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歴代ライダー主人公が兄弟だったら4

1 :名無しより愛をこめて:2007/12/10(月) 23:09:22 ID:EB72ljT10
今までの仮面ライダー登場人物全員でほのぼの行こう!

基本荒らしはスルー

初代の本郷猛が父
他昭和ライダーは叔父
平成ライダーは年齢順
FIRST・NEXTは従兄弟

長男 ヒビキ(31)
次男 雄介(25)
三男 真司(23)
四男 一真(22)
五男 翔一(21)
六男 総司(21)
七男 巧(18)
八男 良太郎(18)

前スレ
歴代ライダー主人公が兄弟だったら3
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1185289681/

前々スレ
歴代ライダー主人公が兄弟だったら2
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1166952481/

前々々スレ
歴代ライダー主人公が兄弟だったら
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1157728402/

7 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:28:38 ID:vycnASu90
急に書けなくなってものすごく慌てまくっていた前スレ908-909です。
容量のことすっかり忘れてた・・・ごめんなさい。あと、スレ立てと貼り付け乙!です。
そういうわけで、続き。
3/7
「・・・良ちゃんと、喧嘩したんだって?」
響鬼の言葉に、そのキンタロスの鼾がピタリと止まった。
「・・・なんや、起きとったのはばれとったんかい」
ゴキ、と首を鳴らして座りなおしたキンタロスに、響鬼は軽く肩をすくめた。
「ま―ね―。鍛えてますから」
にま、と笑い、響鬼は振り向くことなく背中に感じるイマジンに問いかけた。
「ま、男同士の喧嘩というか・・・そういうのには口を出さないつもりだけど、肝心の良ちゃんが家でもなんにもいわなくてねぇ。
お兄ちゃんとしては、けっこう心配なんですよ」
部屋に篭ったままで、食事と風呂、トイレには出てくるが、始終暗い顔をして思いつめているのはすぐにわかった。
愛理も侑斗もいつもと変わらない様子だったことを考えれば、残る原因はイマジンのことしかない。
「『兄ちゃん』いうんも、大変なんやな」
イマジンには、兄弟という観念も家族という概念も無い。
しみじみとそんなことを言うと、キンタロスは軽く首を動かした。

ゴキリ、と、小気味よい音が響く。

暫く沈黙した後、キンタロスはゆっくりと口を開いた。
「・・・良太郎はなぁ、このままイマジンを倒していったら、俺らが居る未来が無くなるのを知って怖がっとる」
「・・・」
「せやけど、暴れるイマジンをほっといたら、時間の隙間に落っこちて消えてまう人間もぎょうさん出てくる。
それも、嫌なんや」
いつもは寡黙なイマジンの言葉に、響鬼は黙ったまま極彩色のコ―ヒ―を啜った。
「・・・良太郎は、いい子やな」
ぼそりと呟かれた言葉の後に再び沈黙した車両の中には、電車が走るときのかすかな振動しか響かない。



8 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:30:25 ID:vycnASu90
4/7
息を吐き出しながら、響鬼は小さく返した。
「そんな良太郎だから、君たちも、手助けしてくれる気になったんだろ?」
響鬼の言葉に、キンタロスは喉の奥で小さく笑った。
「・・・兄さんにはかなわんな。なんもかんもお見通しかい」
「君たちより、一応良ちゃんとの付き合いは長いですから」

一緒にいられなかった時間も長いけれど。
あの不運で病弱な末っ子が、家族の誰よりも弱く。
それでも強いことは・・・家族の誰もが、聞かなくても知っている。

新しい家族になるはずだった『桜井侑斗』が消えたときも。
愛理が、彼の記憶をすべて封じてしまったときも。
彼はたった一人で、姉を支えて生きてきた。
そうして、たった一人で、『電王』となって戦う運命を選んだのだ。
誰にも相談せず、自分だけで。

「良ちゃん昔は泣き虫でね。よく物陰とか家鳴りとか、そんなのを怖がって泣いてたよ」
「今でも怖がりは治っとらんな。新しいイマジンにビビらんごとなったんも、最近や」
「だよねぇ。魔化魍を見たときもショッカ―に会った時もよく気絶してたし。なのに頑固でね。あれは家の血筋かなぁ」
「たしかに。どえらい頑固で、あのモモの字ぃも手が付けられんくらいや」


9 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:32:10 ID:vycnASu90
5/7
会うたびに泣いていた印象しかない少年は、家族の誰も気がつかないうちに、彼だけの強さを身に付けた。
それは良太郎の優しさが生んだ、強さだ。

他の兄弟ならどうしていただろう。
ふと、響鬼はそう思った。
良太郎とは違う運命で、ライダ―となる道を選んだ自分たちが、もし良太郎と同じ状況になっていたら。
今こうして、選択肢を迫られていたら。
自己犠牲を厭わなかったり、たった一人のために世界を棄てるような性格ばかりだから、はたしてどうなっていたか。
そういう意味では、どちらも捨てたくないという末っ子らしい性格になった良太郎でよかったのかもしれない。


