだ。

 ハナは目の前で戦うライダーたちの姿に、若干気圧されていた。
 電王として戦う良太郎の側にいて、覚悟は出来ていると思っていた。ゼロノスや牙王がいる以上、他のライダーがいても驚かないつもりだった。
 それでも、ただの軟派男やごく普通の中年が仮面ライダーになるとは……そしてここまで強いとは、予想の域を超えている。

556 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:01:25 ID:/Oxi7v3FP
 ーーーー野上が普通に強かったら、電王だってもっと強かったはずだろ。
 少し前、侑斗に投げつけられた揶揄がふと脳裏に蘇る。
 これだけ強いライダーがたくさんいるなら、きっとイマジンを全滅させることも、未来を取り戻すことだって無理じゃない。
 けれど彼女が未来を取り戻すことは、モモタロスや他のイマジンたちの未来を奪うことでもあり……。
 傍らであすかが握りしめたままのデンカメンソードが、嫌でも彼女の目に入る。

          *   *   *

 タイヤが鋭い轍をコンクリートに焼き付けたその直後、二人のライダーが標的を失って交錯したまま立ち止まる。慌てて振り返った響鬼の目の前に、黒々としたタイヤがぶつかって来る。
 ドレイクが素早く彼を庇ってグリップを振るうと、ウイリー状態のバイクが反動を殺すために一瞬止まる。反射的に数歩下がっていた響鬼が、背後で小さく驚きの声を挙げた。
 次の瞬間、彼の目の前でバダーがタイヤを下ろす。警戒より先に、大介は異変に気づいた。
 目の前でハンドルを握っている男は、人間の姿をしている。
 もし大介が戦い慣れた戦士であれば、この隙を逃さず相手にとどめを刺していたことだろう。
 ほんの一瞬、一瞬だけ銃口を向けるのが遅れたのが決定的だった。
 バダーは自分の身体から霊石の力が消えて行くのを感じ、すぐに車首を下ろしてアクセルを全開にした。三つ数える間に、すでに保養所の門を越えて姿を消している。
 大介が困惑しているうちに、硬質の羽ばたきの音が風を揺らした。ライダーシステムが解除される感覚に慌てて後ろを振り返る。
 

557 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:01:51 ID:/Oxi7v3FP
 
          *   *   *

 グロンギとしての真の姿と力を封じられたことは、さすがにバダーにとっても驚きだった。が、すぐにあることに思い至り、結論づける。
 これはリントのゲゲル。ならば戦う力のないはずのリントでも平等に戦えるように、リントなりのルールを仕組んだのだろう。
 それもまた、面白い。
 リントがリントのルールでゲゲルをするというなら、オレはオレのルールでゲゲルを完遂してやろう。リントに認められるためではなく、グロンギの戦いとは何かを、愉快なリントどもに知らしめるために。
 彼は先ほど鍵とともに手に入れた紙切れを開いた。
 何かリントの文字が書き込まれた地図だ。所々、「バ」という文字が読み取れる。
 「バ」はバダーのバ。バイクのバだ。
 面白い。くすんだ色の唇が、愉悦の形に歪む。


【ゴ・バダー・バ@仮面ライダークウガ】
【時間軸:ゲゲル実行中(31-32話)】
【1日目 早朝】
【現在地】C-4 保養所前
【状態】健康
【装備】ハリケーン@仮面ライダーTHE NEXT
【道具】基本支給品 車両配置図 ラウズカード(ダイヤの7・8・10) ライダーブレス(コーカサス) 
【思考・状況】
基本行動方針:リントではなく自分の「ゲゲル」を完遂する。
1:地図を元にバイクを探し、乗っている人間を殺害する。

※バダーは「乗り物に乗った敵を轢き殺す」ことにこだわっています。
 選択の余地がある状況では、上の条件に合わない相手は殺せる場合でも無視するかもしれません。
※車両配置図はあくまで「配置予定」であり、印のついたすべての場所に車両があるとは限りません。

558 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:02:30 ID:/Oxi7v3FP
「まいったなあ」
 バイクで走り去る男を遠く見送りながら、響鬼は頭をかいた。何処か脱力するその様子に毒気を抜かれ、だがあることに気づいて大介は口を開く。
「一つ、言っていいですか」
 その言葉に振り返りそうになる響鬼の肩を慌てて押さえ、耳元で囁く。
「裸ですよね、今」
「ん?ああ。そうだよ」
「後ろで女性が見ているんですよ」
 建物から意識的に離れるように戦っていたせいで、保養所の入り口からは距離がある。それでも小声になってしまうのは、大介の理性というものだろう。
「おう。じゃ、俺の荷物取って来てよ。さっき脱いだ服、入れといたから」
 響鬼がぽんぽん、と青年の肩を叩いて笑う。
 夜が明ける前で良かった。大介はこのとき、心の底からそう思った。

【日高仁志(響鬼)@仮面ライダー響鬼】
【1日目 早朝】
【時間軸:最終回前】
【現在地】C-3 保養所前
【状態】軽い疲労。全裸。ちょっと寒い。
【装備】変身音叉・音角 音撃棒・烈火
【道具】基本支給品一式(着替え2着と元の服を含む) 野点篭(きびだんご1箱つき) ハイパーゼクター 不明支給品x1
【思考・状況】
基本行動方針:出来るだけ多くの仲間を守って脱出
1:服を着る
2:仲間を捜す




559 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:03:22 ID:/Oxi7v3FP
【風間大介@仮面ライダーカブト】
【1日目 早朝】
【時間軸:18話・ゴンと別れた後】
【現在地】C-3 保養所前
【状態】軽い疲労
【装備】ドレイクグリップ、ドレイクゼクター
【道具】支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:戦いはなるべく回避し、できるだけ早く脱出する。
1:移動車両を探す
2:脱出派と合流
3:影山瞬に気をつける

【ハナ@仮面ライダー電王】
【1日目 早朝】
【時間軸:劇場版・千姫と入れ替わっているとき】
【現在地:A-4道路】
【状態】:健康 ほかほか
【装備】:冥府の斧@仮面ライダーアギト
【道具】:支給品一式、洗濯ばさみ、紙でっぽう 戦国時代の衣装
【思考・状況】
基本行動方針:脱出する
1:仲間を探す
2:イマジン、牙王への怒りを再確認。しかし……
3:本郷猛、牙王、影山瞬に気をつける
※浴衣と半纏に着替えました



560 :クローズド・サーキット ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:03:37 ID:/Oxi7v3FP
【緑川あすか@仮面ライダーTHE FIRST】
【1日目 早朝】
【時間軸:本郷を疑っている時(トラック事故は見た)】
【現在地:A-4道路】
【状態】:健康 ほかほか
【装備】:デンカメンソード@仮面ライダー電王、釘数本、フルフェイスのヘルメット
【道具】:支給品一式、オロナミンC2本(ぬるめ)
【思考・状況】
基本行動方針:本郷殺害後、脱出するか生き残る
1:本郷をはじめとした仮面ライダーに復讐
2:護身のために仲間を増やす
3:牙王、影山瞬に気をつける

561 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:04:23 ID:/Oxi7v3FP
以上です。

現時点で可能な限りのサービスシーンを詰め込んでみました。
ご指摘などありましたら、よろしくお願いします。

562 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:08:50 ID:SwpM/yGF0
投下乙です!
バダーのかっこよさはロワでも健在。よかった、ゲゲル中で本当によかった。ロワ的な意味で
響鬼さんかっこいいよ響鬼さん!でもある意味危ないよ、ポロリ的な意味で
あすかがちょっと不気味だ…

サービスシーンは響鬼さんですよね?わかります

563 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:10:34 ID:8An0Ujo10
投下乙!
サービスシーンと思っていたのに、ヒビキかよwww
温泉シーンの期待を返せw バダーにバイクが渡り、今後の活躍に期待。
ヒビキさんがヒビキさんらしくてよし!
GJ!

564 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:13:39 ID:VGYyhseqO
投下乙!
素晴らしきサービスの数々……響鬼さんとか響鬼さんとかw

バダーも良い味出してますね!

改めてGJ!!

565 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:16:00 ID:dWNJ0f5eO
投下乙!
相変わらず情景描写が上手く、引き込まれました!
バダーカッコいい!これでこそ彼だ!!
大介やハナも彼ららしくていいね、あすかが怖いけど。
って最後の響鬼さんがw響鬼さん、知らなかったけど興味が湧きました!w
GJ!!

566 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:17:33 ID:yb7QUYAt0
投下乙です。
響鬼さんのマイペースぶりにに振り回される大介がいと哀れ。
バダーにバイクって、何とかに刃物だから、
ゲゲル中で無かったら、負傷・死者続出だったのでは……
あと、ハナがデンカメンソードを見て、どう思ったのか気になる。

しかし、サービスシーンが、響鬼さんのみ。
もっとやれって〜!

567 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:23:40 ID:sdSrlZNL0
乙です、そしてGJ!
響鬼さんが良い味出してていい、今回のロワでも他の人に色々なものを残してくれそうだ
気圧される大介は、響鬼さんに良い影響を受けるかな?
作品中盤からの参戦による、ハナさんのイマジンに対する気持ちの不安定さの描写がとても良かったです
そしてあすかはいつまでも怖いw

車両配置図がゴ・バダー・バに渡ったのは面白いことになりそう
響鬼さんサービスシーンwwww

568 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/07(水) 01:26:25 ID:/Oxi7v3FP
すみません。状態表が穴だらけでした。

バダーの位置を C-4 保養所前 から B-3 道路に
バダー、響鬼、大介にそれぞれ2時間変身不能を追加が正しいです。

wikiに収録された時点で直します。申し訳ありません。

569 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 01:53:51 ID:7j879Sn80
コーカサスのライダーブレスとか正直もういいよ
何の説明もなしにハイパーゼクターとかも出してるし

570 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 06:46:51 ID:VGYyhseqO
何か問題あるのか?w

571 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 12:02:26 ID:FdvG2L5wO
多分脱出の鍵になるかもしれないアイテムを、脱出派が最初から持ってるのが気に入らないんだろ

572 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 12:04:11 ID:FdvG2L5wO
前回のハイパーゼクターは飽くまでもイレギュラーだったし

573 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 12:51:38 ID:xQLo7Q39O
脱出のキーアイテムでも資格者がいなきゃ使えないし、そこまで問題視しなくてもいいんじゃない?
前回は前回、今回は今回で状況が全く違うっての忘れてないか?

574 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 12:52:54 ID:VGYyhseqO
前回イレギュラーってのは後付けだっただろ
響鬼さんに支給したところですぐにどうにかなるもんでもないし…
一緒にいる大介だってHゼクター登場前の参加軸だしわざわざ騒ぎ立てる必要性は無いと思う

正直「もういいよ」って突っ込むべきはどごぞやの電仮面剣の方だろ常考

575 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 13:32:24 ID:Xf0YQMXD0
ハイパーゼクターが脱出アイテムって考え自体が前回にとらわれ過ぎのような
もっとも、その前回もハイパーゼクターはかませだったわけだがw

576 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 13:35:11 ID:LlXySiPj0
デンカメンソードは「剣としてしか使えない」ってはっきり明示されてるだろ
何の脈絡もなくライドロンやオーディンのデッキが支給されてもいいって?

577 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 13:43:07 ID:Xf0YQMXD0
ライナーを使えないって事前に決めてあるのにわざわざデンカメンソードを出して
しかもしつこくライナーを出す方法を相談してる人がいたからね

ルールを破る気まんまんで出されて結果的に外れアイテムになる代物よりは、
普通に制限想定して出されるライドロンやオーディンのデッキの方がまだマシだと思うよ

578 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 13:46:38 ID:NQGi3OkL0
>何の説明もなしに
と書いてるので、本文で支給品について触れていないのが問題かと
支給品のことに触れてない以上不明としといたほうがいいかもしれないね
特にハイパーゼクターとかは重要なものなので

話は変わるが、初期支給の変身アイテム少し多くないか?


579 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 14:09:56 ID:VGYyhseqO
脱出派に変身アイテムが多数支給されてしまった以上、
対抗させる為にマーダーにも支給せざるを得ないからな
バランスをとるためには仕方ないだろう

580 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 14:15:06 ID:KBOgrPvf0
今更気付いたんだけど今回ヒビキさんは変身解除後に全裸になったけど、
『それが仕事な人たち』のイブキさんの服は無事なんだけど…。
一応前回は何故か服は無事って感じだったけど。
余計な疑問だったら、ごめん。

581 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 14:26:35 ID:FdvG2L5wO
>>580
サービス要素なんじゃない?(響鬼さん的な意味で)

582 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 14:33:23 ID:xQLo7Q39O
本編だと変身解除後→全裸
劇場版だとそのままなんだよね。
今回のイブキとヒビキの待遇の違いはスマブレのちょっとしたイタズラかスマレの趣味ってことで!


変身道具の多さは…後々破壊されることも考慮に入れられてると思うよ。
むしろ終盤に新しい変身道具ポンポン出された方がよっぽど問題かと。

583 : ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:19:24 ID:K1QQuaZn0
山本大介、歌舞鬼、モモタロス 投下いたします。

584 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:20:01 ID:K1QQuaZn0
 異常な状況は、人の感覚を混乱させる。
 いかに研ぎ澄まされたアマゾンの五感であっても、『自分が向かおうとしている方向』に向かって進むことは出来なかった。
 深夜である。
 太陽の方向から方角を指し示すことは出来ない。
 しかし。
 それは、『無意識的に自分が向かう方向』であった。
 結果はともかくとして。

 * * * 

 モモタロスは考える。
 海堂に投げられたままの状態である。足だけをばたつかせても効果はないことがわかった。この状況から自力で脱出することは可能だが、体力を消耗する。しかも彼には「この状況を理解する」必要がある。
 モモタロスは考える。
 放送の内容。それは『殺し合い』。殺すことは避けたいが狙われたら殺さなければならない。だとすれば、無駄に体力を消耗することは避けたい。かといって、このままではみすみす殺してくれといっているようなものだ。戦いは望むところなのだが、状況が最悪である。
脱出して体力を使ってしまっても、疲れているところを狙われたら殺される。脱出しないでこのままだと無防備な下半身に攻撃を受けて殺される。
 モモタロスは考える。
イマジンなりに、戦いに最適化された思考でモモタロスは考える。まず、直前の状況を整理する。状況の把握は戦いの基礎だ。どんな状況でも。モグラの形をしたイマジン…?を襲った。
躓いたから。そして、結局のところ、このゲームは殺し合いだからだ。すると突然現れた人に投げられた…
 …投げられた前にビンタをされた。ビンタということは、意図は、攻撃ではなく威嚇もしくは…
 「ま、ま。落ち着けって。けんかしてる場合はじゃな〜いだろうが。ちゅうか俺様に全部話してみ。な?」
 …あいつは最初にそういうことを…
 冷静に考えて、彼は自分に失望…しなかった。男(海堂という名前だがその名前を知らない)の意図が、彼とモグライマジン(仮称)の仲裁にあった、と気がついただけだ。
 モモタロスは考える。
 (お人よし…か)
 モモタロスは考える。
 しかし、イマジンである彼に『隠れる』という発想は…なかった。

 * * * 




585 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:20:26 ID:K1QQuaZn0

 東へ向かうはずが南に向かっていたアマゾンと歌舞鬼。
 彼らは異様な物体を発見する。
 それは…鮮紅色の木の枝らしきもの2本。

 あまりにも怪しい。魔化魍ではないようだ。

 その近くにはデイパック。アマゾンはデイパックを見つけると、一目散に駆け出していた。
 (…なんなんだ、これ…参加者?)
 アマゾンはデイパックのにおいをかいでいる。しばらくして、放り出した。
 歌舞鬼は仕方なく2本の木の枝を調べることにした。不気味なのだが、近づく。
 小石を木の枝の間に投げてみる。
 「ぼがあっ!」
 木の枝の下から声…声?

 * * * 

 「のわあっ!」
 いきなり尻になにかぶつかったら、誰だって驚いて声をあげるだろう。
 モモタロスはただ、パニックになるだけだった。
 決断するまでもなく、無防備であることを強いられている状況に。

 * * * 


586 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:21:27 ID:K1QQuaZn0
 びっくりした2人は『それ』が「木の枝」ではなく、「人らしきものの足」であることを認識した。
 ちなみに、そこはモグラ獣人と海堂、モモタロスが出会った場所だが、アマゾンはそれを知らない。『足』と『デイパック』に気をとられていたからだ。
 「殺す」という選択肢はない。アマゾンにはそれが思いつかない。歌舞鬼は…やっぱり思いつかなかった。
 引っ張り出すか、と歌舞鬼が思った直後、アマゾンが白み始めた東の空を見ていることに気づく。なにやら考えているようだ。あのデイパックはおそらく「これ」のもの。
「これ」が何者であれ、われわれのような戦闘訓練は受けていない、と歌舞鬼は判断する。そもそも移動できない状態で自らを放置するなど、正気の沙汰ではない。体力を消耗したとしても、なんとか脱出して自らを隠すほうが先決だ。
なぜ「これ」がこうなっているのかわからない。しかし。
 アマゾンが何か考えている。空を見上げて。なら…時間つぶしでもいい、か。
 足(と思えるもの)をつかんでひっぱりあげる。

 (赤オニ…?)
 われわれの戦闘態勢としての「鬼」ではなく、おとぎ話に出てくる「赤い」「オニ」…?

 * * * 

 引っ張り出された、ということを認識するまでに時間がかかった。
 逆向きになっている偉丈夫。そいつは、こう呟いた。
 「一体、なんだってんだろうねぇ…このわけのわからん世界は」
 こっちが言いたい。状況が飲み込めない上に足をつかんで持ち上げられている。
 「このヤロウ!いきなり何だ、離しやがれ!」
 願いは叶えられた。多少、腰を打ち付けられたが。

 * * * 

 アマゾンは空を見上げていた。自分が当初「東」と認識していた方角ではない方向から、太陽の昇ってくる気配がする。
 つまり彼は道を間違えたことを認識し、脳内のコンパスを修正した。
 マップで言えば、E7からD9ではなくF7方向、つまり東へ進むところを南へ進んでいたことになる。

 * * * 

587 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:22:16 ID:K1QQuaZn0
 「一体、なんだってんだろうねぇ…このわけのわからん世界は」
 歌舞鬼はなんとなく「それ」の足を持ったまま呟いた。言葉を解さない人間や、おとぎ話に出てくる赤いオニっぽいもの。嫌になるわけではないが。
 目を見る。「何足持ってんだ早くおろせこの野郎」とわけのわからないほど早口でまくしたてているが、本質的に悪い『オニ』ではなさそうだ。
 が…礼を言うつもりもなく、足を離せ、などと言っているので、少しだけ腹を立て、勢いよく落とした。
 「…ありがとよ」そっぽを向いてしまった。
 本質的にこの島で行われるのは、『殺し合い』。だが、今の時点で、「これ」と戦うべきではない。まず、「これ」が「守るべき者」か「戦うべき者」か判断できない。
 人としての戦闘や森林歩行の能力、判断力はないようだが、それと対人の戦闘能力があるかは別。特殊能力については不明。
 逆に、戦闘になれば異様な能力を発揮するかもしれない。結論:今戦うのはリスクが大きすぎる。
 しかも。今「これ」と戦うなら、アマゾンを守りながらでなければならない。
 戦闘能力が判断できないまま戦いを挑むのは…愚かだ。また森を歩くことになるはずだから、こいつを連れて、世話を焼いていくのも愚か。
 彼がそっぽをむいてしまったのは、単なる照れ隠しだと判断した。彼は素直に感謝の言葉を言うことが出来ない性格らしい。
 今、考え事をしているアマゾンに襲い掛かられるのは勘弁だ。脅してみる。
 「今、お前とやりあうつもりはない。だが、俺やこいつを襲うなら話は別だ。その時は2人がかりでお前を殺す。こいつを使ってもな。」
 音撃三角・烈節を取り出し、見せる。
 無論、この言動は『嘘』だ。自分達は、2人がかりでは戦えない(と、歌舞鬼は認識している)。
 「まぁ、今、俺がお前を助けたのは恩を売るつもりじゃねぇ。貸し借りなし。あと…よくわからんので、これは捨てておく」
 なんだかよくわからんものだ。毒味させる相手としては不適格だが、開け方もわからない。
 歌舞鬼はその名前で認識していなかったが、ペットボトル1本を見せ、捨てる。
 「それ」はフタをあけ、中身を飲んでいる。その容器の空け方と、中身がおそらく『水』であることを歌舞鬼は認識する。



588 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 15:24:39 ID:sFy1ha7lO
  し

589 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:26:26 ID:Ijui00R40
 「それ」が透明水筒の水を飲み干す直前、アマゾンが何か結論を出したようだ。急いで駆け寄る。

 アマゾンは道を間違えていたらしい。彼が地面に書いた図を参考に、地図を広げ、今がF7、向かう方向がD9だと確認する。
 最悪、「これ」が暴走して襲い掛かってきても森の中。アマゾンを先行させ、1対1で戦うほうが、まだアマゾンを守れる。
 こいつから逃げる意味もあり、移動することにする。牽制球を投げておく。
 「今は絵負-7だ、お日さんと逆向きに進めば森を出られる。穴に埋まりたくなければそっちに行け。
  正直、穴ぼこの中でそのまま居るような奴は足手まといだ。街に行け、いいな!」

 アマゾンは見落としていた。彼の知らない仲間の足跡を。

 * * * 

 勢いよく落とされたモモタロス。腰の痛みに耐えつつ、目の前にいる男の話を聞く。
 「今、お前とやりあうつもりはない。だが、俺やこいつを襲うなら話は別だ。その時は2人がかりでお前を殺す。こいつを使ってもな。」
  何かの武器なのだろう。上等じゃねえか、と思うが
 「まぁ、今、俺がお前を助けたのは恩を売るつもりじゃねぇ。貸し借りなし。あと…よくわからんので、これは捨てておく」
 水の入ったペットボトルを落とされる。
 土にうまってもがいていたのだ。捨てておく、と言う。ならば飲んでいいということだ。夢中になって喉の渇きを潤す。
 「今は絵負-7だ、お日さんと逆向きに進めば森を出られる。穴に埋まりたくなければそっちに行け。
  正直、穴ぼこの中でそのまま居るような奴は足手まといだ。街に行け、いいな!」
 また歩き出すようだ。自分のデイパックと(彼らは中を開けなかったらしい)、剣を手に2人を追う。
 彼らの指示に従うつもりはない。この戦いが『殺し合い』であることは理解している。
 しかし、モモタロスも2人を殺すつもりはない。戦いになれば1対2だし、自分は森には不慣れ。
 穴から出してもらった恩と、水の恩、落とされた恨み。足手まといと言われたこと。…とにかく、何か一言言ってやりたい。

 * * * 


590 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:27:29 ID:Ijui00R40
 森林に慣れた者と慣れていないものの歩行速度は、通常は異なる。目的地に向かって通常速度で移動する場合は。
 不確かな目的地を確認するアマゾンと、2人を目標にしたモモタロスの速度が似通うのは無理も無い。しかし、目的地がはっきりするにしたがって2つの間の距離は開いていた。
 歌舞鬼はモモタロスが軽い気持ちで追跡してくるなら、振り切るつもりでいた。
 森において、本気で追跡してくるなら、戦い、もしくは、対話になると考えていた。
  最悪、戦いになればアマゾンを先行させて1対1にはなれる。相手はおそらく森に慣れていないのでこちらが有利だ。
 あの怪人はさほど脅威ではない。
 そう考えていた。

 * * * 

 アマゾンのデイパックに入っていたのは…丁寧に作られた紙芝居、先ほどと同じ透明水筒と水、食料、あと何かごちゃごちゃしたものであった。
 紙芝居なのだから当然、後ろに文字が書いてあるが、歌舞鬼にも一部の文字が読めなかった。
 しかしそこには絵でわかるほど簡単なルールが示されていた。

 (こいつも…奴らにとっては『ゲームの駒の1つ』、か…)
 歌舞鬼がそう思っていたとおり。ゲームのルールを知らない駒は、駒ではない。

 * * * 

 モモタロスは森の中で迷っていた。
 幸い途中で透明な湧き水を見つけ、飲めることを確認し、飲んだ。
 ペットボトルの口とキャップを洗い、水を、空になっていたペットボトルに詰めた。
 これを返すべき相手は見つからない。行き先もわからない。
 急いでデイパックの中の水と食料を確認。水が3本しかないことを認識する。その他に何があるのか、は、今の彼には関係なかった。
 すると、あの偉丈夫は水を、おそらく2本しか持っていない…。


591 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:28:37 ID:Ijui00R40
【1日目 黎明】
【モモタロス@仮面ライダー電王】
【現在地:E-8 森の中】
【時間軸】28話開始時辺り(牙王戦終了辺り)
【状態】疲労。
【装備】ディスカリバー@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式(不明支給品×2)、湧き水の入ったペットボトル(500cc×1)(歌舞鬼基本支給品)
【思考・状況】
1:あいつら、どこへ…?
2:歌舞鬼に対する恩返しがしたいと思う
3:何とかして状況を把握する
4:モグラ獣人と海堂への借りをかえす
※支給品を細かく確認していません。よって携帯電話の内容もまだ見ていません。
※湧き水の入ったペットボトルですが、イマジンの味覚感覚基準で異常がなくても、
 人間の飲用に適しているとは限りません。

【1日目 黎明】
【山本大介@仮面ライダーアマゾン】
【現在地:D-9 森の中】
[時間軸]:アマゾン本編1話終了後
[状態]:健康。紙芝居に夢中。
[装備]:ギギの腕輪、コンドラー
[道具]:治療用の植物、ルール説明の紙芝居、不明支給品x1、基本支給品
[思考・状況]
1:紙芝居に夢中
[備考]
※1:事前の説明を理解しておらず何故この状況に陥ったのかわかっていません。
※2:言葉は人と会話をしていけば自然と覚えます。
※3:コンドラーはナイフやロープ代わりになります。
※4:ギギの腕輪を奪われるとアマゾンは死にます。


592 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:29:25 ID:Ijui00R40
【1日目 黎明】
【歌舞鬼@劇場版仮面ライダー響鬼】
【現在地:D-9 森の中】
[時間軸]:響鬼との一騎打ちに破れヒトツミに食われた後
[状態]:健康。紙芝居や、紙芝居を見ているアマゾンを見ながらあたりの気配をうかがっている
[装備]:変身音叉・音角、音撃棒・烈翠
[道具]:基本支給品(ペットボトル1本捨て)、歌舞鬼専用地図、音撃三角・烈節@響鬼
[思考・状況]
1:アマゾンと行動を共にする
2:モモタロスがここまで来たら…戦闘か、共闘か。来ないでほしいものだが。
3:響鬼に会ったらその時は…
[備考]
※1:歌舞鬼専用地図はアルファベットの部分が歌舞鬼にもわかるよう当て字の漢字が使われているだけです
※2:モモタロスに同情の念は抱いていません。虚をついて水容器の毒味をさせたぐらいにしか思ってません。

593 :桃の木坂分岐点 ◆KumaMHUi7g :2008/05/07(水) 15:30:17 ID:Ijui00R40
以上です。

不備があれば指摘をお願いいたします。

避難所の方々、Chatの方々、ありがとうございました。

594 : ◆KUMAnlBetw :2008/05/07(水) 16:09:48 ID:Ijui00R40
あと、某所で指摘されたので、こちらのトリップに変更いたします。

595 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 17:35:03 ID:4DBuTnif0
木場勇治、影山瞬を予約します

596 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 18:30:25 ID:8An0Ujo10
投下乙
モモ迷いw
アマゾンと歌舞鬼のコンビがどうなるか気になりました。

597 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 19:27:25 ID:he4IuG6E0
しかしアマゾンの参戦時期はいじめかwwwwwww
アマゾン勢は十面鬼もいるし、モグラカワイソスwwwwwwww

598 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 20:04:29 ID:MQNjoxY7O
投下乙です。
モモ〜〜お前はいったいどこへいく?ww

599 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:09:20 ID:4DBuTnif0
予約したの今日ですけど、投下してもいいですか?

