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もし芸人に不思議な力があったら5

1 :名無しさん:2006/08/25(金) 14:46:09
現まとめサイト
ttp://geininstone.nobody.jp/


・芸人にもしもこんな力があったら、というのを軸にした小説投稿スレです
・設定だけを書きたい人も、文章だけ書きたい人もщ(゚Д゚щ)カモォン!!
・一応本編は「芸人たちの間にばら撒かれている石を中心にした話(@日常)」ということになってま


・力を使うには石が必要となります(石の種類は何でもOK)
・死ネタは禁止
・やおい禁止、しかるべき板でどうぞ
・sage必須でお願いします
・職人さんはコテハン(トリップ推奨)
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドル・トリップを使用する事を推奨
 <トリップの付け方→名前欄に#(半角)好きな文字(全角でも半角でもOK)>
・既に使用されている石、登場芸人やその他の設定今までの作品などは全てまとめサイトにあります。
書く前に一度目を通しておいてください。


952 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/05(土) 23:58:25
しん、と静寂が落ちる。
庄司は手を前に突き出したまま、視線だけは自身の真下に向いていた。
男の目は、庄司の足下へ…

築地のマグロとなった井上は、庄司の元へと辿り着いていた。

だがしかし、井上の能力を知らない二人には何が起こったのか解らない。
庄司と男と。ゆっくりと、視線がかち合う。
ごくりと互いが生唾を飲み込む音さえ聞こえそうだ。

「お前、何かなった?」
「いや、別に…」
「俺も別に…」
「「……………」」

足下で固まったままの井上を見ながら、庄司はあーあと目を閉じた。

目覚めた瞬間、戦闘の気配を感じた。いや、気配を感じて、目を覚ました。
だから眠い目を擦って楽屋を後にしたし、眠い身体を叩き起こす為にコーヒーを飲んだ。
井上が来た時は正直、どうしようかと思った。
単純に巻き込みたくなかったし、何より戦うのなら、なるべく一人が良かった。
河本が自分達の楽屋にいると言えば井上はそっちへ行くかと思ったがそうも行かず、足を踏み出せば付いて来た。
だからはっきり、付いて来て欲しくないと言おうとした。
だけど言い切るより先にこの男が現れて。…で、今、これ。

庄司はズボンの右ポケットに手を入れ、モルダヴァイドを手の中でころころと転がした。
全く異常はない様に思う。男も何ともない、と言っていた。
井上さんの能力って何なんだろ。まさか戦意を削ぐとか、そういう系? と頭を捻りながら、庄司は男に向き直った。
ぐちゃぐちゃ考えたって仕方ない。起こった事はもう起こった事だし。

953 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:00:54
「お前さあ」
「…はい」
「何石使おうとしてんだよ。今誰もいないから良いけどさ、人が来るかも知れないじゃん。普通考えるでしょ」
「だから、です。お二人が、困ると思って…」

あー成程それ狙いかあ、と逆に納得してしまった。
まあそれでも石を渡す気はなかったし、それは井上も一緒だろう。
だからこそ今こうして、井上は直立不動のまま固まってる訳で。

少しイラついた風の庄司に、男は怯んでる様だった。
石に手を掛けようかどうか迷っている。ただ、庄司もまたポケットに手を入れているから、動けない。
庄司はそんな男に気付いているのかいないのか、まあ良いや、と歯を見せた。
それは、男が度々テレビで目にする笑顔そのままだった。

「取り敢えず、場所変えよ。ここ人来るし、派手に出来ないでしょ」










バタバタバタ、とスタッフよりも慌しく、二つの足音が廊下中に響き渡る。
品川と河本は、忙しなく左右に目と顔を動かしながらスタジオを駆け回っていた。

次長課長の楽屋に、井上の姿はなかった。
その後井上と仲の良い芸人達の楽屋を訪ねたが、何処にもいなかった。誰一人、井上の所在を知る者はなかった。

954 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:01:35
芸人達は井上を捜す手伝いを申し出たが、別に何かあったと決まった訳でもないし、大事にしたくないので断った。
通り掛かるスタッフ達に訊ねるも、皆さあ、と曖昧な答えを返すだけ。
仕方なく、手当たり次第のローラー作戦に出た。
トイレ、楽屋、階段、非常口。ありとあらゆる扉を開けて、ありとあらゆる通路を抜けて、井上の姿を捜す。
と、品川が突然足を止めた。

「ちょっ、河本さん河本さん!」
「何や、おったか!?」
「あれ、多分…井上さん? …っすよね?」

真っ直ぐに伸びた廊下を少し逸れると、僅かに広いスペースがある。
そのスペースのソファの上。品川の位置から、ピンと伸ばされた手と頭が、僅かに見えた。

「聡!」

河本が慌てて駆け寄る。
ソファの背もたれに顔を向ける形で横たわっている為、傍目には変なポーズで寝ている様に…見えなくもない。

「河本さん、井上さん動かないすけど…大丈夫なんすか?」
「良かった、大丈夫や。これ、聡の能力やから」
「どーゆー事っすか。井上さん、めちゃめちゃ冷たいですよ」
「マグロや。マグロんなって、相手の石の能力、凍らせるんや」
「凍らせるって…そりゃまた凄いっすね。無敵じゃないすか」
「その代わりこいつはこれ。起きたら、暫く寒さでガッチガチや」

