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歴代ライダー主人公が兄弟だったら4

11 :深夜のデンライナー。:2007/12/11(火) 01:45:52 ID:vycnASu90
7/7 おまけ
「・・・いけませんね。勝手に乗り込まれては、時の運行にも支障が出るやもしれません」
ちょうどデンライナーの搭乗口でオ―ナ―と鉢合わせた響鬼は、ステッキを喉元へと付きつけてくるオーナーに苦笑いしながら、
手に持ったパスを翳して両手を合わせた。
「すみません。見逃してください」
ライダーパスを持っていない響鬼がデンライナーに乗車できた謎の正体は、どうやら『良太郎が寝ている間に、こっそりパスを持ってきたから』らしい。
「そうはいきません。ましてそのパスは良太郎君のもの・・・見逃せませんね」
今にも『乗車拒否』を発動しそうなオ―ナ―に、響鬼はおもむろに姿勢を正すと、懐から薄い絹の布に包まれた棒のようなものを取り出した。
布の中から現れたのは、みごとな輝きを放つスプ―ンが1本。
柄にはなんの飾りもない、ごくシンプルな銀色のスプ―ンだが、その中央には大きな穴が開いていて本来の使用目的である『物をすくう』ということに使えない。
が、オ―ナ―の細い目は、驚きと興奮に大きく見開かれた。
「そ・・・それは、伝説の・・・幻と謳われた・・・究極の・・・」
声は震え、頬は興奮に赤く染まっている。
軽い音を立てて床に落ちたステッキに目もくれない、こんなオーナーは、おそらくナオミですら見たことがないだろう。
手ごたえあり、と、内心ガッツポーズをとりながら、響鬼は恭しくスプーンをオーナーへと差し出した。
「・・・とある方から譲っていただいたのですが・・・これほどの品なら、ぜひオ―ナ―に、と思いまして」
響鬼からそっと手渡されたスプ―ンをオ―ナ―は恭しく受け取ると、明かりに翳してじっくりと眺める。
「この輝き、この柄の曲がり・・・そうして穴の開き様・・・間違いなく本物ですね」
その顔は、今にもとけそうなほど緩みきっている。
「苦労しましたよ・・・なかなか手に入らない品ですから」
そういう響鬼に、オ―ナ―は素早くスプ―ンを布に包んで懐へと仕舞うと、ステッキをいつものように斜めに構えてにんまりと微笑んだ。
「良太郎君のお兄さんのご好意、ありがたく頂きましょう・・・頻繁には困りますが、時の運行に支障がなければ、デンライナーへの乗車を許可します」
オ―ナ―の言葉に、響鬼もにんまりと笑った。


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