600 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:15:26 ID:8An0Ujo10
>>599
どうぞ

601 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:28:14 ID:4DBuTnif0
では。木場勇治、影山瞬
投下します

602 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:30:26 ID:4DBuTnif0
「・・・で、お前が支給されたのはこのカードか?」
「ええ、それとこのファイズギアです。影山君は?」
「俺はこのザビーゼクターとザビーブレスだけだ。主催者の奴、もっと良いもの入れてくれよ・・・」

 H-2倉庫街。
 出会いがしらの戦闘をなんとか双方無事に切り抜けた二人は、休憩がてら情報交換を行っていた。
 お互いの境遇や能力について一通り説明し終わった後、話は支給品のことに移っていた。
「あとは食料に水、地図に携帯電話、コンパスに筆記用具。この辺は基本的な道具みたいだね」
「もっと武器とか、変身できる道具が欲しかったんだ。なのに、なんだよこの変な機械・・・」
 そういって影山が弄んでいるのは、携帯電話よりも一回り大きな機械。
 表面には『SMARTBRAIN』と刻印が入っていて、三つのキーが付いている。
「あ、それ・・・スマートパッドだ」
「スマートパッド?」
「スマートブレインの社員に支給されるPDA、情報端末です」
「情報端末?・・・でもこれ、スイッチ入れても何も表示されないぞ。壊れてるんじゃないのか」
 そう言って、投げやりに木場にPDAを放る。影山の中ではこれはハズレ支給品、何の価値もなかった。
 だが本来の用途を知る木場勇治からすれば、これはただのハズレではなかった。
「これは・・・他にカードが入ってなかったかい?」
 画面を開き適当にボタンを押し、それでも何の反応もなかったことからこれ自体には何の情報も入っていないのだと推測する。
 重要なのは、これを媒体として機能するカードの方。木場はそう結論付けた。
「カードぉ?ああ、そういや変なチップみたいなのが一枚あったな。ほら」
 やはり興味なさげに投げ渡す。
 もはや話すこともないと思ったのか、影山は木場に背を向けて寝そべった。
「1時間くらいしたら起こしてくれ。俺は疲れてるんだ」
 言外に見張りをしろという言葉をかける。だがそれに対する木場の返事はなかった。
「おい、聞いてるのか。俺は疲れてるって言ったろ」
 再度声をかける。・・・だがやはり返事は返ってこない。
 イラつきを抑えながら体を起こした影山が見たのは、PDAを凝視する木場の姿。
「おい、それ動いたのか?」
「・・・」
「おい!」
 無言のままの木場に業を煮やし、肩を突き飛ばす。

603 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:31:18 ID:Ijui00R40
 

604 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:32:59 ID:4DBuTnif0
「! あ、はい、何?」
「何? 何じゃないだろ! 俺は疲れた、見張りをしろ、それ動いたのかって聞いたんだよ!」
 もはや言葉を取り繕いもしない。だが木場が反応したのは最後の部分だけだった。
「影山さん、これどう思います?」
 木場がPDAを渡す。 
「話聞けよ・・・これだからマイペースなやつは・・・」
 ぶつくさ言いながらもPDAに目を落とす影山。そこには・・・

『これを支給されたアナタは超ラッキー! お姉さんからのお役立ち情報入りPDA!』

「・・・なんだこれ」
 毒気を抜かれたような顔になった、影山。 
 赤白青黄色紫と次々に変わる画面効果、そしてその中心には一際目立つ銀色の文字列。
 画面右下にはデフォルメされた女。パーティ会場にいたミニスカートの女性のようだ。
「スマートレディ・・・さん」
 隣の木場も呆れている。
 ともかく、これ以上固まっていても時間の無駄とキーを押す二人。

『は〜い! このPDAが当たった超ラッキーな子は誰かな? このPDAはね〜、ただのPDAじゃありませ〜ん!
 なんとPDAとしての通常の機能は一切省かれています!・・・がっかりした? 待って待って、だからといって捨てるのはもったいないですよ?
 代わりと言ってはなんですが、このPDAは放送の度に機能が一つ拡張されるようになっています!
 だ・か・ら〜、放送まで生き残ることができれば、超スペシャルなウルトラPDAのかんせ〜い! 頑張って戦っちゃってくださ〜い!』

 途端、響いたのは甲高い女の声。
 声は状況の把握も許さないほど一気呵成に流れ出し、影山と木場はその勢いに呑まれてしまった。

『今回追加された機能は・・・なんと! お宝発見レーダーで〜す!
 この機能はですね〜、我がスマートブレイン社の社員さんたちによって会場内に隠されたスペシャルなアイテムの場所を教えてくれるんですよ〜!』


605 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:33:24 ID:/Oxi7v3FP
 

606 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:33:47 ID:4DBuTnif0
「お宝・・・!?」
 気が抜けていた影山の目が見開かれる。

『ただ〜、誰かに発見されたり、すでに誰かが持っている支給品には反応しませ〜ん。
 あくまで、「隠されている」アイテムをゲットできちゃう機能なんですよ〜』

 木場もようやく主催者側がこのアイテムを支給した意図を理解できた。
 たしかにこれは戦闘に使える道具ではない。しかし。

『ケンカはちょっと自信ないなーっていうアナタ!
 これを使っていっぱいアイテムゲットして、憎いあの子をノックアウトしちゃいましょ〜!』

 これは戦闘を制する力ではなく、情報を制する力。このゲームにおいて、情報は時に戦闘力以上の意味合いを持つ。
 影山が支給されたPDAは、まさしく「スペシャルな便利グッズ」だったのだ。
 ・・・そして殺し合いを加速させる諸刃の剣でも、ある。

『ではそろそろお別れの時間で〜す。
 これを持ってる君、次の放送のときにまた会えるといいね? じゃあね〜!』

 画面の中のスマートレディが手を振ると同時に画面が切り替わる。
 縮小された地図が新たに表示された。

「これは・・・真ん中の黄色い点がこのPDAで、赤い点が『お宝』・・・かな?」
 大まかに表示された倉庫街の外観。そこにあるのは一つの黄色い点、三つの赤い点、そして一つの青い点。
 どれもここから歩いて行ける距離だ。
「行ってみようぜ、木場!」
 休むと言っていたことも忘れ、影山が鼻息も荒く立ち上がる。疲労もイラつきも「お宝」の二文字の前に吹き飛んだようだ。
 木場の返事も待たず駆け出す影山。木場は苦笑しながらもその後を追って走り出した。


607 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:34:19 ID:4DBuTnif0


「どうやら・・・このPDAの情報は信頼できるみたいだね」
「だな! これさえあれば、すぐに変身できる道具だって手に入る!」
 1時間ほど辺りを捜索し、エリア外れの寂れたガレージにやってきた二人。その手には先ほどまではなかったものが握られている。 
「拳銃一丁、医薬品一式、そして・・・」
「厳選ラウズカードセット・・・。これ、お前が支給されたのと同じカードだよな?」
 影山がひらひらと振ったのは三枚のカード。
「ハートの4、フロートドラゴンフライ。ハートの9、リカバーキャメル。クラブの9、スモッグスキッド。厳選って言われても、どうやって使えって言うんだか」
 詳細はわからないが、隠されていたということは便利だということ。影山は無理矢理そう解釈することにした。
「そして、最後の青い点。レーダーだとここなんだけど・・・」
 雑多に物が散乱するガレージ。見回しても、何か役に立つ物があるようには見えなかった。
「ん・・・。あれじゃないか?」
 影山が何かを見つけた。近寄ってみれば、何かのコントロールパネルのようだ。中心に拳大のくぼみが空いている。
「影山さん、このくぼみ。そのPDAと同じサイズじゃないかな?」
「大きさは同じだな。入れるのか?」
 もはや影山にとってこのPDAは貴重品。こんな怪しげな機械に接続するのは躊躇われたが――――――
「わざわざ表示したってことは、他のよりもっとすごいお宝かもしれないよ。少なくとも没収されるってことはないと思う」
 木場に説得され、影山は渋々PDAをパネルにはめ込み、隣のエンターキーを押す。

 ―Complete―

 木場にとっては聞き慣れた、影山にとってはもう聞きたくない電子音が響く。
 次の瞬間パネルの後ろにあったシャッターが音を立てて開いた。
「・・・これは」
「バイクだ! いや、サイドカーだ!」
 そこにあったのはスマートブレインが開発した可変型バリアブルビークル、サイドバッシャー。


608 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:34:49 ID:/Oxi7v3FP
 

609 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:37:13 ID:/Oxi7v3FP
 

610 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:37:26 ID:8An0Ujo10
          

611 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:37:51 ID:4DBuTnif0
 ・・・ではなく、ただのサイドカーだった。ただし色はサイドバッシャーと同じ塗装だったが。
 木場にとっては敵と言える人物が乗っていたバイク(のレプリカ)、あまりいい気はしなかった、が。
「おい、何やってんだ早く乗れよ! こいつで他のお宝を探しに行こうぜ!」
 そんなことを知るはずもない影山はいたってご機嫌だ。さっそくシートに座る。
「こいつで会場を回ってアイテムを回収して、こんなところからさっさと脱出するんだ!」
 万事順調にきたからか、つい1時間前からは考えられないほど影山のテンションは上がっていた。
 そのギャップの激しさに戸惑いながらも、木場もサイドカーに乗り込む。
 盛大な排気音とともにサイドカーが発車した。
 

612 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:38:27 ID:4DBuTnif0
疾走するサイドカーに揺られながら、木場は思考する。
 今は影山の勢いを止めずにいた方がいいと判断。
 影山の考えがどうであれ、この行動が脱出への大きな一歩になることは間違いない。 なら、自分が彼を支えればいいのだ。
 影山は人間で自分はオルフェノクだ。それでも、力に呑みこまれなければきっと、他の人間ともこうやって協力できる。
  戦え、殺し合えというのなら。このPDAをも利用して仲間と力を集め、必ずスマートブレインを倒す。
 ・・・だが、そう決意しながらも心のどこかでは躊躇いもある。
 殺し合いに乗った「人間」なら殺してもいいのだろうか?
 オルフェノクなら倒す。他にも、ワームという化け物のような人外の存在も。
 だが、人間は? 彼が好きな「人間」まで殺すのだろうか? 殺し合いに乗るのは化け物だけとは限らない。
 いやむしろ。人間の中には純粋さで言うなら自分たちオルフェノクより数段どす黒い者もいる。
 カイザの所有者、草加雅人や、従兄弟とともに自分を裏切ったかつての恋人、森下千恵。
 彼らがもしこの場にいれば、共闘などできないだろう。憎んでこそいないが手を取り合うことはもうできない。
 この先出会う人間は信用できるのか。影山は裏切らないだろうか。仲間である長田と海堂は人間に傷つけられていないだろうか。
 とりとめのない思考の中、木場はふと友のことを思う。
「乾君・・・君ならどうする? 人間を信じ続けるのか? わからない、わからないな・・・」
 ―――――幸い、その言葉はこれからの展望を楽観する影山には届かなかった。

 
人間とオルフェノク。その境界に立つ木場勇治は未だ答えが出せないでいる。


613 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:39:32 ID:Ijui00R40
 

614 :瞬と勇治の宝探し ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:40:22 ID:4DBuTnif0
【木場勇治@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:H-2 倉庫街南のガレージ】
【時間軸:39話・巧捜索前】
【状態】:軽い疲労
【装備】:ファイズギア
【道具】:支給品一式、ラウズカード(ダイヤのJ、ハートの4,9、クラブの9)、医薬品一式
【思考・状況】
基本行動方針:主催者及びスマートブレインの打倒、脱出
1.影山と共に海堂・長田・加賀美の捜索
2.首輪の解除
3.事情を知らない者の前ではできるだけオルフェノク化を使いたくない
4.PDAとサイドカーを使用し使える道具を集める

【影山瞬@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:H-2 倉庫街南のガレージ】
【時間軸:33話・天道司令官就任後】
【状態】:軽い疲労、上機嫌
【装備】:ザビーゼクター、ザビーブレス 、拳銃(コルト・パイソン、神経断裂弾が6発装填済み)
【道具】:支給品一式、スマートパッド(PDA)、サイドカー
【思考・状況】
基本行動方針:木場に協力し、脱出
1.PDAとサイドカーを使用し使える道具を集める
2.木場の行動に協力する
3.単独行動は避ける
4.自分に使用可能な武器・変身ツールの確保
※午前1時過ぎの時点でG-2のガソリンスタンドに乗り物はありませんでした
※PDAについて
 ・表示されるアイテムは「未発見」の物のみ
 ・表示距離はエリアは所有者を中心にした9エリア
 ・放送の度に機能が一つ追加されます

615 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/07(水) 21:41:20 ID:4DBuTnif0
投下完了です。
支援ありがとうございました。

616 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:45:15 ID:bVeDJqwg0
話自体は面白いんだけど……アイテム探知機は便利すぎね?

617 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:48:23 ID:Ijui00R40
サイドカーが当初ルールで定められた『バイク』なのかの議論…
普通にVTR250あたりのバイクではだめでしょうか?

アイテム探知機9エリアって広すぎますし…。

618 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:50:46 ID:8An0Ujo10
投下乙です。
支給品が強すぎる、というイメージです。
サイドバッシャーのレプリカも、特に意味を感じないかと

619 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 21:57:41 ID:8h9COG5c0
アイテムとPDAはご都合展開になりがちだから、初期支給品だけで勝負して欲しいなぁ

感想としては景山の駄目人間っぷりと木場のマイペースがいい感じだと思います

620 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 22:23:52 ID:FdvG2L5wO
でも反応するアイテムが良いものとは限らないよね
スマートレディーはああ言ったけどさ
近寄ったら爆発する強力な爆弾とかのトラップにも反応する可能性もある
そう言った意味でも諸刃の剣になり得ると思うよ

621 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 22:31:23 ID:Ijui00R40
PDAの電池切れだとかスマートブレインの仕込んだ意図的誤動作とか
>>620さんのようなトラップでフォローできそうでもある…

バイクは2人乗りできるからサイドカーである必要はないけど
サイドバッシャーのレプリカというのは脅しに使える…
(当初のルールでサイドカーをバイクに含めるかという議論はあったかな)

話自体が面白いだけにまた困る。

修正要求が妥当かと考えますが、他の方は?


622 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 22:33:56 ID:VGYyhseqO
修正に賛成。NGする程じゃあない

623 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 22:35:56 ID:pkjktwdh0
投下乙です。が、少なくとも大幅な修正が必要だと思います。

わざわざ各人3つも設定された支給品枠、があるのに、
支給品を一部キャラクターがほぼ無制限に追加出来るアイテム、というのは
全体のバランスを大幅に損ないます。
それを、終盤の手詰まり打開ならともかく、序盤のこの段階でというのはいくらなんでも優遇のし過ぎです。
また、レーダーの範囲が異常に広いことと、細かいアイテムまで探知出来ていることも
キャラを優遇すると同時に、それを配慮しなければならない点で書き手に不便を強います。
ましてや、この先も次々と機能が追加されるとなると、
このアイテムを持っているキャラとの整合性を取るために、
そのキャラとそれに近いパートがなかなか動かせなくなる可能性が出てきます。
よって、PDAというアイテムについては、以上の点を鑑みて大幅に修正していただく必要があると思います。

サイドカーに関しても、正直、出オチの感が否めません。
どうしても出したいのであれば、普通のバイクでよいのでは。

>>620
そのトラップを他のキャラが踏まないと矛盾が生じる、と言う意味で
他のキャラを動かす時に厳しくなる点は変わらないかと。
周囲10mとかならともかく、9マス(=12km四方)ですから。

624 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 22:38:15 ID:LYDGwOmQ0
つっぱしる影山・・・墓穴をほらなければいいがな・・・

625 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 23:16:17 ID:uP4WeRJa0
>>623
下の方の問題はPDAに反応するトラップか
逆にトラップに反応するとPDAが何らかのアクションを起こす様にすれば良いかと
PDAと連動する仕掛けも有るようですし・・・
それならそれでPDAについてに「反応する物の中にはトラップが混じっている可能性も有ります」
と入れるべきでしょうね

でも確かに範囲広いですね
マップではなくコンパスみたいに現在地からの大まかな方向が判る程度で良いんじゃないでしょうか
あと、機能拡張の間隔をもっと開けた方が良いかと
この手のアイテムは持ち主の動きを活発にするので他者との遭遇確率が上がる(=ロワの活性化)事があります
そう言う意味では面白い支給品だと思いますよ

いろいろイチャモン付けちゃってるけど話はかなり面白いので修正は必要だとしても
破棄はして欲しくないと言うのが本音です
木場と影山の温度差が激しすぎるw
この現金さとウザさと底の浅さは正に影山

626 :名無しより愛をこめて:2008/05/07(水) 23:19:36 ID:sFy1ha7lO
そろそろ避難所へ行くべき話題かと…
ネタばれの嵐になりそう。

627 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/08(木) 01:40:07 ID:tatF6b690
ご指摘ありがとうございます。
今回投下したものは問題が多々あったようですので、修正したいと考えています。
・PDAの使用回数の制限、機能拡張の削除
・1エリアに設置するアイテム数の制限
・サイドカーをバイクに変更
思いつくのはこれくらいなのですが、他にもありますでしょうか?
あと変身ツールが多いと議論されてましたので、感知できるのはラウズカードや強化ツールだけにしようかと思ってますがどうでしょう?

628 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 01:50:53 ID:eqBUWW3kO
>>627
二人は前回の話から滞在エリアを変えていない様なので、それらの変更に加え
PDAの探索範囲を使用時の所在エリアに絞ってみてはどうでしょうか
それと変身ツールは確かに飽和気味なので対象から外すのに賛成です

629 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 01:55:30 ID:hMnfqI7o0
>>627
そもそも、支給品欄を越えてまでアイテムを供給する理由がないんですよね。
ラウズカードや強化ツールはまだ残ってる未確定アイテム欄でどうにかなるでしょう。
(ラウズカードに関しては、ブレイド・ギャレン・新世代しか出てないからこの2スート以外はなくても良い)
それ以外の日用品とか医療品は、感知ツールを使うまでもなく現地調達でいいでしょうし、
変身ツールは既に飽和状態でしょう。

仮に制限を付けてPDAを残すとしても、9マスはとにかくエリアが広すぎます。
ここは修正必須じゃないかと思います。

サイドカーをバイクに変更は良いと思います。

630 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/08(木) 01:57:07 ID:tatF6b690
>>628
探索範囲は現在地のエリア(端で使ってもそのエリアのみ)
6時間に一度(放送で使用制限解除)、使わなくても次放送に使用権の持越しは不可
今回複数見つけられたのは倉庫街と言う施設のため。通常エリアは一つ

と考えてますがどうでしょうか

631 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 02:16:53 ID:eqBUWW3kO
>>630
大分改善されていると思います

それと読み返していて気になったのですが、
木場の影山に対する口調が前回の登場話と続けると違和感を感じました
前回の終盤で敬語は止めていた筈なので、それに合わせるか
敬語に戻った説明があると良いと思います

632 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 05:09:17 ID:F4AhbzfGO
表記はPDAより固有名詞(スマートパッド)+説明頭書きのほうがいいかも。
どの程度の制限が妥当かは私はわからないですが。

633 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 18:18:35 ID:1VO2+diD0
やっぱ書き手次第で一発逆転アイテム発見でピンチ脱出みたいな展開になるのも
あれだし、無意味なアイテム追加は不要じゃないか? あるものだけで逆転こそが
ヒーローの醍醐味

634 : ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:11:05 ID:1yd3sIvr0
一文字隼人(R)、死神博士、牙王、十面鬼ゴルゴス投下します。

635 : ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:11:57 ID:1yd3sIvr0
上げてしまいました。申し訳ありません。

636 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:13:16 ID:1yd3sIvr0
牙王は、イカデビルとホッパー2号を悠然と眺めている。
今にもその牙を突き立てんとするばかりに、牙王はマスクの下で不適に笑った。
「……どっちから食われたい?俺は、両方でもいいぜ…1人ずつなんて面倒だからな。」
いかにもやる気の無さそうな素振り。それでいて、凄まじい殺気。
矛盾するようだが、この男からはその両方が感じられた。
一文字=ホッパー2号はこの男は、只者ではないと感じた。
しかも、相手はこの男だけじゃない。自分を改造した筈の老紳士が目の前にいる。
それが今はワケの分からない化け物…いや、恐らく改造人間に変身している。
(とてもじゃないが、三つ巴はキツいな…)
一文字はマスクの下で小さく溜息を吐くと、この状況をどう打開するか思案していた。

「ウハハハハハハ!!!貴様ら、このワシが十面鬼ゴルゴス様だ!!
殺し合いだろうが何だろうが、このオレには関係ない!!」

今度は何だ!?と一文字は、後ろを振り向く。
そこにいたのは、巨大な岩。いや、見上げれば分かった。
その岩には、人間ではない何かが生えていた。
奴の名は、十面鬼ゴルゴス。仮面ライダーアマゾンの宿敵である。
この悪鬼の如き異形の目的は2つ。宿敵仮面ライダーアマゾンの抹殺。
そしてアマゾンが持つ、ギギの腕輪を奪う事である。



637 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:14:36 ID:xXj6EI3x0
 

638 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:15:25 ID:1yd3sIvr0
この殺気立った雰囲気に突然現れた不気味な怪物。
牙王とイカデビルも固まったまま動かない。

『ショッカーの改造人間ではないな…なんだ貴様は!!
…これは。変身が解けただと…?どういうことだ!?』

イカデビルが地から響くような低い声で叫ぶ。
牙王はその様子を静観するが如く、ただ見ているだけだった
突然変身が解除されてしまった様子に、驚いてはいるだろうが
それを表情に出す事はない。むしろこの状況さえ楽しんでいるかのようだ。
気が付くと、イカデビル・一文字の2人は変身した筈の姿が元に戻ってしまっていた。両者とも、何故自分の変身が解けたのか理解できない。
本来ならば、有り得るはずのない状況にただ困惑するしかないのが現実だ。

(おいおい、今度は4つ巴か?冗談じゃないぜ…まったく。)

一文字は、2人の注目が謎の怪物に向かっている間に脱出を決心した。
どう考えてもこいつ等3人を相手に戦うのは分が悪過ぎる。
変身すら解けてしまった。他の連中は何故かは知らないが、俺の場合は心当たりならある。可能性があるとするならば――突然、一文字の体に異変が起こる。
そう、また”いつも”のやつだ。激しい痛みと、湧き上がる血管。逆流する血液が、
全身を締め上げていく。まるで死に向かうような、それでいてまだ死ねない痛み。

「くっ……冗談じゃないぜ。まったく…こんな時だってのに…」
(俺の体がリジェクション――拒否反応――に耐えれなくなっている可能性がある。
そのせいで、変身が長続きしないのか?…それとも。他の奴らにも同じ事が起こった。副作用ってだけでも無さそうだな。)
一旦、戦線から抜けて立て直すのが先決だ。
今のままでは状況さえ完全に掴めてはいない。反撃するとするならば、まずはここから
脱出する事から始めなければならないだろう。
俺はこの状況ではとてつもじゃないが…だが、あいつなら。
(本郷。お前なら…こんな状況でも、戦うんだろうな。お前みたいな馬鹿に…俺は
成り切れないぜ。)


639 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:15:36 ID:WjJFCyl00


640 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:16:08 ID:1yd3sIvr0
一文字は、かつての戦いを思い返し共に戦った「友」に想いを馳せた。
同時に、自分らしくもなく本郷の事を心配していた。
あいつなら、いつ他人の為に命を投げ出すか分からない。
(とてつもなく、馬鹿な奴だ。あすかを守ると約束したんだろ、本郷。死んだら承知しないぜ…!!)