ふーん、と品川は井上に掛けられていた上着を掴み上げた。
ふらっと楽屋を後にした、庄司が着ていたものだ。

「…河本さん、これ。井上さん、庄司といたみたいっすね」
「ほんまか。でも、そしたら庄司は? 聡と一緒におったんやろ?」

955 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:02:18
「…さあ。井上さんと別れてどっかふら付いてんじゃないですか?」
「でも聡石使ってるんやで。何かあったんちゃうかって」
「井上さんに聞くのが早いと思いますけど。いつ元に戻るんです?」

品川の言葉を聞くと、あっ、と声を上げ、河本はゆるゆると顔を上げた。

「聡元に戻るんな…その戦闘が終わったら…やねん」
「『戦闘が終わったら』?」

河本の言葉を繰り返す。
それが何を意味するかなど、考えなくても解る。

「井上さんが凍らせたらもう終わるでしょう、普通。まだ終わってないってどういう事です?」
「解らん。でも、聡が封じ込めれるんは一度に石一個やから。相手が何人もおったり、何個も持ってたりしたら……」
「でもこんな建物の中であいつが使ったら俺すぐ解りますよ! 派手な石の力なんか感じませんよ!?
 終わるって、どう終わったら井上さん起きるんすか!?」
「そんなん俺に言われても知らへん! 聡の石が感じるんやろ、『何か』が終わったって!
 それ以上、俺には何も言えへん」

河本が言い終わる前に品川は立ち上がっていた。
掴んでいた上着を、河本に押し付ける。

「すいません河本さん、井上さん頼みます。俺、…捜して来ます」

956 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:04:11
河本の返事も待たず走り出す。
止める事も出来ず、河本は呆然とそちらを見ていたが。
やがて押し付けられた上着を井上に被せると、ソファを背にして座り込んだ。



それから数分後。
ビクリと身震いすると同時に、井上の瞳に生気が宿り始めた。










―――あのバカ、何処にいんだよ!

ほぼ毎日一緒にいる相方だ。庄司の持つ石の放つ空気は知っている。
その空気を必死に手繰りながら、品川は階段を駆け上がっていた。
何階上ったか解らない。が、品川は廊下に飛び出し、精神を研ぎ澄ませた。
この階で間違いない。きっとこの階にいる筈だ。

庄司の石は爆発的な力を生み、しかも自制する事は出来ないから、解放されればその力はほぼ垂れ流しの状態となる。
こんな建物の中で発動させれば、品川でなくとも気付くだろう。
だが今、集中しなければ存在を感じ取れない。という事はまだ大丈夫だ、少なくとも、石は使っていない。
取り敢えずその事には安心しながら、品川は廊下を進んで行く。
二個、三個と角を曲がる。
四個目の角を曲がったその時。

957 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:04:58
「庄司………!」

いた。
背の高い優男と二人、こちらに歩いて来ている。

「あれ、品川じゃん」

何やってんの、と続きそうなその調子に拍子抜けする。
庄司が若い男に、じゃあこれで、と告げると、男は会釈し、そそくさと二人の脇をすり抜けて行ってしまった。
その男を見送ってから、庄司は品川を横目で見た。
そして、言ったのは―――

「何やってんの」

あんまり予想通りのセリフに脱力して、ずるずると背中が壁を伝った。
そんな品川を、庄司は相変わらずきょとんとした表情で見る。

「何って…お前いねぇから。井上さんあんなだし」
「えっ、あんなって、まだあのままなの? あの、」
「築地のマグロな。石の凍結とかすげーけど、あの格好のままフリーズはちょっと勘弁だわ」
「確かに。俺もヤかも」

薄く笑って、庄司は両手をポケットに突っ込んだ。
だが不意に、何かに気付いた様に左手を見る。
どした、と品川が訊くも、何でもないと返された。

「で、あいつ誰よ。見た事ないけど」
「あいつ?」
「さっきの若いの」
「ああ。何か、最近来たばっかの若手だってさ。何かあんまここ知らないらしいから、社内見学してた」
「お前何ともねえの?」
「何も」

958 :薄皮ボーダー 二枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:05:48
「あそ」

何の為に走り回ったんだと、品川は息を落としながら床を見た。
まあ何かあったと決まった訳でもないのに、少し姿が見えないからと勝手に慌てたのは自分だ。
いやむしろ、何もなくて良かったじゃないか。
井上さんの解凍にタイムラグがあっただけかと、そう思う事にした。

「もしかして、」

頭上から掛けられた声に顔を上げる。
目の前に立つ歳下の相方は、酷く穏やかで柔らかい、大人びた笑顔を見せていた。

「捜してくれてた? 品川さん、汗だくじゃないですか」
「うるせぇ!」

キャラを作ってそう言うと、くしゃっと子供の様に相好を崩す。
よいしょと品川が立ち上がると、それを見て、庄司は伸びをしながら歩き出した。

「…ありがとな」

品川の数歩先を行きながら、聞こえるか聞こえないかの声量で落とされた、庄司の声。
滅多に言われないその言葉と、普段は高めで張っている相方にしては稀に聞く、低くて落ち着いた声色に、何だからしくねぇなと思ってしまう。
そしたら何だか照れ臭くなって、うん、もどうも、も返すタイミングを失ってしまった。
そんな自分がまた恥ずかしかったから、品川はもう相方からの謝意は聞こえなかった事にして、ただ無言のまま、庄司から数歩の距離を保つ事にした。

959 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:06:39
焦点の合わない目で床を睨んでいた。
待ち人はまだ来ない。
男はポケットの中の石を弄びながら、スタジオの喧騒を遠くに聞いていた。
ついさっき交わしたばかりの会話が、頭の中をぐるぐると巡る。