「今回ばかりは、俺たちは口出ししないよ。他の弟たちにも父さんたちにもしっかり言っておく」
飲み干したコ―ヒ―をカウンタ―へと運び、響鬼はキンタロスを振り返った。
「あいつが選ぶ道だから」
「・・・俺らも、良太郎が選んだ道でかまわんとおもうとる」

そもそも、この命はあの時、消えるはずだったもの。
それを受け入れてくれた良太郎を『優しい』とハナは評したが、本当は違う。
得体の知れないイマジンを受け入れる。それは優しさではなく、勇気だ。
強い心だからこそ、ジ―クを含めた五体ものイマジンが取り付いた状態でさえ、良太郎は乗り切った。
そんな、彼だから。

「命は、とっくの昔に良太郎に預けとる。他のやつらも、きっとそうや」



10 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:34:34 ID:vycnASu90
6/7
「・・・ん?良太郎の兄ちゃん、帰っちまったのか?」
ひよっこりと覗いた顔は、赤鬼のそれ。

自分から出て行っておきながらそんなことを言うモモタロスに、
キンタロスはふと、良太郎の兄が変身した時の姿を重ね合わせた。

『モモタロウ』という童話の中の、赤鬼がイメ―ジされてこの姿になったという。
だが、良太郎の心の中にはいつも無意識に、追いかけていた兄の背中がある。
はるか遠い存在だが、兄弟を見守る父親とは別に、彼にとって長兄は、もう一人の『父親』のようなものだ。
そのイメ―ジも、多分に現れたのではないだろうか。
強く、だれかを守りたいと願ったときに。
そうなると、良太郎の中で『鬼』というものは、そう悪いものでもないらしい。
「・・・なるほど、なぁ」
「なんだよ熊公、ニヤニヤしやがって」
腕を組んで突っかかってくるモモタロスに、キンタロスはいつものように首を鳴らして腕を組み、
「・・・グゥ」
大きく鼾を立てながら、寝始めた。
「って、なんだよ熊公!勝手に納得して寝るんじゃネェ!」
モモタロスに両肩をつかまれがくがくと揺さぶられても、キンタロスの眠りは覚めそうにない。
「は―、いいお湯だった・・・センパイ、なにやってんの?」
「良太郎寝ててつまんないから、帰ってきちゃった―・・・あれ?モモタロス、クマちゃんと遊んでるの?」
「だぁぁっちが――うっ、おい熊公、起きろ、起きやがれ!気になって眠れネェだろ―が―!!」


11 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:45:52 ID:vycnASu90
7/7 おまけ
「・・・いけませんね。勝手に乗り込まれては、時の運行にも支障が出るやもしれません」
ちょうどデンライナーの搭乗口でオ―ナ―と鉢合わせた響鬼は、ステッキを喉元へと付きつけてくるオーナーに苦笑いしながら、
手に持ったパスを翳して両手を合わせた。
「すみません。見逃してください」
ライダーパスを持っていない響鬼がデンライナーに乗車できた謎の正体は、どうやら『良太郎が寝ている間に、こっそりパスを持ってきたから』らしい。
「そうはいきません。ましてそのパスは良太郎君のもの・・・見逃せませんね」
今にも『乗車拒否』を発動しそうなオ―ナ―に、響鬼はおもむろに姿勢を正すと、懐から薄い絹の布に包まれた棒のようなものを取り出した。
布の中から現れたのは、みごとな輝きを放つスプ―ンが1本。
柄にはなんの飾りもない、ごくシンプルな銀色のスプ―ンだが、その中央には大きな穴が開いていて本来の使用目的である『物をすくう』ということに使えない。
が、オ―ナ―の細い目は、驚きと興奮に大きく見開かれた。
「そ・・・それは、伝説の・・・幻と謳われた・・・究極の・・・」
声は震え、頬は興奮に赤く染まっている。
軽い音を立てて床に落ちたステッキに目もくれない、こんなオーナーは、おそらくナオミですら見たことがないだろう。
手ごたえあり、と、内心ガッツポーズをとりながら、響鬼は恭しくスプーンをオーナーへと差し出した。
「・・・とある方から譲っていただいたのですが・・・これほどの品なら、ぜひオ―ナ―に、と思いまして」
響鬼からそっと手渡されたスプ―ンをオ―ナ―は恭しく受け取ると、明かりに翳してじっくりと眺める。
「この輝き、この柄の曲がり・・・そうして穴の開き様・・・間違いなく本物ですね」
その顔は、今にもとけそうなほど緩みきっている。
「苦労しましたよ・・・なかなか手に入らない品ですから」
そういう響鬼に、オ―ナ―は素早くスプ―ンを布に包んで懐へと仕舞うと、ステッキをいつものように斜めに構えてにんまりと微笑んだ。
「良太郎君のお兄さんのご好意、ありがたく頂きましょう・・・頻繁には困りますが、時の運行に支障がなければ、デンライナーへの乗車を許可します」
オ―ナ―の言葉に、響鬼もにんまりと笑った。


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