紅いバイクを急回転させ、アスファルトの地面をタイヤが抉る。
地面から白い霧のような粉塵が舞い上がり、それは牙王達の視界を奪っていく。
視界が晴れた後、既に一文字隼人の姿はそこにはなかった。
「悪いが、男とイチャつく趣味はないんでね。」
そう呟きながら、一文字はバイクのスロットルを全開にしギアを上げていく。
ライダーは走る――今はただ痛みを耐え、唯一の友を想うが故に。



牙王、死神博士、ゴルゴスの3人は市街地で立ったまま睨み合いを続けていた。
変身が突然解除された謎。首輪と主催者の言葉。
全てが3人の頭の中で渦のように回る。答えは、出そうにもない。
『興が削がれた、という顔をしているな…。お前も仮面ライダーならば、何故正義とやらの為に戦わん。奴を助けることも出来たはずだ。あの、仮面ライダー2号の偽者をな。』
沈黙を破ったのは、老紳士風の男・死神博士だった。牙王へ向かい、言葉を投げかける。
「どいつもこいつも…下らん。俺は、仮面ライダーがどうだなんて知ったこっちゃない。食いたい時に、食うだけだ。お前も、そこにいる赤いダルマもな。」
ダルマ、と呼ばれた瞬間に赤い鬼・ゴルゴスは牙王に突っかかった。
「ダルマとは何だ!!貴様の血から吸ってもいいんだがな…!!」
ゴルゴスの剣幕を、左手であしらいながら牙王は右手に掴んでいる肉を食らう。
と、何かを閃いたように死神博士は牙王とゴルゴスに提案をする。

『フフ…血の気の多い怪物に”食えない”男か。どうだ、仮面ライダーとそこの改造人間。……私と組む気は無いか?』


641 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:17:00 ID:1yd3sIvr0
2人は首を横に振る。お互い、相手を皆殺しにすると決めているのだ。
組む必要性などない筈なのだから。
だが、その反応は当然とばかりに死神博士は言葉を続ける。

『確かに、我々は敵同士だ。だが、よく考えてみろ。
我々の共通の敵もいる。それは、この殺し合いを主催した連中。
我々が我々の目的を成し得る為には、奴らに管理されているという状況は好ましくない。何があろうと、奴らの手に平の上にいるというわけだからな。
そして、先程の変身解除。何かしらの要因が、我々の体に影響を及ぼしていると考えていいだろう。これもまた、奴らが仕掛けた何らかの”策”かもしれん』

その言葉が示す通り、先程まで変身していた牙王の体も変身が解除されてしまっていた。
(こいつの言葉、全部がハッタリってわけでもなさそうだが…)
牙王は食い尽くした肉の骨を死神博士へ向け投げ付けた。

「…で、お前に何が出来る?くだらん説明はもういい…退屈だ。」

死神博士は自信と狂気に満ちた笑顔を2人に見せ、語り始めた。
自分が行ってきた実験の数々。ショッカーとしての偉業を。

『この私ならば、お前達の首に巻き付いた忌々しい物を取り除く事も出来るだろう。
研究施設と、首輪のサンプルさえ手に入れればな。その為にも、単独で動くよりも
複数で動くほうが…生き残る確立は高い。どうだ?悪い話ではない…私と組め。
お前達の”牙”と”力”。そして、私の頭脳…これに敵う奴らがいるか?
これは、その契約料代わりだ。受け取るがいい…』



642 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:17:17 ID:xXj6EI3x0
 

643 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:17:49 ID:1yd3sIvr0
牙王は死神博士が差し出した黒色のカードケースとマニュアルらしき書物を受け取る。
どうやら、自らの支給品をこの俺に差し出すという事らしい。
マニュアルを捲りながら、内容を確認する。
これも相手を”食う”為の道具のようだ。
牙王は、ケースを懐にしまうと死神の提案に答える事にした。

「おもしれぇじゃねぇか。なぁ?赤いの。
神の路線もいいが…俺がゲームマスターを蹴落として神に代わる…そいつもおもしれぇ。」
ゴルゴスも小さく頷く。いずれにせよ、アマゾンを殺し腕輪を奪う為には
多数でかかった方が手っ取り早い。腕輪さえ手に入れれば、それでいいのだ。



十面鬼ゴルゴスは、宿敵アマゾンを今にもその手に掛けんとする時に
謎の場所へと連れて来られた。
もうすぐで、念願の”腕輪”を得れるというその時に。
ゴルゴスの怒りは、限界をとうに超えていた。誰でもいい、殺したい。
だが、ここにいた老人は面白い話を自分にした。
殺したい程の怒りを冷まさせる、饒舌な語り口。
首輪の謎と、制限された力の意味を自分も知りたい。
こんな物に縛られるのは、自分にとっては耐え難き屈辱に他ならないからだ。
この老人は言った。あくまで主催者である奴らの、思い通りにはさせるなと。
その部分だけは同意出来る。ゲドンの首領としての目的を阻まれた以上、報復は必ずやってやる。そして、必ず仮面ライダーアマゾンを殺す。
巨大な悪鬼は、宿敵の顔を思い浮かべ舌なめずりをした。

644 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:17:55 ID:xXj6EI3x0
 

645 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:18:54 ID:1yd3sIvr0


牙王が不適な笑みを浮かべで死神博士を見る。
(貴様が何を考えて、俺と組むのかなんてどうでもいい。
だが…いずれは、お前らも食ってやる。
それもメインディッシュでな。)

死神博士もそれに負けない顔で、ニタリと笑った。
(これでいい…首輪の解析を終えれば、お前達は用済みだ。せいぜい、狂人同士で潰し合うがいい。
全ては偉大なるショッカーの為に…貴様らの命も、この殺し合いさえも利用させて貰うとしようか。
いずれにせよ、もし裏切るというのならば奴ら同士で潰し合わせればいい。
血の気の多い輩を焚きつければ、それも容易いだろう。)
死神は、もう1つの支給品にあった紅色に輝く魔剣を見て心の中で2人を小さく嘲笑った。
(裏切り者を、ショッカーは決して許さない…)

――悪いやつらの笑顔は、とてつもなく怖い。


646 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:19:14 ID:xXj6EI3x0
 

647 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:20:25 ID:WjJFCyl00


648 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:22:38 ID:1yd3sIvr0
【死神博士@仮面ライダー(初代)】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:市街地G-4】
[時間軸]:一号に勝利後。
[状態]:若干疲労、擦り傷程度の傷多数、2時間変身不可 
[装備]:鞭
[道具]:基本支給品(ランダム支給品の2つは牙王に譲渡)、支給品(サタンサーベル)
[思考・状況]
基本行動方針:打倒本郷、及び一文字。この殺し合いをショッカーの実験場と化す。
1:牙王、ゴルゴスを利用して戦いを有利に進める。
2:もし牙王が裏切った場合は、ゴルゴスを焚きつけて潰し合わせる。
3:仮面ライダーを倒す。
4:ゾル大佐?そいつは後回しでいい!
5:首輪を外す方法を研究する。その為にも研究施設へ向かう。
※一文字隼人(R)の事を一文字隼人(O)だとは信じていません。
※流れ星は一戦闘に六発まで使用可、威力はバイクがあれば割と余裕に回避できる程度。
 尚、キック殺しは問題なく使えます。
※変身解除の原因が、何らかの抑止力からではないかと推測しています。



649 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:23:10 ID:1yd3sIvr0
【牙王@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:市街地G-4】
[時間軸]:最終決戦前。
[状態]:健康、2時間変身不可(ガオウ)
[装備]:ガオウベルト
[道具]:マスターパス、基本支給品、ランダム支給品(内容不明)、リュウガのデッキ、デッキの使用マニュアル
[思考・状況]
基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝
1:おもしろいじゃねえか。
2:クソジジイと赤いダルマは俺の手下だ。
3:煩わしい首輪を外させる。用が済んだら、2人を食う。
4:ガオウライナーを取り戻して村上も喰う。
※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。

【十面鬼ゴルゴス@仮面ライダーアマゾン】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:市街地G-4】
[時間軸]:本編13話前後
[状態]:健康
[装備]:ガガの腕輪
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(不明)
[思考・状況]
基本行動方針:打倒仮面ライダーアマゾン、主催者への報復
1:この2人(死神、牙王)を利用する。
2:アマゾンを見つけ次第殺す。腕輪を奪う。



650 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:24:48 ID:1yd3sIvr0
【一文字隼人@仮面ライダーTHE FIRST】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:市街地G-4から移動中】
[時間軸]:FIRST終了後。
[状態]:左腕に強い衝撃、リジェクションによる負荷と苦しみ。
    2時間変身不可、カブトエクステンダー起動中。
[装備]:特殊マスク、カブトエクステンダー@仮面ライダーカブト
[道具]:基本支給品、猛士の刀@仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼
[思考・状況]
行動方針:バトルロワイアルからの脱出
1:ひとまず戦闘から離れ、傷を癒す。
2:出来る限り、戦闘は避け状況を把握する。
3:本郷、及びあすかとの合流。
4:俺や本郷と同じ名前……偽者か、それとも?
5:余裕があれば首輪を回収に行く。
[備考]
※死神博士の事を自分を改造した老紳士だと思っています。
※FIRST終了後の参戦のため、風見志郎の存在を知りません。
※カブトエクステンダーはキャストオフできないため武装のほとんどを使えません。
 今の所、『カブトの資格者』のみがキャストオフできます。
※変身解除の原因が、自身のリジェクション(改造手術による後遺症)によるものだと考えています。
※猛士の剣は現在誰が持っても切れ味の悪いただの剣ですが、
 本来の持ち主である日高の手に渡れば、あるいは――――?
※首輪について:
 金属製のフレームに吸音用の穴と紅いダイオードが一つ。詳細不明。
 さほど重くなく、表面にはスマートブレインのロゴがプリントされている。 
 無理に外そうとしたり禁止エリアに入ると起動、装着者は灰になる。



651 :牙と知恵 Devil-Action ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 19:25:33 ID:1yd3sIvr0
投下終了です。支援して頂いた方、ありがとうございました。

652 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:51:22 ID:xkGttGVf0
乙!!
牙王の俺様っぷり最高wwwww
全部食べきれるかな

653 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 19:59:29 ID:xXj6EI3x0
乙です
悪は悪で固まってきましたか…
お互いがお互いを利用しているこのメンバー、どう動いてくるか期待です

654 : ◆CIPHER0/kY :2008/05/08(木) 20:00:19 ID:eFALkpTmP
投下乙です。
ついにマーダーチーム来ましたね。
頭脳派に戦力二人と、なかなか手強いチームですが、前回のような活躍は期待できるかな?

長田結花、城光、北條透、和泉伊織、デネブ、加賀美新を予約します。

655 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:08:29 ID:WjJFCyl00
乙です
死神博士のクールっぷりがいいですね。
頭脳とテクニック、サタンサーベルの死神博士
地力で勝る十面鬼
リュウガとの2段変身可能の牙王…


…サーベルは、変身しないで振るってくれたほうがかっこいいと思います

あと
>[道具]:基本支給品(ランダム支給品の2つは牙王に譲渡)、支給品(サタンサーベル)
『支給品の「うち」2つ』と表記するべきでしょうし、リュウガのデッキとマニュアルは1支給品だと思います。
そもそもこの説明自体不要な気もしますが…wiki収録時に直していただければいいかと。
(サタンサーベルは所持しているけど装備していない状態なんですよね)


656 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:12:55 ID:5EZ1fuifO
サタンサーベルってブラック、RX出だろ?
参戦してない作品の装備出してもおっけーなんだ?

657 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:15:15 ID:WjJFCyl00
既に「# ダブルライダーVSカブトムシ男!!」で「V3ホッパー」が出てますが。

658 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:29:58 ID:RgTsRKfI0
現在の予約状況

◆RIDERjbYCM氏 ゾル大佐、橘朔也、金居、東條悟、本郷猛(O)、一文字隼人(O)、ゴ・ガドル・バ
◆KaixaRMBIU氏 剣崎一真、五代雄介、ン・ダグバ・ゼバ
◆SozLWwNPjU氏 風見志郎、風のエル
◆j4QFVZJTi.氏 本郷猛(R)、城戸真司、志村純一
◆deggScNisI氏 海堂直也、モグラ獣人、澤田亜希、風谷真魚
◆CIPHER0/kY氏 長田結花、城光、北條透、和泉伊織、デネブ、加賀美新

◆nN8893O.Jg氏 木場勇治、影山瞬(投下後、修正要請有)

未予約キャラ

A-4 日高仁志&風間大介&ハナ&緑川あすか
B-3 ゴ・バダー・バ
B-6 手塚海之
B-7 乃木怜治
D-7 葦原涼
D-9 歌舞鬼&山本大介
E-3 香川英行&桜井侑斗
E-4 北崎
E-6 三田村晴彦
E-8 モモタロス
F-4 桐矢京介
G-4 牙王&死神博士&十面鬼ゴルゴス/一文字隼人(R)

659 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:32:04 ID:5EZ1fuifO
おっけーならいいじゃんw
それなら前回日の目を見なかったバタル弾を是非!
今回改造人間多いし出番ありそうじゃね?

660 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 20:34:51 ID:ehT1L3SwO
今回の投下で参加者全員登場したことになるな。

マーダーの活躍もロワの醍醐味1つ!これからの展開が楽しみだ。

661 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 21:27:55 ID:rEX4OOZS0
>>657
ホッパーはnext版V3が出てるからまだいい
サタンサーベルなんて完全にアウトだろ

662 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 21:43:50 ID:sP3LQP/A0
悪同士の協力か
単なるマーダー組合と言う訳で無く首輪の解除も目的にちゃんと入ってると言うのも面白いです
こいつらの得たデータが正義サイドに利用されると言う展開も有りそう
あと、何気にゴルゴスは全力解放してないんですね
まぁ、体の形的に変身出来るとは思えませんからやり過ぎない方が良いですよね
それにしてもタイトルのセンスが光っているw

>>643>念願の”腕輪”を得れるというその時に、を
念願の”腕輪”を得「ら」れるというその時に
にするべきじゃないでしょうか
あまり「ら抜き言葉」は使って欲しくないので

663 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 22:36:09 ID:gE+YKqJr0
アイテムの出典は参戦作品(および現実)に絞った方が無難かな、と思うので
改めてそれを提案します。
一文字隼人(初代)のV3ホッパーはNEXT仕様のもの、ということでどうでしょう。
今予約されてる方になにか影響があれば、考える必要があるかもしれませんが……。


664 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 22:46:17 ID:LC3kHsZJ0
>>663
賛成。
やっぱ未参加作品の支給品は駄目でしょう。

665 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 22:47:42 ID:PTxbw1cD0
>>663
賛成です。
さすがに未参加作品の支給品は避けたいところ

666 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 22:56:55 ID:diSRcEB5O
NEXTのはV3である風見が参加しているのでNEXT版を所持しているのは風見本人では?

667 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 22:58:42 ID:LC3kHsZJ0
没収されているという手があるよ。

668 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 23:01:16 ID:PTxbw1cD0
>>666
二本あった。
風見は没収されていた。

好きなほうを選べばいいんじゃないでしょうか。
Next版は飾り以外意味はありませんし。

669 : ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 23:07:00 ID:1yd3sIvr0
ご意見ありがとうございます。
やはり参戦作品からのアイテムはダメですね。こちらのミスです。
申し訳ありませんでした。
避難所に、ら抜きなども含めてアイテムを差し替えた訂正版を投下しておきます。

670 :名無しより愛をこめて:2008/05/08(木) 23:36:44 ID:apDxf8Wf0
>>669
修正作業頑張ってください。不幸中の幸いなのかわからんけど
本編で特にサタンサーベルに触れてないからアイテム表を訂正するだけで済むから修正作業自体は楽ですね

素朴な疑問なんですが何故サタンサーベルを出そうと?

671 : ◆aj6Zn5J.vQ :2008/05/08(木) 23:41:12 ID:1yd3sIvr0
>>670
ありがとうございます。
理由ですが、剣系の武器で思い浮かぶのがそれくらいしかなかったもので。。
自分の引き出し不足です、すいません。またライダー作品見て勉強します。

672 : ◆nN8893O.Jg :2008/05/09(金) 00:12:36 ID:oZpi/h2D0
一時投下スレに修正版投下しました。
問題点は改善したつもりですが、まだおかしいという点があるようでしたらご指摘お願いします。

673 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/09(金) 00:37:29 ID:FwkgaQ4SO
V3ホッパーはNEXTのつもりで書きました。ただ形状は殆ど変化無しに見えたので明記はしませんでした。この板の皆さんを混乱させてしまって、すみません。

とりあえず報告。
後は推敲だけなので土曜日には投下出来そうです。

674 : ◆N4mOHcAfck :2008/05/09(金) 00:39:52 ID:UJeruNZjO
北崎、桐矢京介、三田村晴彦を予約致します

675 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 01:03:17 ID:sr6pLbRT0
未参加作品の支給品だと、そっちの把握までしなきゃならいので、
手間が倍増しする可能性があるので注意。

11日、草取りしたあと、病院へ行気力、かわりないや。

676 :675:2008/05/09(金) 01:07:23 ID:sr6pLbRT0
うわぁ、ラスト1行は消し忘れです。
何卒、見なかった事に。

677 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 01:29:17 ID:qbslMLvC0
一体、どんな文を書き直したと言うのだ・・・

678 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:13:31 ID:6awcsEAP0
それでは城戸、本郷(R)、志村投下します。

679 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:14:12 ID:6U4+tEJT0
 

680 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:14:31 ID:6awcsEAP0
少し、太陽が昇り始め周囲にほのかな光を齎す。
日光は様々な動植物に影響を与え、それが無ければエネルギー源となる有機物を生産できないものもいる。
生物分類上、動物界、脊椎動物門、哺乳網、霊長目、ヒト科、ヒト属、ヒト種に属する生物。
通称、『人間』または『ヒト』と呼ばれ、地球の誕生の歴史の中では極最近に頭角を現した者達にも日光は重要な意味を持っている。
いうなれば大自然が生み出す、必要不可欠な太陽の恵み。
その恵みの恩恵が除々に姿を見せ、『彼ら』を祝福するかのように光を惜しげもなく晒す。
そう。今はほんの少ししか姿を見せない、少し出番が早すぎる太陽の下で生命の鼓動を鳴らし続ける者達に向かって。
『バトルロワイアル』と称された殺し合いの舞台に立たされた者達に対して。
太陽は寂しげに視線を落とし続けていた。

◇  ◆  ◇

しっかりとした足取りで南下する人影が二つ。
二人とも男性、見たところ歳は同じ位に見え、一人は黒色の短髪を生やし、もう一人は茶色の長髪を生やしている。
二人の肩に掛かっているもの、それはこの殺し合いでスマートブレインに支給されたデイバック。
参加者に有利となる支給品がランダムに同梱され、この殺し合いを生き抜くには必需品ともいえる品。
だが、彼ら二人――本郷猛、城戸真司が肩に、いや背負っているものはデイバックだけではない。
それはたとえ何があろうともこの殺し合いを止めるという、鋼鉄のように固き意志。揺ぎ無い意志、覚悟、信念に基づいた『使命』を背負っていた。

681 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:14:44 ID:8T+bwl5TP
 

682 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:15:35 ID:8T+bwl5TP
 

683 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:15:51 ID:6awcsEAP0
「ふぅ……結構歩いたよな。
まぁ仕事柄あちこち走り回ったからこのくらい何ともないけどさ」

茶髪の青年――城戸真司が一息つき、言葉を漏らす。
彼らは他の参加者と接触するために取り敢えず市街地を目指し、数十分以上は歩き続けていた。
だが、城戸の言葉が示す様に彼が浮かべる表情からはあまり疲労の色は見られない。
城戸はこの殺し合いに連れて来られるまで、OREジャーナルというネット上へのニュース配信会社に勤めていた。
但し、一人前とは言い難く、会社内ではあくまでも記者見習いという立場であったが。
だが、当然見習いであるから仕事が楽というわけではなく、よく現地へ取材のために急行を命じられていた。
そのため、城戸は体力に関しては人並み異常に良く培われているともいえ、今の彼は特に疲労している様子はなかった。
それに何より、城戸は只の一般人ではない。
鏡の中から人間を狙い、そして自らの餌として襲う存在――『ミラーモンスター』が生息する、通称『ミラーワールド』と呼ばれる世界。
そのミラーワールドに飛び込み、ミラーモンスターを自分と同じ存在達との闘い――『ライダーバトル』の糧とするために、倒す者達。
そう。カードデッキにより変身を行う者達――『仮面ライダー』として、今まで何度も闘い続けた男である。
過酷なライダーバトルに較べればあまりにも楽な作業である数十分の歩行などで、城戸の疲労を大きく誘う事は難しい。

「ああ、今は……もうD-4エリアに入っているな。この調子だと、問題なく市街地に着きそうだ」

そして、城戸が投げ掛けた言葉に黒髪の青年――本郷猛が冷静に答える。
支給された携帯電話を取り出し、自分達の現在位置を確認する本郷。
また、本郷も城戸と同じく特に疲労している様子は見られない。
それもそのはず、本郷も只の一般人ではなく、彼の身体は生身のものではないから。
全世界の征服を狙う秘密結社――『ショッカー』によって改造された存在。
バッタの遺伝子を用い、それが持つ跳躍力を得た異形の者――『ホッパー』という名を持つ改造人間。。

684 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:15:55 ID:6U4+tEJT0
 

685 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:16:03 ID:tOeb/NYT0


686 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:16:25 ID:tOeb/NYT0


687 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:17:12 ID:8T+bwl5TP
 

688 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:17:13 ID:6awcsEAP0
仮面を被る事で己の正体を、感情を隠す事を余儀なくされた者達の一人――それが本郷猛だ。
現在位置の確認を終え、役目を終えた携帯を本郷はズボンのポケットに戻そうとする。
だが、携帯を握り締める本郷の手は何故か其処に届く事はなかった。