男が石を拾ったのは、五日前か六日前か。とにかくもうすぐ、一週間になろうとしていた。
拾ってから、見も知らない奴に声を掛けられる事が多くなった。危ない目にも遭った。
襲って来る奴は皆自分と同じくらいの若い男。
その男達が口々に言うには、

【石を寄越せ。それさえあれば、この世界で頂点へ行ける】

危険な目に遭い、必死に襲って来る奴等を目の当たりにした男が、その言葉を信じない理由はなかった。
石さえあれば、集めれば、頂点へ行けるんだと。信じた。だから欲した。
石の使い方も把握して、手に馴染んで、慣れて来た。
今初めて『そっち側』の人間になっている男は、緊張を振り払う様に、一度大きくかぶりを振った。

言われるままに連れられた場所はしんと静まり返っていて、いつも慌しいスタジオとは別世界の様に思えた。
足音も、呼吸音さえも、グレーのカーペットに吸い込まれて行く心地がした。確かにここならば、多少の事では人は来ないだろう。
男は、これから起こる筈の戦闘に身を震わせた。
目の前を歩く庄司の背は無防備で、攻撃を仕掛けようと思えばいつでも仕掛けられた。
だがもし、井上の使った石の効果が…何が起こったかは解らないが、それが今出たりしたら? 戦闘経験は相手の方が圧倒的に上だろう。すぐさま反撃され、終わりだ。
下手は打たない方が良いと、男は小さく深呼吸した。

960 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:07:29
やがてぴたりと足を止め、庄司が振り返る。
男は自分の心臓が、まるで映画のクライマックスの様に徐々に高鳴って行くのを感じた。

「お前、石拾ったのいつ?」

が、開口一番に、これ。
いつ石に手を伸ばそうかばかり考えていた男は、突然の質問に面喰らった。

「結構最近でしょ。三日四日前とか、一週間か。二週間はー…経ってないんじゃないかなあ?」
「そ、そんなのどうだって良いじゃないですか! 石戴けないなら俺………その為にここに来たんじゃないんですか!?」

思わず怒鳴るが、庄司は当たり? と笑うばかり。
こっちは攻撃の意を示しているというのに、この落ち着き様は何だろう。何か勝算でもあるのかと訝ってしまう。
これからの自分達の為に、目の前の男の持つ石が欲しい。だけど、迂闊に動けない。
どうしようかと目を泳がせている男とは対照的に、庄司は飄々と続ける。

「これ欲しいんでしょ? 俺の石、モルダヴァイドって言うんだってさ。俺石の事全然知らないけど、品川が調べて、教えてくれた」

ころんと丸いそれを簡単にポケットから取り出した。
一見するとアメ玉か、ビー玉か。鮮やかだが深い緑が庄司の瞳に映し出される。

「お前さ、俺と井上さんが石持ってるって誰から聞いたの」
「…多分庄司さんの知らない若手の奴です。俺がどうやって知ったかとか、どうでも良いでしょう?」
「そっか。どうでも良い、か」

庄司は目を伏しがちに緩く笑むと、モルダヴァイドをポケットに直した。
暫く、あー、だの、んー、だの唸っていたが、考え込んだ様子で口元に手を当て、男に目を戻した。

「白とか黒とか、まだ知らないんだ?」
「は? 白? 黒って…?」
「最近だもんなー、拾ったの。まだ知らなくて当然だよな。俺も脇田さんに聞いて初めて知ったし…
 じゃあ俺と井上さん所来たのも、誰かに言われて、とかじゃなくて自分で来たんだ」

961 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:08:46
「そうですよ。だったら何なんですか。何が言いたいんですか」

要領を得ない会話に、男は焦りと苛立ちを覚えた。
だがその焦りも苛立ちも、庄司の一言によって打ち砕かれる。

「あのー、お前には残念なお報せになるけど…言いにくいんだけどね。
 あの、知ってる? 俺とか井上さんとかの石奪ったって、お前が売れる様になるとかそういうの、ないから」

言いにくいと言う割にはあっさりと告げられた言葉に、男の口はあんぐりと開いたままになった。
その口から思わず零れたのは、ウソだ、の三文字。

「ウソじゃないんだよ。お前を諦めさせようとか思って言ってるんでもないし。
 お前さっき、俺と井上さんに『一杯テレビ出てるし』みたいな事言ったよな。だからそーじゃねーかなーと思ったんだよ。
 そういうウワサ真に受ける奴いるけど、ほんと、この石そーゆーんじゃないから。だって俺この石拾ってから別に仕事増えてねーもん」

膝の力が抜ける気がした。
ポケットの中の小さな石が、とてつもなく重く感じた。

「じゃあ何でこんな石を…? 俺が危ない目に遭って来たのは…?」
「危ない目に遭うのは石持ってたらしょうがないんじゃないかな」
「しょうがないって…」
「でも実際、欲しがる人はいるからね。売れる訳じゃなくても、何かすげー力でもあるんでしょ、きっと」

売れる訳でもないのに、自分を危険に晒してまで、他人を危険に巻き込んでまで手に入れたくなる何かがこんな石に詰まってるのだろうか。
男はふと、顔を上げた。
もう笑ってはいない庄司の真っ直ぐな目を見ると、この人も自分を襲って来た奴等と同類なのではと思えて来て、思わずポケットを強く押さえた。
だから、俺が勘違いをしていると気付きながらも、ここに連れて来たんじゃ……?
また心臓が、早鐘を打ち出した。

「庄司さん…も、俺から、石、奪いますか………?」
「お前の?」

962 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:09:30
庄司の視線が、男のポケットへ。
だがすぐに、んー、と眉根を寄せて男を見た。

「お前がどうしても俺のを欲しいって言うなら、良いよ俺は、戦っても。でも…俺は、ヤかな。
 面白くなさそーじゃん」




……………は?




