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歴代ライダー主人公が兄弟だったら4

380 :遭遇・Oの場合:2008/01/24(木) 18:51:28 ID:AGJ4Fm+y0
>>375
その我輩は犬である。名前は在るようでまだ無い。
バイクの整備工をしている若者に拾われ、以来彼の職場で看板犬を勤めている。
客たちは我輩のことを、ポチだのワンワンだのムツキだのと多種多様に呼ぶ。だがしかしてやがて、我輩の自我が二千の名をもつ犬としての個を持ちはじめた。

今日も今日とて店は開き、客はバイクを持ち込み、そして去っていく。

「朝早くからすいません。修理をお願いしたいのですが」

確かに早い。我輩の主人が早朝の第一日課としている店先のシャッターを開けたその時既に彼はいた。
だが我輩の視界がふわりふわりと積もった白き冷たき雪を満面にうつすと、耳にその言葉を捉えながらも、反射的に駆け出していた。

「あれ?犬どっか行ってしまいましたけど…」
「気にしなくていい。いつものことだ。……また随分乱暴な扱いをしたな」
「職場の先輩が、ほとんどペーパードライバーでして…。練習するからってバイク貸したら…」

本能の衝動は実に抗い難く、うっすらと積もった雪と戯れ遊ぶうちにどうやら知らぬ場所に迷い込んだらしい。

「あら、迷子かしらあの犬?」
「首輪をしているから、そのようだな」
「ふふっ」
「…何かおかしいか?」
「ちょっと昔の橘君もあんな顔してたなぁって。ほら、目をきらきらさせてて」
「似てるというなら睦月だろう。眉毛をかけばそっくりだぞ」

一昔前に流行した馬鹿ップルというやつであろう。こういう時に邪魔をしては、馬に蹴られた末に命を落とすと伝え聞く。触らぬ祟りになんとやら。
そそくさと、適当に決めた方角へ脚を進めるとなにやらいい匂いがしてくる。

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