「……やっぱりおかしい」
「? どうしだんだ、本郷さん?」
「ああ、実は……」

心底不思議そうな表情で、本郷は言葉を漏らす。
対する城戸には本郷の言葉の真意がわからず、驚いたような顔をしている。
城戸が自分の言葉に反応している事に気づき、本郷は自分の言葉の意味を知ってもらうためにあるものを城戸に差し出す。
本郷によって差し出されたもの、それはこの殺し合いで支給されたもの――ある画面を映し出した携帯電話。
闇をひっそりと引き裂く光を放つ液晶画面に、数十人の名前が列挙された画面が城戸の視界に入る。
そう。本郷は自分達、参加者の名前が載せられた画面――名簿の画像を城戸に見せ、ある疑問を抱いていた。

「今まで見落としていたんだが……ここに俺と一文字の名前が二つもあるんだ」
「え? またまたそんなコト……あれ!? 本当だ……」

真剣そのものともいえる表情を浮かべる本郷の言葉を受け、城戸はほんの少しの疑いを持つが、直ぐに彼の表情も驚きに染まる。
これ以上は開かないといわんばかりに見開かれた城戸の両目には、確かに本郷猛、一文字隼人の名が二つ映っている。
そう。本郷は自分と一文字の名前が二つずつ存在している事実に気づき、困惑していた。

「んー……偶然同姓同名の人物が居るとか?」
「確かに俺もそう思ったけど……俺と一文字のそれぞれに居るなんて……ちょっと出来すぎてると思うな……」
「確かにそうだよなぁ……。
あ! もしかしたら未来の本郷さんが今の本郷さんを助けるためにここに潜入したとか!?」
「いや、流石にそんな昔のヒーロー番組の筋書きみたいなコトはないって」
「ははは……そうだよなぁ……」

689 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:18:02 ID:6U4+tEJT0
 

690 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:18:22 ID:6awcsEAP0
自分達と同じ名前を持つ者が存在しているという事実。
幾らIQが優れているといえども本郷にはそのからくりがわからない。
やはり城戸がいうように同姓同名の人物が『偶然に』参加しているだけなのだろうか?
あまりにも確立は低いが、確かに完全にはゼロとはいえない。
城戸の微妙に抜けた考えを涼しい顔で受け流しながら本郷は思考を走らせる。
だが、そんな時本郷はふとある事について考え始める。

(昔のヒーロー番組の筋書きか……はは、今の俺が言えた立場じゃなかったな……)

つい先程、城戸に対して言った言葉の中の一節を本郷は振り返る。
普通の人間が口にすればなんら問題はない。
だが、言ってみた後に気づいたがどうに自分が言ってはなにか矛盾を感じてしまう。
そう。実際にまるでヒーロー番組の筋書きのような出来事に巻き込まれた自分が言っては。
ショッカーの尖兵として暗躍し、そして『美しいもの』を守るためにショッカーと闘った自分。
今の自分が本気でないにせよ城戸が考えた考えを無下に否定するのもなにか変な気もする。
どうにも自嘲する気持ちを抑え、本郷は思考を中断させた。

「まぁ、今はそんな難しいコト考えずに取り敢えず市街地を目指そうぜ!」
「ああ、そうだな」

気を取り直して、大声を上げる城戸に本郷が答える。
先程、本郷に考えを否定された城戸だが別に落ち込んでいる様子は全くない。
それもそのはず、先程城戸が言った考えはあまり考えずにちょっと冗談を言っただけに過ぎないからだ。
携帯電話を閉じ、こんどこそポケットに戻し、本郷は前を真っ直ぐ見据える。
視線の先に映るのは意気揚々と本郷の前を先導する城戸の歩く姿。

(そうだ、城戸さんも改造を受けていないのにこんなに頑張っている……。
俺も今は……歩くべきだな)

少し、はにかんだ表情を浮かべながら本郷は城戸の後ろをついていき、再び彼と共に市街地を目指し始める。
そんな時――

691 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:18:34 ID:tOeb/NYT0


692 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:18:39 ID:8T+bwl5TP
 

693 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:18:56 ID:6U4+tEJT0
 

694 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:19:32 ID:8T+bwl5TP
 

695 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:19:44 ID:6awcsEAP0
「なっ! あんた、大丈夫か!?」

大声を上げ、城戸が本郷からみるみる内に離れ、ある方向を目指す。
城戸が一直線に向かう先に本郷は視線を流す。
其処には一人の痩せた男が道端に、うつ伏せになって倒れている姿があった。
とてつもない何かが到来する予感――それを誰が感じていた事かは知る由もない。

◇  ◆  ◇

「そっか、志村さん大変だったんだな……ごめんよ。俺達がもっと早く駆けつけてれば……」
「いや、気にしないでくれ、城戸さん。君達のせいじゃない。その気持ちだけで僕は嬉しいさ」

道端で三人の男が腰を下ろし、互いに話しをしている。
その内の二人は城戸と本郷。
そして、もう一人の男――先程うつ伏せに倒れ、城戸に助け起こされた男。
志村純一という名前を名乗った男だった。

「確か、白い怪人、そして剣崎一真……でしたっけ? 志村さんを襲った相手は?」
「ええ、その通りです、本郷さん。まぁ、剣崎一真の方は名乗っただけですので本名かどうかはわかりませんが……」

志村は城戸と本郷に自分は白いカミキリムシのような怪人に襲われ、そして剣崎一真という名乗った男に裏切られた事実を話した。
城戸と本郷には志村が嘘を付いているようには見えず、彼らは志村の話を信じた。
やがて、志村はあるものを彼ら二人の前に取り出す。

「それは……?」
「これはグレイブバックル。僕を仮面ライダーグレイブに変身させてくれるものです」
「なっ!? 志村さんもライダーなのかよ!?」

696 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:19:52 ID:tOeb/NYT0


697 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:20:50 ID:6awcsEAP0
志村が取り出したものは奇妙な装飾が施された黄色のバックル――グレイブバックル。
橘朔也が再び復活したアンデットに対抗するために作り出したライダーシステムの一つ。
志村はそれを城戸と本郷の二人に見せ、城戸の驚きに満ちた声に黙って頷く。
そして、志村の視線は次第にグレイブバックルの方へ落ち始めた。
同時に志村の表情に確かな変化が移り始める。

「僕はこれで人間を……一人でも多くの人間を守るために仮面ライダーになりました。
でも、簡単に剣崎という人に裏切られ……本当に馬鹿みたいですよね。
けど、それだけなら……それだけならどんなによかったコトか……!」
「それだけなら? 一体どうしたっていうんだ、志村さん!?」

浮かべる表情は不甲斐無い自分自身に対する嫌悪感。
グレイブバックルがまるで割れるといわんばかりにそれを握り締める志村。
志村に起きた事は先程、簡潔ではあるが聞いていたため、城戸と本郷には志村の悔しさがわかる。
だが、『それだけなら』という志村の意味深な言葉に心当たりはない。
志村を心配する城戸が慌てながら言葉を掛け、本郷は黙って志村の次の言葉に集中する。
やがて、ゆっくりとグレイブバックルから視線を離し、志村が顔を上げ始めた。

「最初に……スマートブレインに殺された二人の男女を覚えていますよね?
あの二人は僕の仲間でした……共に仮面ライダーとして、人間を守るために闘おうと誓ったのに……。
僕は……僕は何も出来なかった……禍木と夏見を……僕は見殺しにしてしまった……」

両肩をワナワナと震わせ、一層と強張った表情を浮かべる志村。
其処に浮かび上がる感情は先程よりも更に激しいもの。
志村の両腕に握られたグレイブバックルが悲しそうに軋む。
城戸と本郷には何故か、その音が志村の悲しみを代弁する声のように感じた。
今にも感情が爆発しそうな志村。
そんな悲痛な様子を浮かべる志村に声を掛ける者は――――居た。

698 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:20:55 ID:tOeb/NYT0


699 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:21:30 ID:6U4+tEJT0
 

700 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:21:31 ID:8T+bwl5TP
  

701 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:21:53 ID:tOeb/NYT0


702 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:22:30 ID:6awcsEAP0
「志村さん! あんたが落ち込んでどうするんだよ!
あんた、ライダーなんだろ? 人間を守るために闘うんだろ!? だったら……あんたには落ち込んでいる暇なんてないッ!!」

城戸が志村に近寄り、彼の方に両手を乗せながら口を開く。
人間を守るためにライダーになった志村、そして彼は仲間の死をとても悲しんでいる。
そんな志村を城戸が放っておくわけがない。
そう。城戸も志村と同じように人間を守るためにライダーバトルの阻止にその身を費やしたのだから。
投じた闘いは違うといえども、本質的な目的は同じである事に間違いはない。
そのため、城戸は志村に確かな共感を感じ、彼に信頼を抱いていた。
こんなに苦しそうな志村が、演技などをしている事は城戸にはとても考えられない。
そのため、城戸は志村を一喝する。

「そうだ、俺達も協力する。俺達だけじゃない、一文字だって風見だって居るんだ。
禍木さんと三輪さんの分も……俺達がスマートブレインの奴らに思い知らせてやればいい。
俺達は……絶対に人間を守り通し、お前達を叩き潰すコトを……!
だから――」

そして、本郷も城戸と同じく志村に対し言葉を掛ける。
自分の不甲斐無さで落ち込んだ様子を見せる志村。
だが、本郷は依然、ショッカーの尖兵として人間を傷つけた事がある。
そんな自分に較べれば志村が自分の行いをまるで償いきれない罪のように後悔する必要もない。
それでも、どうしても許せないなら闘いを始めればいい。
以前、自分がショッカーに対し、行った償いの闘いのように。
だから、本郷は志村に差し伸べる。

703 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:23:07 ID:tOeb/NYT0


704 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:23:14 ID:8T+bwl5TP
 

705 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:23:30 ID:6awcsEAP0
「進もう。俺達を待っている人達はきっといる。彼らを守るためにも……俺達は進めるんだ」
「そうさ! だから、志村さん。俺達と共に闘おう!」

志村に向かい、手を差し伸べる志村。
本郷だけではない。
城戸も志村へ手を差し伸べる。
二人が浮かべる表情には疑念の文字など気配すら見えない。
そんな二人の手を志村は――

「ありがとう……城戸さん、本郷さん。僕、頑張ります……だって、僕も仮面ライダーですから……!」

固く握りしめ、彼らの言葉に答えた。

◇  ◆  ◇

城戸、本郷、志村の三人が歩を進める。
城戸と本郷が肩を並べ、志村は一人彼らの少し後ろをついている。
共にスマートブレインを倒すために手を組んだ仲間――ではない。

(まさか、これほどまでに上手くいくとはな……)

志村が先程、城戸と本郷に言った事――人間を守るために仮面ライダーになったという言葉。
勿論あれは嘘であり、あんな戯言のような言葉は志村には到底理解できない。
只、城戸と本郷の信頼を勝ち取るために言ってみただけの事。
そう。人間ではなくアルビノジョーカーとして、この殺し合いでの優勝を狙う志村にとっては。
また、どうやらその結果は上々で、彼ら二人が自分を疑っているような素振りはみられない。
そして、志村は自分の幸運に対し、更に確かな手ごたえを感じていた。

706 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:24:08 ID:6awcsEAP0
(城戸真司、本郷猛か……どうやら最適な人物だと見える。
あの橘チーフのように……利用しやすそうだな……後はどの程度まで闘えるかが気になるかな)

志村の前を、背中を向けて歩く城戸と本郷。
先程、周囲を隈なく警戒していたせいで二人の接近に逸早く感づき、取り敢えず負傷者の振りをした志村。
そんな志村の姿を見て、城戸は直ぐに駆け寄り、彼を助け起こした。
その時、志村は確信していた。
名前は知らない目の前の男――城戸は利用できると。
そしてそれは城戸の後ろから心配そうに駆け寄ってきた本郷に対してもいえる。
何も疑いは持たずに自分を助け起こした城戸。
そんな城戸に自分が危険人物かどうか確かめるべきだと、警戒の言葉を掛ける事もなかった本郷。
恐らく二人とも、かなりのお人よしで、先ずは負傷者である自分を助けようと身体が動いたのだろう。
こういう手合いは利用しやすい。
きっと、彼ら自身の身が危険になろうとも自分を含め他人のために簡単に命を捨てる事が出来るだろう。
そう、BOARDの資料で見た、剣崎一真のような人物なら。

(市街地はあの長田という女に任せるコトにしよう。精々、一人くらいには伝えて欲しいものだが……)

また、現在、志村は城戸と本郷に提案し、孤島の東側に向かっていた。

『長田結花と名乗る少女と出会ったが、自分が負傷していたため、彼女には他の参加者へメッセージを伝えるために申し訳ないが先に行って貰った。
恐らく、彼女は何か考えがあって東の方角へ行ったと思われる。
だから、自分達も彼女と合流するために東の方へ行こう』

707 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:24:15 ID:6U4+tEJT0
 

708 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:24:45 ID:8T+bwl5TP
 

709 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:25:57 ID:tOeb/NYT0


710 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:26:27 ID:8T+bwl5TP
 

711 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:26:29 ID:6awcsEAP0
と、志村はそんな事を言い、二人の了解をあっさりと取り付けていた。
元々確固たる理由もなく、それよりも一人で先行した少女を城戸と本郷が見過ごせるわけもない。
実際には志村からすれば長田は市街地の方へ向かっていたように見えた。
しかし志村がそのように嘘を交えて、提案した。。
それには先程、メッセージを託し、市街地へ向かっていったと思われる長田結花が関係している。
丁度良い手駒が二人も出来たので、志村は市街地の人間にメッセージを届けるのは彼女に任せ、自分達は東側に向かう事にしようと考えからだ。
もし、長田が実は東の方へ向かっていたとして、合流したとしても何食わぬ顔合流すればよく、問題はない。
また、殺し合いが始まった直後に戦闘を行った五代という男、そして剣崎一真は時間的に考え、自分達より東側に居る可能性は低いと考えられる。
彼ら二人と直に接触をする事は、自分の偽の情報が見破られる恐れがあるため、なんとしてでも避けなければならない。
そのために志村は東の方へ行くのが安全だと考えを下した。
更に、勿論、そのメッセージとは『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』
『桜井侑斗は危険人物であり、デネブを殺した可能性が高い』の二つ。

それらに加え、デネブという参加者が流した奇妙な放送を長田から聞いた事も、志村は二人に話している。
只、デネブが言った内容ではなく、長田が自分に言った事を話しただけに留めておいたが。
その方が、参加者間で疑念が巻き上がると考えたからである。

(あとは……橘チーフは俺が剣崎一真を知っている事実は知らない。
俺は『ブレイド』というライダーシステム装着者の存在はチーフから聞いたが、『剣崎一真』という人物は彼から教えてもらっていない。
ならば、俺が剣崎一真と名乗った人物に襲われたと聞いても俺を疑う事はないだろう……。
まぁ、剣崎一真に対して、なんらかの疑念は抱いてくれるかもしれないがな)

712 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:27:31 ID:6awcsEAP0
そして、志村は現在、合流を目指している人物――橘朔也の事について思考を走らせる。
確かに実力はあるらしいが、どうにも人が良く、利用しやすい事この上ない男。
きっと橘は自分と長田が流そうとする情報――剣崎一真が殺し合いに乗っているという事実に困惑するだろう。
四年前のアンデッドの闘いでは最終的に剣崎と橘は和解しているためだ。
しかし、その情報を流したのが橘に自分だと知られても何も心配はない。
自分は橘からは剣崎の名前は未だ知られておらず、BORDの資料を見て、彼の名前とブレイドである事を知っていたからだ。
橘からすれば剣崎を知らない自分が彼の名を名乗った人物に襲われたと聞いても、自分を疑う事など有り得ないだろう。
寧ろ、剣崎に少しでも疑念を抱いてくれる可能性もあり、メリットな事しかない筈。
そして、志村には未だ興味深い発見があった。

(しかし、ラウズカードが支給されているとは……これで剣崎がブレイドに変身できた理由も納得がいく。
そしてこれがあるという事は他のカードも……残りのカテゴリーKのカードがある可能性も出てくる。
ならば勿論、集めるべきだな……あの力のために……!)

未だ支給された支給品をチェックしていなかったため、城戸と本郷と出会う前に志村は確認した。
デイバックから探し当てたものを見て、思わず志村は眼を疑った。
志村の視界に入ってきたもの、それはクラブスートのカテゴリーK。
剣崎や橘が扱っていたライダーシステムに対応するラウズカードの一種。
確かに封印が解かれ、アンデットの姿に戻っていた筈だった一枚のカード。
だが、何故か再び封印され、自分に支給されているという事実。
この事実から恐らく、スマートブレインという奴らもライダーシステムのようなものを保持し、支給品として分配するために容易したのだろう。
そうでなければ剣崎がBORDで保管していたブレイバックルを。
今もなおアンデッドとして活動していた筈の、クラブスートのカテゴリーKを持っている筈はなく、ブレイドに変身できるわけがない。

713 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:28:34 ID:6awcsEAP0
そして、四枚のカテゴリーKのカードはいつか、封印された力――『14』の力を我が物にするのに必要なもの。
厳密に言えば、四枚のカテゴリーKだけでは無理なのだが集めておくに越した事はない。
そのため、志村はカテゴリーKのカード、収集も新たな目的とした。

(そして、もう一つの支給品。
何故かジョーカーの力が制限されているこの状況、グレイブバックルにもなんらかの制限があるのかもしれない。
ならば、これは役に立つな……一瞬の隙をつけば、大抵の参加者は殺せる)

志村に支給されたもう一つの支給品。
それは志村の指に嵌められた特に変哲もない指輪。
だが、それはZECTの訓練生、高鳥蓮華が使用していた、特殊性のワイヤーが仕込まれた指輪である。
人の首を絞めるのには充分であり、殺傷能力にも優れているとマニュアルにも記載されている。
どうも、普段の力が完全には発揮できないこの状況ではきっと重宝する事だろう。
勿論、城戸と本郷に教える義理もないため、ラウズカードしか支給されなかったとしか話していないが。
一瞬の内に様々な事を考えた事で、小休止の意味も兼ねて志村は俯き気味だった頭を上げる。
暗みがかかった志村の視界に入るのは、依然、自分の前を歩き続ける城戸と本郷の二人。
そんな二人を志村は馬鹿にするような眼つきで眺める。

(さて……今までは上出来だが、これからだな……まぁ、俺のために闘ってもらうぞ、城戸真司、本郷猛。
俺がこの世界の頂点に立つために……精々、利用してやるまでだ)

共に自分の知らない変身機能を有し、闘う事が出来ると言っていた二人。
更に二人は変身を行う道具を二つずつ持っている。
そして二人とも、お人よしの性格の持ち主。
これほどまでにも、自分が捜し求めていた人材は居ないだろう。
二人の未だ知らない力に興味を、自分の野望への欲望を志村は静かに燃やし続ける。

714 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:29:34 ID:6U4+tEJT0
 

715 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:30:00 ID:6awcsEAP0
「おい、志村さん。置いてっちゃうぜ?」
「志村さん、急ぎましょう」

そう。たった今、自分に何の疑いも持たない眼差しで言葉を掛けてきた二人に対して。

「ああ、すまない。今直ぐ行くさ」

今にも噴出してしまいそうな衝動を志村は必死に抑え、彼らの言葉に答える。

悪意の欠片も見せない、清清しい笑顔で本当の心を隠しながら。

【本郷猛@仮面ライダーTHE−NEXT】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:D-4 中心部】
[時間軸]:THE−NEXT終盤(ショッカー基地壊滅後)
[状態]:健康
[装備]:特殊マスク@仮面ライダーTHE−NEXT
[道具]:基本支給品一式、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎
[思考・状況]
1:城戸真司、志村純一と共に行動する。
2:戦いを止める。絶対に。
3:スマートブレインに対する強い怒り。
4:長田結花との合流を目指す
【備考】
※志村を信用しています。また、彼から『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という話を聞きました。
※名簿に自分の名前と一文字の名前が二つずつある事に疑問を感じています。

716 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:30:05 ID:8T+bwl5TP
 

717 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:31:05 ID:gbgQaHVf0
 

718 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:31:17 ID:6awcsEAP0
【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:D-4 中心部】
[時間軸]:劇場版終盤(レイドラグーンへの特攻直前)
[状態]:健康
[装備]:龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、デルタギア@仮面ライダー555
[思考・状況]
1:本郷猛(R)、志村純一と共に行動する。
2:戦いを止める。 絶対に。
3:スマートブレインに対する強い怒り。
4:長田結花との合流を目指す
【備考】
※志村を信用しています。また、彼から『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という話を聞きました。
※名簿に手塚、芝浦、東條、香川の名前がある事に疑問を感じています。

【志村純一@仮面ライダー剣・Missing Ace】
【1日目 現時刻:黎明】
【現在地:D-4 中心部】
【時間軸】剣崎たちに出会う前
【状態】封印エネルギーによる痛み(普通に動ける程度まで回復)
【装備】グレイブバックル@仮面ライダー剣・Missing Ace
【道具】支給品一式、ラウズカード(クラブのK)@仮面ライダー剣、蓮華のワイヤー内蔵型指輪@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する。
1:移動して集団に紛れ込む。(市街地に拘らない)
2:橘チーフに合流。
3:『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という情報を流す。
4:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害or襲ってアルビノジョーカーの存在をアピールする。
5:当面は城戸と本郷を利用し、他の参加者と接触する。また、自分の身が危なくなれば彼らを見捨てる。
6:『14』の力復活のために、カテゴリーKのラウズカードを集める。

719 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:31:26 ID:8T+bwl5TP
 

720 :切り札の在処は ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:32:25 ID:6awcsEAP0
【備考】
※デネブの放送について(長田が聞いた範囲で)知りました。 また桜井侑斗は危険人物(?)、デネブは生きていると考えています。
※志村は橘から『仮面ライダーブレイド』の存在は聞いていますが、ライダーシステム資格者が『剣崎一真』という事は知りません。
ですが、志村は此処に連れてこられる前に独自に調査を行い、剣崎一真がブレイドであるいう事、彼の顔なども知っています。
※城戸、本郷(R)に『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』とい話しました。
※『自分の協力者、長田結花が市街地の人間に協力を求めるために行った』と城戸と本郷に話してあります。
※長田結花は市街地の方へ向かったと思っています。

【共通備考】
※市街地の方ではなく、東の方へ進んでいます。

721 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:35:36 ID:wBE0Tokv0
投下乙です。
色々と話が進んで来ていい感じですね。

722 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/09(金) 22:35:50 ID:6awcsEAP0
投下終了しました。
支援どうもありがとうございます。
さて、自分で誤字を見つけたので申告しますね。

>>712
〜クラブスートのカテゴリーKを持っている筈はなく
ここは完全削除で。

あと、ところどころBOARDがBORDになっていますがwikiに収録され次第修正します。

それでは感想やご指摘などお待ちしています。

723 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:37:17 ID:tOeb/NYT0
投下乙です。
そりゃ、この二人じゃ騙されるよw
志村無双を期待するのは俺だけじゃないはず!
今後彼らがどう利用尽くされるか、楽しみになります。
GJ!

724 : ◆s4QHHdj8m. :2008/05/09(金) 22:38:57 ID:u8KGB4ZaO
お疲れ様です。
いよいよ志村も活躍してきますかね。

志村純一、城戸真司、本郷猛(R)、一文字隼人(R)予約します

725 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 22:43:16 ID:4fBge9MU0
投下乙です。
お人良しコンビをいかに志村が騙して酷使するのか、楽しみです。

あと、最初の方で、誤字が。
・城戸は体力に関しては人並み異常に→以上 では?

726 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:34:56 ID:+aZQMtcmO
投下乙!
志村後ろならぬ城戸後ろ〜w
本格的なステルスマーダーの今後に期待です!