「おも、しろく、…ない―――?」

ともすれば聞き流してしまいそうな程自然に紡がれた不自然な言葉。
一瞬、耳がバカになったのかと思った。思わず、庄司の言葉を繰り返していた。
だが庄司は、だってそうでしょ、とあっけらかんと笑ってみせた。

「試しに戦ってみる? お前が良いなら良いけども。悪いけど、後悔すると思うよ。
 お前石見付けてすぐじゃん。白も黒も知らないんでしょ。目的も間違ってたっつって今テンション下がってるし。
 そんな相手とやり合って石奪っても…ねえ、つまんねーでしょ」

何を、言っているんだろう。
難しい単語は一切ない。非常に解り易く単純な筈なのに、何故か頭が付いて行かなかった。
男の口が、再びあんぐりと開けられた。

「テンション下がってんのお前だけじゃないよ。俺だって今低いよ。
 せっかく眠い身体叩き起こしてお前ん所行ったのにさ、何だよこれ。
 今度こそは絶っっ対面白くなるって俺ん中で決定してたのに。すげー損した気分。寝てれば良かったー」
「ちょっ、ちょっと良いですか」

963 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:10:07
何、と欠伸しながら庄司が訊ねる。
訊きたい事は沢山あるが、多過ぎて何から訊けば良いのか解らない。
まず、今耳に引っ掛かった単語について、訊く事にした。

「『俺の所に来た』って、どういう事ですか。俺が石持ってる人捜してた事を、知ってたんですか?」
「知ってー…た、訳じゃないけど、」

ニッと、庄司が口を持ち上げる。
一見すれば打算的なイヤらしい笑みなのだろうが、男には単純に、とても楽しそうだと映った。

「解ったよ。誰かが、あの場所で、何て言うかこう、何かをしようとしてるっていうのは」
「それが、庄司さんの石の能力?」
「ううん、俺のは全然違う。何て言うんだろうなこれ。能力っていうか……性格、じゃないかなあ?」

性格、と男が口の中で呟く。庄司はうん、と頷いた。

「聞いた話だけどさ、石にもあるんだって、性格が」

視線を上げた庄司と、目が合う。
真ん丸い瞳に己が映ったその瞬間、ぞくりと全身が粟立った。

「俺の石、そういうの大好きな奴なんだよ。
 お前の石はどうか知らないけど、俺のはそういう性格だから、何か見付けたら訊いてもないのにすぐ俺に教えてくれんの。
 ……あのーほら、何て言うか、同じ石でも持つ人によって、性格とかでさ、使い方とかそういうの、変わって来るでしょ。
 それと一緒で、同じ人が違う石持ったら、その石によってその人の使い方とかそういうのも変わるんじゃないかな。
 これは俺が勝手にそう思ってるだけだけど、多分そういう事じゃねーかな」
「い、石に人が、使われるって事ですか?」
「言い方は悪いけど、俺はそうだと思ってる。俺達だって石、使う訳だし」
「じゃあ、庄司さんは石をどう使って…石は、庄司さんを、どう、使ってるんですか?」
「さあ」

言い様のない、得体の知れない気持ち悪さが全身を這い回る。

964 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:10:44
つ、と背中に冷たいものが伝った。
庄司の口調は優しく、一つ一つの単語もとても柔らかいのに。思わず一歩、退いてしまいそうになる。だけど耳は庄司の言葉を忠実に待った。
そんな男の気持ちなど何処吹く風とばかりに、明るい口調で庄司は続ける。

「お前今までただ石振り回してただけだと思うけど、これからは考えてみて、お前の石の事。
 こいつは何考えてんのかなとか、今何したいのかなとか。その内自分の事考えるみたいに、自然になるから」
「石の事を、自分の事みたいに」
「うん、多分大丈夫。お前の事選んでくれた石なんだから。
 こっちがこいつの気持ち汲んだら、その分こいつもこっちの気持ち汲んでくれるから。ほんとだって。
 こいつと一緒に今まで戦って、乗り越えて来たんだろ? こいつもお前の相方みたいなもんじゃん」
「……………」

いつの間にかポケットから石を取り出し、男は手の中のそれをまじまじと見ていた。
次いで庄司を見ると、な? と柔らかい笑顔を向けられた。
思わずこちらも笑んでしまいそうな表情だが、今はとても笑い返す気になれなかった。
自分の気持ちと、石の気持ちと―――考えた結果が、庄司の今の行動なのだろうか。

「石の気持ちと、庄司さんの気持ちを汲んだ答えが、『俺と今戦うのは面白くない』って事ですか」
「そうなる、かな」
「何か、…変、じゃないですか?」
「何処が」
「だって、俺が石持ってまだ日が浅いとか、俺のテンションが下がってるとか、だから奪ってもつまらないとか。
 石を奪うのが目的って言うより、ただ戦うのが楽しいって事じゃないですか、それじゃ庄司さんも石も、ただの戦闘―――」

じ、と真っ直ぐ見返す庄司の瞳を見ている内、あれ、と男は思った。
この人の眼、こんなに色素が薄かっただろうか。
黒でもない。茶色でもない。少しくすんだその色は………

「な…!! ……んでも、ない、です」

先に見たアメ玉の様な、ビー玉の様な石ころを思い出して、いよいよ額から汗が滲み出た。

965 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:11:20
一方の庄司は、途中で言葉を切られて不満そうに眉間に皺を寄せていた。

