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歴代ライダー主人公が兄弟だったら4

391 :1/2:2008/01/25(金) 21:12:41 ID:Ef3WSl1F0
―身体から砂がこぼれていく。否、身体が砂になっていく。
「終わった…ちくしょう、全部終わった…消える、消えるんだ」
 敗北感と虚脱感に全身に広がる。なのにその感情の受け皿となる器がどんどん小さく崩れてていく。
あふれた感情は、溶けてそこらに拡散して…どんどん透明になっていく。その歯止めになるはずの「記憶」は最初から持っていないから。
 ここで地面にへたり込んでいる『カイ』という身体は砂になって、感情は無味な空気になって。
「…おれ…何してたんだろ。…なんで消えてんのかな…」
 それすらもわからなくなる。わからないこともわからなくなる。
 それが…つながらない路線の者の結末。在るべきでない、在ってはならない者の結果。

「大丈夫だ」
 それは、女の声だった。
 女性にしては低めの、しかし透き通った声。
「…?」
 誰だ?なんでおれに声がかけられるんだ?おれ、消えてる真っ最中なのに。
 ぼんやりした疑問を持った。けれどもう、あまりにも身体も感情も曖昧過ぎて声の主を見ることができない。
見えているのかもしれないが、認識できない。
「立っている路線が廃止されたなら、生きている路線に移ればいい」
「…だれ、だ」
 砂が、戻ってくる。空気に色味が帯びてくる。曖昧だった輪郭がはっきりと浮かび上がって、『カイ』の姿になっていく。
歯止めとなるはずの「記憶」のかわりに存在を修復しているのは…アルトの声と、
「お前は消えない」
「!」
 差し出された、腕。 カイは夢中でその腕をつかんだ。
「ボクを、信じろ」
 ―きれいなアルトの声の持ち主は、きれいな昆虫の羽をもっていた。



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