727 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:49:44 ID:xZzV9PQF0
◆RIDERjbYCM氏は予約期限すぎたんでは

728 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:53:37 ID:zbOvIsH10
まとめサイトを見る限り氏の期限は明日でしょう

729 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:54:27 ID:VjqZuLl+0
予約期限きれても連絡ない場合には即破棄がいいと思う。
他の書き手を侮辱しているのと一緒

730 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:56:24 ID:tOeb/NYT0
>>727
切れていない。
氏の予約期限は、2008/05/10(土) 21:38:51まで

731 :名無しより愛をこめて:2008/05/09(金) 23:59:15 ID:h4dWj1aWO
投下乙!
志村〜絶好調じゃないかw
この調子で頑張れ。
城戸と本郷はだましがいがありそうだw


お前ら、感想は書こうよ。

732 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 00:12:47 ID:oDhXsu9dO
>>729
人、それを予約荒らしと言う。



しかし志村いい感じにロワを引っ掻き回してるなw

733 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 00:41:41 ID:G4Z2JKge0
先生ッ、志村の緻密&冷静&地力の強さにチビりそうです!
しかしあまり緻密すぎて反動が怖い…今後どうなるのか楽しみですw

そして何より、作者さん乙ッ!

734 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 02:16:14 ID:D2ZrRFBN0
読み応えのある内容で満足です
これは志村無双の予感w
志村は力、知力、状況、通常殺傷アイテムに恵まれててヤバイねぇ
改心とかもしなさそうなキャラだし
でも、何となく死に様も見てみたいぜ

>>697>グレイブバックルがまるで割れるといわんばかりにそれを握り締める志村
これは>グレイブバックルをまるで割れろといわんばかりに握り締める志村
の方が正しい気がするんですけど、どうでしょ

あと、幾つか誤字があったので指摘を
>>702「彼の方に両手を」から「彼の肩に両手を」
   「本郷は依然、ショッカーの」から「本郷は以前、ショッカーの」
>>706「接近に逸早く感づき」から「接近に一早く感づき」
>>711「何食わぬ顔合流」から「何食わぬ顔で合流」
>>712「分配するために容易したのだろう」から「分配するために用意したのだろう」
>>720「『桜井侑斗は危険人物』とい話しました」から「『桜井侑斗は危険人物』と話しました」
僕が見た所こんなカンジです
これからも頑張ってください

735 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 04:05:09 ID:ba+dFJHGO
乙です
剣劇場版とテレビ版の分岐とか剣崎への信頼度とかで橘さんが騙されて
『オンドゥル(ry』なんてなったら…
ええい、橘さんはまだか!

736 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 06:25:53 ID:fFN7AqzmO
GJです。


14復活の条件って何だっけ?

737 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 06:34:00 ID:YpjGfPDKO
>>736
4枚のKとバニティカードだよ

738 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 07:34:39 ID:fFN7AqzmO
>>737
あり

739 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 11:27:02 ID:ubb2KIQAO
志村は前回の草加以上にヤバそうだな。

740 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/10(土) 12:04:31 ID:YpjGfPDKO
今日の18時くらいから風見志郎、風のエルを投下します。

741 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 12:49:31 ID:9592SlDe0
予告はしなくていいんじゃないかな?いや、楽しみだけど

742 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 12:50:09 ID:VraCW9wD0
◆nN8893O.Jg氏 (木場、影山)の破棄申請が避難所で出てました
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/test/read.cgi/board/1208107695/282

今夜は投下ラッシュらしいですね。

743 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/10(土) 15:15:46 ID:YpjGfPDKO
>>741
わかりました、次からは気を付けます。それに今夜は投下ラッシュか…。俺はまだ期間あるし、深夜から明日の朝に投下するかな。
一応仮投下したってのも書き込まなくて良んだよな?

744 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 15:22:40 ID:VraCW9wD0
投下予定の人や支援の人の目安になるので「してもいいし、しなくてもいい」と思います。
仮投下宣言も然り。

投下ラッシュ: ◆aj6Zn5J.vQ氏、 ◆RIDERjbYCM氏の締め切りが本日ですので。


745 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 15:27:51 ID:j9vKTRy5O
>>744
aj氏はもう投下済じゃないか
wiki編集を読み手側がもっとしっかりしていくべきみたいだな
書き手の方々の負担を減らす為にも

746 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 15:28:42 ID:j9vKTRy5O
ありゃ?重複失礼

747 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 16:17:47 ID:KLAS6lMH0
>>743
仮投下乙です。

正直、残念な話だといわざるを得ません。

748 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/10(土) 16:40:35 ID:YpjGfPDKO
>>747
分かりました。矛盾した部分が有り、指摘に納得していたので期間の内に書き直そうとしましたが残念な話なら、思案した残念な書き手が書き直しても意味は有りませんね。
すみませんでした。風見志郎、風のエルの予約を破棄します。

749 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 17:03:16 ID:D2ZrRFBN0
>>748
い、いじけないでちょーだい(汗)

750 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 17:15:43 ID:Y5UpJEPE0
>>748
とりあえず仮投下スレ行ったほうがいいよ。

話自体はすごくうまいと思うからこのまま破棄されるのはもったいないです!!

751 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 17:52:12 ID:E2j8ZVns0
展開の作り方がとても面白かったので、決して駄目な話なんかじゃないです
破棄するのは勿体ないと思います

752 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 18:24:35 ID:Pvdv3G9SO
自分も読みました。
破棄なんてもったいないですよ!
凄くいい展開でしたし。
矛盾点を修正だけで大丈夫ですよ

753 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 18:46:38 ID:Vss0i6uq0
読みましたが面白かったですよ。
あまり毒吐きのほうは気にしないほうがいいですよ。
前作からいる玄人気分の方が多いみたいですが
マーダーが減ったならそのSSに文句をつける前にリレーでそれを何とかしていくべき
書き手チャットに来てくださいとか、はっきりいっていやらしいと言わざる得ない。
書き手にも様々な考えがある。
マーダーを減らしたから先を考えてないとか言われるとやる気をなくして当然。
新規書き手は来てほしいけど展開は俺らに合わせろとかはさすがに調子が良すぎる。

754 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 19:25:40 ID:ZSdIUHUy0
ROMしてたが最近穏やかじゃないなぁ
アドバイスの無い単なる煽りはスルーでいいじゃん
まともな人は、ここを直して欲しいだとか、ここはどうなのよ?ってちゃんと教えてくれるよ
読み手側も、自分のアドバイスや励ましがケンカ腰にならないよう気をつけようぜ
あと、前作からだの新規だの、あんまりこだわりすぎるのもまずい。
お互いに角が立つだけ。

なんかキツい言い方の意見になっちゃったけど
これからもこの企画楽しみにしてるよ。

755 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/10(土) 19:42:08 ID:7m/tzbXX0
期限までに終わりそうにないなので、三日間の予約延長を申請します。

756 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 19:49:28 ID:hH3CK5tR0
>>755
了解しました、作品お待ちしています

志村ひでえ、もっとやれwww
あと>>712ですが、
>自分は橘からは剣崎の名前は未だ知られておらず
「知らされておらず」ではないでしょうか

757 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 19:58:28 ID:jZJkXUUp0
まぁ、煽り野郎は糞だけど、繊細すぎる書き手をみんなでフォローしてたらきりが無いよ
じゃあマンセーしてればいいてわけじゃないんだし

758 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:02:55 ID:m3j0AR7M0
チャットではその繊細な書き手を他の書き手がフルボッコしてるがなw

759 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/10(土) 20:22:01 ID:YpjGfPDKO
そこまで繊細じゃないから良いよ〜。自分に非があるとしても苛ついて、だから。

760 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:23:28 ID:jZJkXUUp0
それは酷いね、まぁこの手のロワは大多数で展開あわせしてる連中が意にそぐわない
展開になると叩きたがる傾向にあるからね、他の人を考えろ、ロワの崩壊に繋がる、
2次創作に行けとか、自分たちの展開どおりや展開が困難な方向に行きそうになると
多人数でそれが間違いみたいにもっていくのはネットの癌だね、どんな展開になろうが
余程ご都合主義展開とかあきらかに矛盾でもしていない限りはリレーである以上覚悟
しておいたほうがいいんでない、2次創作に行けとか言う人は自分こそ〜だと思う

761 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:27:00 ID:m3j0AR7M0
>>759
まあもうあなたは引いた方がいいと思うよ。
正しい・正しくないじゃなくもうあそこではあなたの意見はまず受け入れられないと思う。
なんかまんま取り調べみたいな空気だし

762 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:32:20 ID:fbRUNamZO
うん。あれは酷すぎる。
同じ書き手として同情する
1対多数であそこまでやれるのは逆に凄いわ!


763 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:39:51 ID:7m/tzbXX0
>>756-762
毒吐きの方へ
チャットに関する内容なら尚更です

764 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 20:51:55 ID:hnrTEu9N0
>>759
俺も761に同意。このロワは見限った方がいい。
幸いにも特撮板には別のロワも他のライダー小説スレもあるし。

765 : ◆SozLWwNPjU :2008/05/10(土) 20:59:55 ID:YpjGfPDKO
そか…なんか俺も鼬ごっこになってる気がするからそろそろ止めておくよ。自分で蒔いた種なんだけどね。

766 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 21:02:51 ID:hH3CK5tR0
>>763
俺のレスは毒吐き行かなくてもいい内容だと思うんだ…

767 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 21:05:41 ID:m3j0AR7M0
書き手の方ここみてるか知らないけど。
「なにかあったらチャットに呼んで話し合う」ってのはやめといたほうがいいよ。
今回は◆SozLWwNPjU氏の方が火元だったかもしれないけど、あんな空気では「自分たちに従うか辞めるか」の二択でしかないし。
避難所でもっと多くの人を交えて話すべき。

768 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 21:11:24 ID:Vss0i6uq0
自分もそう感じた。
自分の作品が議論に上がってチャットに呼ばれたら、ああ言われるのかと思うと……

769 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 21:12:37 ID:O78e18By0
はいはい、毒吐きなり議論なりチャットなり、場所を移しましょうね。
これ以上本スレを汚すのはやめましょう。

770 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 21:28:25 ID:5oXKUN+6O
今回の話、風のエルの末期の夢とか、雰囲気があって好きなんですが、
今、序盤でやるより、中盤戦ぐらいでやった方が良かったかなと思いました。
その方が色々とおいしかった気がします。

771 : ◆SBNext.HzA :2008/05/10(土) 22:01:04 ID:By08+dwC0
今後のことを考えて、強制IDの議論板、および議論スレを立てました。
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/talk/
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/test/read.cgi/talk/1210423244/l50

議論が必要となった時は、こちらをご利用ください。
また必要であれば、自由にスレを立てていただいて結構です。

今までの板は、従来通り任意IDにしておきます。
雑談場所が必要となった時は、これまで通り自由にお使いください。
もちろん、必要なスレッドがあれば立てていただいて結構です。

また余談ですが、ここまでの過去ログも2ch互換の板形式で保存しています。
http://www6.atpages.jp/riders/bbs/log/
専ブラでログを取ってお読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

772 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 22:16:23 ID:Y5UpJEPE0
>>771
乙です
今回の教訓を生かしてライダーロワを盛り上げていきましょう!

773 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 22:16:32 ID:7m/tzbXX0
>>766
どうやら打ち間違えたっぽいです。スミマセン

774 : ◆j4QFVZJTi. :2008/05/10(土) 22:39:10 ID:C4ypoZ770
>>734 >>756
ご指摘ありがとうございます。
wikiに収録され次第修正しますね。

>>755
了解です。頑張ってください。

>>771
乙です。いずれ使う機会があれば利用しますね。


それでは風見志郎、モモタロスを予約します。

775 :名無しより愛をこめて:2008/05/10(土) 23:17:58 ID:D2ZrRFBN0
今更気付いたのですが
>>695の「剣崎一真という名乗った男に」
を、「剣崎一真と名乗った男に」
と変えた方が良いと思います

776 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/11(日) 00:13:03 ID:zfYFZKYm0
推敲のために時間をください。
延長を申請します。

777 :名無しより愛をこめて:2008/05/11(日) 03:10:33 ID:cIgDf4NL0
>>777ならバーニングこれ食ってもいいかな

778 :名無しより愛をこめて:2008/05/11(日) 15:28:11 ID:z+Bv9Lzv0
あらわれたなダディ

779 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 08:13:06 ID:Tdv+qCsN0
何か静かだな

780 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 08:29:48 ID:3eUjsZ0Y0
今は嵐の前の静けさ。今にどっと投下が来るよ

781 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 10:05:53 ID:c4jYQE6/O
お望みの嵐登場!
◆CIPが対主催を少しでも有利にしたら即、叩いていいんだよな?

782 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 10:29:33 ID:mOlxjj4PO
そういう意味じゃない。

783 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 11:18:33 ID:y57WqXpEO
>>781
お前にその尻拭いが出来るならいいよ
無理だろうがなwww

784 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 14:56:22 ID:olNgbr3n0
携帯が三連だとつい自演を疑いたくなるな

785 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 15:01:30 ID:y57WqXpEO
>>784
誤解されるような真似してスマンかった

786 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 15:32:32 ID:Owrac6lMO
対主催殺したら荒らすからね

787 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 18:01:35 ID:c4jYQE6/O
馬鹿!
マーダーを殺したらだろ!
マーダー1人死んだだけで住人があれだけ荒れたんだぞ!
マーダーを殺したら住人公認で荒らしてやんよ。

788 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 18:10:06 ID:Owrac6lMO
だな。
俺も力を貸すよ

789 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 18:29:23 ID:xTB+/AxnO
マーダーも死なない
対主催も死なない

なんという平和。ロワじゃねぇなこれはw

790 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 18:38:00 ID:OEyb70Sp0
専ブラ導入→0をNGに登録

791 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 18:49:51 ID:yr1QXvId0
>>787>>788>>789
お前らだけに任せておけるかよ・・・俺も、協力するぜ!!

792 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 19:54:07 ID:c4jYQE6/O
書き手チャット荒らしたのここの住人だろ?
こないだの奴を悪者にするためにしたんだろ?
それまでは他のロワ住人もやりすぎ!と言っていたがあれで
完全に悪者にできたよな。
あれにはうまいと思った。
切れ者偽善者が1人いるみたいだな。

793 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 19:56:57 ID:stF1X38B0
ここはヒーローを語る特撮板なんだよ。
凄惨な殺し合いSSなんて書いていい場所じゃない。
ヒーローが殺人鬼を改心させるSSなら許すが・・・ここに書かれてる内容は
青少年にも悪影響だ。
鬼畜の如き書き手たちは、昭和ライダーでも見て出直してきなさい。>書き手諸君

794 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 20:16:55 ID:xTB+/AxnO
一ヵ月猶予をやる
それまでにこの糞企画残ってたら荒らす。主にまとめサイトを

795 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 20:22:49 ID:Owrac6lMO
なんとかなると思うなよ。
マジで潰すからな

796 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 20:26:50 ID:EVt/zEtCO
誰とは言わないが>>1すら読めてないやついるしwwwwww
あ、ただ煽りたいだけね。

797 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 20:59:14 ID:O/JSx44h0
投下を開始します

798 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:00:15 ID:O/JSx44h0

 田圃が並ぶ農村の中、青年はゆっくりと、しかし傍から見ると速い速度で歩いていた。
 彼の『普通』は人間からみたら『異端』である。肉体的にも、精神的にも、彼に並ぶものは誰一人いなかった。
 同胞といえるグロンギたちでさえ彼に触れることができる者はいない。
 圧倒的、天と地ほどの差を感じさせるほどの存在感。
 究極のグロンギ。破壊の存在。絶望をもたらせる白き闇。
 ン・ダグバ・ゼバ……彼に並ぶものは、究極の白である自分と対の存在、究極の黒いクウガのみである。
 透き通るような空気の中、空には星が綺麗に瞬いている。
 ダグバは元いた場所よりも星が昔みたいに見えるのに気づくが、特に感情の宿らない足取りで先を進む。
 コンクリートでなく、ただ平らにされた土の道路はひたすら長く一直線に伸びている。
 間にはかかしの存在する畑や、古ぼけたバス停、牛舎や家畜小屋が放置されている。
 もっとも、馬のように乗り物になる動物や、ブタや鶏のように食料になる家畜はさすがにいなかった。
 かつて、太古の世界にて馬を乗りこなし、リントと戦い続けた日々を思い出す。
 いや、戦いではない。一方的な虐殺だ。狩るものと狩られるもの、肉食獣と草食獣、ライオンとウサギ、グロンギとリントの関係はまさにそれ。
 もっとも、リントもグロンギの差などダグバにとっては、些細なことだが。
 彼にとっては、他のグロンギ族も、リント族も狩るべき対象でしかない。
 満たすのは食欲ではなく、快楽。
 ゲゲルのように過酷な条件を他のグロンギたちにつけるのは、自分の攻撃に一分、一秒でも耐え抜く力をつけて欲しいからだ。
 なぜそうするのか?
(……すぐ壊れるのはつまらない)
 それが、答えだ。
 ダグバはグロンギの頂点に立ち、圧倒的な力で存在し続けていた。
 傷どころか、触れることさえもできないものが多い。唯一、対抗できたのはリントの戦士、クウガのみ。
 自分と同じく、究極の闇になった存在。そういえば、蘇ったクウガも太古のクウガと同じく、究極の闇へと近付いていったなと考える。
 リントの生み出した発明、『携帯電話』を取り出し、操作。

799 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:00:24 ID:2sS0h+8nP
 

800 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:00:27 ID:WxOIyMY/0
  

801 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:00:55 ID:sRvS5Jqw0
 

802 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:01:15 ID:fjomYID30



803 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:01:19 ID:O/JSx44h0
 ダグバは退屈しのぎにリントの文化にも触れたことがある。携帯の操作くらい、わけがない。
 見つけ出した名簿に、現代のクウガの名を見つけ、ダグバは微笑む。
(あれから強くなったのかな……頑張って僕を笑顔にしてね)
 ダグバは氷のような思考のままに道を進む。
 闇の中に白い姿を晒したままで。



 闇の中、それぞれ正義を胸に進む青年が二人。
 グロンギとの戦いに身を投じ、人の笑顔のために戦う男。
 五代雄介。
 人を守るために仮面ライダーへの道を選んだ男。
 剣崎一真。
 二人の青年はよく似ていた。
 姿形ではない。その信念、人を守ることを己の使命とする精神が、似ていた。


 五代は遺跡で古代のベルトを発見し、未確認生命体の襲撃の際に導かれるように装着して、クウガとなった。
 その後、彼は死闘を続けた。死に掛けたどころか、事実死んでいたときもある。
 電気ショックをベルトの霊石『アマダム』により覚醒を果たさなければ、その命はなかった。
 恐怖を覚え、戦いから逃げても誰も文句を言わないだろう。少なくとも、彼の周囲は。
 特に、五代は暴力が嫌いだ。警察で自分に協力してくれる、相棒とも言える一条にすら明かしたことはないが、未確認生命体を殴るたびに心が軋み、涙がこぼれる。
 クウガという仮面は、五代の泣き顔を覆うためにも存在していた。
 ふと、五代は思う。太古のクウガも、その仮面に泣き顔を隠していたのだろうかと。
 懐かしい周りの田舎風景をまえに、五代は夜空を見つめる。

804 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:01:45 ID:fjomYID30



805 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:02:01 ID:2sS0h+8nP
 

806 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:02:02 ID:O/JSx44h0
 駄菓子屋の前で休憩を入れおり、ゆっくりできる。五代は澄んだ空気を胸いっぱい吸い込む。
 日本の都会では味わうことがない、排気の臭いもしない、人ごみの臭いもしない、懐かしい空気。
 五代はこの殺し合いを止めたのなら、また冒険にでたいと思う。
 彼の本業は冒険家だ。もっとも、未確認生命体の問題をどうにかするまでは、日本を離れることは不可能だろうが。
 五代は自分が冒険家だったところまで思考を進めて、ふと自分の相棒となった青年へと視線を移動する。
 彼の職業は『仮面ライダー』だといった。
 五代の知らない職業だ。好奇心旺盛な性格のため疑問を抑えられない。
 知らないことは知りたい。素直な気持ちで、剣崎に質問する。
「人を守る職業だよ」
「警察とは違うの?」
「ええと……五代も普通じゃないから言うけど、俺はアンデッドという連中と戦ってきたんだ。
警察でも対抗できない、怪物たちとね」
「アンデッド? 未確認生命体じゃなく?」
「アンデッドは……」
 剣崎が少し迷うように、頭を乱暴にガシガシとかく。子供みたいな反応だと五代は少し微笑ましくなった。
 やがて、剣崎は決意したように頷く。
「こういっても信じてくれるか自身はないけど……アンデッドというのは一万年前から存在している、怪物なんだ。
封印されていたけど、そいつらが蘇って罪もない人を傷つけるから、俺たち『仮面ライダー』が封印する。そういう職業なんだ」
「剣崎さんはアンデッドを倒すのは、それが仕事だから?」
 五代の質問に、剣崎は頭を振るう。瞳には、一条たちが未確認生命体の対策を練るときに浮かべる色が濃く映し出されていた。
「俺は火事で両親を失った。もう二度とその気持ちを俺は味わいたくないし、誰にも味わって欲しくない。
だから俺が守るんだ。仮面ライダーだから……だからこそ、アンデッドは放置しておけない。
こんなことを始める村上たちを、スマートブレインを許しちゃいけない! 絶対殺し合いを阻止する!」
「そうか……剣崎さんもか。俺もそうです」
 五代は剣崎に告げ、クウガになってしばらく、人が死んで悲しむ少女を目撃したときの感情を蘇らせる。

807 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:02:30 ID:fjomYID30



808 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:02:53 ID:O/JSx44h0
 親しい人が死んで悲しまない人はいない。悲しみにくれる人が再び笑顔を取り戻すには、想像を絶する時と苦労を要する。
 人は笑顔でいられる状態が一番、幸せなのだ。未確認生命体もこの殺し合いも、その笑顔を奪う。
 許せない。
 だから戦う。たとえ胸が痛くても。振るう拳より、心が痛んでも。
「俺も……誰かの笑顔を奪うだけのこの殺し合いを止めます!
なんていったって、俺はクウガだから!」
「じゃあ、俺たちのすることは決まっているな」
「もちろんです」
 五代は剣崎にサムズアップを見せる。古代ローマに伝わる、満足できる行動ができたもの、納得ができたものが見せる印。
 恩師から教えてもらった勇気の証と共に、剣崎とお互いの信念を持って力を合わせることを誓う。
 笑顔を守る。人を守る。
 共に、仮面ライダーに相応しい信念だった。


 名簿を確認して、剣崎は見慣れた名前に反応する。
 睦月、始の名前はない。
 アンデッドである始はともかく、自分と橘と同じく『仮面ライダー』である睦月が呼ばれていないことに疑問を持つが、考えてもしょうがないので直接乗り込んで確かめることにする。
 最初に無残にも殺された二人の仮面ライダーを思い出して、剣崎は顔を顰める。
 最初は自分たちと同じく、アンデッドを利用した仮面ライダーだと思ったのだが、五代の変身を見て考えを改める。
 自分たちのシステム以外にも、仮面ライダーとなるものがいる。
 ならば彼らも五代と同じく自分が知らない『仮面ライダー』なのだろう。
 とはいえ、五代の様子を見るに自分たちと戦闘能力は変わらない。
 そして、自分たちと同じく人を守ることに尽力したであろう彼らが命を落としたのは、剣崎にとって耐え難い事実である。
 スマートブレインに対する怒りを持って、Aから9のカードを見下ろす。
 それらだけで戦い抜けるか不安だが、それでも剣崎は前に進む。

809 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:03:06 ID:fjomYID30



810 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:03:18 ID:2sS0h+8nP
 

811 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:03:34 ID:O/JSx44h0
 なにより、白と赤のジョーカーが気になるからだ。
 始は黒と緑のジョーカー。友情を感じている彼以外にも、ジョーカーが存在していた。
 始と同じく、ジョーカーの本能に翻弄されて自分たちを襲ったのだろうか?
 それとも、他のアンデッドと同じく、己の意思で襲ってきたのだろうか?
 疑問は尽きない。
 とはいえ、剣崎は考えるのが苦手のためこちらの思考も一旦中止にする。
 ひとまず、橘との合流が先だ。
 五代に確認を取ると、彼の知り合い、一条と言う男も自分たちに協力してくれるはずだ、とのことだ。
 警察官ということなら、問題なく自分たちの助けになってくれるだろう。
 剣崎は自分の先輩、橘のことも話した。
 多少情けない部分があるところはまあ、ぼかして話す。
 抜けているところがあるものの、剣崎にとっては頼れる先輩だからだ。
 変な印象を五代にもたれると、なぜか自分が情けなくなる、ということもある。
 思考を進めていると、橘の安否が気になる。
 実力的には問題ないが、抜けている部分が恐ろしい。
 無事でいてくれるといいが……と考え、剣崎は星空を見つめる。
 いつか、仲間たちとこの光景を見つめたいと思いながら、五代へ向き直る。
 この殺し合いに巻き込まれた人を救うため、ぼやぼやしていられない。
「五代、行こう。俺たちの助けを待っている人の下へ」
 剣崎の言葉に、五代は満面の笑顔でサムズアップを送ってきた。
 つい、剣崎は不器用に真似をする。五代の笑顔は相変わらず、朗らかだった。