まるで見えない何かに見られている様な、奇妙で怖ろしい感覚。
その正体が、解った気がした。

庄司は首を捻ったが、まあ良いや、ともう一度欠伸した。

「俺が言えるのはそんくらいかなあ。まあほとんど受売りに近いけど」
「誰の………?」

うーん、と唸って、答えない。
口元は笑っていたが、俯いていた為に表情までは見えなかった。

「あ、後、白と黒の事は知っといた方が良いよ。入る入らないは別にしても、知るだけで相当楽しくなるし」

何が楽しいのか、とはもう訊く気力も起きなかった。
ただ、『入る』『入らない』と言うからには、白と黒は何かの団体の事なんだろうなと思った。

「俺が黒に入ったらどうなるんですか」
「え、どうなんだろ」
「庄司さん、どっちですか」
「俺ー…は、白。けど、ごめん俺実は良く知らないんだよ。黒とか白とか。だから本当は上から言える立場じゃないんだけど」

苦笑する庄司に、男はやっと小さく笑い返す事が出来た。
その瞳はもう黒くころころと動いていて、男の恐怖心も気持ち悪さも、波の様に消えて失せた。同時に堰を切った様に汗が滲み出す。安堵の余りその場にへたり込んでしまいそうだ。
だがやはりそんな男には気付く様子もなく、庄司は携帯で時間を確認した。
本格的に眠そうに欠伸して、男の方へ足を進めて来る。
思わず身構えたが、庄司はそのまま男の横を通り過ぎて行く。この話はこれで終わりという事だろうか。
男は庄司の後ろを付いて歩いた。

「大人しそう、お前の石」

966 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:12:03
前を向いたまま突然言われ、男は、は、と咽喉から間抜けに空気を漏らした。

「俺の石と逆だ」
「そうなんですか。気性が荒い感じなんですか?」
「うーん。…って言うか、めちゃくちゃなんだよ。寝てても叩き起こすし、すぐはしゃぐし。図体だけでかいガキみたいな感じ」
「はあ」
「何かごめんな、変な話ばっかして。意味解んないでしょ」
「いえ…別に」
「ほんと? 俺ずっと、あー解んねーだろーなーって思いながら喋ってたんだけど、解る?」
「わか…りはしなかったですけど、何となくは」
「何となくでも良いよ。ごめんな」

『戦闘狂』―――と、あの時言い掛けた。
誰もが避けたがる戦いに、楽しいだのつまらないだのそんな価値判断を持ち出すなんて、ただのイカれた戦闘狂だと。
今でもそう思っている。もう汗は流れていないけど、シャツの背中はひんやりと冷たかった。
なのに、今その戦闘狂と横に並んで歩き、交わしているこの会話は何なんだろう。
声も口調も喋り方も全く変わっていないのに、纏う空気一つで、今目の前にいるこの人と、さっき目の前にいたあの人と、同じヒトなのだろうかとさえ思える。
だけど、

「今度また会ったら、そん時は思いっ切り出来たら良いな」

無邪気に弾んだその言葉に、やはり同じヒトなのだと、実感した。

967 :薄皮ボーダー 三枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:12:33
どうしようかと、やはり床を睨みながら男は考えていた。
そこへ、バタバタとガサツな足音が響く。
ごめん遅くなったと頭を掻きながら、待ち人がこちらへやって来た。
待ち人、男の相方はきょろきょろと辺りを窺うと、小声でそっと言う。

「で、どうだった? 行って来たんだろ?」

その目は純粋で、期待に輝いていた。
きっと無事に男が帰って来たから、何か収獲があったと思っているんだろう。
無理もない、この相方はまだ石があれば頂点へ行けると思っている。そして彼は石を持っていない。
男が自分の分の石を奪って来てくれたと思って疑わない。

「俺がさっき聞いた事、そっくり話す。これからどうするかは、お前が決めてくれ」

男の相方はどういう事かとぽかんと口を開けていた。
ああこいつ、何にも知らないんだなあ。そんな相方が少し羨ましくなった。
あんな奇妙な、狂気に近いものを見せられるくらいなら、何も知らないまま、石があれば頂点へ行けると信じていたかった。

そう言えば、と男は自分とは違う男の相方を思い出した。
ついさっきまで喋っていた男の相方。
酷く慌てた様子で、坊主頭のてっぺんまで汗を掻きながら、自分と彼の目の前に現れた。
あの人も彼と同じなのだろうか。それとも自分の相方と同じ様に、何も知らないでいるんだろうか。
知らなければ、その方が良いのかも知れない。
……いや、二人の事を考えるのは止めよう。

男は目の前の相方にどう説明するか。それだけに集中する事にした。

968 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:13:15
ソファの上で、井上はぶるぶると震えていた。
唇は紫色に染まり、歯はかちかちと鳴っている。
その背を、河本は乾布摩擦の様に激しくさすってやっていた。
それに合わせて井上の全身もガクガク揺れる。

「あいつら何処まで行ったんやろ。これで入れ違いとか面倒臭い事なってなかったらええけど」

心配しているのか文句を言っているのか、微妙なラインの声色で河本は言った。
その河本の目を、井上は見れないでいた。

どういう事なんやろ。井上は揺さ振られながら必死に考えた。
庄司と二人でいた時、現れた男は一人だった。
だから井上は石を使った。相手の石さえ封じてしまえばもう相手は何も出来ない。戦闘終結、ハッピーエンド。
ところが目を覚ましてみれば、一緒にいた筈の庄司はいないし、時計は妙に進んでいた。
敵が複数いたり、石が複数あったのかも知れない。そう考えれば何も不自然な事はない。
だが何より引っ掛かるのは、井上が石を発動させた瞬間だ。
井上は庄司に背を向け、若い男の方へ突進した。
だがマグロとなって床を滑る正にその瞬間、凍り付く直前の井上の足は、進行方向とは逆の床を蹴っていた…気がする。
見てはいない。自信も確証もない。ただこの身体が、足が、逆を蹴ったと言っている。
逆を蹴って行き着く先は、同い歳の後輩の所。
どういう事なんやろ。井上はもう一度心の中で呟いた。

井上の唇にやっと赤みが差して来た頃、井上さん戻ったんすか、と声が聞こえた。
品川と、庄司だ。
二人揃っているのを確認すると、河本は安堵して眉尻を垂れ下げた。
いやー参った、と言いながら品川はソファの背もたれに手を突いた。

「別に何もなかったっすよ。多分井上さんが元に戻るのに時間掛かってただけじゃないですか?」
「…ふーん? まあまだ聡の石よぉ解らん所多いしなあ。何もなかったんならええわ。
 それにしてもおもろかったでー、俺が庄司何かあるんちゃうかって言った後の品川!
 もうめっちゃ慌てまくって俺に質問攻めでうっっっざいの何の!
 しまいには立ち上がって、『河本さん、井上さん頼みます。俺…』、」

969 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:13:54
「ちょちょちょ、…それ本気で恥ずかしいんで、止めて貰って良いすか?」

二人のやり取りを見ながら、庄司は手を叩いてケラケラと笑っていた。
が、井上の視線を感じて向き直る。
どうしたんですかと言われても、何と答えて良いか解らなかった。
その井上の肩に掛かってる物を見て、庄司は、あ、と声を上げた。

「良いですよ俺の上着。まだ着てても」
「…え? あ、いや、ええわ、もう大丈夫やから。返すわ。庄司のやったんやな、これ」

羽織っていた上着を脱ぎ、庄司に渡そうと手を伸ばす。

「庄司何ともないん」
「はい全然」
「石も? 普通?」
「はい、何もないですよ」
「あいつどうしたん」
「帰りました」

そう、と井上が言うと、庄司は一瞬不思議そうに瞬いたが、何も言わず井上から上着を受け取った。

「おい庄司、そろそろ」
「あ、もう?」

品川が声を掛けると、庄司は顔を上げて品川の横に立った。
品川が携帯の時計を見せると、ほんとだと言って上着を着た。

「俺らそろそろ打ち合わせあるんで、行きますね」
「そか、じゃあな。お疲れさん」
「はい、お疲れ様です」

会釈して、二人は河本と井上に背を向けた。

970 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:14:32
無言のまま、それを見送る。

「あの二人…偉いなあ」

はあと息を落として河本は呟いた。

「狙われるん解ってんのに白やてはっきり言い切って、そんで何かでっかい相手と戦ってるんやもんなあ」

俺にはムリや、と河本は井上に言うでもなく一人ごちた。
井上がソファから立ち上がる。
河本の後頭部をじっと見詰めた。
確かに自分達にはムリかも知れない。だけどそれは、偉い…んだろうか。

「俺らは、このままでええんちゃうかな」

いつもはぼんやりと抜けた事ばかり言っている井上にしては珍しい、まともかつ真面目な言葉。
振り向いた河本は、井上の眼が自分の遥か向こうを見据えているのを見て、ただ、そうかな、と返すより外なかった。

仲の良い後輩だけれど、彼等と自分達は酷く遠く、離れてしまったのかも知れない。
仕方がない事だ、と井上は思う。
彼等には彼等の信念が、自分達には自分達のやり方がある。
河本はムリだと、自分にではないが言った。そう思うのなら、ムリに飛び込む必要はない筈だ。
もどかしいな、と河本は思う。
別に正義に目覚めている訳ではない。出来るなら何もなく、平穏に過ごしたい。
だが、黒を許している訳ではないのに、戦うでもなくこそこそと怯える生活を続けていて良いのだろうか。
後輩はあんなにも堂々と立ち向かっているのに。

ただ共通して思うのは、相方に危険な目に遭って欲しくはないという事。
だから井上は飛び込む必要はないと思うし、飛び込んで欲しくないとも思う。
だから河本はもどかしいと感じるし、立ち向かって行く事をしない。
じゃあ、と、疑問が湧いた。じゃあどうしてあの二人はあの派閥に属しているんだろう。
考えても、答えが出るものではない。

971 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:15:06
「俺らも、戻ろか」
「ん」

もう寒ないん、と河本が訊ねると、へーき、と井上は答えた。
二人並んで、楽屋へ向かう。
井上はポケットに手を入れ、金に触れた。

―――ほんまに俺が元に戻るんが遅かっただけなんやろか。俺が凍らせた石は何やったんやろ。

だがこの石に封じ込められた能力を知る術は、ない。










「すげー、ほんとに凍ってんじゃん」

一人きりの楽屋。
左のポケットから取り出したごつごつと角張った石を目の高さまで掲げ、庄司智春は白く曇ったそれを己の瞳に映していた。
良く見ればその石は、ほのかに黒ずんでいる様に見える。
今朝戦って引っぺがした石。少し物足りない戦闘だったなあと思い出す。奪った相手は、知らない奴だった。