 深い闇の道を歩く二人。
 農村であるため、都会のような街灯は期待できない。

812 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:04:01 ID:sRvS5Jqw0
 

813 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:04:18 ID:fjomYID30



814 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:04:32 ID:O/JSx44h0
 闇に向かう際に、人は恐怖を感じるという。
 太古の昔、人は闇に紛れた獣に痛い目にあってきた。
 ゆえに、本能に闇を恐れる感情を刻み込んでいる。
 しかし、闇を前にしても進む者もいる。闇に紛れた存在に、大切な人々を失ったものたち。
 悲しみを知る者たち。勇気ある者たち。
 五代も剣崎も、瞳に迷いがなかった。
 だからこそ、闇への一歩を踏み出す。現れた、究極の闇を前にしても。



 ダグバはぼんやりと月を見る。
 いくら時を隔てても、空に浮かぶ月は変わらない。その存在は、闇の世を照らすためにある。
 ダグバは思う。弱々しい光だと。
 夜の圧倒的な闇の前に、月の光は弱々しすぎる。太陽の輝きには叶わない。
 まるで、リントにおけるクウガのようだと。
 太古のクウガは瞳を黒く染め、究極の闇に委ねた。
 アマダムのもたらす闇にリントの心という月の光を覆いつくしたのだ。
 人は太陽を胸にもてない。曲がらず、折れない精神をもてない脆弱な存在。
 だからこそ、闇に堕ちれば人は揺らがない。力も自分に迫る。壊れるまでの時間が長くなる。
 退屈だ。傷がつくことのないこの身体も、迫るものがいないこの世も、ダグバにとっては度し難き退屈でしかない。
 虫の音が鳴る道で、ダグバは振り返る。
「やあ、久しぶりだね。クウガ」
 闇を期待した唯一の男、クウガは瞳に光を乗せている。
 空に浮かぶ月のように、淡く、頼りない光を。
 それを蹂躙するのは、とても楽しい。無邪気な、印象は白い、闇の笑顔をダグバは浮かべて、その身に力を漲らせる。

815 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:04:57 ID:fjomYID30



816 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:05:04 ID:2sS0h+8nP
 

817 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:05:18 ID:O/JSx44h0
 太古の戦士、グロンギの頂点、未確認生命体0号、ン・ダグバ・ゼバ。
 闇のゲームの始まりだ。


 二人は見かけた青年の姿に、足を止める。
 この殺し合いに乗っていないのなら、一緒に行かないか? そう誘うつもりだった。
 五代が、最初に異変に気づく。
 五代の時間軸では、青年の姿のダグバとであったことはない。
 それでも、警戒心が働き、声をかけようとする剣崎を止める。
 訝しげな表情を浮かべる剣崎を前に、五代の脳にイメージが湧きあがる。

 ―― 逃げ惑うリントの人々を笑いながら殺す。
 ―― グロンギ族すらも手にかけて。
 ―― 黒いクウガと対峙する白き未確認生命体。
 ―― 黒い瞳、黒い身体を持つクウガに対し、白い未確認生命体は目の前の青年に一瞬変化して……

 ―― なれたんだね。究極の力を、持つ者に。


「五代!!」
 剣崎の言葉に、五代はハッと目を覚ます。
 心配そうな剣崎に、無事だと示すために笑顔とサムズアップを見せる。
 それでも、剣崎の表情は戻らない。よほど酷い顔を、自分はしているのだろう、と五代は考えた。
 五代は変身の構えをとる。剣崎が驚いているが、ぼやぼやしていると剣崎が殺されてしまう。

818 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:06:10 ID:O/JSx44h0
 そうはさせない。五代の眼に怒りの炎が宿る。

「やあ、久しぶり。クウガ」

 躊躇はしない。剣崎の眩しい笑顔を、目の前の『敵』が奪う。
 右腕を勢いよく左前方に突き出し、右側に流す。ベルトのアークルを出現させ、アマダムが五代の変身する気力に答える。

「変身!!」

 同時に、右腕を左腰に当て、五代の身体が光に包まれる。
 身体の外側から、内側へとクウガの身体へと、五代の身体が変転する。
 外骨格が五代の身体を包み終わり、金の二本角、赤い瞳と赤いボディ。
 黒い強化皮膚を身にまとう、古代の戦士、クウガが顕在した。


「五代、あいつは敵なんだな?」
 クウガが頷き、剣崎は青年を睨みつける。
 自分と同じ信念を掲げるクウガを信用する。だから、彼も掲げたのだ。
 己の剣を、ブレイバックルを。
 スペードのAをセットして、腹にブレイバックルをすえると、無数のカードが帯状になりながら剣崎の腰に巻きつき、ベルトを固定する。
 右腕を手の甲を見せながら前に突き出し、右手を左肩並みの高さまで上げる。
 ブレイバックルの待機音がたった一つの街灯を前に、響いている。

「変身!」

 ―― Turn Up ――

 右腕を回し、左腕と入れ替える。

819 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:06:14 ID:2sS0h+8nP
 

820 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:06:56 ID:fjomYID30



821 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:06:56 ID:2sS0h+8nP
 

822 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:07:14 ID:O/JSx44h0
 左腕を前に突き出したまま、バックルのレバーを引き、青い光のゲートが剣崎の前方に浮かぶ。
 剣崎は雄叫び、青い光に全身を潜らせた。
 青い装甲、銀のマスク、赤い瞳を漲らせる、銀の鎧を着る戦士。
 仮面ライダーブレイド、剣崎一真はクウガと共に、目の前の青年へと対峙した。 


 ダグバはクウガがマイティフォームの姿なのに、疑問を感じる。
 彼は自分にズタボロにされ、究極の闇でないと対抗できないことを心と身体に叩き込んだはずだ。
 なのに、究極の闇どころか、黒金の力も、金の力も使わない。
 不可解だ。それに、これではゲームを楽しめない。
 殺し合いとは、ゲーム。自分が他人を狩る一方的なもの。
 たまに他のプレイヤーが自分に挑み、負けていく。クウガも、挑んでくるプレイヤーの一人でしかない。
 しかし、彼は弱くなって自分の前に再び現れた。ダグバは不機嫌になる。
 これでは、クウガは一瞬で壊れてしまう。殴る楽しみを実感ができない。
 適当にあしらおうか。そう考えて、身体を変化させる。
 ダグバの身体が光で満ちて、白い外骨格に包まれる。クウガの額の金の角と同等の、そして究極を意味する四本の金の角が生える。
 睨みつける闇の瞳が、クウガを見つめる。
 つまらなさそうに、ダグバはため息を吐いた。


 変身を遂げたダグバを前に、クウガとブレイドはまんじりと冷や汗を流す。
 発する雰囲気の重さに、何もできない。
 圧倒的な存在、まさにそう告げるのに相応しい。カテゴリーキングと対峙したときほどの重さを感じながらも、ブレイドは一歩前に踏み出す。
「うぉぉぉおぉぉぉお!!」
 ブレイドは風になり、縦に己の角に似ている剣、ブレイラウザーを振り下ろす。

823 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:07:19 ID:2sS0h+8nP
 

824 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:08:13 ID:O/JSx44h0
 空振るが、気にせずブレイドは続けて横にブレイラウザーを薙ぎ振るう。
 紙一重で避けるダグバにブレイドは戦慄しながら、三連続で突きを繰り出す。
 一撃目はダグバの右頬を狙い、首を捻るだけであっさりと通り抜ける。
 神速の速さでブレイラウザーを引き、左肩を目掛けてニ撃目を繰り出す。
 ダグバは右膝を軽く曲げて、肩の上方をブレイラウザーは通り抜ける。
 ブレイドは軽く舌打ちして、三撃目をダグバの胸の中央を目掛けて繰り出す。
 この速さなら、逃れることは不可能。ブレイドの確信通りに、ダグバの胸へ目掛けて、ブレイラウザーが突き進む。
(いける!)
 しかし、ピタッとブレイラウザーの刃先が止まる。
 ブレイドの視界に、信じられないものが映る。ブレイラウザーの刃を軽々と掴むダグバの姿だ。
 押しても引いてもビクともしない。ブレイドの、アンデッドの力を振り絞っているのに。
「リントも面白い力を見せるね……」
 笑うような、楽しむような、残虐な声が、ブレイドの耳朶を打つ。
 怖気を感じ、退こうとしたブレイドの顔に衝撃が走る。
 殴られた、と感じたときには、すでにブレイドの身体は宙に浮いていた。
 ブレイドは脳がグワングワンと揺れる錯覚を感じながら、身体が崩れ落ち、意識が闇へと落ちはじめた。

「剣崎さん!!」

 クウガの声に、仲間の声に、ブレイドの視界に光が広がる。
 寝ている暇はない。ブレイドは辛うじて踏ん張り、正面を睨みつける。
 ブレイドを守るように、ダグバに向かうクウガの姿を発見した。


 吹き飛ぶブレイドを見て、クウガは自分の予感が当たったことを確信した。

825 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:09:11 ID:2sS0h+8nP
 

826 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:09:28 ID:O/JSx44h0
 ブレイドの動きはクウガにも劣らない。むしろ、自分よりも戦いへの訓練を積んでいるように見えた。
 未確認生命体と戦い抜いたクウガだからこそ、ブレイドの動きがいい事に気づいたのだ。
 だが、クウガの見ている前で、ブレイドは十秒も持たずにあっさりと拳を叩き込まれていた。
 続けて、ダグバがブレイドに止めを刺そうと前かがみになる。
 危ない。クウガはそう思うと、思わず叫んでしまった。

「剣崎さん!!」

 振り返らず、ダグバにクウガは対峙する。ブレイドに近づけちゃいけない。
 何かは分からないが、クウガの本能が警戒を呼びかける。
 歯を食いしばり、心を痛めながら、クウガは右拳をダグバに放った。
 あっさりと受け止められるが、予想内。
 顎を目掛けて蹴り上げ、僅かにダグバが揺れる。弱い。マイティキックでも、ダメージを与えられるか否か。
 めげずに、顎を目掛けれ左拳を打ち込む。やはり、形勢は揺るがない。
 ダグバが左手に力を込めて、クウガの右拳に痛みが走る。クウガは短く呻いて、やがて張り裂けんばかりに叫んだ。

「ウェェェェェェェェイ!!!」

 ―― BEAT ――

 電子音と共に、ブレイドの銀の面が燃えるように赤く染まる。
 アンデッドの威力を得た拳が、ダグバの頬を貫く。普段よりも威力の上がった拳がダグバに初めてダメージを与える。
 ダグバは衝撃によろめき、後方に退く。同時に、クウガの右拳も開放される。
 息を荒くするクウガの隣に、ブレイドが心配するように肩に手をやった。
「大丈夫か? 五代!」

827 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:09:46 ID:2sS0h+8nP
 

828 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:10:26 ID:O/JSx44h0
「ええ……あいつは強い。力を合わせないと、勝てそうにもありません……」
 いや、合わせても勝てるのだろうか?
 クウガの本能から湧き出る不安を、つい漏らしそうになる。
「……なら、問題ないな」
「え?」
 ブレイドの言葉に、クウガは疑問を上げる。
 仮面の下で、ブレイド……いや、剣崎の表情は分からないが、なぜか力強く微笑んでいるようにクウガは見えた。

「俺たちは、人を守るためにライダーになった。
その俺たちが、力を合わせるんだ。必ず勝つ。いこう、五代!!」

 ブレイドの根拠のない発言に、クウガは一瞬だけキョトンとなる。
 しかしクウガはすぐに立ち上がって、ブレイドの傍に並び、サムズアップを送る。
「なら剣崎さん、見せましょう。俺たちの戦いを!」
「ああ、俺たちは仮面ライダーなんだ! いくぞ!!」
 二人の声に張りが蘇る。恐怖心など、微塵もない。
 ダグバの威圧感が弱まる。いや、二人の闘志がダグバの威圧感に迫るほど、高まっているのだ。
 炎のごとく燃え上がる心を持って、二人は突進する。敵を倒し、人々を守るため。
 仮面ライダーであるゆえに。


「僕が……痛い……?」
 制限と重なり、完全に油断した状態がダグバに痛みを招いた。
 もっとも、蚊に刺されたかのごとく、軽い痛みだったが。
 それでも、久しぶりの感覚だ。

829 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:10:44 ID:2sS0h+8nP
 

830 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:11:19 ID:2sS0h+8nP
 

831 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:11:39 ID:O/JSx44h0
 繰り返すようだが、ダグバは圧倒的な存在だ。リントもグロンギも、クウガすらも圧倒する存在。
 対抗できるのは、同じく究極の闇の存在、黒いクウガだけ。
 痛みも、楽しみも、苦しみも、与えてくれるのは黒いクウガだけだった。
 なのに……
「今だ、たたみ掛けるんだ! 五代!!」
「任せてくださいッ! 剣崎さん!!」
 クウガは地面を蹴り、ダグバに拳の乱打を放つ。
 ダグバの肩、胸、腕、太腿が次々とつるべ打ちされていく。
 痛みは感じないが、さすがに煩わしく、蚊を払うようにクウガに裏拳を放つ。
「超変身!!」
 光と共に、クウガの身体が紫に染まる。ダグバの裏拳に、クウガの鎧にヒビがはいる。
 それでも、クウガはダグバの強烈な拳に耐え抜いた。

 ―― SLASH ―― ―― THUNDER ――
 ―― Lightning Slash ――

 電子音が聞こえる方にダグバが顔を向けると、雷を刃に纏いながら、袈裟懸けに振り下ろすブレイドの姿が眼に入った。
 刹那、ダグバの身体に痛みが走る。傷といえるほどの損傷は見られないが、確実に神経が悲鳴をあげてダグバに伝える。
 振り下ろしたままの姿勢でいるブレイドを見下ろして、ダグバは蹴りを繰り出す。
 蹴りがブレイドに到着する瞬間、横に衝撃を感じ、ブレイドの姿が遠のく。
 クウガ・タイタンフォームがトゥハンドソード・タイタンソードを構えていた。
 ダグバはそういえば、視界の端でクウガがデイバックを漁っていたことを思い出す。
 取り出したのは、リントの戦士――警察と呼ばれる存在――がもつ、警棒だった。
 その警棒をタイタンソードに変えて、こちらを切り裂いたのだ。
 状況を理解と同時に、叫びながらブレイラウザーを振るうブレイドの刃を右腕で受け止める。

832 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:12:40 ID:sRvS5Jqw0
 

833 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:12:42 ID:2sS0h+8nP
 

834 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:12:42 ID:O/JSx44h0
 火花が散り、金属がぶつかり合う甲高い音が響く。
 相変わらず、ブレイドの力を貧弱に感じ、ダグバの身体は揺らがない。
 ダグバがブレイドを攻撃しようとして、タイタンソードがダグバの眼前をかする。同時に、手に提げていたデイバックにほころびが僅かにできた。
 クウガが剣を投げたままの体勢で、身体を赤く染め上げていく。
 マイティフォームにチェンジしたクウガの右足に炎が宿る。
 地面を蹴るたびに、炎が地面への残ってクウガの移動の軌跡を作り上げた。
 クウガは跳躍をして、前方宙返りで身体の勢いを増していく。
 矢のごとく、クウガのマイティキックが炎を纏ってダグバの胸部を貫いた。
 炎のエネルギーがダグバの胸に踊る。後方に退くが、痛みはたいしたことはない。
 しかし、一瞬の隙がクウガとブレイドにダグバの懐にもぐりこむ隙を与えた。

「「おぉぉぉぉぉおぉぉぉ!!」」

 二人の声が重なり、ブレイドとクウガがそれぞれ右拳と左拳で、ダグバの顎にアッパーを打ち込む。
 二人分の衝撃にダグバが初めて宙に浮いた。
 再び、封印のエネルギーが炎となり、クウガの右足に宿る。
 ブレイドはブレイラウザーのカードリーダー部に二枚のカードをスラッシュしている。

 クウガは腰を落として地面を蹴る力を溜め。
 ブレイドは剣を地面に突き刺し、宙に浮かぶカードの絵柄の青いエネルギーを身体に収め。

 クウガは駆け抜けて、ダグバに向けて跳び。
 ブレイドはエネルギーを蓄え、仮面を赤く染めて。

 クウガは前方宙返りをして。

835 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:13:36 ID:2sS0h+8nP
 

836 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:13:57 ID:O/JSx44h0
 ブレイドは一気にダグバに向かって跳躍して。

 二人の右足が、並びながらダグバの胸を貫いた。



 家畜小屋へと吹き飛び、瓦礫に埋もれるダグバを見届け、ブレイドは安堵のため息を吐く。
 強敵だった。正直、勝てたのが不思議なくらい。
 カテゴリーキングに負けないくらい……いや、カテゴリーキングをも凌駕する敵だといってよかった。
 これで、あの怪人に殺される無残な人を増やさなくてすむ。
 ブレイドがホッとしていると、クウガが前に一歩出て、構えをとった。
「五代……さすがに……」
「まだです……あいつは、死んでいません!」
 真剣なクウガの言葉に、ブレイドは身体を瓦礫の方向へと向ける。
 すぐに瓦礫が吹き飛び、中央に佇むダグバの姿がブレイドの視界に入った。
 ブレイドは仮面の下で歯を食いしばり、残りAPが600しか残っていない事実を認識していた。
 それでも、ブレイドの闘志は揺るがない。ダグバの出方をうかがい、全身に力を漲らせた。


 ダグバは自分の身体を見回し、僅かながら傷がついている事実を認識する。
 神経が悲鳴をあげて、幾らか痛みを走らせていた。
 ダグバは自分が、究極の闇が傷ついている事実に驚いている。
 同じく究極の闇どころか、金の力ももてないクウガ。
 クウガのように変身を果たしたリントの戦士ブレイド。
 二人の力が合わさることにより、一足す一を五にも十にも上げている。

837 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:15:05 ID:2sS0h+8nP
 

838 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:15:11 ID:O/JSx44h0
 なぜかは分からない。ダグバには一生理解不能な、団結の力だ。
 だからこそ、ダグバは震えたのだ。未知の力に対して。

「ハハハハハハハハハハハハッッ!」

 そう、喜びに、狂喜にダグバは震えていたのだ。
 自分が力をぶつけても簡単に壊れない玩具に対して。

「もっと僕を笑顔にしてよ……クウガ、リントの戦士『仮面ライダー』」

 ダグバの言葉と共に、瘴気が夜の空間に広まる。
 まるで空気が歪んだかのような錯覚を二人に無意識に与え、ダグバは一歩踏み出す。
 白い仮面の下には笑顔しか浮かんでいなかった。


 ブレイドの拳がダグバに疾風のごとく迫る。
 ダグバはブレイドの拳を右手で横に流し、返す刀で顔にパンチを打ち込む。
 よろけて後退するブレイドと代わるように、クウガがダグバの前に躍り出る。
「はぁっ」
 クウガの拳の連打をダグバはあっさりと躱し、捌き、受け止める。
 諦めず続ける猛火のごとくの連撃を、ダグバはまるでそよ風のように流しきった。
 クウガは身の危険を感じ、後方へと飛ぶ。刹那、クウガのいた空間が燃えあがり、地面に焦げ跡が残った。
 あの炎に巻き込まれたら……とクウガの背筋に悪寒が走る。
「うぉぉぉ!」
 ブレイドが勢いそのままにブレイラウザーを振り下ろす。縦一文字の軌跡が、ダグバの身体に走った。
 とはいえ、火花は散るもの、傷がまったくついていない。残りAPが少ないこともあり、スラッシュのカードも使えない。

839 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:16:13 ID:2sS0h+8nP
 

840 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:16:21 ID:O/JSx44h0
 自分の歯軋りの音を聞きながら、ブレイドの鳩尾に鋭い一撃が入る。
 ブレイドの身体が夜空にくるくると舞い、地面に叩きつけられた。
 衝撃がブレイドの身体を駆け巡るが、じっとして入られない。即座に立ち上がり、ダグバと対峙する。
 間に入るように、クウガがダグバに殴りかかっている。
「超変身!」
 クウガの叫び声と同時に、瞳と身体を青く染めあげ、ドラゴンフォームへと姿を変える。
 民家の物干し竿を手にとって、ドラゴンロッドへと物質変化、ダグバに打ち据え、すぐに跳躍する。
 一撃離脱の戦法、あくまでブレイドが立ち上がる時間を稼ぐためのもの。
 ブレイドは感謝をしながら、ドラゴンロッドを振るうクウガに合わせて、ダグバに斬りかかる。
 ドラゴンロッドの打点と、ブレイラウザーの斬り裂く点が交差して、ダグバが後ろによろめく。
 追撃を開始しようと、ブレイドとクウガはさらに一歩踏み込んだ。
「いいよ、二人とも。結構楽しい」
 ドラゴンロッドとブレイラウザーがダグバに掴まれ、空中で固定される。
 二人が身の危険を感じて手放そうとした瞬間、ダグバに持ち上げられて、武器ごと投げ飛ばされた。
 ブレイドとクウガは地面をボールのようにバウンドし、ニ、三回回転してようやく止まる。
 脅威的な力に戦慄しながらも、体勢を整え、それまで何もしてこなかったダグバに疑問を持つ。
「ねえ、次はなにをするの? 早くしてくれないかな……」
 遊ばれている。彼我の力量差がそこまで開いていることに、ブレイドの心に初めて闇がさした。
(勝てない……)
 二人なら勝てると思った。二人なら届くと思った。
 現実は無情であり、二人はただ圧倒的なダグバの力に押されるだけだ
 渾身の一撃である、ライトニングブラストとクウガのマイティキックを合わせても、動きに支障をもたらさない。
 本気を小出しにして、自分たちを弄んでいる。
 このままでは殺されるしかない。殺し合いの会場にいる、剣崎の仲間たちも。
 絶望に顔を俯かせるブレイド。

841 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:17:13 ID:O/JSx44h0
 その前に、クウガが静かに立った。


 クウガは再びマイティフォームへと姿を変え、ブレイドを庇うように前に出る。
 自分と同じく、人々を守るために戦う戦士、剣崎一真。
 彼は死ぬべきじゃない。守らなければいけない。彼さえ生きていれば、きっとこの会場で救われる人々は増える。
 クウガは、五代は静かな確信を持って、ダグバに立ち向かうために拳に力を込めた。
「おぉぉぉぉっ!」
 クウガの力を込めた拳がダグバに向かって放たれる。
 ダグバは余裕で受け止め、クウガを殴り返した。吹き飛ぶクウガ。それでも、踏ん張って再び殴りかかる。
 人を殴る音が周囲に響く。クウガが一発殴るたびに、ダグバも殴り返す。
「フフ……ハハハ」
 ダグバは笑い声をあげながら、クウガを殴り飛ばす。
 逆に、殴り返すクウガの、五代の声に、涙が混じり始める。
「うわぁっ!」
 クウガの拳がダグバの胸部を殴りつける。拳が、心が痛む。
 たとえ相手が人を無残に殺す未確認生命体でも、暴力を振るうことはクウガにとって、五代にとって苦痛でしかない。
 それでも振るうのは、暴力を振るう以外に、誰かを守ることはできないからだ。
 クウガの仮面の下で、五代は常に泣いていた。
 それでも、剣崎を守るためにダグバに拳を振るう。
 誰かが傷つくことより、自分が傷つくほうを選択する。
 五代はそういう馬鹿だった。


 一際大きい音が静寂な空間に響いた。

842 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:17:15 ID:2sS0h+8nP
 

843 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:17:42 ID:2sS0h+8nP
 

844 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:18:19 ID:O/JSx44h0
 ダグバの剛拳が、クウガに血飛沫を飛び散らせ、地面に殴り倒したのだ。
 それでも、クウガは立ち上がろうとする。しかし、ダグバが迫ってもクウガはまだ痛みで立ち上がれない。
 無情にも、ダグバは拳を振り下ろす。

「ぐあっ!」

 男の悲鳴があがる。しかし、その声はクウガの発したものではない。
「今度は君が来てくれるんだ。いいよ、遊ぼう。仮面ライダー」
「剣崎さん!」
 ブレイドの胸部の銀のアーマーにひびが入る。構わず、ダグバの腹に蹴りを打ち込み、クウガを抱えて後方に跳ぶ。
 ダグバが余裕ぶって見逃したことに内心冷や冷やしながら、ブレイドはクウガに振り向く。
「すまない。五代。俺は勘違いをしていた」
 ブレイドはゆっくりとダグバに相対し、背中をクウガに見せながら告げる。
 これだけは言わねば行かない。これ以上クウガを、五代を泣かせたくない。
 だからこそ、ブレイドは己の仕事を誇りに思い、信念としてダグバに立ち向かう気概を取り戻したのだ。
 ブレイドは、自分が何者か思い出した。
「カードがあるからライダーなんじゃない。誰かを守るからこそ、ライダーなんだ。
俺にライダーの資格があるなら……お前を倒せる!」
 雄叫びに合わせて、ブレイドはダグバへと迫る。
 頬にダグバの砲弾のような勢いの拳がぶつかるが、怯まない。
 ブレイドの拳が、信念が、魂がダグバの胸部を打ち据える。
 ダグバの身体が泳ぎ、後退している。構わず、ブレイドはダグバの胸に次々と拳を打ち込んでいく。
 マシンガンのごとくの連撃、もちろん、ダグバの反撃はある。それでもブレイドの拳は止まらない。
「ウオォォォォオォォ!!」
 ブレイドの渾身の右ストレートと、ダグバの右ストレートがクロスカウンター気味に入る。

845 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:18:44 ID:2sS0h+8nP
 

846 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:19:12 ID:O/JSx44h0
 二人はそれぞれ、後ろに五メートルほど吹き飛ぶもの、地面に倒れるのだけは逃れる。
 パラパラと、ブレイドの仮面が剥がれ落ちて、剣崎の素顔がマスクの半分に露出した。
 ダグバの口元に、僅かに血が流れ落ちる。
「フフフ……くははは……楽しいよ。仮面ライダー」
「黙れ! 俺は、俺たちは決して負けない!」
 ブレイドは叫ぶと同時に、デイバックからサソードヤイバーを取り出し、ブレイラウザーと共に構える。
 突進して、首を捻り、頬の横をダグバの拳が通り過ぎるのを感じながら、両の剣をダグバの胸に突き刺す。
 ダグバが踏み込む力と、クウガを、五代を守ると決意して融合係数を上げるブレイドの渾身の一撃が重なった。
 二つの刃先がダグバの胸に突き刺さり、盛大な火花が散る。
 ブレイドは上下に二つの剣をそれぞれ振りぬき、ブレイラウザーで胸を斬り上げ、サソードヤイバーで腹を斬り裂く。
 横凪に払われるダグバの手刀よりブレイドの左肩の肩アーマーが吹き飛ぶ。
 それでも、ブレイドの剣戟は止まらない。 
 ブレイラウザーを縦に振るい、ダグバの右肩から右太腿まで傷を刻み込む。
 サソードゼクターで衝撃を放ちながら迫るダグバの右拳を裁き、脇腹を突く。
 ダグバの前蹴りをブレイドは身を捻ってかわし、身体をコマのように回転させて勢いをつけた右脚を鳩尾に叩き込んだ。
 急きこみながらたたらを踏むダグバのデイバックより、カードが二枚舞い落ちる。
 ラウズカードだと判断できたブレイドは跳躍してカードを掴み、絵柄を見つめる。
 ハートのK、始の使うハートのAと告示したカード。ハートのQ、蘭の絵柄を持つカード。
 カードをラウザーに通すと同時に、親友が自分に力を貸してくれる感覚に包まれる
(始、力を借りる!)