井上の能力は全く知らなかったし、発動した後も解らなかった。
だけど―――『石の凍結とかすげーけど』。この品川の言葉で、井上の能力を知った。直後、ポケットに突っ込んだ左手が触れたひんやりと凍った感触に、その意味を理解した。
ずっと温いポケットに入れていたのに未だ冷凍庫から取り出した直後の様な冷気を放つ石に、普通の方法じゃ溶けないんだろうなと推測する。

凍った石と顎をテーブルに乗せて、じぃっと眺めた。

972 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:16:01
それと同時に、自分の存在を主張する様に、右のポケットが微かに熱を帯びた。
誰に言ったのか、確かになー、という庄司の声が、彼以外誰もいない筈の楽屋に響く。

井上の能力が石の凍結、封印だという事は解った。
だけど、男の持っていた石と、やんちゃくれの丸っこい石と、奪ったばかりのこの石と。その中でどうしてこの石が選ばれたんだろう。
井上は自分の方に滑って来たんだから、『敵』の石を凍らせる訳じゃなさそうだ。
黒い欠片を見付けてそっちに向かう…とか? うーん、と庄司は頭を捻った。
井上はあの男が黒い欠片の影響を受けているかどうかは知らなかった筈だ。仮に井上の石が黒い欠片を持つ石を凍らせるなら、自分がこの石を持ってない時点で井上の特攻は不発に終わる事となる。
良く、解らない。何に反応するんだろうな、あの石。
暫く考えたけど、もともと頭を使う事が苦手な庄司は、まあでも井上さんの事だし、敵=黒い欠片って思っちゃったのかもなあ、と結論付けた。
しかし別れ際、石は何ともなかったかと井上に問われ、見上げられたのが引っ掛かる。
どういう事なんだろ、と庄司は井上同様心の中で呟いた。
実際は、井上の金が、緊張の余り多少躊躇いを含んだ男の敵意よりも、黒い欠片に冒された石の放つ波動を『害』とみなして向かって行ったというのが真実だが、庄司には知る由もない。
やはり庄司は、まあ良いか、何かあれば向こうから訊いて来るかと、それで済ませただけだった。

「それよりどーしよ、これ」

ほわ、と欠伸する。

「凍っちゃったらもうダメじゃん。使い道ないでしょこれ」

投げて当てるくらいしか、と言いながら、凍った石を手に取り、キャッチボール程度の力で壁に放り投げた。
ゴツ、と鈍い音を響かせて、畳に転がる。
涙が目に浮かんで、石がぼやけた。

「脇田さんなら溶かせるのかなあ。でもそしたら多分脇田さんが処分しちゃうしー。
 溶けるまで俺が持ってるか、それかこのままいつか溶けますよーっつってもうあげちゃう? それはねーか」

一人でくつくつと声を殺して笑う。
そう言えばこの凍った石、このまま溶けないという事は有り得るのだろうか。だとしたら井上の石はかなり厄介な事になるが。

973 :薄皮ボーダー 四枚目 ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:16:32
でもまあ自分の石じゃないし、と、庄司は今度こそ井上の石について考えるのを止めた。元来物事への頓着は薄い方だ。

「まあ良いや。脇田さんでも誰でも、最初に気付いた人にあげるって事で」

立ち上がって石を拾って、左のポケットに戻す。
欠伸の所為で零れる涙をぐいと拭うが、しかしその間も欠伸と涙は止まらない。
あーこの後も仕事あるのになあ。他の人に会って、泣いてたとか思われたら最悪だ。
庄司は楽屋を出てトイレへ向かい、眠気覚ましと涙を洗い流す為に顔を洗った。
少しはすっきりしたかと廊下を歩いてスタジオへ向かう。
その途中、庄司は厳しく眉をひそめ、小さく首を振った。

「…ダメだって今は。行けないって。いや行きたいの解るけどさ、これから仕事なんだから。皆に迷惑掛かるだろ」

そのまま暫く歩いていたが、はあーと溜息をついてポケットに手を突っ込んだ。
ダメだって、と子供に言い聞かせる様な口調で何度も言う。

「大人しくしてろよ」

最後にそう言って、庄司はスタジオに入った。
漏れそうな欠伸を、噛み殺しながら。

974 : ◆NtDx8/Q0Vg :2008/04/06(日) 00:20:49
以上です。
次課長の立ち位置をかなり浮ついたものにしてしまいました。

975 :名無しさん:2008/04/06(日) 13:47:47
乙!

976 :名無しさん:2008/04/06(日) 20:19:14
乙です!

977 :名無しさん:2008/04/07(月) 10:39:59
きもいです

978 : ◆/q6QoBIcmo :2008/04/07(月) 13:41:59

h

979 :名無しさん:2008/04/07(月) 14:36:58
キモッ

980 :名無しさん:2008/04/07(月) 20:51:31
乙です!

981 :名無しさん:2008/04/08(火) 16:48:43
携帯から読ませて頂いています
アンジャッシュと次課長・品庄の話が特に好きです

ここだけでなく、したらばの方へも行きたいのですが、色々キーワードを変えて検索しても見つかりません

教えてチャンで申し訳ないですが、どなたかヒントを教えて下さい…

982 :名無しさん:2008/04/08(火) 19:26:08
>>981
まとめへGO

983 :名無しさん:2008/04/08(火) 20:46:34
>>982さん
まとめとは、>>1に載っているサイトですよね?
アクセスしたんですけど、「ページが存在しません」と出てしまいました

携帯だから見られないのでしょうか?

984 :名無しさん:2008/04/09(水) 06:02:46
>>983
>>982です。
自分は普通に携帯で見れるんだが…。
詳しいことは良く分からない。スマソ

985 :名無しさん:2008/04/09(水) 11:57:44
>>984
そうですか〜じゃあPCでアクセスしてみようかな…

丁寧にありがとうございました!

986 :交差のそくど <交差点0> ◆I4R7vnLM4w :2008/04/09(水) 23:38:44
はじめまして。物語は初投下です。
基本軸はチュート・ピースとなる予定。
新参ですがよろしくお願いいたします。

987 :交差のそくど <交差点0> ◆I4R7vnLM4w :2008/04/10(木) 21:02:04

正直、とりあえず他の芸人いってくれ。

冗談じゃない。冗談じゃない。冗談じゃない。冗談やないわ。
なんだってこんなんに巻き込まれなならんのですか。

「…アホちゃうか!」

最後にビシッと付け加えて、福田は小動物のような動きで相方に視線を移す。
案の定、徳井は何ともいえない…呆れと疑問がごっちゃになった表情で福田を伺っていた。
ぽかーん、なんていう間抜けな音が徳井から聞こえてきそうだ。

「って、考えとった、やろ」

流石にきれはじめた息をはきつつ、してやったりとでもいわんばかりにニヤリと笑う。
その場違いな表情に、ボケの身分ながらも突っ込んでやろうかとはたき手を伸ばす…
が、余計な体力を使うわけにもいかずすぐさま引っ込めた。

「人事かっ!んな時に俺の思考、のんきに想像して、っからにっ…」
「のんき、ちゃうわ、…俺が体力ないん、しっとるやろ」

988 :交差のそくど <交差点0> ◆I4R7vnLM4w :2008/04/10(木) 21:09:11
確かにそれはよくよくのこと心得ているが、ならばなおさら、こんなキツイ状況で言ってくる意味が分からない。
このガリガリ身体に定評のある福田が、こんな長く全力疾走しててキツくない訳がない。

「アホちゃうけ…っおまえ」

『おまえよりか体力ある俺でも、心臓つぶれそうなんやけど』と続けようとした
口をひっこませ、言葉を飲み込む。なんとなく、言う事をはばかられた。
ぶっ通しの走り続けで福田の額に浮き出た汗が髪を吸いつけてるのを見て、
もう体力限界のくせに、とやるせない気分で聞こえないよう毒づいた。



見事に二人で地を蹴りスタートラインを切ったのは、どのぐらい前だったか。
逃げ切れるかどうかなんて考えもしなかったし、その暇もなかった。
気づけば二人同時に走り出していたが、よくよく考えて見れば無理な話だ。

こちらのスキルはまぁまぁいい年のおっさんという点、そして一応高いであろう協調性の二つ。
対してあちらは、若い男二人、力に目覚めてる(俺の方はまだ完璧じゃないんスよと笑いながら言ってきたが、
こちらにしてはどっちでもいい)の三つ。クジラに喰われる小イワシ群の無力な気分がわかる。

「くっそ、なんやねん、この場所っ…どこまでいっても、同じとこに…っ」
「…は、ははっ…さっき、っ言ってた超能力と、ちゃうんけ…っ?」

馬鹿げたような意見だが、それに納得できるこの状況はよほど異常なんだろう。
見える先は、延々に続く路地裏。大通りは始めからなかったように消えていた。
逃げても逃げても、何も変わらない。それでも、足を緩めるよりはマシな選択だと信じる。

989 :交差のそくど <交差点0> ◆I4R7vnLM4w :2008/04/10(木) 21:14:48

詰まった悲鳴を上げる心臓と両足を無視し続けられたのは、追い詰められていく恐怖。
自分が崩れればコイツもなし崩し、という妙な責任感のおかげでしかなかった。

今更、小学生のマラソン大会終盤の気分がよみがえる。ああ、思い出したくもないのに。


暗い路地に一人きり、なんてどこかのB級ホラー映画のタイトルしかりだが、
まさに今現在、この状況を表すのにはおあつらえ向きの表現言葉だ。
後ろから、着実に着実に迫ってくる足音は二つ。
真っ暗闇だというのに、まるでお構いなしにこちらへと正確に歩んでくるのが嫌に伝わってくる。

ふと、福田が苦笑いを漏らした。


990 :交差のそくど <交差点0> ◆I4R7vnLM4w :2008/04/10(木) 21:31:23
「なん、なに笑っとん」

足音で危機感をつのらせているのか、徳井が急くように問いかける。
今まで福田はそんなに怪奇モノに怖がらないタチだったし、B級ホラー映画ならば「ベタ展開やなー」なんて
笑いつつ酒をあおるのが普通だった。
だが実際「暗闇の路地で迫る足音を聞きつつ、死に物狂いで逃げる」といういかにもB級ホラーな出来事に
あってみるとどうだろう。
もうB級だろうがE級だろうが、笑ってホラーを見れる自信はない。

「今度っ、ホラー映、画見るとき、っお前も、一緒に見てや」

はたから見れば甘えた女性のような自分の言い草に、また苦笑がもれる。


思わず徳井が「はぁ?」と口にしたのと、深紅に色づいた数本の触手が二人に手を伸ばしたのは、ほぼ同時だった。

*****

序章はこれで終了です。
ピースは次回からみっちり出演予定。
風景の描写苦手で、やはりわかりにくく…orz


991 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:05
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992 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:18
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993 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:26
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994 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:34
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995 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:40
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996 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:47
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997 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:02:55
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998 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:03:02
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999 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:03:09
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1000 :名無しさん:2008/04/10(木) 22:03:15
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