 ―― EVOLUTION ――
 ―― ABSORB ――

 APが回復し、後ろを振り向く。クウガと視線が合う。

847 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:19:55 ID:IWGSzqan0



848 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:20:10 ID:O/JSx44h0
 クウガが静かに、頷いた。


 ブレイドはクウガがこちらの意図に気づいたことを確認、カードを三枚取り出す。
 今ブレイドが打ち放つことのできる最強のコンボ、ライトニングソニック。
 決まった打点に、クウガがマイティキックを重ねれば、あるいは。
 ブレイドは祈るようにダグバを睨み、カードをスラッシュする。

 ―― KICK ―― ―― THUNDER ―― ―― MACH ――
 ―― Lightning Sonic ――

 ブレイドの周囲で、三枚の青いカードの絵柄が舞い踊る。
 エネルギーと化した三枚のカードがブレイドの身体に吸収され、仮面が炎のごとく燃え上がる。
 立ち上がるダグバにサソードゼクターを投げ飛ばし、胸に突き刺さった。
 ブレイドはマッハの効果で地面を駆け、右足を向けて跳びあがる。雷が右足より放電され、地面を、民家を焼き飛ばす。

「うぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉお!!」

 気合一閃、ブレイドの最強コンボがダグバの胸を打ち砕き、反動でブレイドは真上に跳ぶ。
 後ろからは、こちらに走り迫る、右足に炎を宿すクウガ。
 ライトニングソニックにより、放電が起こる打点へとクウガは飛び込み、炎を重ねた。
 ダグバの身体が宙に舞い、空中で花火のごとく爆発が上がる。
 轟音が響き、空気が震え、二人は膝をついた。


 炎に包まれるダグバ。

849 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:21:27 ID:O/JSx44h0
 このまま彼は燃え尽きるだけだろうか? 否。カッと目を見開き、炎を纏いながらダグバが迫る。
 ブレイドはとっさにクウガを跳ね飛ばし、首を締め上げられた。
 そして、ブレイドの全身が炎に包まれる。絶対外さない距離、零距離での自然発火をダグバは使ったのだ。
 叫び声を上げたブレイドの耳朶を、ダグバの笑い声が打つ。
「ハハハハッ、いいよ。二人とも。これなら殺すのも面白い!」
 ブレイドの腕が、だらりと落ち、痙攣を始める。
 死が近付き、もはや動くこともままならない。
 ダグバは興味を失い、クウガに振り向く。いや、振り向こうとした。
「そうは……いくかぁ!」
 もはや、ブレイドの死は確定している。仮面が剥がれ落ちた部分から炎が侵入、剣崎の身体を焼き尽くしていったのだ。
 むしろ、動けることすら奇跡。それでも、ブレイドは一枚のカードをラウザーにスラッシュ、力を振り絞る。

 ―― METAL ――

 トリロバイトアンデッドの硬さの特徴を、エネルギーに変えて吸収。
 身体を硬化させて、ブレイドは炎に何とか耐え、ダグバを羽交い絞めした。
「どういうつもり……?」
「今だ! やれ、五代!!」
 決して離さない、悲壮な決意のままブレイドが叫ぶ。
 受けたクウガは戸惑い、右手を頼りなげにブレイドに向ける。
「で、でも……」
「いいからやれ! お前は、クウガなんだろ!? 人の笑顔を守るんだろ!?」
「俺は……俺は剣崎さんの笑顔も失いたくない!?」
「だったら……」
 ブレイドは声のトーンを落とし、静かにクウガに語りかける。

850 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:22:04 ID:2sS0h+8nP
 

851 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:22:22 ID:IWGSzqan0



852 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:22:31 ID:O/JSx44h0
 死ぬのが怖くないわけではない。むしろ、怖くて仕方がない。
 それでも、人を守りたい、五代に生き延びて欲しい。
 彼が未来で世界を、親友を救うために持っている感情『献身』を持って、クウガに怒鳴りつける。

「だったら、やれ! お前も、仮面ライダーだろ!! クウガアァァァッァァァァァァッァァァ!!!」

 願うような、祈るような叫びに、クウガが腰を落とす。
 剥がれ落ちた仮面の下、焼け焦げて黒くなっている剣崎の素顔は、満足気に微笑んでいた。


 ブレイドの叫びに答えるようにクウガは腰を落とす。
 ブレイドを自分の手で殺すのは、未確認生命体を殴ることとは比にもならないくらい、苦痛だった。
 心の痛みで人が死ぬのなら、クウガはとっくに死ぬほどの苦しみを味わっている。
 それでも、左足に炎のエネルギーを迸らせる。四回目のマイティキック。もはや、クウガの身体に再び炎を宿す力は残っていない。
 最後の一撃、こいつでダグバを討つ。
 クウガの赤い瞳に、涙が一滴流れ落ちる。仮面の下は泣いていた。微笑んでいる、剣崎とは対照的に。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 泣き声も混ざった悲痛な叫び声。
 一歩一歩炎が宿る足跡が地面に刻まれる。
 クウガの全力疾走。他の誰かの笑顔を守るために、剣崎の笑顔を犠牲にする。
 その重さを抱えた、クウガの身体が天へと舞う。
 前方に回転、僅かに躊躇いながらも振り払い、右足を真っ直ぐダグバへ向けて伸ばす。

853 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:23:11 ID:O/JSx44h0
 火炎弾と化したクウガの必殺技が、ダグバに迫り……笑い声が、聞こえた。
「はは、面白いよ、君たち」
 刹那、ダグバはブレイドの腕を振り解き、クウガに向かってブレイドを投げ飛ばした。
 そこで、クウガは気づく。ダグバは動けなかったのではない。
 動かなかった……わざと、相打ちを狙って、動きを封じられた真似をした。
 本当は、抜け出すことなどわけがなかったのに。
 気づくのが遅すぎたクウガの蹴りが、ブレイドをブレイバックルごとを砕いた。
 声にならないクウガの、五代の叫び声が、満天の星空のもと響く。


「何を泣いているの? クウガ」
「う……うぅ……」
 まだ変身時間は数十秒残っているのに、クウガでなく五代の姿に戻っている。
 あちこち炎が燃え広がる田舎町で、ゆらりとダグバは表面上は親切そうに話しかけてきた。
 ダグバはクウガの横を通り過ぎ、腕に持つサソードヤイバーを振り下ろす。
 燃える剣崎の死体から、辛うじて面影の残る剣崎の首が切り離される。
 切り落とされ、転がる剣崎の頭を見つめ、再び五代の心が抉られた。
「ほら、見てよ。楽しかったよ、僕は。だって、こんなにも長い時間遊べたからね。
ハハハハ、ハハハハハハハ、ハハハ!!」
 剣崎の顔を、白い青年となったダグバが押し付けてくる。
 五代を責めるような、黒焦げの顔。肌は炭となり、パリパリと剥がれ落ちていく。
 眼球が沸騰をして破裂し、縮れた髪はあらゆる方向に伸びていた。舌を突き出し、どれほど苦しかったかは想像に難くない。
 己へと死への嫌悪感をもって、五代は俯き、吐しゃ物を地面へとぶちまける。
 憎悪。
 クウガとなった戦士が一番抱いてはいけない感情を、己とダグバに五代は持ってしまう。

854 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:23:27 ID:2sS0h+8nP
 

855 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:24:03 ID:2sS0h+8nP
 

856 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:24:15 ID:O/JSx44h0
 ダグバを睨みつける瞳に、闇の輝きがあった。
 それを認めたダグバは嬉しそうに笑う。
「いいね。もっと僕を楽しませてよ。
だから、また見逃してあげる。今度会うまでに、究極の力を得て僕を楽しませてね。クウガ」
 謳うように告げて、ダグバは踵を返して振り返る。
 荷物もすべて奪われた。剣崎のラウズカードすらもだ。
 欲しければ、奪え返しに来い、ということなのだろう。
 どうしようもない、どす黒い感情が五代の胸を駆け巡る。
 その憎悪を、むしろ楽しみにダグバは去っていく。無防備な背中に、何もできない自分を五代は嫌悪した。



 仰向けに寝転がり、五代はすすり泣く。
 誰も守れなかった。それどころか、自分と同じく人を救うのに一生懸命だった、一緒に戦ってくれた剣崎を自分が殺してしまった。
 生き残るのは彼であるはずであった。
 人を多く救えるのは、彼であるはずであった。
 五代は初めて人を殺した感触を思い出す。
 ブレイドの腹の骨を砕いていく、ボキボキと鳴り骨を折る感触が蘇り、胃液が咽元までせりあがって、口にすっぱい味が広がる。
 辛うじて飲み込みながらも、身体に力を入れるが、虚しい抵抗だった。
 脱力したままの身体の五代は、剣崎の笑顔を思い出し、自分への嫌悪感を増していく。
 古代の戦士、クウガの力を得た心優しき青年の心に、闇が踊る。
 殺人を犯した罪がこびりつき、彼の心を責め立てる。

857 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:25:08 ID:stF1X38B0
ふざけるな。
なんで五代がそんな感情を持つんだよ。
あいつは最終回まで、一度もそんな顔をせずに戦ったんだぞ。

もう1回、クウガ見直してから書きなさい。
破棄を要求する。矛盾だらけだ。キャラとして行動が不自然です。

858 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:25:18 ID:O/JSx44h0
 それでも、折れるわけにはいかない。
 五代雄介、彼は剣崎に言われたのだ。
 『仮面ライダー』と。

 余談だが、夜空を見つめる五代の前で、一つ流れ星が流れる。
 それはまるで、ほぼ同じ時間に彼の相棒、一条が死んだことを示すかのような流れ星だった。
 彼の死を、五代は知らない。
 闇は、まだ深い。


【剣崎一真@仮面ライダー剣 死亡】
【残り47人】



859 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:25:46 ID:2sS0h+8nP
 

860 :笑顔と君と ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:25:59 ID:O/JSx44h0
【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【1日目 黎明】
【E-4 東部農村】
【時間軸】33話「連携」終了後
【状態】:全身打撲、負傷度大、疲労大、クウガに二時間変身不可
     剣崎を殺したことによる罪悪感。ダグバと無力な自分に憎悪
【装備】:なし
【道具】:なし
【思考・状況】
基本行動方針:絶対殺し合いを止め、みんなの笑顔を守る
1:身体を休める。
2:仲間と合流。
3:白い未確認生命体を倒す。
4:金のクウガになれなかったことに疑問。
5:ダグバを倒す。
※第四回放送まで、ライジングフォームには変身不能
※ドラゴン、ペガサス、タイタンフォームには変身可能。ただし物質変換できるものは鉄の棒、拳銃など「現実に即したもの」のみで、サソードヤイバーやドレイクグリップなどは変換不能。
※近くに警棒@現実が放置されています。


【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【1日目 黎明】
【現在地:E-4 東部農村】
[時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。
[状態]:全身に中程度の痛み 二時間変身不可
[装備]:サソードヤイバー
[道具]:基本支給品×3 ラウズカードA〜9、ハートのKとQ、ランダムアイテム×1(五代の支給品)
[思考・状況]
1:究極の闇を齎す。
2:強くなったクウガと再戦
※サソードゼクターに認められていないため、ゼクターは現れません。
※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握

861 : ◆KaixaRMBIU :2008/05/12(月) 21:26:34 ID:O/JSx44h0
投下終了。
誤字脱字、矛盾の指摘、感想をお待ちしています。

862 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:27:43 ID:stF1X38B0
>>861
最後の、剣崎の死体への描写が残酷過ぎます。
仮面ライダーである以上、ある程度の節度を持って書いて下さい。
原作への侮辱でしかないでしょう。

863 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:30:56 ID:Owrac6lMO
非常に残念な作品ですな。
剣崎の死を無意味にする辺りが問題です

864 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:37:06 ID:Ozf4PnPbO
投下GJ!
自分たちの信じるもののために戦いそれでも歯が立たないとはなんたる無情。
精神的に完敗を喫した五代の行く末が楽しみです。なんというバトルロワイヤルw
敗北に終わったとはいえライダー二人のバトル描写も堪能させていただきました。もういちどGJ!

865 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:39:32 ID:stF1X38B0
書き手の方のご意見を伺いたいのですが、仮面ライダーを何だと思っていらっしゃいますか?
正義と平和、自由を守るヒーローです。悪に敗れることはあっても、死ぬことはないのです。
必ず、何度倒されても敗北しても戻ってくる。それが仮面ライダーでしょう?
それがこの作品からは感じられず、単なるバトルロワイヤルのパクりにしか見えません。
その作品、神に返しなさい。

866 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:40:11 ID:FDLkCWAT0
投下乙です
剣崎……お前は頑張ったよ……見事な散り様だった
五代は参戦時期が暴走寸前ですもんね。ここから精神的にどう持ち直すか期待です。
バトル描写もやはり熱い熱い。次作もお待ちしております!

867 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:40:56 ID:hAz5j0hv0
投下乙です。
とても面白く、矛盾もない作品ですが。正直、残念な話だといわざるを得ません。

何時ぞやの嫌な人と違い『残念』の理由を説明致しますと
序盤なのに長文。
この一つに尽きます。新規もほしい今、序盤からこれだけの長文を投下すると
新規の書き手さんが把握する際にも苦労し、 新規にとって威圧されているのと同等です。
ロワのこれからのことを考えるととても残念な話になるかと思われます。
戯言と思わずに耳を傾けてもらえると幸いです。

868 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:42:09 ID:stF1X38B0
>>867
いい事を仰ってますね。
私も、この方の作品は長くて読み辛かったです。


869 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:43:37 ID:D0FhQgL0O
投下乙です。
熱い…熱すぎる…!どちらが勝つのか最後まで解らない迫真のバトルでした!!
ダグバの底知れぬ力と残虐さ、
五代と剣崎の心の強さがいかんなく発揮されていたと思います。
剣崎の死によってこれから五代がどうなるのか、とても気になる展開です!

最後に、剣崎かっこよかったよ剣崎…!


870 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:51:14 ID:2sS0h+8nP
投下乙です!
ケンジャキーーーーーーーー!!!!!!
あいかわらず死に急ぐ男だ……。
彼の死が、五代を導いてくれることを祈ります。
これで暴走クウガになったりしたら王子が浮かばれないぞ。

871 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:55:27 ID:stF1X38B0
この前の恨みだよバーカwwwwww市ねクソwwwwwww
俺の書いたダブルライダー消しとけよカスヤローwwwwwww

872 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:56:14 ID:stF1X38B0
ダブルライダーvsメスカブト怪人の話なwwww
あれ消せよ、消さないとサイト荒らすぞマジでwwwwww

873 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 21:57:57 ID:1ffFqadT0
投下乙!
剣崎……無茶しやがって……!
互いに協力しながらダグバと激闘を繰り広げる二人に燃えました!
途中でダグバを吹っ飛ばした時には少し期待しましたが……やはりダグバは強いw彼の強さの描写も秀逸でよかったです!
最後の剣崎の怒涛の猛攻、そして非情な結末……楽しく読めました!これから五代がどんな道を歩むか気になりますね。
GJ!!

874 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:01:49 ID:c4jYQE6/O
別に新規いらないんだろ?
それならそれでしたらばのみで運営したら?
新規きても、少しでも自分たちに逆らったら荒らし扱いするんだろ?
チャット仲間も書きにきてくれるんだから純粋な新規はいらないんだから

875 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:03:21 ID:stF1X38B0
GJって?w

ないですねwこんなカス作品、小学生でも書きますよ。

876 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:11:07 ID:stF1X38B0
と、まぁこんな感じで荒らされてもこのロワは素晴らしく頑丈なわけです。
これからもこのスレの繁栄を心から願っております。

PS・急な仕掛けで申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。(エスオー)

877 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:14:44 ID:stF1X38B0
ちなみに、僕は仮面ライダーを見たことがありません。
これから見ようと思います。ありがとうございました。

878 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:22:27 ID:Owrac6lMO
ないのかよ!馬鹿

879 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:25:47 ID:iTF3+5DXO
剣崎の死亡絵写が残酷すぎます。
某特撮サイトによれば小学生や中学生も見てるんですよ・・・・

880 :879:2008/05/12(月) 22:33:10 ID:iTF3+5DXO
>>879
×絵写
○描写

881 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:41:06 ID:eib3c2hPO
GJです。

橘さんが心配になってきた

882 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:47:59 ID:FUTHOL4D0
毒吐きが荒れまくりだな

883 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:52:01 ID:gqMtBYX30
≫865
同意



884 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:55:53 ID:yhkYGxZH0
なんかさぁマーダー強すぎない?
あまりにも敵わないと逆に萎えるんだよなぁ。
もうちょっと程々の強さでいいと思うんだけど。
でも剣崎の散り際はカッコよかった。

885 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:58:39 ID:AIVO0pnJ0
GJ!
前回のロワで、カリスこと始がケルベロスを羽交い絞めにした時
「剣崎ならやれる!」みたいな事を言ってたのを思い出しました。
まさか本当にやるとは……剣崎GJ!
ダグバの圧倒的な強さもいい具合でした。
アルティメットフォームフラグ……粋な真似をしてくれる!
五代がどうなるのか楽しみです。
最後にもう一度GJ!

886 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 22:59:33 ID:DRtSyUoFO
よそのスレにまで迷惑かけるなよ。
stF1X38B0

887 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:01:35 ID:eib3c2hPO
あー、確かにダクバも北崎もこれ以上強化できるの?ってレベルだな

888 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:05:21 ID:by2z5PNH0
でもまぁ歴代ライダー肉体派最強クラスのアルティメットとタメ張る存在だしこんなもんなんじゃないかな、ダグバは

889 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:10:11 ID:yhkYGxZH0
そりゃ、アルティメットとはタメを張ってもライダー側はすぐに最強になれないんだから
その分悪が強くなりすぎちゃうと思うんだよねぇ。
この前の北崎VS一条さんとかこれとか話自体はいいんだから
もうちょっと弱くというか抵抗出来て欲しいというか。
だってこのままだとなぶり殺し一直線だよ?
いくらバトロワとはいえそれじゃつまんないなぁ。

890 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:14:22 ID:by2z5PNH0
>>889
まぁ…言っちゃなんだが前作のドラスみたいな位置っぽい気がするし
覇王のまま突き進んで欲しい、という気持ちがある>ダグバ
だからちょっと甘いかもしれない

891 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:15:51 ID:SbD+MNLS0
賛否両論ありますが、とても完成度の高い作品だと思いました。
自分、平成ライダーは龍騎以降でクウガは知らんのですけどw
でもクウガを知らない自分でも楽しめました!
文章力が凄いですし、今後もぜひお願いしたいです。
ただ、他の方も指摘されているように死体描写やマーダーの強さはちょっと考えてもいいかも。

あと最後に。
剣崎の

>「ウェェェェェェェェイ!!!」

がしっかり原作再現されているのには思わず吹きました。
ライダーを検証しすぎだよ!ww

892 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:16:14 ID:ekCC07HU0
前回の始的展開かと思ってたら・・・
剣崎w
アルティメットへの生贄か・・・
五代との共闘が良かったので今後を期待してただけに残念

でも、面白かったです
お疲れ様

893 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:19:09 ID:D7ZKfSSn0
面白かった基礎が究極体の敵が相手では、キング、究極どころかクイーン、金の力なしでは
相手が悪かった、剣崎は頑張った

>>884 でもダグバは原作でも圧倒的過ぎるくらい強かったし、後半の上位フォーム解禁の
カタルシスは得られない

894 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:43:38 ID:uFV47owKO
マーダー側は、パーティー組難いからちょっと強すぎ位でいいんじゃないかな?
ダグバとか、誰とも組みそうにないし。

895 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:49:43 ID:qwQDjyjUO
素直に面白かった

896 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:50:29 ID:yhkYGxZH0
でも二人がかりでも敵わないし。
5人とかでも戦隊かよって感じでなぁ。
ちょっとってレベル超えてるもん。

897 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:52:35 ID:by2z5PNH0
まぁこれ以上強化されようがないからラスボスってよりかは中盤の壁って感じで終わると思うよ>ダグバ
どちらかというと変身アイテム大量に抱えてる北崎のが恐ろしい

898 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:57:47 ID:yhkYGxZH0
まぁそうかもね。
剣崎が死んじゃったからちょっと愚痴りたくなったというのもあるw
今回も早死にだし。しかも前回のような出番も望めないし。
お気に入りキャラが死んだらちょっとテンション下がるよね。
しかたないけど。

899 :名無しより愛をこめて:2008/05/12(月) 23:58:55 ID:y57WqXpEO
北崎は次も強化されるのだろうかw

900 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:04:54 ID:NTFSHh4hO
まだ序盤なのに、既に前回のお兄ちゃん(名前忘れた)を吸収したドラス並に他の参加者との実力差があるね

901 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:06:53 ID:VdRW74ArO
アルビノジョーカーに北崎にダグバかwww
面白くなりそうだww

902 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:07:36 ID:60nuKYng0
>>898
いきなり天道を殺された俺は最初からクライマックスになれなかったぜw

903 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:10:11 ID:toWWcdw/O
>>898
前回死んでからもしぶとく出てきてたから、今回も早死にするのは読めてたw

904 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:12:32 ID:NTFSHh4hO
むしろ前回の剣崎さんは死んでからが本番だったな

905 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:15:32 ID:c4Uy+XIM0
ライダーロワNEXTだから本郷(R)、一文字(R)、風見(マーダーだけどw)のトリオに
期待してるぜ。
もちろん、元祖もねw

906 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:15:38 ID:0uoBXTaVO
>>900
あれは圧倒的すぎた。
制限がかかっていたにせよ、あれだけ束になっても倒せなかったんだし。
>>901
他には死神博士一派とか、おそらく素での腕っぷしはナンバー1+王蛇デッキ持ちの乃木とか。

907 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:18:14 ID:+ElZjoK4O
マーダーの数は少ないから頑張ってほしいな。
今もマーダーが何人予約されてて凄い気になるw

908 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:18:16 ID:hxw+6JORO
ダクバは一般人でも殺せる神経断裂弾があるから・・・・

もしも五代がブラックアイ版のアルティメットになったらどうなるんだろ?

909 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:21:30 ID:c4Uy+XIM0
>>908
ならないと信じてるよ。原作でのメッセージが生きていればね。

910 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:22:18 ID:eIgf5hMP0
あれ神経断裂弾ってどういう効果だっけ?

911 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 00:26:06 ID:toWWcdw/O
>>906
乃木王蛇といえば、デッキ壊されて契約の餌食になるモンスターが気になるw

912 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 02:41:13 ID:4SHmA3la0
面白かったぞな
戦闘も熱かったしね
最後の剣崎の描写にちょっとびびってしまったのは内緒だ

ダグバは力にやたら自信があるタイプだから案外、変身不可の時にあっさり撲殺されるんじゃなかろうか
ドラスと違って実はコアが生きてました〜、なんて出来ないし
と言うかドラスは赤くなってからは制限状態でもいろいろやばかったしね

>>846>始の使うハートのAと告示したカード。
これは「始の使うハートのAと酷似したカード。」
だと思うんですがどうでしょう

913 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 03:46:00 ID:MAGu2NqnO
ダグバは、制限に気付いたらどうするんだろ?
気付くまではパーティー組んだり、アイテム集めたりはしないだろうけど。


914 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 04:08:40 ID:zI6yl70WO
民度が低いと評判のスレはここですか?

915 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 09:04:22 ID:1lAbRJId0
>>861
GJ!
誰が生き残り誰が死ぬのか、手に汗握る話でした
剣崎、お前はまたも…けれど「仮面ライダー」として最後まで諦めなかった剣崎はものすっごくかっこよかったです
しかしダグバはえげつないなもっとやれw
追いつめたと思いきやそれすらも相手の手中というのは驚きました
五代がこれからどうなっていくのか…今回みたいに誰かを助けられない展開を繰り返すとヤバイ?
最後にもうひとつ、GJ

916 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 09:10:23 ID:5rXru1zF0
>>861
最悪だ…
剣崎の死が酷すぎる

917 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 09:39:06 ID:5rXru1zF0
っつーかこんなくだらないスレ特撮板に立てるな
ファンの目に付かないどっかでやれよ
存在そのものが胸糞悪い

918 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 11:22:18 ID:906mQwGxO
剣崎の描写に拒絶反応を示す人が居るみたいだけど、それだけ剣崎が愛されてたと言うことだな
俺もちょっとびびったし
まぁ、残酷描写に関しては一応テンプレで警告してるしそればっかりは読む側で覚悟するしかないなぁ

919 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 12:33:56 ID:n+zS8/hPO
今日、2作品が投下予定だと思われるんだけど、容量足りるかな?

920 :剣スレより意見:2008/05/13(火) 12:54:17 ID:X/byyPBsO
ロワらしいけど描写が悪趣味。
文才はあるかもしれないが、この方の以前の作品を見ても異常性を感じられる。
特撮板には相応しくないです。
俳優さんや製作側に対する冒涜ですよ。

921 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 13:02:00 ID:4SHmA3la0
要は>>853をもっとマイルドに修正して欲しい、と言う事か?

922 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 13:15:36 ID:W7WB0ZwB0
要するに ウルトラ上手に焼けましたー と言えばいいわけか!

923 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 13:18:25 ID:n+zS8/hPO
というか剣スレに意見求めに行く時点でズレてる。
本当に修正を望むなら議論スレ使うべきです。

924 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 13:23:47 ID:r9kcPxoXO
>>922
ああ、次はホットミートGだ

>>921
描写云々いってるヤツは>>1も読まない荒らししたいだけなKYなんでスルー推奨

925 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 13:42:27 ID:4SHmA3la0
>>924
了解でごんす
>>919
無理じゃない?

926 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 14:17:13 ID:e1+dk/BKO
てか残酷描写なら前作の四肢噛み砕かれながら食われた草加とか耳や舌ちぎられてお供え物にされた冴子とかと変わらなくね?

927 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 14:26:46 ID:toWWcdw/O
>>426
ロワではその位の死に方は珍しいもんでもない

ロワで死亡描写にケチ付けるのは例えるなら
アンチスレで「作品を叩くな」とか言うのに等しい
嫌な方は別のスレ行けば良いのさ

928 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 14:28:30 ID:zI6yl70WO
というより別の板にいけ

929 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 15:47:55 ID:NTFSHh4hO
上げるなよ、嫌がらせか?
まあ聞くまでもないが。


まだソフトな描写だと感じた俺は汚れてるんだろうな……

930 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 16:36:16 ID:hxw+6JORO
もしも五代がジャラシを倒した時間軸から来てたら黒目究極クウガになってたかもしれないんだな・・・・

931 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 16:36:52 ID:ZPJC1x8B0
これぐらいは覚悟してたのにビビッたのは
きっとデネブ関係でほのぼのしちゃったせいだ!

……と、言ってみる。


932 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 16:44:16 ID:4SHmA3la0
確かに今回は最初がロワらしからぬ和やかさだったかも

933 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 16:55:28 ID:W7WB0ZwB0
電王勢とアマゾン勢のせいだろうな、序盤異様に和やかだったのは

934 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 17:14:50 ID:NTFSHh4hO
状況に耐えきれず発狂ってのがいないからな。
鶴の人と頭打った風の人以外はみんな状況に適応してる

935 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 17:39:35 ID:VdRW74ArO
>>2
お前優勝でいいよ

936 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 17:40:11 ID:0uoBXTaVO
和やかな裏ではすでに壮絶な闘いが行われているということで、作品が引き締まったと思う。

937 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 17:41:52 ID:VdRW74ArO
誤爆した

938 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 18:06:13 ID:csx6+/2h0
>>936
それはつまり本スレはなごやかだが毒吐き・避難所では熾烈な争いがっ・・・てことか

939 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 18:09:20 ID:P0+gYHLS0
容量が足りなくなった場合に備え、新スレを立てました。
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1210669557/

940 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 18:22:15 ID:1lAbRJId0
>>939
乙です

>>934
そういえばそうだな
怪人が結構いるのが関係してるかも

941 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 18:45:03 ID:p0+xs5OW0
意見は分かるけど、決して現実の・・・というか実際の仮面ライダーブレイド=剣崎が
死んだわけじゃないんだよ。
これは、 二 次 創 作 であってオフィシャルなものじゃない。
俺たち素人が趣味で書いたり、読んだりしてるだけで「もし仮面ライダーのキャラがロワに巻き込まれたら〜」という
一種のシュミレーションでしかないんだよ。

かといって、俺も五代がまた戦ってるのは原作を見た身としては微妙だし、
気持ちは分からなくは無い。だが、これは素人のあくまで妄想に過ぎないんだ。
君らの好きな仮面ライダーは、決して死んでなんかいないよw
あくまで、書き手さんの頭の中で死んだということにしたに過ぎない。その程度のことだ。

942 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 18:54:25 ID:r9kcPxoXO
正論だな。
>>1のこともあるし以降はスルーでいいさ

943 : ◆deggScNisI :2008/05/13(火) 18:58:23 ID:JEluihWS0
海堂直也、モグラ獣人、澤田亜希、風谷真魚の予約延長を願います。
ちょっと方向そのものを修正すべきと判断したので期限に間に合いそうにないので。ご迷惑をかけて申し訳ないです

944 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 19:01:22 ID:P3AGuHmB0
>>943
了解です。
作品、楽しみにお待ちしております。


945 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 19:09:10 ID:SygpEWpJ0
ちゅうか、お前ら荒らしはスルーしろよ この俺様のように

946 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 19:11:48 ID:1lAbRJId0
>>945
海堂乙

>>943
了解しました、お待ちしています

947 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 20:30:56 ID:4SHmA3la0
>>941
言っている事は良いんだがシュミレーションじゃなくてシミュレーションDA!

948 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 20:43:34 ID:zI6yl70WO
そろそろ飽きた。次は何してほしい?

949 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/13(火) 21:37:18 ID:8ATnCuFc0
スミマセン、予想以上に長くなってしまい少し終わっていません。
仕上げと手直しと推敲のため、もう少しだけ時間をもらえませんでしょうか?零時辺りまでで構いませんので……

950 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 21:40:13 ID:toWWcdw/O
>>949
お待ちしております

951 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 21:40:38 ID:taL1Y+Z50
>>949
待っていました。
お待ちしています!

952 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 21:43:48 ID:tQtXR//00
>>949
御待ちしています。頑張ってください!

953 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 21:44:50 ID:ZKTUbDAL0
了解しました。
お待ちしています。

954 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 21:58:41 ID:n+zS8/hPO
投下、楽しみにしてます!

955 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 22:02:02 ID:eIgf5hMP0
待ってました!
楽しみにしてます

956 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 22:53:39 ID:JEluihWS0
支援しすぎるとこのスレ中に投下しきれないんじゃ…いっそ次スレ立てちゃいますか?

957 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 22:54:46 ID:taL1Y+Z50
>>956
立っていますよー

958 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 22:59:40 ID:JEluihWS0
>>957
あ、本当だ。気づきませんでした…

◆KaixaRMBIUさんの「笑顔と君と」が>>797から>>861まで
◆RIDERjbYCMさんの判断しだいだけど支援は控えた方が良さそうかな?

959 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 23:03:11 ID:tQtXR//00
もしくは、始めから新スレに落としてもらうのでも良いかもしれませんね。
長さ次第でご本人の判断かな。

960 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 23:16:14 ID:j/OoWCdH0
じゃあ、ここはもう埋め?

961 :名無しより愛をこめて:2008/05/13(火) 23:53:06 ID:60nuKYng0
埋めるか、荒らしでどちらにしてもすぐ埋まっちゃいそうな気が・・・。

962 : ◆RIDERjbYCM :2008/05/13(火) 23:59:51 ID:8ATnCuFc0
遅くなりました。ただいまより投下いたします。

963 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:01:06 ID:8ATnCuFc0
:ケース1 東條悟と金居の場合
空も既に白み始めてきた頃に、その世界は本来の顔を見せ始めた。
朝焼けに煌く木々、磯の香りが漂う海。作り物か本物かはさて置き、その光景には誰しもが思わず見惚れてしまう物があった。
だというのに、その中で薄気味悪い笑みを浮かべ、ただただ整備された道路を進む青年が一人。
彼の頭には景色など微塵も入っていない、むしろ目障りなだけだ。彼の望みは、たった一つ。
参加者を皆殺しにする。自分がただ一人、本物の英雄として生きる事。
その望みを叶えられるのならそれ以外の物ははっきり言ってどうでもいいし、意に介する必要はない。

『一人の命と、十人の命。どちらかだけを助けられるとしたらどちらを助けるか。』

かつて恩師が聞かせてくれた問い。ある意味、自分の進む道を照らしてくれた問いだ。
だからこそ、――――――その問いの答えとして、今、自分がここに立っている。
故に、東條悟は進む。英雄になるために、歪んだ自分に気付かぬまま。


964 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:01:49 ID:thtjt8nz0


965 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:02:05 ID:OPvo631Z0
     

966 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:02:30 ID:V8lcn17fP
 

967 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:02:47 ID:8ATnCuFc0

そして、その後ろから後をつける人影がもう一人――――金居。
彼は今、迷っていた。目の前の相手を殺すか、否かを。
殺すのは、割と簡単に出来る。変身すればすぐ終わるだろうし、ここからの位置でもライフルで頭を打ちぬくことなど容易い。
ただ、殺さずとも利用することは出来る……但し、対象が利用できるような人物ならば、の話だが。
利用できる可能性がある以上は、迂闊に手を出せない。代償は少なく、見返りは大きく、ギブ&テイクというものだ。
どう身を振ろうか考えながらちらりと東條を見、その瞬間、金居の表情が驚愕に染まる。
相手はこちらに体ごと向き、真っ直ぐこちらを見つめていた。あの位置からは見えていない、見えるはずないのに。

「早く出てきてよ、僕はいつでも準備は出来てるんだ。」

……多少順番が前後してしまったが、気付かれてしまった以上仕方がない。

「……君は、この戦いについてどう考える?」

+++

「――――分かりました。では、手筈通りに」
「うん、」

互いに会話を終え、歩みを進める。
しばらく歩いていると、三人の人影を見つけた……どれも異形の姿を持つ人外の存在ばかり。
こんなのがゴロゴロいるのかと少し頭を悩ませるが、自分の存在に気付いて思わず苦笑する。
最後にもう一度目線を交わす。双方とも用意は完了、残りは時を待つのみ。

――――3、2、1。開始。


968 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:03:20 ID:OPvo631Z0
           

969 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:03:28 ID:V8lcn17fP
 

970 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:03:40 ID:thtjt8nz0


971 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:04:08 ID:V8lcn17fP
 

972 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:04:11 ID:v1g0TC8K0



:ケース2 橘朔也とゾル大佐の場合

ごそごそ、ごそごそ。もぐ、んぐ、ごくん。
狭いコンビニに物を漁る音と食べ物を咀嚼する音、そして飲み込む音が響く。
傍らには幾つものコンビニ弁当の箱、惣菜パンの袋、飲み物の入っていないペットボトル。ついでにデザートのカップまで転がっている。
……ちなみに、弁当のパックには寿司とかかれた物が特に多かったことを記しておく。
この状態で、大の男が二人も――しかも片方はサングラスに黒服、もう片方は隻眼に軍服の――座り込んでいるのは些か奇妙かもしれない。
だが、当人に言わせればいたって大真面目なのだ、多分。

「つまり、この携帯というのは持ち運び出来る電話で、且つこの殺し合いの名簿も兼ねている訳だな。」
「ああ……んぐ……名簿に知り合いの名前が……もぐ……あるかどうか確認してみろ……ふぅ。」

説明しながら物を食べる手を止めない橘に一種の驚きと非難を抱きながら、ゾル大佐は名簿に眼を通した。
橘から聞いた名前、剣崎一真と志村純一。それぞれ彼の後輩と部下、聞いた限りではこいつも仮面ライダーとの事、油断は禁物だ。
続いては金居、城光。どちらもアンデッドとかいう怪物らしいが、ショッカーの科学力の前では恐れるに足らんな。
そして見知った名前が掠めていく。本郷猛と一文字隼人、忌々しい二人の仮面ライダー……何故か名前が二つある、表記ミスか。
死神博士……ヨーロッパ支部での活躍は耳にしている。本郷猛と互角に渡り合っている所を見ると、無能という訳でもないらしい。
……最後の懸念はこの橘という男。自分の知らない時代から来たとは言え、仮面ライダーであることには変わりない――――……。

+++


973 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:04:46 ID:OPvo631Z0
    

974 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:04:59 ID:thtjt8nz0


975 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:05:10 ID:MYL7DCH20



976 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:05:10 ID:V8lcn17fP
 

977 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:06:00 ID:v1g0TC8K0



:ケース2 橘朔也とゾル大佐の場合

ごそごそ、ごそごそ。もぐ、んぐ、ごくん。
狭いコンビニに物を漁る音と食べ物を咀嚼する音、そして飲み込む音が響く。
傍らには幾つものコンビニ弁当の箱、惣菜パンの袋、飲み物の入っていないペットボトル。ついでにデザートのカップまで転がっている。
……ちなみに、弁当のパックには寿司とかかれた物が特に多かったことを記しておく。
この状態で、大の男が二人も――しかも片方はサングラスに黒服、もう片方は隻眼に軍服の――座り込んでいるのは些か奇妙かもしれない。
だが、当人に言わせればいたって大真面目なのだ、多分。

「つまり、この携帯というのは持ち運び出来る電話で、且つこの殺し合いの名簿も兼ねている訳だな。」
「ああ……んぐ……名簿に知り合いの名前が……もぐ……あるかどうか確認してみろ……ふぅ。」

説明しながら物を食べる手を止めない橘に一種の驚きと非難を抱きながら、ゾル大佐は名簿に眼を通した。
橘から聞いた名前、剣崎一真と志村純一。それぞれ彼の後輩と部下、聞いた限りではこいつも仮面ライダーとの事、油断は禁物だ。
続いては金居、城光。どちらもアンデッドとかいう怪物らしいが、ショッカーの科学力の前では恐れるに足らんな。
そして見知った名前が掠めていく。本郷猛と一文字隼人、忌々しい二人の仮面ライダー……何故か名前が二つある、表記ミスか。
死神博士……ヨーロッパ支部での活躍は耳にしている。本郷猛と互角に渡り合っている所を見ると、無能という訳でもないらしい。
……最後の懸念はこの橘という男。自分の知らない時代から来たとは言え、仮面ライダーであることには変わりない――――……。

+++


978 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:06:07 ID:V8lcn17fP
 

979 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:06:28 ID:thtjt8nz0


980 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:06:33 ID:OPvo631Z0
     

981 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:07:19 ID:V8lcn17fP
 

982 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:07:22 ID:thtjt8nz0


983 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:07:43 ID:rIH6k33z0


984 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:07:46 ID:1XSuYzmJ0


985 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:08:02 ID:v1g0TC8K0

――――少しだけ時は巻き戻り、場面は二人がコンビニに入った時点まで戻る。

アンデッド。それは太古の昔、地球上に君臨していた不死の生命体の総称である。
それぞれの生命体の始祖である五十二体と、どの生命体の始祖でもないジョーカーが二体。
総勢五十四体のアンデッドによる種の繁栄をかけた戦い、それがバトルファイト。
そして開放されたアンデッドと戦う戦士、それが橘の言う仮面ライダー達。

「……と、おおむねこんな感じでよかったか。しかし……腑に落ちんな。」
「何がだ?」

顎に手を当て考えるゾル大佐とは対照的に、両手に御握りを持っている橘というのは思わず力が抜けてしまう光景だ。

「配られた携帯やこのコンビニという場所、それに先ほどのバトルファイト……どれも私の与り知らぬ物だ。」

そういって、遠くを見つめるゾル大佐。だが、違和感は橘も感じていた。
このゾル大佐がとんでもない田舎者だとしても、それだけではどうしても説明がつかない。



986 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:08:41 ID:v1g0TC8K0
「バトルファイトについては知らなくても無理はないが……このご時世に携帯やコンビニを知らないというのは少しばかりおかしいな。」
「いや、仮にそのバトルファイトとやらが本当にあったなら、我がショッカーが把握していないはずはない。
 幹部クラスの私なら尚更だが……いや、ちょっと待て。今なんと言った?」

橘の発言に反応を見せるゾル大佐。

「……このご時世に携帯やコンビニを知らないのはおかしい、と。」
「つかぬ事を聞くが、橘。貴様が来た時代は、西暦何年だ?」

……は? 橘は口には出さないものの思わず心の中で呟いた。まさか西暦も分からないのか。
と、ここで彼は思い出す。先ほど自分が感じた違和感を。

――――…なんだこいつ、いつの時代から来たんだ…――――

漸く、ゾル大佐が抱いている仮説を理解する。

「2008年だ。そっちはどうなんだ?」
「……1971年。」
「……やはりそういうことか。」
「ああ、どうやら我らには、多大なる時代のズレがあるようだな。」

そういうことだ。参加者は別々の時間からそれぞれつれて来られているという事……つまり、スマートブレインは、時間の流れに干渉する力がある。
俄かには信じがたいが、そうとしかいえない。ならば剣崎や志村も、自分の知る剣崎や志村ではないかもしれないということ。


987 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:09:10 ID:1XSuYzmJ0
 

988 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:09:26 ID:zzutRu5+0
 

989 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:09:32 ID:thtjt8nz0


990 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:09:32 ID:V8lcn17fP
 

991 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:10:47 ID:V8lcn17fP
 

992 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:11:07 ID:v1g0TC8K0

「時代のズレがあれば互いの認識にもズレが生じる……どうしてこんな簡単な事に気付かなかったんだ。」
「仕方あるまい。時間を越えるなど、それこそショッカーの科学力でも難しい。」
「……さっきから言っている、ショッカーとは?」
「む、ショッカーを知らんのか!?ショッカーとは……」

ゾル大佐が、ショッカーの概要を橘に説明しようとしたそのとき。


ぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ。


と、ほぼ揃って二人は腹の虫が声を上げた。考えるのもいいが、それよりやることがあるのではないかと。

「……腹が減ったな。」
「……うむ。ショッカーの兵士たる物、常に万全の状態でいなければなるまい。」

どちらが先に動き出したか、二人は我先にとコンビニ内の食べ物を漁りだした。

++++

――――そして、冒頭の場面へとつながる。

「どうだ、知り合いの名前は居たか?」

どうやらそろそろ満足したのか、橘が食事の手を止める。それでもレトルトカレーをデイパックに詰めている辺り、まだ懲りない様子だ。

「……ああ、ショッカーにいる幹部と、敵対する相手が二人だ。」
「そうか……さっきも言ったが、そのショッカーとは何だ?」

993 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:11:29 ID:1XSuYzmJ0
    

994 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:12:00 ID:rIH6k33z0


995 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:12:12 ID:V8lcn17fP
 

996 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:12:29 ID:1XSuYzmJ0
  

997 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:13:02 ID:V8lcn17fP
 

998 :それぞれの場合/NEXT STAGE ◆RIDERjbYCM :2008/05/14(水) 00:13:51 ID:v1g0TC8K0

橘の言葉に大佐は訝しげな顔をした。

「貴様、本当に聞き覚えがないのか?」
「すまない、全く。」

その答えにゾル大佐は落胆した。三十年近くの月日が経過していながら征服が完了していないという事は――――ショッカーの日本征服が失敗した事に他ならない。
自分も、名誉の戦死を遂げたのだろう。だが、軍人にとって恐れるのは死ではない。組織としての目的を果たせぬ事だ。
…………ならば、その死は無駄死にだッ!!

「決めたぞ、橘。私は……この地より必ず帰還し、ショッカーを復興させて見せる!!」

立ち上がり、瞳を輝かせ、右の拳を握ってゾル大佐は決意した。
その決意を聞いて、橘はこの男が強いと確信した。自分でさえ部下を失っていたのに、彼は組織の未来を知りながらそれに抗おうとしている。
……内心、ショッカーとはなんなのかと聞けなくなった事を毒づいてはいたが。

「では行くぞ橘。」
「行くって?」
「決まっているだろう、生き抜くためには集団、つまりは自由に動かせる兵士が必要不可欠。それを探しに行くのだ。」

言うが早いかゾル大佐はテキパキと荷物を取り、橘を残して外へ出て行った。

「ま、待て!」

橘が急いで荷物をまとめて後を追う。そして……そこには誰もいなくなった。




999 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:14:14 ID:1XSuYzmJ0



1000 :名無しより愛をこめて:2008/05/14(水) 00:15:00 ID:V8lcn17fP
次スレ
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1210669557/

1001 :1001:Over 1000 Thread

♪進め ♪進め 次スレへ   ♪新スレ 始まるぞ〜

           ∧    人    /‖  ∧∧
    ♪〜 < ・∀・>( 0w0) (  ゚Д゚) 〈 ゚ Å〉  〜♪
      ゝ、,、,、ノ O┬O、( O┬O、( O┬O、( O┬O
      ≡ ◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎
⌒,,。;⌒ ,;⌒⌒ ;⌒:;.⌒⌒/   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /::. ⌒:.:⌒:;⌒
:,;:  ;;..:  :;   ,::.;  /   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /., ,;.:  ,,。,, .;
:;.. .;   ; ,,。゚  ::., /   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /,,;  :: :; ;: ;;.

長き1000レスに及ぶ戦いの果て、
     このスレは無事最終回を迎えた!
だが スレッドは終わっても、ヒーローの戦いは終わらない!
     新番組「次スレ」  お楽しみに!!
                            特撮!
                      http://tv11.2ch.net/sfx/

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